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2011.06.18
ここ最近、梅雨らしい日々が続いております。
毎日毎日、ジメジメジメジメ・・・。
ドンヨリしてて、スッキリしませんねえ・・・。
こういう風に、文句ばっか言ってても仕方ないです。(苦笑)
しっかりと、このことの意味、体に与える影響を理解すれば、なんら恐るるに足りません。
このジメジメの正体は当然、「過剰な湿気」です。
つまり「空気中の余分なお水」です。
東洋医学では、体の内外で過剰になって、問題となるものを、「邪気(じゃき)」と呼び、健常な気血の流れを阻害するものとして、回避、排除の対象として位置付けます。
空気中の余分なお水のことは、東洋医学では「外湿(がいしつ)」と言います。
要は「外界の、水湿(すいしつ)の性質を持った邪気(じゃき)」という意味です。
これは、日本であれば梅雨時期のような、雨季に盛んになります。
それに対して、体内の余分なお水を、「内湿(ないしつ)」と言います。
要は「体内の、水湿の種類の邪気」という意味です。
・・・この、「外湿」が盛んな時に体調を崩すのは、もともと「内湿」の盛んな人です。
「内湿」が盛んな人は「外湿」の影響を受けやすい、これを、体の内外の邪気が合わさる、という意味で、「内外合邪(ないがいごうじゃ)」と言います。
(ここまでは、チョー簡単でしょ??)
ところが、その「影響の受け方」が、一様ではありません。
人によって違います。
頭が重くなる人、体全体が重くなる人、浮腫みが出る人、眠くなる人、イライラする人、体が痒くなる人、精神的に落ち込む人などなど、実に様々です。
これは、専門家の先生なら、なぜそうなるのか、聞けば教えて下さる筈です。
・・・で、これの対処法?
要は、体を乾かしゃいいんです。(笑)
過度の飲食控えて、入ってくる水湿を減らし、胃腸をいたわり、その上で汗かき、小便出し、大便出し、体内をスッキリサッパリ、サラッとさせることが出来れば、「THE・快適な梅雨」です。
・・・そんなことできない?
・・・じゃあー、鍼にくるしかないねえ。(笑)
「余分なお水」を含む記事 参照
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2011.03.10
最近、患者さんから、
「暑くなったり寒くなったり、雨が降ったり、ついていけないわ~・・・(+_+)」
という話をよく聞きます。
今は、24節気では「啓蟄(けいちつ)」に入り、季節がまさに冬から春に移り変わろうとしている時です。
こういう時、気候は不安定になりがちで、それについていけず、様々な異常を起こす人が少なくありません。
・・・これ、なんででしょ?
人間は、外気温や湿度の変化に合わせて、発汗したり、尿や便を排出したりして、一定の状態を保っています。
だからあまりにも極端な変化が起こると、調整しきれずに、体内環境の恒常性が崩れることがあります。
・・・では、どうすればそれを回避することが出来るんでしょ?
それは、結局のところ、暴飲暴食や、睡眠不足や、ストレスをためたり運動不足したりしないこと、という、ごくごく当たり前の話に帰着します。
また、東洋医学では、さらにもう少し細かく、四季折々に合わせた養生の仕方も定義しています。
(そのうち紹介しましょう。)
・・・では実際に、変化についていけなくて、体に異常が起こってしまったらどうすればよいのでしょうか??
