東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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日本中医学会雑誌に症例報告しました。

2018.03.25

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去年、熊本で行われた日本中医学会にて口演発表させていただいた症例

 

「妊娠により再生不良性貧血の増悪が危惧されたが,安産に導いた一症例」

 

ですが、去年の年末にかけて論文化し、査読を経て先日、ついに掲載されました!!

 

日本中医学会に参加してきました!!

症例報告が完成に向かう         参照

 

 

・・・はあー、ここまで、なかなか大変でした。(^^;)

 

 

でも、大変勉強になりました。

 

 

やっぱり、まずはやってみようとしないとダメです。

 

 

やってみようとしなければ、自分の論文(というか言いたいこと)のどこにどういう問題があるのか、イマイチ分かりません。

 

 

論文にしようとすれば、どこがどうおかしいか、プロフェッショナルの先生方の御指摘を得て、よく分かります。

 

 

今回、完璧ではないですが、ようやっとここまで漕ぎ着けました。

 

 

・・・僕はこうやって、今後も伝統鍼灸の症例報告のレベルを出来るだけ高めていこうと思います。

 

 

ご興味のある方は、是非ご一読いただき、ご批判を頂戴できれば幸甚です。<m(__)m>

 

↓↓

 

日本中医学会雑誌Web版(会員の人は全文閲覧できます。)

 

 

 

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最近の症例 ⑦ 卵巣嚢腫、生理痛

2017.10.23

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さて、続きいきましょうか。

 

 

患者 30代 女性

 

主訴 初潮以来続く生理痛

 

現病歴 初潮以来生理痛きつく、就職後さらに増悪。生理前に頭痛、肩こり、吐き気等も出る。

 

既往歴 卵巣嚢腫、稽留流産、腰椎椎間板ヘルニア

 

弁証 肝脾同病

 

配穴 明らかにしない

 

経過 初診時、カゼを引いており、酷い咳が出ていたが、初診治療後、劇的に改善。

 

初診の1か月後、鍼灸治療開始後一回目の生理が来潮したが、学生時代以来くらい、痛みが楽だったと驚く。

 

今後も治療を継続しつつ、卵巣嚢腫や妊娠のサポートもしていく所存。

 

 

 

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6月(一社)北辰会スタンダードコース東京会場

2017.06.27

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25日の日曜は、高田馬場で開催された、(一社)北辰会スタンダードコース東京会場に参加してきました!!

 

 

午前中は実技訓練

 

「原穴診・井穴診」

 

です。

 

 

意外と、きちんと理解し、きちんと運用できる人が少ない、この診察法。

 

 

原穴を触る意味、井穴を触る意味、それぞれをキチッと理解した上で、他の診察法と常にリンクさせながら、意味を考えながら診ることが重要です。

 

 

午後一は竹山先生による講義

 

「神・精」

 

でした。

 

 

竹山先生は大人しい、無口な先生で、喋りは苦手なんだそうですが、年々講義力が上がっています!!

 

 

非常に分かりやすい講義だったと思います。

 

 

最後は本山先生による講義

 

「婦人科基礎」。

 

 

鍼灸治療をやっていたら、避けて通れない婦人科疾患。

 

 

清明院でも、毎日必ず診ます。

 

 

妊娠、出産、月経など、女性特有の生理現象について、東洋医学的にキチッと理解できていないと、なかなか婦人科疾患に太刀打ちできません。

 

 

本山先生のマシンガントークに、着いていくのが大変だった受講生も多いようですが、非常に分かりやす資料でしたので、

 

何回も何回も見直して、自分でまとめ直し、婦人科学を自分のものにしてほしいと思いますね。

 

 

さて、来週は、予告したように、本部で喋ります!!

