東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 虚実

虚実の深さ

2012.09.02

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東洋医学的な診療を行う上で、「虚実」をきっちり分けることは重要。

「八綱」って何ですか? 参照

 

でも、それが分けれても、ちゃんとそれを調整出来てないと、そのうち生体に思いがけないことが起こって、対応できない。

 

虚実虚実というけど、それが”どこで”、”どういう風に”起こってきてて、今、起こっているのか。

 


位置と深さ。

 


たてよこななめ。

 

「虚実」「表裏」を重ねりゃいいっていうけど、「裏」は広い。

 


コレがある程度正確に、正邪の動き方のクセも含めて見えてないと、やってて気持ち悪い。

 

これ、問診で詰められるのか。

 


患者さんによっては、なかなか難しいと思う。

 


問診で詰められなかったら、自分の指頭感覚を信じ、やるしかない場面。

 

 


冷静に、ガチンコ勝負なんだけど、リスクは最小に。

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「虚実」って何ですか?

2010.02.22

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今日から、東洋医学独特のいくつかの考え方について、簡単に述べてみようと思います。

 


まずは「虚実(きょじつ)」についてです。

 


古代中国の自然哲学では、何もかも全てのもの(森羅万象)を「気」から出来ていると考え、それを「陰陽」の二つに分けて考え、その運動で持ってすべての事象を説明する、という話は、以前にしました。


「気」って何ですか?

「陰陽」って何ですか?  参照

 

 

・・・東洋医学では、この考え方を当然、人体においても用いている訳ですが、「病気」というものを考えた場合、問題になるのは、

その陰陽のバランスがどう崩れているか、

どうすれば元通りに出来るか、

というところですよね?

 

そこで使う考え方が

「虚実(きょじつ)」や、

「寒熱(かんねつ)」や、

「表裏(ひょうり)」

という概念です。

 


このうち、まず「虚実」ですが、

 

「虚(きょ)」というのは、字のまんまですが、「うつろ」とか「足りない」ということを意味します。

 

「実(じつ)」はその反対で、「充実している」「過剰である」という意味があります。

 


この考え方から、何かが足らなくなった病気を

「虚証(きょしょう)の病」

と言い、何かが過剰になった病気を

「実証(じっしょう)の病」

と言います。

 

 

「虚証の病」であれば、病気を試合や戦に例えれば、防戦一方、という感じになりますし、「実証の病」であれば、バチバチの殴り合い、激しい交戦状態を示します。

 

 

そこからして、この”虚実”のことを「病勢」と呼んだりします。

 


そして、さらに細かく具体的に、「どこの」「何が」足らないのか、「どこの」「何が」過剰なのかを考えて、それがいち早くもとに戻るように考えて、戦略的に治療します。

 


因みに、邪気と戦う「正気(せいき)」が過剰(実)で、「邪気(じゃき)」が足らない状態(虚)なんであれば、それは健康体ということですから、治療対象にはなりません。(笑)

 

「病体」というのは、必ず正気が虚、あるいは邪気が実、またはその両方が混在している、という状態になっている、と考えます。

 


我々が普段行っている診察(四診:望聞問切)というのは、ここからさらに


「虚」の中心(根本原因)

 

や、


「実」の中心(根本原因)


を突きとめ、明らかにするために行います。

 


そしてそれを突きとめたならば、うつろなところが充実するよう、あるいは過剰な部分が散って落ち着く(平均化する)よう、鍼灸を施したり、漢方薬を飲んでいただいたりする訳ですね。

 


故に、「虚実」は、鍼をする上で、絶対に外せない考え方の一つなのであります。

 

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(一社)北辰会、第9回古典ライブを視聴しました。

2022.01.28

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1.26(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!

 

 

今回も岡本一抱(1655-1716)『万病回春病因指南』を題材に、「諸気」というテーマでの講義でした。

 

 

今回印象的だったのは、男女の違いに関するお話し。

 

 

女性特有、男性特有の病気はともかく、あらゆる病気において、性差があるものは多いですね。

 

 

この性差の問題を、東洋医学ではどう考えるか、という部分に関して、万病回春以外の文献も参考にしつつ、男女の陰陽の問題として

 

「陽道:散、陰道:閉」

 

と端的に解説して下さいました。

 

 

なかなか含蓄のある内容だったと思います。

 

 

また終盤では、虚実や脈状の考え方に関して、これまた重要な内容のお話がありましたね。

 

 

沈と伏の違い、滑と濇の違い、などなど。

 

 

まあ、弁証にしても診察にしても、「〇〇=〇〇!!」と、通り一遍で杓子定規な考え方を持ったら、すでにして間違いの始まり、ということなんでしょう。

 

 

しかも今回は、会長である蓮風先生から、臨床と古典に関するミニ講義もありました!