「正しい」鍼にいけばよいのです。(笑)
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2011.01.26
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「熱の華」という言葉がある。
主に唇に出来るヘルペス、口角炎などを言うことが多いが、出典等は不明。(そこまでちゃんと調べてないけど 笑)
まあ一般的には、これらを患うと、皮膚科に行ったり、内科に行ったりするんじゃないでしょうか。
ヘルペスには軟膏やら、口角炎にはビタミン剤など、というのが、一般的な治療法としては知られています。
もちろん西洋医学の方法論をとやかく言うつもりは全くないけど、これ実は、鍼でイケることが意外と多いように思います。
というのも、これらの症状を持っている患者さんの話をよくよく聞くと、人によって全然症状の出方や、程度や頻度、悪化する条件なんかが違うことが分かります。
暴飲暴食で出る人、
睡眠不足等、肉体疲労で出る人、
精神的なストレスで出る人、
カゼをひくと出るという人、
あるいはこれらが合わさって初めて出る人、
ちょいちょい出るけど大して痛くもかゆくもなく、あまり気にならないという人などなど、
実にいろんなパターンがあることが分かります。
・・・まあ、「熱の華」と言われるだけあって、東洋医学的には
「熱邪(ねつじゃ)」
あるいは
「火邪(かじゃ)」
が中心になっていることが多いのですがネ・・・。
・・・まあそれはさておき、東洋医学ではこれらのパターンなどの中から、その人の普段の生活や、置かれている環境から、最適な治療方法や頻度を多面的に考え、
症状を抑えることはもちろん、出ない体質になるための工夫も同時にやっていきます。
つまり要は、
出るたんびに薬を塗ったりして抑えるのを繰り返すよりも、なぜ出るのかを理解して、治療もしながら、出ない体質になった方が効率よくない?
って話です。(笑)
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2010.12.07
最近、随分と寒くなってきました。
・・・というよりも昼と夜の寒暖差、湿度の差が激しいですねえ。
以前も、養生や、急激な気候変動について書きました。
まあ、いずれにせよ本格的な真冬はもうすぐそこです。
こういう時の過ごし方を誤ると、普段から精神的、肉体的に疲れている人は特に、大概カゼをひきます。
そして、そこにさらに誤った養生法を重ねることによって、さらにこじれていきます。
早い段階で正しい治療と正しい養生をしてしまえば、カゼなんてものはどうってことありません!
コワいコワいと思って、カゼの人を避けてたってこの時期避けきれませんし、始まりませんから(笑)、
まずは正確な自分の体質を知って、正しい養生法はどんなものかを知るところからスタートするべきでしょう。
西洋医学では、インフルエンザや、肺炎が恐いということもあって、ワクチン接種や、ひいてしまったら解熱剤、抗生剤なんかを使って対応しています。
東洋医学では当然ながら、昔から今日に至るまで、鍼灸と漢方で対応します。
でも双方とも、その前に、まずは「養生」が大事です。
いざひいてしまって、治療しなければならない状況になったとしても、まずは「正しい養生」ありきです。
手洗いうがいはもちろんのこと、普段からのぼせ易い人は足腰をしっかりと防寒しておく必要があるし、
暴飲暴食から胃腸を弱らせている人は飲食を減らし気味にし、胃腸に負担をかけないことがポイントになるでしょう。
また、ハードワーカーで睡眠不足、過労気味の人はしっかりとした睡眠時間の確保、
運動不足で体がなまっていたり、精神的ストレスでイライラしている人は散歩等の軽い運動や、
そういう時間が取れないのであれば、せめて少しぬるめのお湯にゆっくりつかって少し汗を出してあげてから布団に入るとか、
必ずその人の弱点をうまくフォローできるような養生法が効果的です。
よく巷で目にする、
「〇〇さえ食べていればカゼ知らず!」
とかそういう、
”これさえやってればオールオーケー”方式は絶対に間違いです。
これだけ個体差があって、なおかつその個体が置かれている環境も千差万別な訳で、特定の何かをしとけばオールオーケーなんて、どう考えてもありえません。
(特定の感染症に対するワクチンなんかの場合は除く)
そうではなく、
「自分自身の正しい体質と、それを取り巻く今現在の環境、状況」
に対する正確な理解と、
「それに合わせた的確な養生法」
があってこそ、病を未然に防げる、あるいはかかってしまったとしても最小限に食い止めることが可能になるのではないしょうか。
患者さんの話を聞いていると、間違った養生法をしていることが非常に多く見受けられます。
