東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「五味」も単純ではない。

2019.10.18

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毎日患者さんを診ていますと、患者さんによっては、食欲の秋ですな。

 

 

東洋医学の考え方に「四気五味説」なんてのがあります。

 

 

これについては、どうもうちのスタッフは、この手のテーマが好きなようで、むしろスタッフブログの方にたくさん書いてあります。

 

辛味と東洋医学(その2)

味の影響(その他の味篇)

 

(お腹が空いているんだろうか。可哀想に。。。(゜レ゜))

 

 

・・・まあ、東洋医学をやったらみんな通る道だと思うけど、僕も20代の頃、「食養生学」というものに興味を持って、ずいぶんハマって、

 

色々な本を読んでかじってみたり、色々な専門家の先生に質問させていただいたりしていた時期があったんですが、食養生ってのは結局は、

 

 

食材はバランス良くがいいよね!

 

肉よりも魚だよね!

 

葉野菜だけでなくて根菜類もだよね!

 

旬のもので、その土地のものがいいよね!

 

腹八分目がいいよね!

 

淡味がいいよね!

 

砂糖少な目(てか要らない)だよね!

 

よく噛んでゆっくり食べると良いよね!

 

おいしいと思える食べ物がいいよね!

 

楽しくワイワイ食事した方がいいよね!

 

食事時間のリズムは狂わない方がいいよね!

 

ってのが、誰に聞いても大体の結論なんですが、

 

「この季節には”必ず”これがいいよね!」

 

という論調には、毎日重い病人ばかりを診ている僕からすると、やや違和感があります。

 

 

いやいや、そうも言い切れんだろ、っていうね。。。

 

 

基本的には旬のもので、その土地のものがいい、というのは賛同できるんですが、例えば季節が秋だからっていって、定型的な食事を勧めたら、

 

場合によっては体調悪くする人もいるでしょう。

 

 

ですので、あくまでも健常者が、健康の維持増進をするための基本的な考え方が上記、というほどの理解がいいんだと思います。

 

 

相手が患者さん、それも重症な、となれば、相当慎重な、高度でプロフェッショナルな判断が要求され、実際はなかなか難しいものです。

 

 

まあー、ここらあたりは、患者さんによってホント十人十色。

 

 

同じ患者さんでも、その日その時の状態によって違うし。

 

 

ここらをキチッとやろうと思ったら、実に複雑怪奇。(*´Д`)

 

 

食養生学はホントに果てしないです。

 

 

だからあまり極端なことを言うのは怖いなあと思って、細かい食事指導については、20代の頃に早々に止めました。

 

(どうしてもと求められた時は専門家の先生に伺うようにしています。)

 

 

しかし、入院させて食事を完全管理できるインフラがある西洋医学は羨ましいわー。。。

 

 

細かく弁証して、東洋医学的な食事養生で一定期間完全管理したらどうなるのか、うちの全症例において診てみたい。。。(゚∀゚)

 

 

 

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左手の刺鍼を練習する意味

2019.08.29

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(一社)北辰会では、刺鍼練習として、

 

1.硬物通し(桐の板に捻鍼して刺鍼する)

 

2.こよりづくり(ティッシュの切れ端を撚って堅い一本のこよりにする)

 

3.浮物通し(水に浮かべた野菜になるべく波紋を立てないように刺鍼する)

 

を推奨しています。

 

 

これは昔ながらのやり方です。

 

 

右手のみならず、左手でもやります。

 

 

僕なんかは、19歳で鍼を持って以来、

 

「人に、それも病人に鍼してナンボだろ??」

 

と思って、毎日、少しでも症状のある人を見つけては、人間相手にしか刺鍼してこなかった方なので、こういう基礎練習は苦手だったりしますが(苦笑)、

 

最近になって、こういう基礎練の大事さが分かってきました。(;’∀’)

 

 

こないだの研修会で、受講生に、

 

「左手での刺鍼練習をする意味ってあるんですか??」

 

と聞かれました。

 

 

答えは

 

「あります。」

 

です。

 

 

例えば往診先など、術者と患者の体勢や位置関係によっては、左手で刺鍼した方がスムーズな場合があります。

 

 

しかし、東洋医学的には左は陽、右は陰です。

 

 