 

 

西洋医学のベースはサイエンスである、一方、東洋医学にもサイエンスはあるけども、それ以前に伝統がある!という、我々が改めて認識するべき、根本的な部分を指摘して下さいました。

 

 

先生がいつも仰ることではありますが、やはりこの指摘は重いと思います。

 

 

アーカイブ配信で何度も繰り返して聴けるこの講義、2000円は安すぎます!!

 

 

 

会員の方は勿論、これを機に入会の方はぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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「温経湯」と「芎帰調血飲」と鍼灸と。  2

2019.07.07

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これまでのお話し

 

「温経湯」というお薬 

「芎帰調血飲」というお薬   参照

 

 

 

◆では鍼灸ではどうか。

 

 

さて、芎帰調血飲的に、肝気を動かして、結果的に血を動かす、みたいなやり方は、北辰会では非常に得意です。

 

 

なんといっても、『黄帝内経霊枢』九鍼十二原(1)の冒頭部分、

 

「・・・余欲勿使被毒藥.無用砭石.欲以微鍼.通其經脉.調其血氣.營其逆順出入之會.令可傳於後世.必明爲之法.令終而不滅.久而不絶.易用難忘.・・・」

 

と、江戸期の医家、後藤艮山(1659-1733)「一気留滞説」を大いに参考にしながら、あらゆる病における「気滞病理学説」を唱え、

 

”鍼でいかに気の停滞をとるか”

 

に腐心してきた北辰会。

 

 

肝の臓を調整する鍼灸の配穴や手法のバリエーションやその詳細については、日本(世界でも、かな?)で一番提示している流派、と言ってもいいんじゃないでしょうか。

 

 

しかし、温経湯に入っている「呉茱萸」という生薬の「暖肝」という方法は、あまりやりません。

 

(・・・というか、それを意識して治療し、よく効いたという症例の話を寡聞にして聴いたことがありません。。)

 

 

「寒滞肝脈」という、寒邪が足厥陰肝経の経脈を阻滞、凝滞させている時に使うわけなので、処方としては大衝や中封にお灸でもするんでしょうか。

 

(選択肢として、ないなあー)

 

 

ですので、実際にやっている、やったことがある、温経湯に一番近い鍼、となれば、打鍼による火曳きの鍼+上腹部への散ずる鍼なんかが相当するかね。

 

 

あるいは、ちょっと変則的だけど、照海にお灸をしてから百会を瀉すとかも、これに相当するものかもしれない。

 

 

北辰会の場合、四診の結果、虚実錯雑、寒熱錯雑でも、そこから標本主従をさらに細かく分析して、どっちに偏ってるかまで考えて詰めて、

 

よりウエイトの大きい方を攻めるのが定石なので、温経湯とビッタンコ、て感じの鍼灸治療はあまりやらないのかもしれませんね。

 

 

「暖肝」、「温肝」、ここはもう少し、実践を通じて研究した方がいいかもしれません。

 

 

漢方の方では、補肝に黄耆、温肝に鹿茸などを使うという考え方もあるようですね。

 

 

生理痛で、鎮痛薬が手放せない人で、疏肝理気する治療でなかなかうまくいかない場合に、温経湯的な考え方が突破口になるかもしれません。

 

 

 

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「温経湯」というお薬

2019.07.04

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「温経湯(うんけいとう)」という漢方薬がある。

 

 

アトピーなんかで、意外と、処方されている人が多かったりする。

 

 

・・・さてこれ、どんな薬か。

 

 

出典はあの『金匱要略』の、婦人雑病脈証并治です。

 

『金匱要略(きんきようりゃく)』という書物     参照

 

 

『金匱要略』では、閉経後に下痢が続いて止まらず、下腹部が引きつって腹が張り、夜間に発熱し、手掌が火照り、口唇が乾燥するものに使う、とあります。

 

