東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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4つの失敗(『黄帝内経素問 徴四失論(78)』)

2012.10.20

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我々にとってバイブルと言っていい、『黄帝内経(こうていだいけい)』という書物。

およそ2500年前頃に中国で成立したといわれる、言わば医学(哲学も含む)論文集のようなものです。

この中で表明されている学説や指摘の多くは、2500年経った現代において、中国から離れた外国である、この日本の東洋医学者にも、世界中に多大な影響を与え続けています。

その本の中に、『徴四失論(ちょうししつろん)』という篇があります。

ここでは、医者が決して犯してはならない4つの過ちが書かれております。

ここでの『徴』は、いわゆる「懲罰」『懲』という意味だと思います。

つまり、

”ここに書かれている4つの過ちをやる奴を懲らしめる!”

そんな刺激的な篇名です。(苦笑)

・・・で、そこに書かれている4つの過ちとは、以下の通り。

1.陰陽についてよく勉強しないこと。


2.師匠につかず、みだりに各種の療法を行い、でたらめな説を真理とし、勝手な名前を付けて自慢し、乱用し、勘違いと誤りを犯すこと。


3.患者ごとの様々な生活(貴賎、住環境、飲食、性格、寒熱)を考えず、自ら乱れ、迷うこと。


4.問診をせず、やみくもに脈を診て、でたらめな病名を付けること。

・・・と、書かれてあります。

 

(意訳by竹下)

これ、現代日本の鍼灸業界そのもののような気がしますが・・・。(苦笑)

『徴四失論』の中では最後に、

「この医学は、天地よりも広く、海よりも深い。その前提が分からないやつは、何を言っても理解できないから、救いようがない。」

と、吐き捨てるように非常に痛烈に指摘して終わっています。

こういう、金言至言が、『黄帝内経』の中にはたくさんたくさんありますが、それを活かすか殺すかは、読んだ先生次第なんだと思います。


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第43回 順天堂東医研で喋ってきました。

2022.08.04

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7.28(木)の夜は、第43回の順天堂東医研で喋ってきました!!

 

 

今般の感染拡大を受けて、今回から、再びzoom講義となりました。。。苦笑

 

(この二年半の間、大体二回ハイブリッドをやると、またオンラインに戻る、というパターンを、3回繰り返しています。苦笑)

 

 

・・・まあしかしもう、慣れたもんです。

 

 

zoomならzoomで、それに最適化した内容を粛々とやるのみです。

 

 

まだまだ、教えていないこと、語っていないことは山ほどある。

 

 

今回も北海道から沖縄まで、多くの学生さんから参加申込があり、嬉しい限り。

 

 

怪我の功名で、こうやって全国の学生さんと繋がることが出来たのも、オンライン講義の普及の御蔭です。

 

 

今回は

 

「東洋医学的診察法⑩ 弁証問診その2(飲食・二便・発汗)」

 

「東洋医学的診察法⑪ 弁証問診その3(その他の排出物、五官、睡眠状況など)」

 

という2本立て。

 

 

極めて重要な、「東洋医学的問診」シリーズであります。

 

 

的確な漢方処方、的確な鍼灸配穴を得る上で、「的確な弁証問診」が必要なのは言うまでもありません。

 

 

えーそんなん、身体を診りゃわかるじゃん、と思った先生もいるかもしれませんが、それだけでは、病の細かいストーリーやメカニズム、その患者さんの置かれている環境、背景まできっちり押さえることは出来ませんので、

 

そういう「検査すりゃ分かるんだから問診なんて不要」みたいな乱暴な考えは、東洋医学では持ちません。

 

 

これはまあよく言われる、「病気を見て人を見てない」ってやつに陥りがちな考え方であって、東洋医学ではミステイクだと考えています。

 

(by『黄帝内経素問』徴四失論(78)参照)

 

 

・・・かつて、西洋医学は、

 

「3時間待ちの3分診療」

 

とか、

 

「PCばっかり見ていて患者の顔を見ていない、冷たい医療」

 

なんて揶揄されたこともありますが、近年では、

 

「医療面接」

 

「NBM(Narrative Based Medicine:物語と対話による医療)」

 