 

北辰会本部での講義迫る☆   参照

 

 

いっちょやってきます☆(゚∀゚)

 

 

 

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男女の生命力

2016.02.05

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こないだ、学生から問われました。

 

「女性の方が寿命が長いのは東洋医学的にどう考えられますか?」

 

と。

 

僕は、

 

「知らんがな。」

 

と答えました。(笑)

 

 

男性と女性では、言うまでもなく生理的特性が違う。

 

 

女性は妊娠、出産できる。

 

 

そのことについては、東洋医学では細かく説明している。

 

 

男性は平均値から見れば、基本的な運動能力が女性よりも高い。

 

 

でもこれはあくまでも平均値の話しであって、運動能力の低い男性も、運動能力の高い女性もいる。

 

 

また、細々した身体的特徴にも違いがある。

 

 

これについても、東洋医学では説明している。

 

 

平均寿命は女性の方が長い。

 

 

このことから、女性の方が生命力が強いと言えるか。

 

 

男女の生命力については、遺伝学的にXY染色体の見地からあれこれと論じてみたり、ストレスに強いとか痛みに強いとか、色々説明している人がいるらしいです。

 

 

また、東洋医学の本の中には、

 

「女性は月経があるから血虚になりやすい」

 

などという、トンデモ解説をしてある本もあるらしい。。。(苦笑)

 

(因みに僕は、この解釈はまったく間違っていると思っています。女性にとって月経はごく自然な生理現象であり、それをもって血虚になりやすいなんてことはありません。)

 

 

・・・ま、畢竟するに、あんまり面白くない話題ですね。(爆)

 

 

僕的な結論は、

 

「別に、人間としての大枠は大して違わないんで、一人一人に合わせて陰陽調整して、治療すればよくね?」

 

で終了です。

 

 

「男女」「ヒト」です!

 

安藤昌益(あんどうしょうえき)という人物 参照

 

 

人間の生命力の堅脆なんてのを、平均寿命の男女比較で考えるという発想が、実に西洋医学的。

 

 

 

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奇恒之腑について 5

2016.02.02

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これまでのお話

 

奇恒之腑について 1

奇恒之腑について 2

奇恒之腑について 3

奇恒之腑について 4 参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

本日は奇恒之腑のラスト、「女子胞」についてです。

 

 

女子胞というのは、西洋医学で言う”女性生殖器”のような存在です。

 

(これも厳密に考えていくと違うのですが、イメージとしてはそんな感じです。)

 

 

要は、女性独特の臓器でり、妊娠し、胎児を育てる場所のことです。

 

(いわゆる”子宮”のイメージが一番近いでしょうね。)

 

 

形としては袋状でありながら、胎児を蔵する働きがあり、妊娠していない時でも、毎月、妊娠できるように十分な気血を蔵する、

 

というわけで、風変わりな存在である「奇恒之腑」にノミネートされとる訳です。

 

 

ちなみに、男性の場合の陰嚢、睾丸、精巣を”男子胞”という言い方はしませんし、奇恒之腑にも数えられていません。

 

(男性だって精を蔵するのにねー)

 

 

これは男性生殖器には胎児を妊養する能力がないからでしょう。

 

 

女子胞については当然、『黄帝内経』に出てきます。

 

 

『黄帝内経素問』奇病論(47)には、

 

「女子胞は腎に繋がっているのだー!!」

 

とあり、『黄帝内経素問』上古天真論(1)には、

 

「14歳になると、女子胞に関わる気血が盛んになって、妊娠できるようになるのだー!!」

 

と、書いてあります。

 

 

因みに、現代日本では初潮年齢の平均は12歳ぐらいだそうです。

 

 

2500年前と比較して、二歳も違うのは、栄養状態や、セクシャルな情報の氾濫など、様々な原因が考えられるでしょう。

 

 

ともあれ、上記から分かるのは、女子胞腎の臓と非常に関わりが深く、女子が正常に発育すると、一定の年齢で、女子胞において妊娠できるようになる、ということですね。

 

 

ただ実際は、女子胞には経絡で言うと腎の臓の経絡である足少陰腎経の他にも、足厥陰肝経、足太陰脾経、足陽明胃経、奇経八脈の任脈、督脈、衝脈が入りますし、

 

機能の上では心の臓も深く関わりますので、一概に女子胞の病だからと言って、腎の臓が悪いとは即断できません。

 

 

清明院にも婦人科疾患の患者さんは非常に多いのですが、一例一例、的確な弁証論治が要求されます。

 

 

まだまだ細かいことを語りだしたらキリがないですが、「奇恒之腑」シリーズ、一先ずここまでにします。

 

 

 

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賀川玄悦という人物

2016.01.22

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先日、墓マイラー 14いう記事を書きました。

 

 

今日はその時墓参した、賀川玄悦先生(1700-1777)を紹介します。

 