 

『中医臨床のための方剤学』によれば、効能は「温経散寒・養血袪瘀」とあります。

 

 

要は経絡経筋を温めて寒邪を散らし、血を養い、瘀血をどかす、と。

 

(この、血に対するアプローチとしての補血、養血、理血、活血などの違いについても、そのうち触れないといけませんね。)

 

 

主治は「衝任虚寒・瘀血阻滞」とあります。

 

 

奇経八脈の衝脈と任脈が冷えてしまって、瘀血を生じたものに良し、と。

 

「奇経八脈」を含む記事 参照

 

 

これは衝任脈の虚寒+血虚+瘀血の邪実、ということで、虚実挟雑証の処方であります。

 

 

配合生薬はたくさんあるのですが、主薬は暖肝、散寒呉茱萸(ごしゅゆ)と、温通桂枝(けいし)であります。

 

 

(主に下腹部を)温め、血の巡りをよくすることがこの方剤の眼目であり、現代では月経不順、月経痛、不正性器出血、不妊症などによく応用されるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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刺激量の問題 ④(置鍼か単刺か。)

2019.06.15

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これまでのお話し

 

刺激量の問題 ①  

刺激量の問題 ②    

刺激量の問題 ③          参照

 

 

 

◆置鍼か単刺か。  つづき

 

 

前回お話ししたように、北辰会方式はキホン一本鍼。

 

 

刺激は少なく、効果は大きく、一本一本の意義を明確に、説明を丁寧に、慰安でなく、徹底した治療のための鍼を、ということあたりを追求していった結果として、

 

私がたどり着いたのは、北辰会方式でした。

 

 

・・・でもこの一本にも、また色々ある。

 

 

単純に証の虚実に合わせて、随証的に補か瀉か、という問題以外にも、置鍼するのか、単刺なのか、速刺速抜なのか、手技を加えるのか、などなど。

 

「弁証論治」って何ですか?

証を絞り込む

「虚実」って何ですか? 

補瀉               参照

 

 

刺激量の問題 ②で述べたように、刺さないで触れるのみとか、翳すのみ、というパターンもある。

 

 

北辰会方式では基本的には江戸期の杉山流で言われるような手技だったり、中医学で言われるような複雑で芸術的な補瀉手技を加えず、四診の結果、

 

よーく吟味して一穴を選んだ後、そこに目的の刺入深度まで独特の刺鍼法(撓入鍼法)で刺鍼したら、あとはほとんど、置鍼するのみです。

 

 

これは、術者間でのバラつきを出来るだけなくし、医療としての定量化を図る、という狙いがあります。

 

 

手技に拘っていくと、当然ながらよりエレガントなテクニックの追求合戦になっていき、手先の器用な人とそうでない人の間で、大きく治療効果の分かれる治療方式になってしまいますよね。

 

 

それでは結果的に使い手の範囲が狭まります。

 

 

みんなで共有する治療方式としては、結果的に価値の低いものになってしまいます。

 

 

他にも、このことの背景には、老子の言う「無為自然」的に、気を動かす治療上、あまり作為的に手技を加えない方が、かえって患者さんの「治る力」は大きく動く、

 

という蓮風先生の御考えもあるようです。

 

「老子」という人物

「無為自然」を含む記事 参照

 

 

いずれにせよ、結果的に置鍼が基本です。

 

 

でも、置鍼にも置鍼時間があるし、置鍼せずに「単刺」という手法を用いる場合もある。

 

 

また長くなってしまった。。。(^^;)

 

 

 

続く

 

 

 

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安中散について

2019.03.02

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ここんとこ、

 

四君子湯と六君子湯

平胃散について

 

という記事を書きました。

 

 

ついでなんで、中焦(脾胃)モノを、もうちょっと書いときましょう。

 

 

単純に脾胃の病と言っても、寒熱虚実、他臓腑との関わり、色々あるんです。

 

 

それをきちんと分析して、きちんとした処置をしていかなかったら、治るもんも治りません。

 

 

今日は「安中散」です。

 

 

こないだ、これを処方されている胃痛、パニック障害の患者さんが見えました。

 

 

マズマズ効いていたようです。

 

 

これも出典は中国宋代、『和剤局方』であります。

 

 

『中医臨床のための方剤学』によると、

 