として、非常に問診が重要視されるようになってきているようで、上記のような声を聞くことは減ったように思います。

 

 

しかし、問診が重要というところでは一致していても、患者さんから聴取した情報を、どう分析し、治療に繋げていくか、というところが、そもそもの人体観が異なる、西洋医学と東洋医学では異なります。

 

 

今回やった、飲食の情報や二便の情報、睡眠の情報等々から、東洋医学では、その患者さんの全身の機能バランスが、「どこがどう」崩れているのかを考えていきます。

 

 

つまり「八綱弁証」「臓腑経絡弁証」「気血津液弁証」「病邪弁証」「病因病機」等々、大きい物差しや小さい物差しを駆使して、その患者さんの体質も含めた病態、メカニズム、ストーリーを全機的、総合的に把握せんが為になされる、東洋医学独特の、重要な診察行為です。

 

 

これが理解できない人は、いつまで経っても東洋医学的な思考で治療を進めることは出来るようにはならないでしょう。

 

 

また、この弁証問診の学理というのは、体表観察と違って、一定の理論を学べば、みんなでその症例に関してディスカッションできるという利点もあります。

 

 

この弁証問診シリーズはまだ少し続くので、これを機に一からキチッとやって、最終的には公開臨床で、その一部始終をお見せしようと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会、第8回古典ライブを視聴しました!!

2021.12.24

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12.22(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!

 

 

12.22からの二週間は、二十四節気では「冬至」ですね。

 

 

1年で最も昼が短いと、よく言われます。

 

 

1年で最も、自然界の陽気が弱く、相対的に陰気が強いともいえる時期。

 

 

そのバックボーンから、色々なことを想定しながら治療にあたるべき時期ですね。

 

 

・・・二十四節気・七十二候はどれも大事で興味深いけど、やはり特に重要で、陰陽の動きを大きく感じるのは二至二分四立の八節でしょうな。

 

 

今回のテーマは「口舌」です。

 

 

最近で、「口舌の病」に関するホットな話題といえば、コロナ後遺症の「味覚障害」ですかね。

 

 

私も最近、コロナ後遺症の味覚障害に関しては、数例ですが治療にあたらせて頂きましたが、私が診ている限りにおいてはそこまで深刻なものは少ないようで、

 

普通に治療すれば順調に回復するものが多いようです。

 

 

・・・これからオミクロン株の第6波がどうなるか。

 

 

すでに市中感染が報告されていますので、クリスマスと年末年始の人流増加によって、またPCR陽性者数が増加することは目に見えていますね。苦笑

 

 

これも、どこまで重症化するのか、感染力はどうか、後遺症はどうか、まだまだ不明ですね。

 

 

まあ我々としては、粛々と感染対策+東洋医学的な冷静な対応、に尽きます。

 

 

あとは「口舌の病」と言えば口内炎や舌炎、舌痛症などが、日常的によく診る訴えではないでしょうかね。

 

(あと清明院ではけっこう多い、”口腔扁平苔癬”とかね。)

 

 

今回印象的だったのは、新風先生から、

 

『黄帝内経霊枢』脈度萹(17)の「心氣通于舌.心和則舌能知五味矣.」、

 

口問篇(28)の「人之自齧舌者.何氣使然.此厥逆走上.脉氣輩至也.少陰氣至.則齧舌.少陽氣至.則齧頬.陽明氣至.則齧脣矣.視主病者.則補之.」、

 

五閲五使篇(37)の「口脣者脾之官也.舌者心之官也.」

 

あたりを引用して、舌と心の関わり、口内炎の発生メカを説明しておられたことです。

 

 

よく中医学で、「舌は心に開竅する」といって、舌のことを耳や鼻と同じ「竅(きょう、つまり穴)」として語ることがあるのですが、普通に考えて、

 

「舌って穴じゃねえじゃん。。。(^^;)」

 

と思うでしょう。

 

 

しかし、岡本一抱(1655-1716)『万病回春病因指南』のなかで、

 

「舌は穴じゃないけど、皮膚と同じように湊理(そうり)があって、そこに飲食物が入って、五味を感じるんだよ」

 