鍼のバイブルの一つである『難経』の終盤には、左は押手、右は刺手と書いてあります。

 

(しかも特に押手(左)が重要だと。)

 

 

・・・とはいえ、現実には両方上手に扱えた方がいいです。

 

 

古典の理解、運用は柔軟に。

 

 

現実を鑑みて。

 

 

 

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「麦飯」ってどうでしょう?? 2

2017.07.02

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↑↑ここ、何気にスゴかった。。。

 

 

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前回のお話

 

「麦飯」ってどうでしょう??   参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆「麦飯」の歴史

 

 

麦飯というのは、大麦や裸麦を炊いたもので、現在では多くは白米に一定の割合でブレンドされて、一緒に炊き込まれて、

 

食卓に並ぶことが多いようです。

 

 

現代では、普通は白米のみのご飯が当たり前ですが、もともと日本人の主食は麦飯の他、かて飯といって、米に他の穀物や野菜、

 

海藻などを加えて、共に炊飯したもの(今でいう炊き込みメシみたいな感じ)、あるいは粟、稗など、米以外の穀物のみを炊飯したものが普通だったそうです。

 

 

今日のように、白米のみというのは、祝祭時にのみ、食べる習慣があったくらいなんだそうです。

 

◆参考 

 

農林水産省「日本食の歴史」

亀田製菓株式会社「お米の歴史」     参照

 

 

明治、大正までは日本人の主食は麦のみか、麦の比率の方が白米よりも多い方が主流であったが、戦後、白米の比率の方が高くなったようです。

 

 

・・・で、最近では麦飯は健康食みたいな扱いになっている、と。

 

 

なんで、健康食品として扱われるかというと、大麦は米と比べて食物繊維、タンパク質、ビタミンを多く含むためなんだそうです。

 

 

江戸末期に庶民の間に白米が流行した結果、脚気が大流行したことは有名です。

 

 

脚気については、東洋医学と西洋医学で勝負したこともあるという話を、以前紹介しました。

 

脚気を含む記事 参照

 

 

また近年では、麦飯が糖代謝に関与し、糖尿病に効果があるのではないかという研究報告もなされているようです。

 

糖尿病を含む記事 参照

 

 

 

続く

 

 

 

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モリンガ? 1

2017.06.24

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先日、患者さんから問われました。

 

「先生、モリンガ飲んでみたけど、合わなかったみたいです。。。」

 

と。

 

 

・・・んん??

 

 

モリンガ?(゜o゜)

 

 

なんだっけそれ??

 

 

聞いたことがあるような、ないような。。。

 

 

僕はこの手の質問を、これまで、数えきれないほど、されてきています。

 

 

・・・で、結果的に、全ての食品、健康食品の知識を網羅するのは難しいし、患者さんも、それだけを食べる生活をするわけでもないし、

 

食生活についてあれこれ細かく指導しても、患者さんを入院させて三食コントロールできるわけでもないので、きっちり守っていただけているかなどの、

 

コンプライアンス検証のしようはない、また、ヘタに何かを勧めると、そればかりを過剰摂取してしまう弊害もある、

 

と、いうことで、現状では安易な食養生は勧めないようにしよう、という結論に至っています。

 

(ラ〇ザップみたいに、毎回の食事を全て写メで送ってもらうことも可能でしょうが、それを全ての患者さんにやるマンパワーがないです。。。)

 

 

僕の食事指導なんてのは、当たり前過ぎてつまらないようですが、腹八分目、野菜中心に、よく噛んでゆっくり食べる、リラックスして楽しく食べる、

 

食事時間が日によって乱れないように。

 

 

デスクワーク中心の人は1日1,2食で十分。

 

 

旬のものをバランスよく。

 

 

なるべく野菜を多く、魚を多く。

 

 

肉や乳製品、酒、砂糖(甘いもの)は過食しないように、ぐらいなもんです。(笑)

 

 

でもそれをキチッと守ってくれたら、たいがいの体調不良は戻ります。

 

 

現代は要するに”何でも摂り過ぎ病”がほとんどだと思っています。

 

 

 

 

話が逸れましたが、今回のモリンガ、ちょっと気になったのでgoogle先生に聞いて調べました。

 

(笑・・・理由は後で述べます)

 

 

