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2012.03.20
臨床をやっていれば、必ず遭遇する急性外感病。
要は、気候の変化などの外界の影響によって引き起こされた、急性の病気のことです。
より東洋医学的に言えば、「六淫の邪(りくいんのじゃ)」によって引き起こされた病です。
代表的なものに、いわゆる”風邪(かぜ)”なんかがあります。
治療としては、六経弁証(りっけいべんしょう)や衛気営血弁証(えきえいけつべんしょう)、
三焦弁証(さんしょうべんしょう)などを駆使して戦略を立てればいいのです。
そして、これが治療直後の所見において思いの外、上手くいったと仮定します。
ここで、
「あーよかった。」
と、終わるのは早計です。
治療が上手くいったと思い込むと、そうなりがちなんです。
しかし、実はここからが重要。
急性病の場合、その場では治療が上手くいったと思っても、
その後、思いもよらぬ変化や転帰をとることが、往々にしてあります。
治療後は良かったが、
翌日から下痢が止まらなくなり、仕事どころではなくなったとか、
夜中に急激に熱が上がって、帰らぬ人となってしまったとか、
そういった症例もあります。
本当に一歩間違えれば、命を奪う結果になってしまうことも・・・。
ですから、
よほど体表観察がしっかり取れるとか、
経験が豊富で、予後の推定が的確にできない限り、
その後の対応や指導が重要になってくると思います。
いや、むしろ経験豊富な先生ほど、そういったことを慎重にやられていると思います。
まずは、患者さんに現在の状況を説明し、
今後どのような養生をしておかなければならないのか。
もし、状態が悪化するようであれば”一度連絡をして下さい”ということを言っておく。
もしくは、治療後数時間後にこちらから、もしくは患者さんから連絡を入れるように言っておく。
最悪の場合、不本意ですが最寄りのかかりつけのお医者さんか、
1人暮らしなどであれば、救急車を呼ぶという
選択肢を与えておくのも良いと思います。
あくまでも、患者さんの命が優先です。
そして、一日経ってから、必ず連絡を入れ、その後の経過を聞いておく。
そこで、東洋医学的に再分析し、今後の治療方針を組み立てていく。
若者のように体がしっかりしていて抵抗力があり、正気も充実していればよいですが、お年寄りや小児なんかは特に注意が必要です。
このようにしておけば、病気になって辛く不安な患者さんも安心され、
また、こちらのリスク管理にもなります。
あくまでも患者さんの利益が中心であって、少しも不利益なことがあってはならない。
そして、自分の行っている医療に責任を持つ。
これもまた、名医になるひとつの秘訣だと思います。
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