と、説明しています。

 

(うーん、なんかじゃっかん苦しいような。。。( ;∀;))

 

 

また、ずいぶん前にFBに書いたけど、この「開竅」するところに関しては、『黄帝内経素問』金匱真言論(4)では、

 

「南方赤色.入通於心.開竅於耳.藏精於心.故病在五藏.」

 

と書かれているということも見逃せません。

 

(因みに金匱真言論で腎が開竅するのは二陰です。)

 

 

で、陰陽応象大論(5)においては、よく言われる

 

肝:目

心:舌

脾:口

肺:鼻

腎:耳

 

という話が出てきます。

 

 

「心は耳、腎は二陰」という説があったということは、踏まえておく必要があると思いますし、こういう諸概念については、あまり機械的に用いない方が良いということも重要ですね。

 

 

また今回は、あらゆる医家の配穴論についても触れて下さり、個人的には最近よく使っている「陽陵泉」をフィーチャーしてくれたのが嬉しかったですね。

 

 

まあこのように、基本から臨床まで、縦横無尽に聴くことが出来る古典ライブ。

 

 

 

会員の方は勿論、これを機に入会の方はぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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第28回 日本未病学会学術大会を視聴しました!

2021.11.28

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11.20(土)~21(日)に行われた、第28回、日本未病学会学術総会を視聴しました!

 

 

九州、沖縄ときて、今度は大阪です。

 

 

最近、毎週末、自宅のベッドにいながら、全国を飛び回っていますね。笑

 

 

今回、この学会には初めての参加です。

 

 

「未病」というキーワードに反応して、です。

 

 

この学会は、医師が中心の学会で、「予防医学」を中心に研究しているようです。

 

 

しかし、そもそも「未病」という言い方は東洋医学の言葉です。

 

 

我々のバイブルの一つである『黄帝内経素問』四気調神大論(2)に、

 

「是故聖人不治已病.治未病.不治已亂.治未亂.此之謂也.夫病已成而後藥之.亂已成而後治之.譬猶渇而穿井.鬪而鑄錐.不亦晩乎.」

 

「病気になる前に治療するのが大事!病気になってから治療するなんて、喉が渇いてから井戸を掘るとか、戦争が始まってから武器を作るようなもんだぜ!」

 

という有名な文章が出てきます。(意訳by竹下)

 

また、同じ素問の刺熱篇(32)にも

 

「病雖未發.見赤色者刺之.名曰治未病.

 

「五臓の病がどこに出てくるかを、顔の赤みを見て予想して、あらかじめ治療しとく、これを”未病を治す”というのだ~」

 

ともあります。(意訳by竹下)

 

 

また『黄帝内経霊枢』逆順篇(55)にも

 

「黄帝曰.候其可刺奈何.伯高曰.上工刺其未生者也.其次刺其未盛者也.其次刺其已衰者也.下工刺其方襲者也.與其形之盛者也.

與其病之與脉相逆者也.故曰.方其盛也.勿敢毀傷.刺其已衰.事必大昌.故曰.上工治未病.不治已病.此之謂也.」

 

「黄帝:鍼するタイミングっていつがいいの?? 伯高:うまい先生は、病が始まる前に鍼して治しちゃいます。まあまあの先生は、病がまだ盛んになる前に鍼して治します。イマイチの先生は、病が衰えた頃に鍼して治します。

 

で、ヤブ鍼医者は、病が猛烈な時に鍼したり、外見は良くても中身がダメなものに鍼したり、病態と脈が合わないものに鍼して失敗します。これが”未病を治す”道理でっせ~!!」

 

とあります。(意訳by竹下)

 

 

未病学会が使う「未病」という熟語は、もともと東洋医学のバイブルである『黄帝内経』の言葉なんですね。

 

 

そして、『黄帝内経』は、漢方薬の古典というよりも、どちらかというと気の医学を説いた、鍼灸の古典です。

 

 

ですので、未病学会に鍼灸の部会がないのは寂しい、という思いから、今回参加してみました。

 

 

発表内容は、公衆衛生学的な内容が多いようです。

 

 

鍼灸の発表もチラホラあるけど、「東洋医学的な鍼灸治療」の発表はないようです。

 

 

こういうところにも、アピールできたらいいですね。

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会、7.21~8.20、Eラーニング配信!!