でも前置きが長くなっちゃったんで続く。。。

 

 

 

 

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「痩せる鍼ってないですか?」

2012.10.02

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いまだに、たま~に聞かれるこの質問。

「先生、”痩せる鍼”ってないんですか??」

・・・こないだ、かなり久しぶりに聞かれて、妙に懐かしい気持ちになってしまいました。

この業界に入った頃、患者さんから同じ質問をされ、

「よし、やってみましょう。」

なんていって、一生懸命患者さんの耳に鍼をしていた頃を思い出しました。(苦笑)

残念ながら、これで結果が出た、という経験はありませんでした。


(あっても、ごく一時的で、”ホントに鍼の効果だったのか?”と思うことなら何度かありましたが。)

・・・その後、僕の勉強も進み、今では答えは当然、

「ないっすよ。もしそれがあったら、この世に肥満の人なんていないと思いませんか?」

です。(笑)

 


そうするとさらに、

「じゃあどうすれば痩せれるんですか?」

と、ムキになって食い下がってくる人がいますが、これに対しても、

「今より運動するようにして、食べる量を減らせばいんじゃないですか?」

で終了です。(苦笑)

 

 

でもさらに、

「じゃあ何を食べれば!?」

ときたら、

「旬のものを、野菜中心にバランスよく食べたらいんじゃないでしょうか。」

だし、

「どんな運動を!?」

ときたら、

「無理なく、習慣的に何カ月も、何年も続けられるような、歩く、走る、泳ぐなどの有酸素系の無理のない全身運動がイイです。」

です。


まあこれって要は「自助努力の大事」という話しなんです。


いつまでたっても、サプリメント会社が、若くて美しいタレントさんを広告塔に使って「〇〇ダイエット!」とかCMを打ってますが、

ダイエットするのに鉄則があるとすれば、上記が究極だと思います。


若いタレントさんの体づくり、美容への自助努力のレベルは、生活がかかってる分、並みじゃないはずですよね。


普通のOLさんや主婦の方が、それと同じモチベーションでやろうと思ったら、相当な意識改革が必要になるでしょう。

まー、いつの時代もいる、誰にもある、「他力本願」という考え方に付け込んで、お金もうけをしようというヤカラに騙されないよう、気を付けましょう。

数年前に騒がれた、「耳の特定のツボに鍼をすると痩せる」という話は、僕は今ではあまり信じておらず、それよりも、病的な肥満や病的な痩せ(羸痩るいそう)の人には、

 

東洋医学的なキチッとした診断・治療が重要だ、という立場、考え方でおります。


標準体重よりも若干多いくらいなのに「痩せたい痩せたい!」と声高に騒ぐ方に対しては、「どうぞ。」と優しく微笑みかけるようにしています。(笑)

ちなみに、ここで変なカン違いをされないように付け加えておきますが、当然、最近の栄養補助食品やサプリメントの中にも、使い方によっては、

 

いいものはあると思っております。

僕はああいうものも、全否定する立場ではありません。


鍼をしていて、患者さんの体重に変化があることはあります。


でもこれは、

「体重を減らしたり、増やしたりすることを目的とした鍼」

をした結果なのではなく、キチッと東洋医学の理論に基づいて、カラダをめぐる「気・血・津液・精・神」を動かし、五臓六腑の不調和を正した結果なのです。

消化機能が弱く、痩せ過ぎの人に食欲が出て、結果的に体重が増えてくることはあります。

ストレス食いで太り過ぎの人がドカ食いしなくなり、結果的に体重が減ってくることはあります。

東洋医学は医学であり、魔法ではないのです。

 

最近では、巷に掃いて捨てるほどある、「東洋医学」というものの「質」を上げようと思ったら、消費者である患者さん自身が賢くならないと。

 

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乳製品は体にいい?(その4)

2012.08.05

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これまでのお話・・・

乳製品は体にいい?
乳製品は体にいい?(その2)
乳製品は体にいい?(その3)

では、どんどんいきます!

