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2011.05.09
昨日、5月8日の日曜日は、大阪、上本町にて行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!
午前中は実技練習、
「背候診(はいこうしん)」
でした。
これについても、そのうち紹介しようと思っていますが、これの意味は読んで字のごとく、
「背中をうかがう診察法」
です。
清明院の患者さんや、北辰会の先生におかかりの患者さんなら分かると思いますが、僕たちはいつも、患者さんの背中を触って、どのツボが硬くなっているか、
冷えているか、熱を持っているかなどなど、あらゆる情報をキャッチして、東洋医学的な診断の材料にしています。
僕は上級班に参加させていただきましたが、久々に大八木敏弘先生という、大ベテランの先生に教えていただき、非常に参考になりました。
やっぱりベテランの先生の手はスゴイです。
数十年かかって出来てきた手です。
フッとさわられた瞬間の説得力が違います。
そして午後は、蓮風先生の代表講演特別編、
「この際だから分からないこと、聞きたいことを何でも質問しなさい。」
でした。
(笑・・・これが講義タイトルです。)
僕も、ここぞとばかりにいくつか質問させていただきました。
フロアからも盛んに質問が出て、しまいには実技披露まで飛び出して、非常に盛り上がりました。
・・・以前から思っていますが、蓮風先生は、「予定調和」というのを、あまり好まないんじゃないだろうか、と思います。
(間違っているかもしれませんが。)
これは以前、テレビでX JAPANのYOSHIKIも言っていました。
おそらく「瞬間の美学」みたいなものが表現しにくくなる、ということだと思います。
・・・というかまあ、あまりテーマやしゃべる内容を限定して、カチッとした中でやると、窮屈なようです。(苦笑)
これまでも、昨日のようにテーマをあまり限定せずに、バンバン聴講者とディスカッションしながら、その場の雰囲気が盛り上がっていって、
「場」そのものがとてもいい雰囲気になると、スゴイ発言がバンバン飛び出すことが多いように思います。
蓮風先生は講義に対しても、アーティストなんだと思いますね。
そのあとは関東支部の学術副部長、川田浩之先生による症例発表、
「運動失調(うんどうしっちょう)」
でした。
今日は話が長くなったので、細かくは述べませんが(苦笑)、難しい症状に対して、北辰会方式ならではの治し方をされた、素晴らしい症例だったと思います。
そして終わった後は飲み会・・・。
そしてギリギリ最終の新幹線に間に合って東京へ・・・。
そして今朝からガンガン臨床・・・。
これ、僕的にはいいペース。
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2011.05.03
昨日、スーツがなぜ正装なのか?
何でみんな着るのか?
という素朴な疑問を投げかけました。
すると、私の足長おじさんから早速、
「それはね、・・・。」
という内容のメールをいただきました。(笑)
私にはこのように、何人かの心強い足長おじさんや、新興宗教の教祖がついております。(笑)
以下に内容を簡単に紹介します。
スーツが男の正装となった理由は、ほかの洋服に比べて、どんな男でも一番セクシーに美しくなるからだとフランスのファッション学の本に書いてありました。
(たしか平凡社新書だったかな?)