2020.07.18

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いやー、毎日毎日、雨でジメジメ、コロナでアワアワ・・・、ホントなら今頃、オリンピックで大盛り上がりの、テンション高い年になる筈が、

 

なかなかの年になりましたね。(苦笑)

 

 

・・・しかし、これが世の中、これが人生です。

 

 

必ず、予期しないことが起こるものです。

 

(今回のは、あまりにもフリが効きすぎてたけどね。(苦笑))

 

 

まあ、こうなってしまったものは仕方ない、すべて受け入れ、出来ることはやり、前向いていきましょう!!

 

清明院のコロナ対策に関してはこちら

 

 

コロナ禍は、飲食関係、観光産業はもちろんですが、イベント関係、講演会関係は特に大打撃であり、それは(一社)北辰会も例外ではなく、

 

今年度の大阪、東京での月二回の定例会、年二回の大型研修会は「すべて中止」となりました。

 

 

・・・しかし、そこで停止しないのが北辰会。

 

 

『黄帝内経素問 風論(42)』にあるように、「風者善行而數變.」であります!!

 

 

コロナショックによる激震からも、すぐさま態勢を整え、今年度は全て「Eラーニング講義、毎月配信」として、驚異的なスピードで、動画配信の段取りを組み直しました。(゜o゜)

 

2020年度、年間カリキュラムはこちら!!

 

 

これは6月分から始まっており、大好評をいただいているようですが、今回、第三弾として、8月分の配信が始まります!!

 

詳細はこちら!!

 

 

まだの方はドシドシお申し込みください!!

 

 

我々は医療人、どんなことがあっても、学びの灯を消さない!!

 

 

昨日書いたように、医療に限らず、何の分野でも、日に日に、オンライン講義、オンライン会議が盛んになってきています。

 

 

仕事でも、これからはテレワーク、オンライン業務がどんどん盛んになるでしょう。

 

 

都会を離れ、田舎からPC一つで世界中と仕事をする人も増えてくるでしょう。

 

 

今後は医療も、オンライン診療がどんどん増えるでしょう。

 

 

そうした中で、鍼灸は、東洋医学は、どう変化していくのか。

 

 

 

これはこれで、見ものですね。

 

 

 

 

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順天堂東医研、Zoom講義に参加してきました!!

2020.06.12

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昨日は、順天堂東医研のZoom講義に参加してきました!!

 

 

今回の講師はいつもお世話になっている吉祥寺中医クリニック長瀬眞彦先生

 

 

テーマは「漢方薬によるCOVID-19の治療を通して、東洋医学の基本を学ぶ」という内容。

 

 

2月初めにCOVID-19が日本中で騒がれだしてから、約4か月が経ちました。

 

 

これまでに、大学病院や、感染症の専門病院だけでなく、一般的な街の開業医の先生方の医院にも、我々鍼灸院のところにも、もちろんコロナ疑いの症例は来ていたでしょう。

 

 

肺炎まではなくても、咳、咽喉痛、嗅覚味覚障害などなどなんかは、別にコロナでなくても出る症状ですし、コロナだったとしても、PCRも受けずに、

 

そのまま治ってしまった症例もたくさんあったことでしょう。

 

 

大体、まったく無症状の感染者だっているわけですから、患者さんもこっちも、判断のしようがないです。

 

 

そういう、疑い症例を、先生自身が漢方で治療した症例を通じて、東洋医学のバイブルである『傷寒論』『金匱要略』『温病学』『黄帝内経 素問 霊枢』などの代表古典の紹介や、

 

実際に長瀬先生が臨床でお使いになった処方から、処方のバリエーションの基本や、海外の論文なども紹介していただきました。

 

 

長瀬先生はこの騒動後、いち早くオンライン診療も導入しておられました。

 

 

素晴らしいフロンティア精神だと思います。

 

 

終了後、長瀬先生は内容を詰め込みすぎたかな、と反省していらっしゃいましたが、Zoomのいいところは、講義を録画して、終了後、すぐに参加者で共有できることです。

 