組成は肉桂(桂枝)4g、延胡索3g、牡蛎3g、小茴香1g、甘草1g、縮砂(砂仁)2g、高良姜1g

 

効能は温中降気、止痛

 

主治は裏寒の疼痛

 

と、あります。

 

 

これは「温裏剤」のグループであり、『金匱要略』に出てくる、有名な「大建中湯」の附方(方意が類似している薬)として紹介されています。

 

『金匱要略(きんきようりゃく)』という書物   参照

 

 

要するに中焦を温めて寒邪を散らし、冷え痛みをとるのが方意な訳ですが、方意が似ているのに、組成はまったく違います。(苦笑)

 

 

ここが漢方の面白いところなんでしょうね。

 

 

・・・まあ、鍼灸もそうですね。

 

 

同じ効果を狙って、全然違う経穴に、全然違う鍼灸をすることは、日常的にあります。

 

 

「大建中湯」の場合は、脾胃+主に肺腎を意識しながら、急いで冷えと上逆を取りにいく方剤であるのに対して、「安中散」脾胃+主に肝を意識して、

 

長期的な冷えに対して、”理気”というアプローチをかけていますね。

 

 

鍼灸でも、大建中湯的な効果を狙うのと、安中散的な効果を狙うのとでは、配穴から手技から違います。

 

 

・・・ところで「大建中湯」は、消化器外科でエラク使われるようです。

 

 

これにも触れときましょうか。

 

(キリがねえなー(;’∀’))

 

 

 

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臨床メモ ③ 不眠

2019.02.18

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眠れない患者さん、よくいます。

 

 

安定剤、導入剤に頼っているケースが大多数。

 

 

暫く使っていると、効かなくなってきたのでと、分量を増やしたり、より強い薬に変えていく。

 

 

雪だるま式に増えていく。

 

 

・・・そうなる前に、鍼灸をお勧めしたい。

 

 

不眠症は、東洋医学では「不寝(ふしん)」と呼んだりする。

 

 

明代の大名医、張介賓(張景岳 1563-1640)『景岳全書』(1624)に曰く。

 

 

不寝はただ邪正の二字すなわちこれを尽くすと知るなり。

 

 

神が安定すれば眠れる。

 

 

神を不安定せしめるものは邪の擾か、営気の不足。・・・

 

 

 

 

と、単純明快に喝破する。

 

 

また、清代の呉鞠通(呉瑭 1736-1820)『温病条弁』(1798)に曰く。

 

 

不寝の原因は甚だ多い。

 

 

陰虚で陽納出来ないもの、陽亢で陰に入れないもの、胆熱、肝気(肝用)不足、心気虚、心陰虚、心血虚、蹻脈不和、痰飲擾心。

 

 

 

 

と、多数のパターンを上げております。

 

 

どっちも正しいと思うが、張景岳先生の「所詮は虚実」という斬り方が個人的には好き。

 

 

標本主従あるけど、心神の関与はあると診た方がいい。

 

 

そして、蹻脈と心神、肝胆と心神に関して、生理と病理を整理するべき。

 

 

その上での「所詮は虚実」

 

 

 

【参考文献】

 

 

『症状による中医診断と治療』燎原出版

 

 

 

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12月(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!

2018.12.06

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昨日は恒例の秘密会合、「妖怪大集合」の飲み会で、バタバタしててブログ更新を忘れました!!<m(__)m>

 

(・・・ま、たまにはそういうこともある☆)

 

 

12.2の日曜日は、大阪で行われた(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!

 

 

本部では年内最後の定例会です。

 

 

午前中は実技練習。

 

 

皆さん実に真剣に取り組んでいました。

 

 

支部も負けていられませんね。(^^)

 

 

午後は大阪の古田地天堂鍼灸院院長、古田久明先生「正邪弁証」

 

 

「正邪弁証」は、中医学にはない、WHOにもない、世界で唯一、(一社)北辰会が独自に提唱する弁証法です。

 

 

「八綱弁証」、つまり病の”表裏寒熱虚実”の中の”虚実”について、極めて厳密に弁証する北辰会ならではの弁証法ですし、「証」よりもむしろ「病因病理」に、

 

弁証論治の本質を置く北辰会ならではの、非常に重要な考え方です。

 

 

古田先生の優しいキャラと、見やすいスライドで、大変理解し易かったんじゃないかと思います。

 