ただこれは白人男性にいえることで、有色人種にはどうかな、という疑問は残りますが・・・。
スーツが開発されておよそ200年だそうです。
それからこれに勝る男物服ができないんだそうです。
そのアレンジはいろいろありますが、基本は同じです。
西洋でもそれまでいろいろな男服がありました。
フランシスコザビエルの肖像画のようなもの、ナポレオンのタイツのようなものなどなど。
しかしスーツが開発されてからは、このスタイルで変化していないんだそうです。
首筋にネクタイをするのは、開発した西洋の緯度の関係で、北緯が高く基本的に寒い地域だからということと、
ネクタイをすると体の中心に一本の境界が入ることになり、スタイルが引き締まってみえる効果があるんだそうです。
逆に女性の場合、スーツ姿、タキシード姿の男性と一緒に並んでも見劣りしないようにドレスなどが無数に開発されたそうです。
女性の美しさを引き出すファッションは限りなくあるということだそうです。
だから女性の服のバリエーションは無数なんですね。
東京、大阪は中緯度で、今では温暖化のせいで亜熱帯地域になっていますから、スーツのネクタイ姿は夏場は暑苦しくなりますね。
ちなみに西洋のフランス、ドイツなどは北海道より緯度が上であったりしますから夏場でも東京や大阪に比べてあまりムシムシすることが少ないためもありますね。
このようにスーツが開発された地域の特性とファッション性などからスーツが男の正装となった経緯を考える必要があります。
・・・とのことです。
すごいでしょ?私の足長おじさん。(笑)
まあ結論的に、
「僕らはフランス人じゃないんですけど。」
で一蹴完了ですな。(爆)
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2011.03.09
東洋医学の内容というのは、鍼灸、漢方だけでなく、気功、養生などなど、実は非常に多岐にわたるワケですが、その中の「気功」の言葉で、
「偏差(へんさ)」という言葉があります。
・・・これ、一体なんでしょうか?聞き慣れませんよね?
以前、このブログにおいて、「メンケン」という言葉を紹介しました。
鍼灸におけるこの「メンケン」という言葉と、気功における「偏差」という言葉が、たまに混同されがちなんですが、これは違います。
「偏差」というのは、間違った方法で気功やヨガの呼吸法や瞑想法などをやった場合に現れる、”明らかな悪化”を指して言うようです。
日本では、気功やヨガ教室を開くのに、特に国家資格も必要なく、中にはブームに乗せただけの生半可な知識、経験で教室を開いている指導者も少なくないと聞きます。
運悪く、こうした指導者についてしまい、間違ったやり方をすると、「偏差」というものに見舞われることがありえるでしょう。
具体的によく出る症状としては、
1.めまい、頭痛、頭が重い。
2.胸苦しさ、胸痛、両脇痛。
3.腹部膨満、腹筋のだるさ。
4.動悸。
5.腰、背中が凝っていて痛む。
6.体の冷え。
7.丹田(下腹部)の過熱、身体の過熱、口が渇く。
8.身体が揺れ動く。
9.疲労感。
10.不眠。
・・・などなど、実に多岐に渡るようです。
また、上記に挙げたようなものは気功教室などで、簡単な呼吸法などを誤ったやり方でやった場合に起こりやすい症状ですが、もっと本格的な、
修行や武術のレベルになってくると、上記のような症状では済まず、狂乱状態や精神錯乱など、極めて重篤な症状となる可能性もあるようです。
専門的には「四大偏差」といって、
1.内気不止(ないきやまらず):体内を流動する気が停滞し、改善しない状態
2.外動不已(がいどうやまず):体が揺れ動いて止まらない
3.走火(そうか):意念。呼吸法が強すぎて陽亢症状が出る
4.入魔(にゅうま):稀であるが、気功中に幻覚が見えて、酷いと精神錯乱や狂躁状態。
この4つには十二分に注意しなければならない、とされています。
この「偏差」の軽いもので、僕が個人的に問題だと思うのが、”道具”に頼っている場合です。
例えばブレスレットや指輪、ネックレスなどで、やれ「気の巡りをよくする」とか、「チャクラを開発」だのとうたった商品が後を絶たず、
患者さんがそれを信じて、常に身につけることによって軽い「偏差」的な異常が生じている場合があります。
この場合、鍼をすることによって症状が改善しても、そのアクセサリーを付けたら再び症状が戻ってしまうことがあります。
これはなにも、気の巡りをよくするという意味ではなく、ファッションで身に付けている物でもあり得ます。
気を付けなければなりません。
・・・まだ書きたいことはあるんですが、長ったらしくなっちゃったんで、今日はこの辺で。(苦笑)
【参考文献】
