東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

腹診における逆証所見 2

2018.12.09

20181029_200306.JPG

 

 

 

 

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ 

 

「エキテン」清明院サイト

 

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

 

 

藤本蓮風先生が1993年に発刊したシリーズ著書『鍼灸医学における実践から理論へ パートⅡ』の中に、腹診における逆証所見が語られています。

 

(今から約30年前、1989年の講義をテープ起こししたものを採録している)

 

 

箇条書きでまとめると、ここには、

 

1.胃土(中脘穴、上脘穴、下脘穴、梁門穴を中心とした上腹部の広い部分)を中心に並板状に凸凹が触れるもの。

(鍼してもそれが動かないものは完全に悪い)

 

2.腹部の緊張が沈みきってベラベラのもの(虚虚の腹)

 

3.腹部全体的に邪が遍満している者(実実の腹)

 

4.腹水+冷感のキツイもの

 

5.臍下に割り箸様の索状の硬結があるもの(中心部は虚軟)

 

6.右脾募(不容穴周辺)、両腎(大巨穴、水道穴周辺)、胃土の冷えがなかなか取れないもの

 

・・・以上が、逆証の腹診所見であると示されています。

 

 

1.~5.までは古典にも記載があるのですが、6.は蓮風先生の臨床経験で得た診方だと思います。

 

 

現在でも、蓮風先生は体表上の異常な冷え、取れにくい冷えには非常に注目しておられます。

 

 

死んだら冷たくなる。

 

 

鍼しても温まらないものは怖いのです。

 

 

しかもそれが腹だと、なお恐ろしい。

 

 

しかもここで、「右脾募」を入れているところも、非常に興味深い。

 

 

最近、(一社)北辰会の学術部長である奥村裕一先生が、その研究論文の中で「脾募」つまり「不容穴」の意味を掘り下げて下さいました。

 

「江戸期鍼灸諸流派における膏之原・肓之原ー膈膜・募原・心包・三焦との関わりー」奥村裕一 2016『伝統鍼灸』43巻1号)

 

 

「脾募(特に右)の冷えが取れない」というのは、重い意味があるんだと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルサイト

 

 

清明院スタッフブログ『清明なる日々』

 

 

 

関連記事: 四診(診察法)腹診

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です



:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

 RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