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こんばんは、森岡です(^_^)


お正月を終え、診療再開するとこのような声がチラホラ。

「正月中、もしくは正月明けから歯が痛くなった」


という声。


この歯痛に対して鍼灸治療が有効かと言うと、答えは「ＹＥＳ」です。


この「歯痛」に関しては、院長ブログで細かくまとめてくださっていますので、


ここでは実際に治療をする際、どういったポイントを押さえながら診ていけばいいのかを、


簡単に書いてみたいと思います。


院長ブログ　「歯痛」と鍼灸




☆臓腑経絡の問題


まず治療を始める際に押さえておかないといけないのが、歯に関与する臓腑や経絡が何かという事です。


これも院長ブログで書いてありますので、簡潔に書きますが、


「上歯」には胃の腑（経絡でいえば足陽明胃経）、


「下歯」には大腸の腑（経絡でいえば手陽明大腸経）、


そして、歯全体と関係深いのが腎の臓です。


ですから、大腸、胃（表裏関係の脾の臓も含む）、腎の異常があるかどうかがポイントとなってきます。



☆寒熱の問題


次は「寒熱」に着目します。


この寒熱の問題は歯痛では外せないんじゃないかなぁと個人的には思ってとおります。


要は、


「冷え」が関与して起こった歯痛なのか、


「熱」が関与して起こった歯痛なのか、


を鑑別します。



一番簡単な鑑別方は、


冷たいものを飲食したときと、温かいものを飲食したとき、


どちらが歯痛が悪化するか聞けばよいのです。


冷たいものを飲食したときにキーンと痛くなれば「寒」、


温かいものを飲食したときに痛くなれば「熱」、


に、病の原因が傾いているとみることができます。


そして、それに付随し、


歯痛発症後から身体全体として寒証と熱証のどちらが多く出ているのか聞いていくことで、より詳細に寒熱がはっきりしてきます。


中には、寒熱どちらにも偏っていない「平」という病態のものもありますので、


それはそれで新たにどういう病態なのかを考慮する必要があります。



☆虚実の問題


やはり「虚実」の問題というのも重要だと思います。


一般に「虚」の場合「鈍い痛み」が、「実」の場合「鋭い痛み」が出るとされておりますが、


これに限った事ではないというのが私の印象です。



また、文献によっては「歯の動揺」があるものは「虚」と書いてあるものもありますが、


これも一概には言えないと思います。



やはり、歯痛が発症してから虚や実を示す症候が出ているかを、


総合的に四診合参し、判断していくのが最も的確かと思います。



また、これは「臓腑の虚実」のみでなく、「経絡の虚実」もあわせて考えていくことが重要なんじゃないかなと思います。



長くなってきたので続きは次回にします<(_ _)>



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