馬済人 著 『中国気功学』 東洋学術出版社
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2011.01.31
先日からワタクシ、コツコツと、これまでざまざまな勉強会に行って、そこでいただいた配布資料や、
そこで書いてきたノートなんかを整理しております。
正直、膨大な量でございます。(苦笑)
・・・久々にみると、その時の記憶がよみがえってきて、
「あーそうそう、こんな勉強会行ったナー。」
とか、
「この資料も当時は感動したけど、今となっては簡単に本で買えるよナー・・・。」
とか、色々考えさせられます。
普通に勉強熱心な、意識の高い鍼灸師は、学校で3~4年、卒業後は各人が任意の勉強会で、
数年~数十年分の知識を増やし、持っております。
そしてそこで終わりじゃなく、まだまだ日夜新しい知識を求めて勉強を続けているはずです。
患者さんのために、自分のためにも、です。
まあ以前も言ったように、患者さんに最高の医療を提供しようとするなら、その姿勢を持ち続けるのは当然です。
・・・が、しかし!です。
今回資料を整理していてつくづく思うのは、やっぱり人間だから、当然忘れているモノもあるんですよね。
どんなに一生懸命勉強しても、覚えたそばから忘れていくのが人間です。
資料をみていて、
「あれ・・・?こんなのやったっけ??」
となることも正直あります。(苦笑)
・・・でも、それでも繰り返し繰り返し勉強を続けていくと、
”本当に重要なもの”
は確実に「頭に」、「体に」残るんだなあ、ということを、資料を整理していて思いました。
本当に重要なもの・・・。
それこそが「基本」に他ならない、と思いました。
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2011.01.21
毎日患者さんを診ていると、
「人はどうしてこんなにもストレスを抱えて生きるようになってしまうのか・・・。」
と思うことがある。
・・・なにもハナから悪気があったワケでなし。
どちらかといえば楽な方、楽な方と選んできたつもり。
それなりに人生を楽しもうと、やってきたつもり。
それなのに毎日毎日、許せないことばかり、イライラすることばかり。
あるいは、それを隠そう隠そう、抑えよう抑えよう、とか、
そんなことはない、自分の判断は間違ってなかったと、自分に言い聞かせるようにして我慢我慢・・・。
ごまかしごまかし・・・。
そしてその裏では今にもはち切れそうな、ブチ切れそうな思いを常に抱いていたり・・・。
そういう精神状態が、あらゆる病の原因になることは明らか。
そこで、周りや自分を許そうとか、ありのままを受け止めるとか、ありきたりな理想論に、すぐに限界を感じるのも明らか。
どこでどう失敗したのかが分からず、打開策も見出せず、苦しみもがく。
・・・残念ながら、この問題には、決定版の解決方法というのはないと思う。
これさえやれば間違いナシ!という方策はないのだ。
ケースバイケース過ぎる。
したがっていかなる方法論の提示も、無数にある中の一つにすぎない。
ここら辺のこととか、あるいはその方法論のことを説いた書物が、最近よくコンビニなんかにおいてある。
まあ、「売れる」ということだろう。
大手出版社からも、どんどん本が出る。
テレビや雑誌で、盛んに特集が組まれる。
ネット上でも、そういう内容のブログやHPが人気なようだ。
カリスマ占い師が、下手な芸能人よりテレビに引っ張りダコ。
・・・まあ、要はみんな不安なワケだ。
漠然と。
そしてみんな「より建設的な方法で」、どうにかそれを解消したいワケだ。
・・・ということは、東洋医学に熱い視線が注がれ始めているのも、なるほど納得だ。
・・・ということは、僕らとしては、これからホントに、楽しみだ。
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2011.01.04
・・・皆様、遅ればせながら、明けまして、
おめでとうございます!!<m(__)m>
(去年の6月に祖母が亡くなっておりますので、竹下個人的には喪中ですが、清明院としてのご挨拶です。)
年末年始、僕は愛すべき地元である、群馬県前橋市に帰省してまして、毎日毎日お酒、お酒、睡眠、お酒・・・。
という、怠惰極まりない正月を満喫してまいりました。(苦笑)
去年の年末近くに患者さんからいただいたお酒も、全てあけさせていただきました。(笑)
(おいしかったです。ごちそうさまでした<m(__)m>)
まーこういうのは1年に数回しかないから満喫できるけど、三が日が終わる頃にはもう飽きてましたね・・・。
やっぱり常に鍼してないと調子が出ません!