これまで、乳製品について色々とお話してきました。

乳製品が栄養価が高く、東洋医学的にも、西洋医学的にも、そのもの自体は非常に栄養豊富な食品であることが分かりました。

しかし、モノにいくら栄養あったって、それを吸収できなかったら、意味ナッシングですよね!?(笑)

ここに、牛乳否定派の人たちの理論的根拠がありますし、それは一定、注目に値すると思いますが、東洋医学的にはあったり前の話です。

その具体的内容にいく前に、その2で触れましたが、乳製品を一般庶民が積極的に摂るようになったのは、明治以降、

ドイツ式の栄養学が入ってきてからだそうです。

ここでいう、「ドイツ式の栄養学」って一体どんなんなんでしょうか。

これは当時、ドイツのミュンヘン大学教授で、栄養学の権威であった、カール・ フォン・フォイトという人物が提唱したものだそうで、

要は、欧米列強に負けないデカイ体を作って、体力と攻撃力を付けましょう、そのためには食事を欧米化しましょう、という考え方で、その具体的内容は

「高脂肪・高タンパク・低糖質」

の食事であり、その具体的メニューといったら、お決まりの肉と卵と乳製品、です。

おいおいフォントさん、日本とドイツでは、気候も人種もまったく違いますよ?


・・・と思ってしまいますが、これを大々的に採用したのには、何か裏(別の理由)があったのかもしれません。

ともかくこうして、近代日本人の食生活は、それまでの、米と野菜と魚中心の

 

「低脂肪・低タンパク、高糖質(砂糖ではなく、米のでんぷんの糖)」

 

の食生活とは、まったく真逆のものになってしまいました。

そして明治政府は、富国強兵政策の名の下、この栄養学を強硬に推し進めました。

ちなみにこの頃、鍼灸、漢方といった東洋医学も、ほぼお取りつぶしにされました。(怒)

そして敗戦後、日本は食糧不足に陥り、GHQは日本人の主食である米を「食べると頭が悪くなる」などという、とんでもない風評を流し、

自国で豊富にとれて、余っていた小麦を使った「パン食」を普及させました。

それが今でも続いております。

 

(僕も朝食はパンとコーヒー、ベーコンエッグで育ちました。)

「飽食の時代」なんて言われながらも、最近では”健康ブーム”とかいって、サプリメントをガンガン摂る風潮があります。

サプリメントをとらなくてはならない食生活というのは、すでにして”いい食生活”とは言えない訳で、本当に国民の健康を願うなら、

食生活自体を改善する知恵を説くのが先じゃないでしょうか。

ところでそういう、食品の持つ栄養素や栄養価を重視する、現代の栄養学が、一番パワーを発揮するのは学校や病院です。

給食には、いまだに必ず牛乳が出ますし、今の子供たちはどうか分からないけど、

“ステーキや焼き肉はごちそうで、食べるとスタミナがつくもの”

というイメージは、僕なんかは脳裏に完全に刷り込まれております。

その結果が、”飽食の時代”と揶揄される、現代の食生活事情です。

国によってマインドコントロールされた結果なんでしょうかねえ・・・。

・・・ま、うまいモンはうまいけどネ♪(爆)


なんか、どんどん話が逸れますが、続く。(笑)

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タイミングの大事(その2)

2011.05.22

前回のお話

タイミングの大事

では、どうやって抜くタイミング(置鍼する時間)を決めているのか、という問題です。

以下に書くことはあくまでも「僕の場合は」という話です。

念のため断わっておきますと、ここは、先生によって色々な考え方がある部分だと思いますので、必ずしも僕の考え方が全てではありませんので、あしからず。

・・・実際の臨床では、2、3分から、場合によっては1時間ぐらい置鍼することがあります。

(社)北辰会では基本として、肌のきめが細かい人は敏感で、野菜食中心の、頭脳労働者の人が多く、肌が分厚くてきめの粗いタイプの人は肉食中心で、肉体労働者の人が多く、

前者に比べると相対的に鈍感である、と教わっています。

ですので基本的には、前者の敏感な人には、最初からあまり長時間置鍼することはしません。

せいぜい5~10分が限度だと思います。

鍼の打ち方としても、ごく浅く打つことが多いです。

この置鍼時間が長すぎたり、鍼が深すぎたりすると、治療後、非常に強い疲労感が出てしまうことがあります。

たとえ症状には効いたとしても、これだと患者さんにかかる負担が大きすぎます。

このように、置鍼時間が長ければ、鍼が深くなれば、それだけ「刺激量としては大きくなる」という考えが、一つあります。

ですので、こういう場合は様子を見ながら、徐々に置鍼時間を長く、あるいは短くしていって、最適な置鍼時間を模索していきます。

では鈍感な人の場合はどうか。

それは次回。(笑)

