東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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立春!!節分!!

2011.02.05

いや~、ついこないだ、「大寒」の話をしたと思ったら、もう「立春」です。

 


早い早い・・・。

 


コワいコワい・・・。(苦笑)

「大寒」とお餅 参照

 


・・・立春過ぎると、徐々に何となく春めいてきます。

 


そこで、

 

さあこれから新緑の気持ちイイ季節だ!

 

と考えるか、

 

はあー、花粉症の辛い季節だー・・・、

 

と考えるか、ここですでに大きく分かれますね。

 


人生が。

 

 

人生そのものが。(苦笑)

 

ところでこの「立春」、その前日の2月3日が「節分」と言われ、これまた奇妙な風習がありますね。


1.豆まき

2.イワシの頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺し軒下に飾り魔よけ

3.恵方巻きを恵方を向いてまるかぶり



・・・まあ他にもあるようですが、とりあえずこれ、皆さん知ってましたでしょうか。

 

 

1.は僕自身が小さい頃に実家でやっていましたし、2.は往診の高齢の患者さんがやっていて、初めて知りましたし、3.は最近妙にコンビニが流行らせている感じがありますね・・・。(笑)

 


客観的に冷静にみると、奇妙極まりない風習ですよね・・・。(笑)

 


今日はこれについてサクッと調べた内容を、コンパクトに纏めてみました。

 


Wikipediaによれば、もともと、立春、立夏、立秋、立冬(四立)の前日はすべて「節分」と呼んでいたようですが、
現在では立春の前日のみを「節分」と呼ぶようになっているそうです。

 


これは、旧暦では春の始まりの立春は新年の始まりであり、他の節分と比べて特別だったから、ということらしいです。

 

・・・それぞれの意味づけについては、


1.の豆まきについては、もともと一年の始めに無病息災を祈念する風習は、奈良時代に中国から伝わったとも言われるそうで、また古来から日本では豆や米には霊力が宿るとされ、

 

これを鬼に投げつけることで鬼を祓い、福を呼び込み、終わった後は自分の年齢と同じか一つ多くの豆を食べることにより、無病息災となる、と言われているらしいです。

 

 

・・・ここで、

「いやいや、じゃあ80過ぎの人とかどーすんの・・・? 80個も豆食べたら、かえって胃腸に堪えそうなんですけど・・・。」

という疑問がわきますが、ここはなかなか都合がよくて、その場合は、「福茶(ふくちゃ)」といって、年の数の豆にお茶を注いで飲めばよい、
とのことです。(笑)

 


そして2.のイワシの頭と柊の枝については、柊の葉の棘と、イワシの頭の臭いで鬼がいやがって逃げ出すから、とのことです。(笑)

(・・・おいおい、オニ、やたら弱くないか?という気もしますが。)

 


さらにこの1.と2.はセットになっており、2.の風習で逃げ出した鬼に対して、追い打ちで豆をぶつける、という考え方もあるらしいです。

 


鬼としては、新年早々、棘を刺され、くさい臭いを嗅がされ、たまらず逃げたところに、豆をぶつけられる訳です。(笑)

 


・・・オニの気持ちを考えると、極めていたたまれない風習です。

 


そして3.の恵方巻きについては、発祥の地は大阪とも愛知とも言われ、節分の日の夜に、その年の恵方(えほう・・・おめでたい方角)を向いて、

 

太巻きをまるかぶりすると、いい年になる、という風習だそうです。

 


”巻きずし”は、福を巻き込み、切らずに”まるかぶり”するのは、縁を切らない、そして寿司の具は”七福神”にちなんで7種類、とのことです。

 


これの歴史については、関西の商人が広めたという説を知っていましたが、何やら他にも、諸説あるようですね。

 

(Wikiに詳しいです。)

 


・・・ところでこの、「恵方」ってどうやって決まるんでしょうか。

 


「恵方」とは、陰陽道のいう歳徳神(としとくじん)のいる、縁起のいい方向、という意味で、
これはその年の十干(じっかん)で決まるようです。

 


今年(2011年)は辛(しん:かのと)の年なので、恵方は丙(へい)の方角となります。

 

 

今年の恵方はテレビなどでは簡単に16方位で南南東、と言われていましたが、正確に言うと「丙(へい)」の方角、となり、正確には南南東、

 

