東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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腹診における逆証所見 5

2018.12.12

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これまでのお話し

 

腹診における逆証所見 1

腹診における逆証所見 2

腹診における逆証所見 3

腹診における逆証所見 4

 

参照

 

 

さて、続きいきましょう。

 

 

◆積聚癥瘕関格(しゃくじゅちょうかかんかく)

 

1.積聚癥瘕が転動しない者(『東医宝鑑』に張仲景の言として紹介)

 

2.関格の病(※)で尿閉があるもので、頭汗がないものは生きる、頭汗があるものは死す『東医宝鑑』

 

 (※関格・・・小便が通じない病を関、嘔吐が止まないのを格、西洋医学的には腸閉塞等の重い病のことを指す)

 

3.平素疝瘕(ここでは腹背の痛みを伴う腹皮の隆起)があり、大病の後にこれの位置が変わるもの(浅田宗伯『先哲医話』に和田東郭の言として紹介)

 

 

・・・今日は有名な「積聚モノ」です。

 

 

しかも李氏朝鮮時代の許俊(ホジュン 1546-1615)の、有名な『東医宝鑑』の話が出てきます。

 

(あ、『東医宝鑑』の話、そういえばしてなかったなあ・・・。そのうち書こう☆)

 

 

東洋医学では、腹部に出来る塊や、気の停滞のキツイもののことを「積(しゃく)」「聚(じゅ)」、合わせて「積聚(しゃくじゅ)」と呼ぶことがあります。

 

 

この根拠は『黄帝内経霊枢』五変(46)『難経』55難、56難に出てきます。

 

 

いずれにせよ、腹部に腫塊があり、これが動かないものは良くない、あるいは、大病の後に変に動くものは良くない、と書かれてあります。

 

 

ここでは、特に2.頭汗の話は面白いですね。

 

 

「頭汗」という現象については、以前取り上げました。

 

頭から汗が出る人 まとめ  参照

 

 

この場合は、頭汗がある場合は特によくない所見、と捉えるようです。

 

 

・・・さて、これをどう考えるか。

 

 

関格は、腸閉塞、尿閉(癃閉)の重いものですから、胃腸、つまり穀道、溺孔の閉鎖(不通)が主要病理です。

 

 

これ+頭汗ということは、頭汗に関しては無汗(汗孔の閉鎖)とは逆の現象です。

 

 

こういう、浅いところと深いところで、主要病理とは逆の現象をみた場合に、「逆証」の可能性が高くなるのだと思います。

 

 

動く筈のものが動かない、動かない筈のものが動く、セオリー通りいかない、こういうものが極めて危ないのだと思います。

 

 

いずれにせよ、多面的観察が大事なんですがね。。。

 

 

 

続く

 

 

 

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