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養生指導でたまにあるやり取り

2011.05.20

清明院では初診時、患者さんの「普段の食生活」についても細かく伺います。

その上で、もし控えた方がいいようなもの、積極的に摂った方がいいようなものがあったら、養生指導として、ご提案させていただくことがあります。

例えば・・・、

「水分量をもう少し控えめに」

とか、

「甘いものをもう少し控えめに」

とか、

「カフェイン類をもう少し控えめに」

とか、

「根菜類をよくとって」

などなど・・・、です。


すると、患者さんによっては、

「じゃあ何mlまでなら大丈夫ですか!?」


とか、

「どのくらいの頻度で、どのくらいの量、摂ったらいいでしょうか!?」

と、突っ込んでくる場合があります。(苦笑)

・・・これ、お気持ちは分かります。

ハッキリとした指標が欲しいんですよね。

(笑・・・守る守らないは別として。)

しかしこれ、当然患者さん一人一人によって違うし、同じ人でもその日の体調によって違ってきます。

ですので、〇〇は〇mlまで、という機械的な形の養生指導というのは、我々東洋医学の立場では行いません。

様子を見ながら、少しづつやるしかないと思います。

清明院の患者さんには管理栄養士さんや薬剤師さんもおられますが、現代栄養学的にも、

「1日分の〇〇は〇グラム!!〇〇ml!!」

といったような考え方は、とっくに否定されているそうです。

突き詰めていくと、一人一人に合わせた養生指導を考えていくしかない、野菜中心で、バランス良く、旬のもの、その土地のものを摂るのがイイ、

 

という結論になるそうです。

 

(・・・と、学生時代に栄養学の先生が仰っていました。)

 

そしてそれは、東洋医学がハナから、この数千年もの間、言い続けていることなのでございます。(苦笑)

 

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原発問題に関する正しい認識

2011.03.24

こないだ清明院の、飲食店を自営業されている患者さんが、


「しばらくお店を休みにして、旅行に行ってくることにしました!」

とのこと・・・。

水や野菜がどうなるか分からないし、地震以降、一連の騒動で疲れたから、とのことです・・・。

昨日テレビで、東京都内も、水道水を乳児には飲ませないように、との宣言がありました。

かと思ったら今日になって、「やっぱり飲んでも大丈夫!」とのこと・・・。

情報が右往左往して、何を信じていいのか、大丈夫なのかと、みんなかえって不安をあおられています。

・・・ここ数日、そのように、余震からくる不安と、放射能の問題で、心身が疲弊しきっている患者さんを多く診ます。

余震はまだしばらくは仕方ないとしても、原発問題に関しては、正しい認識を持とう!

・・・ということで現在、清明院副院長である森岡先生が、原発問題のことをブログに書いております。

原発問題(その4) 参照

また、(一社)北辰会に所属されている、徳島県の堀本時久先生から、いくつか参考になるサイトを教えていただきました。

ほっと鍼灸院HP(堀本先生の鍼灸院)

以下に紹介いたします。

中部大学教授 武田邦彦先生のブログ 

(一般人用に分かりやすい文章で説明されています。)


菅谷 昭氏(松本市市長)記者会見

(菅谷市長は、チェルノブイリ原発事故後に、現場で医療支援を行った臨床医です。)

こういうのも、やっぱり餅は餅屋でね、専門家で、しかも分かりやすく説明できる人の言うことが一番頼りになると思います。

 

(まあとはいえ、100ゼロで信頼しろ、といっている訳ではありませんよ。)

・・・まあ、専門家と言うのはゴマンといる訳で、ある人の言うこと「のみ」が正しいというのはなかなかないとは思いますが、上記の2サイトの話は、

 

比較的分かりやすいんじゃないかと個人的には思いました、って話です。


結局は何度も何度もテレビで言われている通り、


「今のところ問題ない。注意しておいた方がいいのは確かだけど、今後も大きな問題が起こるとは考えにくい。」


という見解です。

こういう意見を聞いて、そう言われても不安を払拭できない、どうしても信じられない、コワい、という方は、冒頭の患者さんのように、

 

しばらく旅行にでも行ってしまうとか、思い切って関西や海外に移住してしまうとかも、一つの手じゃないかな、と思います・・・。

毎日安心できてない生活が長く続いたら、体に毒です。

その方法でしか不安を解消できないのであれば、それも仕方ないと思います。

僕としては現状、まったくの「不動心」にて、不安な患者さん達の治療にあたらせていただいております。

こういう時、鍼はよく効きますよ!