というより32方位で南”微”東、つまり16方位で言う南南東より7.5°南寄りが、正確な恵方なんだそうです。

だから多くの人は、間違えて少し(7.5°)東を向いて”まるかぶり”してしまっている恐れがあります。

 


やるからには、気を付けたいものです。(苦笑)

・・・僕は意外とこういう細かい話もキライじゃないです。

 

 


十干、十二支についても、そのうちこのブログで解説してみたいものです。

 


まあこのように、日常のちょっとした風習から、思わぬ東洋的な学問にぶち当たることはよくあります。

 


北辰会の橋本浩一先生が研究されている内経気象学にも、こうやって

日常の風習~暦(こよみ)~その年の運気~気象学~人体との関わり、

という流れで入っていくのも、意外と面白いかもしれませんネ。

 

 

◆参考・引用サイト

 

ライフスタイルニュース 

Wikipedia「節分」 

Wikipedia「柊鰯」 

Wikipedia「恵方巻」 

Wikipedia「歳徳神」 

暮らしの歳時記 

ジャパノート 

 

 

 

 


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スタッフ募集!!

2011.01.28

最近、外来診療、往診事業部ともに新患さんがラッシュであります。

このままでは、新しい患者さんの予約を受けられなくなってしまう・・・。

僕としてはそれは不本意・・・。

どうにか清明院の治療の「質」を下げないように、なおかつ新しい患者さんも今後も受け入れられる体制を作らねば!!

これは大変ありがたいことです。(感謝)

・・・ということで今回、清明院新規スタッフを1名募集(急募)します!!

☆資格:鍼灸マッサージの資格を持っている、あるいはこの春取得見込みの、東洋医学的な鍼灸に興味のある健康な方

☆年齢:特に不問ですが、なるべくヤル気のある、20代~30代前半ぐらいまでの若い人を希望します。

☆条件:アルバイトでも、常勤でも、相談に応じます。(なるべく常勤を希望します。)

☆給料:相談に応じます。

☆業務内容:

1.往診(在宅)による鍼灸マッサージ、リハビリ訓練等。(清明院の往診患者さんの8割は鍼のみか鍼併用です。)

2.院内診療助手、受付業務等。

☆経験者を優遇します。

興味のある方は、

お電話03(6300)0763、

あるいは

メールseimeiinn@yahoo.co.jp

まで、どしどしお問い合わせください!!

事前に書類選考の上、面接させていただきます。

なお、今回の募集は1名ですので、決まり次第締め切らせていただきます。

気合の入った人をお待ちしております!!!

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最後の医療

2011.01.20

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今日、以前からご家族皆さんを診させていただいている、とある患者さんに頼まれて、そのご家族の一人で、かなり重篤な疾患を患っておられる患者さんのお宅に往診に行きました。

 


患者さんはまだ30代ですが、病は末期。

 


聞くと入院先の病院からは、

「もうやりようがないから」

と言われて、自宅に帰されたとのこと。

 


西洋医学的には、やれるだけのことはやったということです。

 


もうこれ以上病院にいても、手の施しようがないから、家に帰りましょう、ということです。

 


病院からは、残念だけど、処置をしない患者さんを置いておくことは出来ない、

 


次の患者さんのためにベッドを開けなくてはいけない、だからすぐに家に帰って下さいと、ハッキリ言われたそうです。

 


ちなみに、病院でのキツイキツイ処置の数々をもってしても、いい傾向を見せたことはあまりなかったようです。


・・・そういう状況の患者さんに、東洋医学はなにか出来るのかというと、出来ます。

 


僕はこれまで何度も、そういう患者さんを診てきています。

 


いつもこのブログでも書いているように、鍼で「気」を動かし、「陰陽の調和」をはかるのが東洋医学。

 


「陰陽の不調和」”病気”なんだから、患者さんがどのような状況であっても、そこに「陰陽の不調和」を見い出すことが出来て、何か処置をして、

 

それの「調和がとれたこと」をキャッチすることが出来れば、東洋医学的には治療成立です。

 


ある意味、いかなる状況でも、お手上げ状態はないのです。

(ただ状況によっては、外科的な手法や点滴や投薬の方が早い状況もある、というだけのことです。)

今日の往診時、患者さんはうまく喋ることが出来ないため、問診はほとんど不能。

 