 

これなら、聴き逃した部分をすぐに聴きなおして、確認することも出来ます。

 

 

何しろオンライン講義は、終了後のアンケートの集計も早い。

 

 

全国から簡単に参加できる。

 

 

今回も、秋田から熊本まで、全国から30名以上の医大生が参加されました。

 

 

素晴らしいことですね。

 

 

こういう活動が、全国に広がってくれれば、と思います。

 

 

 

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心の臓、肺の臓が蓮の図で描かれる意味 4

2019.12.19

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これまでのお話し

 

心の臓、肺の臓が蓮の図で描かれる意味  

心の臓、肺の臓が蓮の図で描かれる意味 2

心の臓、肺の臓が蓮の図で描かれる意味 3  参照

 

 

 

◆心は蕾。

 

 

肺の臓の形態が八葉蓮華といわれるのに対して、心の臓は「蓮の蕾」と言われます。

 

 

例えるなら、前回載せた「胎蔵界曼荼羅」の図ではど真ん中に位置する”本尊”である大日如来的存在が「心の臓」ということになりますね。

 

 

大日如来は仏教では中心尊格と言われながらも一種の”王者”としての性格を持ち、心の臓は東洋医学では君主です。

 

 

因みに、本地垂加説(神と仏の関係を説く理論)では大日如来は天照大神と習合するそうです。

 

 

また、心の臓が「蕾」で描かれるということは、すでに開花した「蓮華」に例えられる肺の臓よりも、時間的に前にある存在、ということになります。

 

 

これについては先日、まず心の臓→次に肺の臓、という順序、序列(心の臓の優位性)を意味しているのではないかと、先輩から教わりました。

 

 

各臓腑を古代中国の為政者の官職になぞらえた『黄帝内経素問』霊蘭秘典論(8)では、心の臓は「君主之官」で、肺の臓はそれを補佐する「相傳(ショウフ、本によってはソウデン)の官」と言われます。

 

 

大日如来と、その周りの8体の仏を中心に描かれる曼陀羅のように、心の臓と肺の臓は、全身に気と血を巡らせる中心的な働きを持つという意味が、

 

ここに込められているのでしょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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「津」は大腸の腑、「液」は小腸の腑、コレなんで?? その2

2019.11.04

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前回のお話し

 

「津」は大腸の腑、「液」は小腸の腑、コレなんで??     参照

 

 

 

前回述べたように、東洋医学の言う五臓六腑の一つである、小腸の腑、大腸の腑には、「左旋」「十六曲」という形態的特徴が付されている。

 

『霊枢』腸胃(31)です。)

 

カテゴリ 五臓六腑

「小腸」って何ですか?(その5)

「大腸」って何ですか?(その6)    参照

 

 

 

もちろん、実際に人体を解剖してみれば、小腸は左旋も16曲もしていない訳ですが、現代西洋医学的な現実的、写実的解剖学ではなく、

 

気一元論、太極陰陽五行論を前提とした、観念論的、機能的解剖学”より完璧な”構築に腐心した古代中国、あるいは東アジアの医者たちとしては、

 

ここにどんな意味を込めたのか。

 

 

・・・昔から感じるけど、こういう問題に興味を抱き、気にするかどうかっちゅーのも、感性、センスという意味で、この医学を実践、ないし研究していく者にとっては重要かもしれない。

 

 

 

まず「左旋」からだけど、左旋ときたらまず思い浮かぶのが河図洛書の洛書だ。

 

 

河図洛書に関して、詳しい説明はここではしない(てか素人なんで出来ない(-_-;))けど、洛書では陰の動きは四隅における左回旋(2→4→8→6)であらわされる。

 

(アルテミシア『臓腑経絡学』p13)

 

 

つまり小腸の腑、大腸の腑における廻腸の「左回り=左旋」という形態的特徴の意味は、「陰の動き(収斂、収蔵、ある意味で成熟)」を表現しているのではないか、と、個人的には愚考している。

 

 