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「大腸」って何ですか?(その6)

2010.10.14

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前回までのお話・・・


「肺」って何ですか?(その12)

「大腸」って何ですか?
「大腸」って何ですか?(その2)
「大腸」って何ですか?(その3)
「大腸」って何ですか?(その4)
「大腸」って何ですか?(その5)

 

ぼつぼつ、「大腸の腑」に関する解説は終わりにしようかな、と思います。

 


・・・まあ、簡単にまとめると、東洋医学の言う「大腸の腑」というものは、

 

・上から送られてきた飲食物の残り物の、最後の通り道で、

・「肺の臓」や「脾の臓」や「腎の臓」などに働きを助けられながら、

・最終的な「使えるもの」を体の中に取り込み、

・大便をトイレにスムーズに伝え導く

というのが主な働きであり、その「大腸の腑」と最も関わりの深い「経絡(気の通り道)」は、

・手の人差し指、手首、肘、肩、首、顔面、鼻、目、額

なんかに深く関わるよ、ということです。

 


だから「大腸の腑の病」と言っても、東洋医学では決して下痢や便秘だけではなく、

 

テニス肘や五十肩、肩コリや頭痛、目の疲れや鼻炎などなど、

 

あらゆる病気が考えられるよ、というお話でした。

 

 


・・・ここで番外編を一つ。

 


☆「便が緑色!?」

 


患者さんからたま―に、

「先生、最近、野菜を食べてもいないのに、緑色の便が出るんですけど、どういうことでしょうか?」

と聞かれることがあります。

 

この、「緑色便(りょくしょくべん)」というものについて、西洋医学では、胆汁に含まれるビリルビン(赤血球の分解代謝産物)が、腸内の消化不良によって酸化し、

緑色の色素をもつビリベルジンに変化することによって起こるもので、多くは一過性であり問題ないが、まれに急性腸炎や食中毒で起こることもあり、云々・・・

などと説明します。

 


まあ要するに、単純に胃腸が弱っている場合か、あるいは胆汁が出過ぎている場合を示す、と考える訳です。

(あー、なんか久々に西洋医学の話したわ―。(笑))

 


東洋医学では、多くの場合、こういう患者さんを観察すると、「肝の臓」「脾の臓」に異常を示していることが多く、そこを治療することによって改善することが多いように思います。

 

つまりたいがいは、余分な神経の使い過ぎから胃腸を弱らせたり、暴飲暴食から消化機能を高ぶらせ過ぎた結果です。

 


他にも、大便の異常では、

「白い便」

「黒い便」

「タールのような便」

「スカスカの便」

「未消化のものが混じった便」

「粘液のような便」

「血が混じった便」

「カチカチの便」

「最初カチカチで、あとは軟便」

などなど、があります。

(経験ある人も多いのでは?)

 


・・・まあこのように、一つ一つ言っていくとキリがないんですが、大便の異常というのは、東西の医学に関わらず、重要な意味(診断意義)を持つことが多く、

 

診断上、非常に参考になりますので、恥ずかしくても、ぜひご相談いただきたいと思います。

 

 

こういう、便の種類によってどう診断するか、という話も、そのうち書きたいですね。

 


ちなみに、「いい便」というのは、

茶色くてバナナ状で、密度が高く、ズシっとトイレの水に沈み、便器にこびりつかない

ような便です。

 

(これは『アレルギーは鍼で治す!』を参考にしていますが、密にいえば、その人の食生活によって変わってきますので、一概に言えないですけどね。)

 


いつも便に異常を感じている人は、生活全体を見直し、毎日このような「大きな便り」に出会う日々を目指さなくてはなりません。

 

 


以上で「大腸の腑」シリーズ、いったん終わり。

 


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