それでも、

呼吸が苦しい。

全身が痛いが、特に耳が猛烈に痛い、圧迫感を感じる。

尿、便が出ない。

ものが食べられない。

苦しくて横になれない。

など、御家族からこれまで~現在の状況を伺い、ほぼ体表観察のみで治療に入る。

・・・即座に変化が出る。


呼吸がしやすくなった。

耳の痛みが消えた。

横になれるようになった。


・・・これ、わずか数十分の間での出来事。

横で一部始終を見ていた、その患者さんの奥様の、一瞬見せた安堵の顔が忘れられない。

これまで色々バカにされたりしながらも、東洋医学をやってきて、本当に良かったナーと思った瞬間だった。

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年末年始のブログ

2010.12.30

本年も、ありがとうございました!<m(__)m>

患者さまをはじめ、このブログの読者の皆様にも、たくさんのヤル気をいただきました。

皆様の応援あってこその清明院でございます。

・・・さて、僕としてはおとといで外来診療おさめとなり、昨日で往診事業部も診療おさめ、

そして院内の大掃除も、忘年会も終わり、あとは群馬に帰るのみでございます!

すでに2週間ぐらい前から、地元の友達から

「いつ帰ってくるん??(群馬弁)」

という電話がちらほらかかってきております。

まー今年も、ひたすら酒、酒、睡眠、酒・・・、という正月になるでしょう・・・。

ですので、去年と同様、年末年始のブログについては、

”気が向いたら更新”

という感じでいこうと思っております!(笑)

では皆様、よいお年をお迎え下さい。

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診療おさめ

2010.12.28

本日で、清明院の外来診療は平成22年の診療おさめとなります。

(早い・・・。早過ぎる・・・。)

今年は、清明院も開院2年目を迎え、多くの患者さま、先輩方、その他色々な方々のあたたかい支えのお蔭で、

何とか無事に年末を迎えることが出来ました。

スタッフ一同、大変感謝致しております。<m(__)m>

来年はより一層の気合を入れて、外来診療、往診事業部ともに、さらに邁進していきたいと思いますので、

宜しくお願いいたします。

ところで、明日は恒例の大掃除です。

「現時点でこの上なく、これでもかというぐらい」

完璧に美しく仕上げたいと思います。(笑)


”塵を払わん、垢を除かん”


でございます。

(??・・・と思った人は「掃除」の大事 参照)

・・・1年分の感謝と、来年への期待ををこめて、掃除しまくります!!!

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海老蔵さんの事件で思うこと

2010.12.03

今日往診中に、信号待ちでふと上を見上げると、市川海老蔵さんの顔がデカデカと載った、「お~いお茶」のポスターが。

・・・ということで、久々の時事ネタ。(笑)

ここのところ連日、歌舞伎界のプリンス、市川海老蔵さんの事件のことが盛んに報道されております。

 


今日も年配の患者さんと、この話になりました。

 


その患者さんも、

「正直ガッカリした。自覚が足らな過ぎる。だからお坊ちゃんは困る。あの位で済んだんだから、彼にとっていい薬だ。」

とおっしゃっていました。

 


まーあれだけやられて、ここまで世間に同情されない人も珍しい、と思うと同時に、あまりにも冷た過ぎる意見には、若干の「怖さ」を感じることもあります。

 


確かに、新婚家庭を持つ若い男が、仕事をさぼって、しかも女性を連れて酒を飲みに行き、悪い連中に酔っ払って絡み、返り討ちにあっただけの話し、

 

と考えれば、海老蔵さん側が非難されるのは当然でしょう。

 


僕も一面、そう思います。

 


しかも彼自身も相手に手を出したんであれば、喧嘩両成敗で、彼自身も傷害罪に問われるか、双方ともに被害届を取り下げて、穏便に解決するべきでしょう。

まあしかし、決して彼を擁護する訳ではないけど、この事件の「病因病理」を冷静に考えると、海老蔵さんという人は、きっと幼いころから歌舞伎界のプリンスとして、

 

周囲の大人から、それこそ腫れ物に触るように、大事に大事に育てられてきた人なんでしょう。

 


同時に、芸事に関しては、よく言えば英才教育、悪く言えば半強制的に仕込まれてきたことでしょう。

(あくまで推測ですが。)

 


周囲の一般人からは、それも含めて羨望の的であり、誰から見ても恵まれた人生を送っているかに見えました。

 


でもそれだけに、歌舞伎を離れた「外側の」世界に彼が興味を持ち、逆にそれを「彼自身が」うらやましがる傾向が、幼いころから実は彼の本心の中にはあったんじゃないでしょうか。