上記に書いたような養生法はあくまでも一例であり、その患者さんに合わせた、もっともっと細かい養生指導も、やろうと思えば可能であります。
きちんとした養生、それをするためのきちんとした自分の体質把握、これが健康の第一歩じゃないかな、と思います。
そのために清明院では、初診時の詳細な問診を大事にしているのです。
治らん治らんと、自分の生活の見直しを棚に上げて、あれ飲んでみたりこれ食べてみたり、ウロウロしてても、思うように治らんのは当たり前です。
東洋医学も西洋医学も確かに優れた医学であり、あらゆる病に効果的ではありますが、
その効果を最大限生かすためにも、
「その人に合った正しい養生の実践」
というのは一大事なのであります。
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2010.11.21
これまでのお話・・・
「五行(ごぎょう)」って何ですか?(その1)
「五行」って何ですか?(その2)
「五行」って何ですか?(その3)
「五行」って何ですか?(その4)
「五行」って何ですか?(その5)
◆「五行」の正常な循環
「陰陽五行説」においては、五行(木火土金水)の正常な循環の順番は2パターンあります。
一つは、
木⇒火⇒土⇒金⇒水⇒・・・・(最初に戻る)
だと言われています。
何故この順番(木が最初)になるのかは、ややこしくなるのでここでは細かくは書きませんが、これについては、古代中国人が自然界を素朴に観察していて、
「木が燃えて火が生じて」
↓
「燃えきったらその灰が土に還り」
↓
「土の中には鉱石(金属)があり」
↓
「鉱石の周囲の温度、湿度の変化で表面に水滴が生じ」あるいは「金属に熱を加えると液状(水状)に変化し」
↓
「水は木を養うのだ~!」
という、な~んかこじつけっぽい説明が、よくなされます。(苦笑)
・・・これもこれで、まあ一理あるかとは思いますが、もっと深い意味づけがあるような気もします。
ちなみによく、鍼灸学生の方々が、
「おいおい、なんか東洋医学って、言ってること、ヤバくないか?荒唐無稽なんですど・・・。」
とか、
「おおざっぱ過ぎるんですけど・・・。」
とか思って疑念、不信感を持ち、脱落するのも、たいがいこの辺です。(笑)
・・・ちなみに僕の場合はここで逆に、
「いやいや、そんなはずないっしょ!なんかあるっしょ!!あってほしいナー。」
と思った組です。(笑)
これはつまり、現代のように「文明的な観察機械」を持たない、当時の人間(学者)たちが、あくまでも”五感”で認識可能な範囲で、理論を組み立てていった結果なんだと思います。
確かに現代科学文明は、あらゆる道具や計測機器を使って、かつてよりももっともっと細かく精緻に自然を観察し、理解できたとも考えられます。
しかし、だからといって「自然」とうまくやれているか、うまく付き合っているかと言うと、大いに疑問であります。
こういう素朴だけど考え尽くされた自然認識だったからこそ、自然と人間がうまくやれた、おおざっぱに捕まえたからこそ、うまくいった。
そういうことって、人間関係においても、ありますでしょ?
”相手のことを細かく知り過ぎたら、うまくいかなくなった・・・。”
ってやつネ。
(笑・・・ちょっと違う?)
最後にまたまとめようと思っていますが、コレは実はとっても大事なんですよ。
(・・・と僕は思っています。)
で、もう一つのパターンですが、これは要は、”じゃんけん”の”グーチョキパー”の関係のようなものです。
次回はここからいきましょう。
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2010.09.12
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これまでのお話・・・
「肺」って何ですか?(その1)
「肺」って何ですか?(その2)
「肺」って何ですか?(その3)
「肺」って何ですか?(その4)
「肺」って何ですか?(その5)
「肺」って何ですか?(その6)
「肺」って何ですか?(その7)
「肺」って何ですか?(その8)
「肺」って何ですか?(その9)
☆「肺」と「お水」
一般によく言われることに、
「人間の体の約60%は水分!!」
という言葉がありますよね?
今年の夏も、熱中症で多くの方が亡くなりました。
だからこの言葉を、つい最近聞いた人も多いのではないかと思います。
暑くて汗をかき過ぎて、しまいには脱水症状を起こすと、場合によっては生命が危ない。
だから人間の健康は、一つには、この水分の出納(出入り)がうまくいっているかどうかにかかっている、と。
(・・・ただ、だから誰も彼もガンガン飲め、というのは、いかにも短絡的で僕は嫌いなんですがネ。)
僕もこのブログで、以前から再三、東洋医学における「水分」と「健康」の関わりの重要性を説いてきました。
患者さんの質問
たくさん飲んだ方が健康に!?