つまり形態的に「左旋」であらわされる「陰の場」である小腸大腸において、飲食物(水穀)は収斂、収蔵されていき、ある意味で「人体にとっては使い物にならない」二便が成熟していくわけだ。

 

(しかも左旋しながら上から下に動くわけだしね。(^^♪)

 

 

因みに、五藏六府の中で、奇恒之腑も含めて、回旋、螺旋のイメージであらわされるのは小腸の腑、大腸の腑のみだ。

 

(そのうち語りたいけど、この東洋医学的人体の”回旋・螺旋”の問題がまた、色々あって楽しい。(*‘∀‘))

 

カテゴリ 奇恒之腑    参照

 

 

・・・ではもう一つの特徴、「十六曲」はどうか。

 

 

五臓六腑では他にも、肝の七葉、肺の八葉、心系の四、三焦の三脾・胃心・心包肝・胆のニコイチなど、数字に拘って特徴づけられたような表現が散見される。

 

 

因みに、Wikipediaによると16の正の約数は1、2、4、8、16の5つだそうだ。

 

 

そして約数を「5つ」持つ数の中では「最小が16」であり、16の次は81だそうだ。

 

(もうこの、”最小”とか、”次が81”とか出てきただけで、ヨダレが。。。(笑))

 

 

また、約数の和と元の数との積が完全数になる3番目の超完全数であるそうで、1つ前は4、次は64だとか。

 

(これも、4とか64とか出てくるともう。。(゚∀゚))

 

 

数字、数術に詳しい読者の方、16そのものの数学的、数術的意味に関しては、まだまだ色々あると思うんで、ぜひ教えてください。<m(__)m>

 

 

・・・ともかく、「16」みたいに、易(河図)の言う生数(せいすう:1~5まで)成数(じょうすう:6~10まで)を超えた二桁の数字が出てきたときは、

 

『黄帝内経素問 三部九候論(20)』「天地之至數.始於一.終於九焉.」とあるように、そこに含まれる生数や成数の組み合わせで意味を考えて妄想したりしますが、

 

今のところ、小腸大腸の場合の「16」に内包されている意味は4✕4じゃないかな、と思っています。(私見)

 

 

「4(四)」は古代中国においては、代表的には地(陰)における東西南北の空間や、四時陰陽(四季)を示し、空間的広がりや、時間の循環を意味します。

 

青土社『中国神秘数字』参照)

 

 

また、易(河図)の生数では「4」「金」を意味します。

 

「五行」のはたらき 4   参照 

 

 

脾の臓と胃の腑の協調共同作業(胃の受納腐熟、脾の運化昇清のコンビネーション)での結果としての未消化物を、正常な脾胃の働きを土台にしながら、

 

心腎の陽気の扶助、肝肺の疏泄昇発宣発粛降の扶助によって、滞りなく、完璧に近い形で精濁泌別、糟粕の伝導が行われるためには、空間的に十分な広がり(四方)と、

 

十分な時間的な有余(四時)を必要とし、最終的には魄門(肛門)からの排泄(死と再生)が待っていますので、この流れは陰の場(左旋)において行われないと。

 

 

小腸の腑、大腸の腑における「左旋」「16曲」は、あんな、ある意味で稚拙な蔵象図の中に、上記のような深い意味をサラッと込めているモノなのではないかと、今のところ愚考しています。

 

(読者の方で、これに関して他の御見解がある方、ぜひご教示ください。)

 

 

鍼灸臨床で、便秘や下痢を治療するときに、合谷や後渓や上廉や下廉を当たり前に使うことがありますが、上記のようなことを考えながらやると、

 

診どころや意識に変化が出てくる筈です。

 

 

澤田健による

 

「リウマチは小腸の熱だ。」

 

という発言の意味や、北辰会が後渓を使ってあらゆる病を治している現実なんかもね。

 

 

・・・ま、どうであれ、結果的に、腸の健常な左旋力、消化吸収に必要不可欠な空間と時間を調整するのではないかと思っています。

 

 

今のところ、そう考えています。(゚∀゚)

 

(因みに今回と前回の話はまったくの私見ですので、悪しからず☆)

 

 

 

 