 

そんな彼が、夜の街で自由気ままに呑んだくれている悪い連中に興味を持ち、泥酔して挑発めいたことを言ってしまう、あるいはしてしまうのは、

実はある意味当然の、彼にとって、

”自分自身の、一見恵まれた人生”

に対する「反発」の表れの一つだったのかな、とも思えます。

 


幼いころから溜まりに溜まったストレスマグマが、”大辛大熱”の酒の力を借りて、一気に噴出した結果だろう、と思います。

(平素から鍼治療をやってれば、未然に防げた事件かもね・・・。)

 


もちろん、だからといって報道されているような執拗な挑発行為、それを言われた方、やられた方はたまらないし、彼の今回の行動は、一社会人として考えても許されるものではありませんがネ。

 


今回の事件で彼が休演した講演が大成功していることもあって、一部には、

「もう歌舞伎やめちゃえば!?」

なんていう、心ない意見もあるようですが、僕としては、めちゃくちゃキツイだろうけども、今回のことをよくよく反省して、何とか這い上がって、

 

そういう意見をはじき飛ばして欲しい、とも思います。

 


これをもし反省出来ずに、同じことを何度も繰り返すようであれば、マーシーの様になっていきかねませんしね。

(あれは見ていていやなもんです・・・。)

 


・・・しかしまあ、最近ではのりピーしかり、朝青龍しかり、これまで散々おだてておいて、こういうことがあると、一斉に容赦なく叩く、

マスコミのあり方、それに乗っかって悪口、当事者の人格を無視した誹謗中傷を言いまくる世間の風潮は、いつも思うけど、何なんだろうナー・・・、と思います。

 


先日も、清明院副院長の松木先生がスタッフブログ「清明なる日々」の中で、”他者の気持ちを考える”ということに触れています。

ニュースを読んで思うこと(その2)
残念な出来事               参照

 


自分のことは棚に上げて、人を貶めることは簡単に出来てしまう、してしまう、

 


今の世の中は、

「人の振り見て我が振り直せ」

という考え方の、出来にくい世の中になってしまっているんでしょうかねえ・・・。

 

 

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「鍼灸学生」という立ち位置

2010.11.13

清明院には、鍼灸学校の学生さんが何人か治療を受けにみえています。

もちろん実際に体に不調を抱えているということもあるけど、彼らにとっては、僕の鍼を受けること自体が「勉強」になっている部分もあるのでしょう。

これは、とてもいいことだと思いますし、そう思っていただけることを、すごく光栄に思います。

・・・また、以前書いたように、今年度から清明院は、僕と副院長の母校であり、現在清明院往診事業部スタッフの森岡先生が教員養成科でお世話になっている、

東京都大田区大森にある東京衛生学園専門学校の、治療体験実習の受け入れ施設の一つになっています。

はるばる・・・(その9)
鍼灸学生の治療実習 参照

こないだも、衛生学園から治療体験実習の学生さんがみえました。

色々な質問をいただき、それに答え、そのリアクションを見ていて、ふと、自分の学生時代を思い出しました。

僕は学生時代、自分で言うのもなんだけど、ちょっと変わった学生だったと思います。(苦笑)

まあ、鍼灸学校って、意外とそういう人が多いんだけどネ。

(偏見?)


まあ、その意味では普通の学生だったのかなとも思いますが。

・・・まーとにかく、異常に焦っていました。

そして、異常にキレていました。

何に焦り、キレていたかと言うと、

「早く、誰よりも早く最高の技術、知識を身につけなければ!」

ということに焦り、この業界全体のな~んか「パッ」としない空気、クラスメイト達のゆる~い雰囲気に、何故か常にキレていました。

(苦笑・・・イイ迷惑だよね。)


学校に通う3年間という時間と、決して安いとは言えない学費、そして決して高いとは言えないバイト代の中で、なんかこう、まったく余裕のない精神状態だったんだと思います・・・。(笑)


学校の先生はもちろん、色んな勉強会に行っては、そこの講師の先生に食ってかかり、答えに納得がいかないと、

「なんだ、あいつ大したことねーや。」

とか言って、思慮浅く断じて、勝手気ままに我が道を突き進む、それをヨシとしていました。

(イケてない・・・。)


しかし今、自分が勉強会で講師をやる立場になってみると、当時、僕が食ってかかった先生方の多くが、なんでああいうぼかしたような答え方をされたのかが、一面、分かります。