(笑・・・自分で自分には鍼してましたけどネ。酒は正しく大辛大熱でありました!)
今年も清明院は去年以上に気合入れていこう、走ろう、疾走しよう、飛ぼう、飛び跳ねよう、突き抜けよう、
と思っていますので、宜しくお願いいたします。(笑)
・・・今年は清明院に早くも大きな「変化」がおとずれる年になりそうです。
どんな変化かはお楽しみに。(笑)
年末年始もせっせとブログを更新し続けたスタッフの森岡と松木、残念ながら更新されなかった僕のブログのランキングボタンを、
更新されない日も押して下さったコアな読者の方、
患者さまをはじめ、いつも支えて下さる皆々様に大いに感謝し、今年も気持ち新たに邁進します!!
合掌
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清明院に皆様のお力を!<m(__)m>
2010.12.17
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これまでのお話・・・
「腎(じん)」ってなんですか?(その1)
「腎」って何ですか?(その2)
さあさあ、どんどんいきましょう!!
☆「腎の臓」の形と位置(その2)
「腎」の形と位置については、もう少し書きたいことがありますので、書きます。(笑)
・・・前回、「腎」は腰椎(ようつい)の2番に付着している、と東洋医学では説く、というお話をしました。
この位置というのは、人体を上、中、下の3つに区切った場合、「下」にあたる部分です。
東洋医学ではこのように、人体を上中下の3つに区分する考え方を、よく用います。
その、”上”の部分のことを「上焦(じょうしょう)」と呼び、みぞおちよりも上の部分を指し、ここには「心の臓」と「肺の臓」が存在している、と説き、
”中”の部分はみぞおちからおへその高さで、ここを「中焦(ちゅうしょう)」と呼び、ここには「脾の臓」と「胃の腑」、それから「肝の臓」の一部分と、
「胆の腑」が存在すると説き、”下”の部分はおへそから下の部分で、ここを「下焦(げしょう)」と呼び、ここには「腎の臓」「肝の臓」、
それから「大腸の腑」「小腸の腑」「膀胱の腑」などが存在する、と説きます。
そしてこの「腎の臓」というのは、この”下焦”における中心的な存在、言わば主役、と考えられています。
なぜ主役なのかは、また後ほど解説していこうと思います。
・・・東洋医学に、理想的な体の状況を示す言葉で「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉があります。
これは、頭は涼やか、足は温かい、という、体の”上下”のバランスがキチッと取れた状態を指す言葉です。
病的な状態になると、これが逆転してしまいます。
これを、
「上熱下寒(じょうねつげかん)」
あるいは
「上実下虚(じょうじつかきょ)」
と呼びます。
そして、”下焦”の主役である「腎の臓」が何らかの原因で弱った時、こういう状態になりやすい、という考え方があります。
(もちろんそれが全てではありませんが。)
よく話題になる、更年期障害の代表的な症状に、”ホットフラッシュ(急激な顔面のほてり感、胸から上での発汗、動悸etc..)”というものがありますが、
コレなんかはまさに東洋医学の言う、「上熱下寒」の状態になっていることが多く、その根本原因に、「腎の臓の弱り」が見られることが少なくありません。
そして「腎の臓」の働きを助け、機能が最大限発揮できるように治療していくと、症状が改善することが多いです。
・・・また、話がそれましたネ。(笑)
続きは次回。
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2010.12.08
(自分で書いといて、完全に忘れてました・・・。(苦笑))
この過去記事にあるように、東洋医学における「痛み」というのは、ここまで述べた1.2.のパターン以外に
(もちろん他の五臓六腑も関与しますが。)
カテゴリ
「心・小腸」についてカテゴリ「肺・大腸」について 参照
ここは細かく言うと難しいから、簡単に言うと、見たり聞いたり、臭いをかいだり、味わったり、触られたり、熱いとか冷たいとか、いわゆる外界の「刺激」というものに正常に反応するのは、
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2010.12.07
最近、随分と寒くなってきました。
・・・というよりも昼と夜の寒暖差、湿度の差が激しいですねえ。
以前も、養生や、急激な気候変動について書きました。
まあ、いずれにせよ本格的な真冬はもうすぐそこです。
こういう時の過ごし方を誤ると、普段から精神的、肉体的に疲れている人は特に、大概カゼをひきます。
そして、そこにさらに誤った養生法を重ねることによって、さらにこじれていきます。
早い段階で正しい治療と正しい養生をしてしまえば、カゼなんてものはどうってことありません!