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儒教、仏教の言う「七情」

2019.08.10

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ずいぶん前に、この医学の言う「七情」というものについて簡単に書いた。

 

七情(感情)   参照

 

 

この医学を勉強したことのある人なら、「七情」と言われればすぐに「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚」とすぐに出てくる筈。

 

 

しかし、「七情」という単語から、上記とは別の定義も出てくる。

 

 

岩波の『仏教辞典 第二版』によれば、「七情」は、儒教の四書五経の一つである、『礼記』の礼運というところには、「喜・怒・哀・懼(く:おそれ)・愛・悪・欲」と出てきます。

 

「四書五経(ししょごきょう)」とは    参照

 

 

また、『礼記』以外の中国古典には「喜・怒・哀・楽・愛・悪」「六情」がよく出てくるようで、それに「懼れ(懼:く)」を加えたものが『礼記』の七情なんだそうです。

 

(ここでは、欲と楽は同義、と考えるんだそうです。)

 

 

そして、使用例として江戸初期(1619年)の仏教書『盲安杖(もうあんじょう)』より、

 

「おとなしき者の病も七情より起こるとなり」

 

とあります。

 

 

この『盲安杖』というのはなかなか面白いタイトルで、「心の盲者を安きに導く杖」という意味だそうで、儒教からの仏教批判に対するアンサー本として、

 

人間が守るべき10の徳目について書かれたものだそうです。

 

(心の盲者ね。。。(笑))

 

 

ここでまた面白いことに、儒教、仏教における「七情(喜怒哀楽愛悪懼)」と、東洋医学における「七情(怒喜思悲憂恐驚)」の違いを見ますと、

 

目につく違いは「愛・悪」「思」ですね。

 

 

因みに『黄帝内経』を素問、霊枢と両方検索しても、「愛」の字はたった1文字、それもいわゆる「愛情」とは全然違う意味で出てきます。

 

 

因みに因みに、『道教辞典』でも「愛」という単語は出てきません。

 

 

まあ、「愛・悪」という感情は結果的に「思慮過度」という病理を生む、という意味では、同じことかもしれませんけどね。(笑)

 

 

「思慮過度」は脾にこたえる。

 

「脾」って何ですか?(その9)    参照

 

 

「愛情」「憎悪」は、最終的に脾にこたえる、ってか。

 

 

結果的に、太ったり痩せたり、下痢したり便秘したり、痔になったり鬱になったり、ってか。

 

 

なるほどねえ、と思わされるところがありますなあ。

 

 

 

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三陰三陽経の特徴

2019.07.10

20190610_222058.JPG

 

 

 

 

 

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今月の21日、高田馬場で行われる(一社)北辰会の定例会で、久々に喋ります!!

 

(たった1時間ですが。(笑))

 

 

しかも今月の定例会には、藤本新風代表も見えます!!

 

 

代表講演のテーマは「経穴の考え方」

 

 

しかも今回は、山梨の渡辺久子先生による特別講義「中医眼科学~基礎編~」もあります!!

 

 

実は、渡辺先生の御尊父は、山梨で有名な眼科医の先生なのです☆

 

 

聴き逃がせませんよ~~~(=゚ω゚)ノ

 

 

・・・で、今回私が喋るのは「十二皮部について」という、なかなか珍しいタイトルです。(笑)

 

 

この講義のスライドをまとめているんですが、ほぼ出来ました!!

 

 

・・・で、これをまとめる過程で、久々に『黄帝内経』の中と、その後の歴史における「三陰三陽学説」について勉強し直したんですが、これが楽しすぎる。。。(゚∀゚)

 

 

止まらなくなる。。。

 

 

時間忘れる。。。

 

 

『黄帝内経』の中では、素問陰陽離合論、陰陽類論篇霊枢根結篇から、三陰三陽開闔枢理論てやつをいじくり回して、六経弁証と重ねてみたり、

 

素問皮部論と重ねてみたりしてたら、妄想が止まらない。。。

 

 

まあ、あまりマニアックな内容になっては上手くないので、初学者にも分かりやすく、この医学における「皮膚」の重要性を説こうと思います!!

 

 

乞うご期待!!!

 

 

 

 

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