教える立場の者としては、どうしても相手のレベルに合わせた答え方をしてしまう面があるんです。


全然勉強が進んでいない状態で、しかも臨床経験もない人に、ただ分からん分からんとグイグイ突っ込んでこられても、とてもその時間内では説明しきれないもんだから、

「まずは〇〇を読んでみて。」

とか、

「僕はこうだと思ってるんだけどね~・・・。」

とかいう風に、幅を持たせて答えるしかないんです。


このブログで何度も言っているように、当然ながら、東洋医学は医学です。


患者さんを普通に治療できるレベルまで修得しようと思ったら、人によって違うだろうけど、膨大な時間と労力を要します。


それでもせいぜい、出来るようになるのは基本レベルであり、そこからさらにエキスパートになりたいと思うんなら、それこそ一生かかります。


まあ、そういう底の知れないものでなければ、一生かけてやる価値がありません。

(・・・と、僕は思っています。)


鍼灸学生の皆さんには、是非とも自分が一番納得のいく、どこの誰に見せても恥ずかしくない、自分なりの「鍼灸医学」を見つけ出し、それに対して、

 

全力で、信念を持って、一生をかけてやっていって欲しいと思います。


きっとそれが一番患者さんのためだと思います。


・・・なんかまとまりのない話になったけど、これから「鍼灸の医者」という世界を追求したいと思っている方へのメッセージも、たまには書いていこうかな、と思います。


僕も「最高の鍼灸を追求」してますんでネ。

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スピリチュアルペイン(その4)

2010.11.09

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これまでのお話・・・


スピリチュアルペイン(その1)

スピリチュアルペイン(その2)
スピリチュアルペイン(その3)

東洋医学のお話に入る前に、前回ちょこっと書いた、「スピリチュアルケア」というものについて、軽く触れておきましょう。

(この話題、何やら皆様興味津々とみえるので・・・。)

 


これまでのお話で、「スピリチュアルペイン」というものは、緩和ケアにおける「トータルペイン」の4分類の中の一つであり、「スピリチュアルペイン」の、

 

さらに細かい分類は3パターンある、というお話をしました。

 


今日お話しする「スピリチュアルケア」というものは、この3つ、それぞれに対する医療人としての対処法(ケア方法)だそうです。


(ここは非常に難しい問題をはらむので、深く入り過ぎずに、簡単に述べます。)

 


1.生きる目的を失っている場合

・・・将来を見出す。これにより、新たな現在を再構築する。

2.他者を失っている場合

・・・新たな他者を見出す。

3.出来ていたことが出来なくなった場合

・・・「考える」「感じる」「表現する」など、まだ自律性がある、ということを理解してもらう。

と、言葉では何となく分かるけど、よくよく考えると、どれも非常に難しいものです。

 


この3つのケアの基本的態度になるのが、

「傾聴(けいちょう)」

と、

「共にいる」

という行動になります。

 


これをすることによって、上記のような解決策をともに考えていく、というスタンスです。

 


緩和ケア医療では、医療者、あるいはご家族等、周囲の人間がこれを行うことによって、スピリチュアルケアに繋がる、としています。

 


・・・まあ、絶望の状態になった時、そばに自分の話をよく聞いてくれる人が一人いるのと、いないのとでは、その患者さんの心理状態は全然違ってくるということは、

 

想像すれば誰でも分かります。

 

この「スピリチュアルケア」というものを、医療者が理解しているのといないのとでは、終末期はもちろん、一般の患者さんにおいても、

 

治療効果、病の経過に大きな違いが出てくるような気がします。

 


このことは、僕自身の短い臨床経験の中でも大いにうなづける部分です。

 


僕はこの業界に入って、比較的早い段階から、「往診」での鍼灸治療を、今日までやってきましたので、寝たきりの方、重病、難病によって通院が困難な方と接する機会は、

 

他の鍼灸師の先生方よりは断然多かったと思います。

 


こうした患者さん達を思うと、たとえ僕のつたない鍼治療でも、週2回、3回と、そのお宅に通って、よくよく話を伺い、鍼をすることで、

 

様々な症状の緩和はもちろん、患者さんが非常に安心し、最後は亡くなるにしても、安らかに最期を迎えることが出来る、少なくともその一助にはなりえると実感する、

 

という経験を、これまで何度もしています。

 


鍼灸臨床サイドから見ると、

「傾聴」+「共にいる」+「鍼灸治療」

という組み合わせは、緩和ケアの考え方に照らし合わせた場合、非常に「スピリチュアルケア」の効果を高めるような気がします。

 


・・・というか、あえて「スピリチュアルケア」なんていう熟語を持ち出さなくても、東洋医学ではもともとこういうことを、数千年もの間、

 

当たり前にやってきたんだと思います。

 


次回からはそんなお話。

 

 

【ここまでの参考文献】

 

ホスピス―その理念と運動 シシリー ソンダース

 

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清明院スタッフブログ「清明なる日々」スタート!!