コワいコワいと思って、カゼの人を避けてたってこの時期避けきれませんし、始まりませんから(笑)、
まずは正確な自分の体質を知って、正しい養生法はどんなものかを知るところからスタートするべきでしょう。
西洋医学では、インフルエンザや、肺炎が恐いということもあって、ワクチン接種や、ひいてしまったら解熱剤、抗生剤なんかを使って対応しています。
東洋医学では当然ながら、昔から今日に至るまで、鍼灸と漢方で対応します。
でも双方とも、その前に、まずは「養生」が大事です。
いざひいてしまって、治療しなければならない状況になったとしても、まずは「正しい養生」ありきです。
手洗いうがいはもちろんのこと、普段からのぼせ易い人は足腰をしっかりと防寒しておく必要があるし、
暴飲暴食から胃腸を弱らせている人は飲食を減らし気味にし、胃腸に負担をかけないことがポイントになるでしょう。
また、ハードワーカーで睡眠不足、過労気味の人はしっかりとした睡眠時間の確保、
運動不足で体がなまっていたり、精神的ストレスでイライラしている人は散歩等の軽い運動や、
そういう時間が取れないのであれば、せめて少しぬるめのお湯にゆっくりつかって少し汗を出してあげてから布団に入るとか、
必ずその人の弱点をうまくフォローできるような養生法が効果的です。
よく巷で目にする、
「〇〇さえ食べていればカゼ知らず!」
とかそういう、
”これさえやってればオールオーケー”方式は絶対に間違いです。
これだけ個体差があって、なおかつその個体が置かれている環境も千差万別な訳で、特定の何かをしとけばオールオーケーなんて、どう考えてもありえません。
(特定の感染症に対するワクチンなんかの場合は除く)
そうではなく、
「自分自身の正しい体質と、それを取り巻く今現在の環境、状況」
に対する正確な理解と、
「それに合わせた的確な養生法」
があってこそ、病を未然に防げる、あるいはかかってしまったとしても最小限に食い止めることが可能になるのではないしょうか。
患者さんの話を聞いていると、間違った養生法をしていることが非常に多く見受けられます。
上記に書いたような養生法はあくまでも一例であり、その患者さんに合わせた、もっともっと細かい養生指導も、やろうと思えば可能であります。
きちんとした養生、それをするためのきちんとした自分の体質把握、これが健康の第一歩じゃないかな、と思います。
そのために清明院では、初診時の詳細な問診を大事にしているのです。
治らん治らんと、自分の生活の見直しを棚に上げて、あれ飲んでみたりこれ食べてみたり、ウロウロしてても、思うように治らんのは当たり前です。
東洋医学も西洋医学も確かに優れた医学であり、あらゆる病に効果的ではありますが、
その効果を最大限生かすためにも、
「その人に合った正しい養生の実践」
というのは一大事なのであります。
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2010.12.03
今日往診中に、信号待ちでふと上を見上げると、市川海老蔵さんの顔がデカデカと載った、「お~いお茶」のポスターが。
・・・ということで、久々の時事ネタ。(笑)
ここのところ連日、歌舞伎界のプリンス、市川海老蔵さんの事件のことが盛んに報道されております。
今日も年配の患者さんと、この話になりました。
その患者さんも、
「正直ガッカリした。自覚が足らな過ぎる。だからお坊ちゃんは困る。あの位で済んだんだから、彼にとっていい薬だ。」
とおっしゃっていました。
まーあれだけやられて、ここまで世間に同情されない人も珍しい、と思うと同時に、あまりにも冷た過ぎる意見には、若干の「怖さ」を感じることもあります。
確かに、新婚家庭を持つ若い男が、仕事をさぼって、しかも女性を連れて酒を飲みに行き、悪い連中に酔っ払って絡み、返り討ちにあっただけの話し、
と考えれば、海老蔵さん側が非難されるのは当然でしょう。
僕も一面、そう思います。