 

最後は奈良の風胤堂院長、油谷真空先生による「小児科学概論」

 

 

実は北辰会で「小児科」に特化した講義が行われるのは10年以上ぶりくらいらしいです。

 

 

油谷先生は4児の父、油谷先生の鍼灸院である風胤堂には、キッズルームまであります。(^^)

 

 

大変分かりやすい、基礎的な内容で、来年は臨床編も講義して下さるそうで、非常に楽しみです。

 

 

そして終了後は忘年会。

 

 

相変わらず本部の忘年会は出し物のキレが素晴らしかったですね。(笑)

 

 

・・・さーて、2018年も残すは12.16、東京衛生学園の大イベントです。

 

12.16 東京衛生学園特別講演会!!   参照

 

 

すでに席はパンパンらしいけど、強引に入れれば入れるんじゃないかと思うので(笑)、まだ申し込んでない人はダメもとでお問い合わせを!!

 

 

やる方としてはすし詰めの会場でやりたい☆

 

 

 

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日本伝統鍼灸学会に参加してきました!!(1日目編③)

2018.11.29

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ここまでのお話し

 

日本伝統鍼灸学会に参加してきました!!(1日目編①) 

日本伝統鍼灸学会に参加してきました!!(1日目編②)    参照

 

 

 

1日目の午後一は実技セッション「打鍼」です。

 

 

これも楽しみな企画の一つだったし、(一社)北辰会から代表理事である藤本新風先生が出る企画でもあります。

 

 

たまにお酒をご一緒している、東京九鍼研究会石原克己先生の実技や、無分流打鍼継承会齋藤友良先生、と、講義と実技を拝見させていただき、

 

次の和鍼工房の玉村彰一朗先生の話を途中まで聞いたところで、タイムアップ。。。

 

 

実は別件での会議があり、僕は中座しなくてはならないことに。。。(~_~;)

 

 

いやー、残念。。。

 

 

最後まで見たかった----!!(T_T)

 

(でも、他会派の打鍼のやり方も、非常に興味深かったですね。)

 

 

打鍼は日本鍼灸師の共有財産、現代日本にだって、色んな打鍼の方法論があっていいと思います。(^^)

 

 

・・・ところで、その会議というのは、JTAMS(The Japan Traditional Acupuncture and Moxibustion Society)用語委員会といって、

 

現在、東洋医学の基本となる共通用語の策定が日中韓とWHOの間で進められておりますが、

 

それの日本伝統鍼灸に関する用語集を作ろうという会議体です。

 

 

日本中の各流派、学派から代表者(というか窓口担当者)が出てきて、これから会議を重ねて、『日本伝統鍼灸用語集』を作ろう、というのが目論見ですが、

 

先はなかなか大変そうです。。。

 

 

実はこれまで、数十年前から、それは日本伝統鍼灸のテーマでした。

 

 

伝統鍼灸の各流派というのは、みんな「虚実」とか「陰陽」とか「五藏六府」とか、似たようなことを言っているのですが、厳密に言うと意味やニュアンスが違っていたりして、

 

なかなか討論にならない、という現状があります。

 

 

用語の意味や解釈が異なる=前提が異なる=議論討論にならないという悪循環・・・。

 

 

しかし、何度会議をしてもみんな譲らず、まとまらず、結局は棚上げ状態になっていた、というのが現状です。

 

 

そして、棚上げになっていた数十年の間にも、各会派では用語の理解や解釈がドンドン進み、それぞれが東洋医学用語をある意味で「勝手気ままに」解釈したりして、

 

それぞれの理論体系を構築している、というが実状です。

 

 

さあそれを、上手にまとめて、一冊の冊子にすることが出来るのか。

 

 

そして、作ったとしても、その一冊が、中国や韓国の出してくるものよりもクオリティー、説得力ともに高いものが出来て、WHOやISOがそれをどのような形で採用するのか。

 

 

現時点ではまったく不明です。(苦笑)

 

 

・・・うーんまあ、他国はほっといてくれませんから、情報を集めて、注視して、最も賢い判断をしていくしかないと思いますね。

 

 

鍼灸漢方、ちゃんと一画に残しとけばよかったのにね、明治政府。。。

 

 

まったく、アタマいんだかわりんだか。。。(~_~;)

 

 

続く

 

 

 

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