賀川玄悦 『子玄子産論』 1765年(1859年校正再刻) | 図書

 

(↑↑名古屋大学医学部史料室HPより https://www.med.nagoya-u.ac.jp/medlib/history/archive/print/1859kagawa.html)

 

 

 

落語家っぽいビジュアルの賀川先生ですが、1700年、江戸時代後期に、槍の達人で、藩士であった父のもとに、彦根藩、今でいう滋賀県に生まれました。

 

 

ただ、婚外子であったため、家を継ぐことは出来ず、7歳の時に農家であった母の実家に出されました。

 

(これ以来、賀川と名乗るようになったそうです。)

 

 

個人的にはこの生い立ちが、後々彼が産科に傾倒していく基盤になっているような気がしてなりません。。。

 

 

玄悦は農家の道には進まず、まずは鍼灸、按摩を学び、後に京都に出て、昼は鍛冶屋(鉄銅機の売買)、夜は鍼灸、按摩をして生活をしながら、産科については独学で学んだそうです。

 

(苦労人の元鍼灸師、いいですね~~)

 

 

40歳の時に、近所の夫人が難産で苦しんでいるのを診た玄悦は、秤の分銅をかける鉤(※)を、死産の際に胎児を引っ張り出す器具として用いることを思いつきました。

 

(※・・・因みに提灯を吊る鉤だったとも言われています。鍛冶屋の経験がある玄悦ならではの発想だったかもしれません。)

 

 

これは後代、鉗子分娩の発明に繋がります。

 

 

江戸時代の出産と言ったら、母子ともに命がけです。

 

 

難産の場合に、胎児を母体から出せないと、そのまま母体にまで影響が及び、最悪、母子ともに死に至ることも珍しくありませんでした。

 

 

玄悦が考案したこの手術(回生術)によって、たとえ死産であっても、母体を救うことには数多く成功したようです。

 

 

このことは当時、いまだに迷信的な信仰が色濃く残っており、産婆が中心となって行っていた出産現場に、積極的に医師が関わるきっかけになったそうです。

 

 

玄悦は50歳の頃、妊娠中期以降の正常胎位は、頭が下であることを唱えました。

 

(今では考えられませんが、当時は臨月まで頭が上であり、陣痛の時に胎児が初めて頭を下に向けて出産される、と考えられていたそうです。)

 

 

このことは、同時期にアメリカの産科医であるスメリーも言っていますが、二人は特に面識があったわけでもなく、玄悦のこの指摘は世界初と言っていいと思います。

 

(・・・まあ、スメリーの考えを参考にしたのでは?という厳しい指摘もあるようですが。。。)

 

 

これ以降、産科に関する臨床と研究をさらに進め、後に”賀川流産科術”と言われる、世界的に有名な産科術の元を作り上げました。

 

 

これが、玄悦が現代産科学の父と言われる理由です。

 

 

1766年、66歳の頃、自身の臨床経験をまとめた『産論』を出版。

 

 

因みにこの本は、漢文が不得手であった玄悦に代わって、当時の大儒者である皆川淇園(Ⅰ735-1807)が書いたことでも有名なんだとか。

 

 

玄悦は1768年、68歳の時には徳島藩医に取り立てられたそうです。

 

 

1777年、78歳で没。

 

 

彼が嚆矢となり、彼の2代目である養子の賀川玄迪(字は子啓)がさらに補い、まとめ直して完成したと言われる「賀川流産科術」は、かのシーボルトによって、ヨーロッパでも広く伝えられました。

 

 

彼の弟子は2000人を超えたと言われ、弟子の仕事も含めたら、救った命は数知れずでしょう。

 

 

彼は弟子に、極力堕胎の手術はしないように、と教えていたそうです。

 

 

当時は避妊の方法も不十分であり、いわゆる”口減らし””間引き”といった、今では考えられないようなことがまかり通っていた時代、彼は命の大事さを、生涯かけて訴えた訳ですね。

 

 

生い立ちからして、何やら人間味あふれる感じがしますね、この先生は。

 

 

 

合掌

 

 

 

◆参考文献

 

近藤出版社『日本史小百科20 医学』服部敏良 P216-217 他

 

 

 

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患者さんの声(30代女性 前置胎盤、再生不良性貧血)

2015.10.03

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2015.03.26

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小半夏加茯苓湯と船酔い 6

2015.03.08

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これまでのお話

 

小半夏加茯苓湯と船酔い
小半夏加茯苓湯と船酔い 2 
小半夏加茯苓湯と船酔い 3

小半夏加茯苓湯と船酔い 4   
小半夏加茯苓湯と船酔い 5
     参照

 

では続きいきます!!