2010.09.09

またまた、皆様にお知らせがあります!

こないだお伝えしたように、9月から往診スタッフとして森岡先生が加入し、にわかに活発化してきた清明院ですが、

新スタッフ加入!! 参照

ここで、さらにさらにテンションを上げていこう、ということで、清明院のスタッフブログを始めました!!

タイトルは「清明なる日々」!!

・・・まあ僕も、約1年近く、ほぼ毎日ブログを更新し続けまして、

「あー、ブログってイイねえ!!」

と思うことや、

「正直しんどい~・・・(>_<)」

と思うこととか、色々ありますが、コレをぜひうちのスタッフにも分かっていただこう、と思いまして(笑)、勧めたところ、

快諾(?)が得られましたので、今回、お披露目する運びとなりました。

また、副院長はじめ、彼らは

「鍼灸臨床一辺倒人生」

の僕とは若干違い、鍼灸学校の教員としての教育の実践(松木)、長い臨床経験を経ての教員養成科の学生(森岡)、

という、それぞれの立場、視座の中で、

また、日々の「往診」という、ある種”特殊な環境”での臨床を通じて、

「鍼灸師教育」

「在宅医療と東洋医学」

にもアツい”思い”、”考え”を持っていると思いますので、患者さんにとっても、同業の先生方にとっても、

貴重な話が聞けるのではないかと思います。

まあー、ますます「攻め」の手を緩めない清明院・・・。

なお、「清明なる日々」には、清明院HP(PC・携帯)のトップページからも入れるようにする予定です。

僕のブログからは右の「リンク集」のところから入れるようにしておきました。

清明院HPの方の更新が完了しましたら、またお伝えいたします。

・・・正直、清明院の露出度、注目度が上がれば、それだけ僕にはプレッシャーがかかります。

いい加減なことは出来なくなります。

(・・・って、やってるつもりはないけどネ。)

まあ、こうやって僕の場合は、いつも大体、自分をある意味「追い込んで」、よりよい臨床を展開しようと思っている訳であります!!

「全ては患者さんのため」であります!!

(キレイごとじゃないよ。コレは、ひいてはそれが自分らのためだとも思うから、言える言葉なんです。)

まあちょっとだけ、スタッフのブログが、僕のブログより盛り上がっちゃったら、どーしよーかしら・・・。

とか思いながらも!(笑)、僕自身、かなり期待しております!

皆様、『最高の鍼灸の追求』『清明なる日々』を、今後もどうぞ宜しくお願いいたします<m(__)m>

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新スタッフ加入!!

2010.09.07

今日は皆様にお知らせがあります!

清明院に、ついに新スタッフが加わりました!!

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彼の名前は、森岡健介(もりおかけんすけ)先生です。

(なかなかイケメンでしょ?)

僕は、実は彼のことは10年前から知っています。(笑)

・・・大変、頭脳明晰な男です。

彼は長い間、都内にある鍼灸接骨院で副院長として勤務していましたが、この度、その接骨院を退社し、清明院を手伝いに来てくれることになりました!!

そして、現在彼は、僕も副院長もお世話になった、東京衛生学園の教員養成科に在学中であり、鍼灸学校の教員の卵でもあります。

・・・まあ、彼の主な業務は往診になりますので、外来の患者さんが彼と顔を合わせることは少ないと思いますが、

もし院内で見かけたら声を掛けてあげて下さい。

なお、彼のプロフィール等については、近日中に清明院HP内、「スタッフ紹介」のページにアップする予定ですので、

完了次第、またこのブログでお知らせしようと思っています。

・・・というわけで、清明院、9月からは院長竹下、副院長松木、往診スタッフ森岡という、3人体制で、暴れていこうと思っております!

今後とも、よろしくお願いいたしますm(__)m

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