しかも彼自身も相手に手を出したんであれば、喧嘩両成敗で、彼自身も傷害罪に問われるか、双方ともに被害届を取り下げて、穏便に解決するべきでしょう。
まあしかし、決して彼を擁護する訳ではないけど、この事件の「病因病理」を冷静に考えると、海老蔵さんという人は、きっと幼いころから歌舞伎界のプリンスとして、
周囲の大人から、それこそ腫れ物に触るように、大事に大事に育てられてきた人なんでしょう。
同時に、芸事に関しては、よく言えば英才教育、悪く言えば半強制的に仕込まれてきたことでしょう。
(あくまで推測ですが。)
周囲の一般人からは、それも含めて羨望の的であり、誰から見ても恵まれた人生を送っているかに見えました。
でもそれだけに、歌舞伎を離れた「外側の」世界に彼が興味を持ち、逆にそれを「彼自身が」うらやましがる傾向が、幼いころから実は彼の本心の中にはあったんじゃないでしょうか。
そんな彼が、夜の街で自由気ままに呑んだくれている悪い連中に興味を持ち、泥酔して挑発めいたことを言ってしまう、あるいはしてしまうのは、
実はある意味当然の、彼にとって、
”自分自身の、一見恵まれた人生”
に対する「反発」の表れの一つだったのかな、とも思えます。
幼いころから溜まりに溜まったストレスマグマが、”大辛大熱”の酒の力を借りて、一気に噴出した結果だろう、と思います。
(平素から鍼治療をやってれば、未然に防げた事件かもね・・・。)
もちろん、だからといって報道されているような執拗な挑発行為、それを言われた方、やられた方はたまらないし、彼の今回の行動は、一社会人として考えても許されるものではありませんがネ。
今回の事件で彼が休演した講演が大成功していることもあって、一部には、
「もう歌舞伎やめちゃえば!?」
なんていう、心ない意見もあるようですが、僕としては、めちゃくちゃキツイだろうけども、今回のことをよくよく反省して、何とか這い上がって、
そういう意見をはじき飛ばして欲しい、とも思います。
これをもし反省出来ずに、同じことを何度も繰り返すようであれば、マーシーの様になっていきかねませんしね。
(あれは見ていていやなもんです・・・。)
・・・しかしまあ、最近ではのりピーしかり、朝青龍しかり、これまで散々おだてておいて、こういうことがあると、一斉に容赦なく叩く、
マスコミのあり方、それに乗っかって悪口、当事者の人格を無視した誹謗中傷を言いまくる世間の風潮は、いつも思うけど、何なんだろうナー・・・、と思います。
先日も、清明院副院長の松木先生がスタッフブログ「清明なる日々」の中で、”他者の気持ちを考える”ということに触れています。
自分のことは棚に上げて、人を貶めることは簡単に出来てしまう、してしまう、
今の世の中は、
「人の振り見て我が振り直せ」
という考え方の、出来にくい世の中になってしまっているんでしょうかねえ・・・。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
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順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!2023.08.01
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2023年 7月の診療日時2023.06.12
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第14回 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に登壇しました。2023.06.01
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日本東方医学会、医鍼薬地域連携研究会(DAPA)について2023.05.30
生薬観察登山に行ってきました!