 


前回はちょっと話がそれて、キノコと漢方薬の話になりましたが(苦笑)、小半夏加茯苓湯の話に戻ろうと思います。

 

小半夏加茯苓湯というのが、もともとどういう薬であったかについては、

小半夏加茯苓湯と船酔い 3

に書いた通りですが、現代では妊婦さんの悪阻(つわり)によく使われている、というお話をしました。

 


悪阻については、私もスタッフも、以前書いています。

悪阻(つわり)と結婚指輪
妊娠初期に鍼してもいいのか  

スタッフブログ ”悪阻”を含む記事 参照

 

まあ、何度も何度もこのブログ上で言っているから、説教臭く、また言いたくないんだけども、こういう、病名や特定の症状イコールこの漢方、

という漢方薬の使い方は、まったく間違っています。

 


間違っても、このブログを読んで、

「あー、悪阻がきつかったら、あるいは船酔いがあったら、小半夏加茯苓湯という漢方薬を飲めばいいんだー。」

なんて思わないでくださいね。

 


漢方薬とは、東洋医学とは、そういうもんじゃない。

 

それを強く強く、強調しておきたいと思います。

 

悪阻や船酔いの東洋医学的なメカニズムは、確かに、ある程度は似通っている部分もありますが、いざ本気で治療するとなれば、その人その人の体質や病理によって微妙に加減しないと、なかなか効果が出ません。

 

しかしその中で、小半夏加茯苓湯という、みぞおち周辺の余分な水を動かしながら、精神的にも安定させやすい薬は、「比較的」無難な処方と言えるのでしょう。

 

だから出回っている、ということなんですね。

 

小半夏加茯苓湯と船酔い 7  に続く

 

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小半夏加茯苓湯と船酔い 2

2015.02.27

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前回のお話

 


小半夏加茯苓湯と船酔い                参照

 

では、続きいきます!

 

前回、「小半夏加茯苓湯」は、漢の時代の、東洋医学を代表する古典の一つである『金匱要略』に記載されている方剤で、現代では妊娠悪阻(つわり)に応用されているお薬である、というお話をしました。

 

 


では今日は、この方剤の元になった「小半夏湯」という薬について、ちょっと専門的に考えてみたいと思います。

 

「小半夏湯」『金匱要略』に登場するのは「痰飲欬嗽病脉証治」という章の”支飲”という病証の項に出てくるのが一点目で、ここでは、

 

嘔吐しても、まだノドの渇き感が出ず、嘔吐が止まらないものを治療する薬として紹介されております。

(嘔吐してもまだ余分な水分が出し切れておらず、みぞおちに支(つか)えている、という判断です。)

 

次は、「黄疸病脉証治」という章の”黄疸の治法”が紹介されているところに出て来るのが二点目なんですが、ここでは、黄疸そのものの治療というよりも、

 

黄疸の治療をミスして、結果的に脾胃が冷えてしまって、しゃっくりが止まらなくなった時に使うように、という形で紹介されております。

 

最後は、「嘔吐穢下痢病脉証治」という章の”嘔吐の治療法”が紹介されているところに出てきます。

 

ここでは、単に中焦(脾胃)に水分が停滞している場合の嘔吐の治療に用いるように、との指示で出てきます。

 

このように、「小半夏湯」は総じて

嘔吐や、脾の臓、胃の腑の異常、中焦の水分の停滞

に、用いられております。

 


これは、この方剤の中の構成生薬である”半夏”に、水分の停滞を取り除く効果があること、また”生姜”には、胃を温め、結果的に気を下げて吐き気を止める効果があることから、

 

上記のような症状に使われるのですね。

 


ではこれ(小半夏湯)に”茯苓”を加えた「小半夏加茯苓湯」はというと・・・?

 

小半夏加茯苓湯と船酔い 3       に続く。

 

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