どうしてムクむの?
どうしてムクむの?(その2)
「湿熱」について
「脾」って何ですか?(その5) などなど参照
これらを読んでいただくと、
量的に余分なお水、あるいは質的に偏ったお水、あるいはその両方
↓
胃腸に入る
↓
受け止めきれない(うまく捌ききれない)
↓
体内に余分なお水の停滞発生
↓
胃腸および全身の働きが弱り、諸症状発生
・・・という、簡単なメカニズムがご理解いただけるんじゃないかと思います。
このメカニズムから言えば、お水と直接関わるのは、五臓六腑で言うと「脾胃」や「小腸」「大腸」であり、他の臓腑はあまり関係ないようにも思えます。
しかし、そんなことはないのです。
「余分なお水」と「脾胃、腸以外の臓腑」は大いに関わります。
・・・「めちゃめちゃ」関わります。(笑)
ではどう関わるのか、という問題です。
人間に備わった、主な「余分な水分排出機構」というのは即ち、「発汗」、「排尿」、「排便」ですよね?
このうち、特に中心になるのが「排尿」と「発汗」ですよね?
例えば、「肺」って何ですか?(その6)で述べたように、「肺の臓」には、気を降ろす働きがあります。
気を降ろし、全身に気をくまなく巡らせる、というのは、肺の重要な働きでしたよね?
「気を降ろす」ということは、最終的には「下焦に降ろす」と考えていただいて差し支えない。
ということは、
「下焦に存在する”腎の臓”や”膀胱の腑”に降ろす」
と考えてよい。
「腎と膀胱」の重要な働きの一つは、
「尿を作って(溜めて)体外に排出すること」
です。
この働きに大きく関わる(助ける)のが、実は、”気を降ろす”働きを持った「肺の臓」なんですよ。
・・・そして、「発汗」ですが、発汗するところはどこかと言えば当然「皮膚」でございます。
「肺」って何ですか?(その7)で述べたように、その皮膚(皮毛)をつかさどるのは「肺」でございましたよね?
さらには、「余分な水分排出機構」の中では脇役である、「排便」に関しても、実は「肺」は大きく関わります。
長くなってきたので、その話は次回・・・。(笑)
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2010.09.03
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これまでのお話・・・
「肺」って何ですか?(その1)
「肺」って何ですか?(その2)
「肺」って何ですか?(その3)
「肺」って何ですか?(その4)
「肺」って何ですか?(その5)
「肺」って何ですか?(その6)
☆「肺」と皮膚
今日はコレです。
コレもまあ、
「え!?なんで??肺と皮膚なんて、なんか関係あんの?」
と思う方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
これは、東洋医学をちょっと知っているような人の間では、ポピュラーな話です。
東洋医学では、人体の皮膚表面(皮膚、汗腺、産毛、粘膜等まで含む)のことを「皮毛(ひもう)」と呼び、
”肺は皮毛をつかさどる”
という有名な言葉があります。
(『黄帝内経素問』痿論(44)です。)
つまり、何らかの原因で「肺の臓」に異常を起こすと、この「皮毛」に異常が起こることを教えてくれています。
今日はこのことについて考えてみたいと思います。
まずこれには、「皮毛」の意味をサッと理解する必要があります。
・・・東洋医学のいう「皮毛」は、
1.外気温や、湿度などの複雑な陰陽変化に常にさらされ、それに対する防衛の最前線であり、
2.汗や分泌物を体外に出すことによって体温調節や解毒に一役買い、
3.粘膜においては、常に様々なばい菌や機械的刺激にさらされながらも、それに侵されないように体を守り(ここでも最前線)、
4.体の全ての器官(内臓、骨、筋肉etc…)を大外から「まるっ」と包みこみ、外界との境界線となる
部分のことです。
現代では、アトピー性皮膚炎など、この「皮毛」に慢性的に異常を起こす患者さんが非常に増加しています。
(2018年版日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 参照)
コレの原因は当然、様々な原因が複合的に絡み合った結果だとは思いますが、東洋医学的に考えると、一つには、
”大気汚染による「肺の臓」の機能の低下”
も、大きく関与しているであろう、と思います。
新宿なんかに住んでますと、まったく、中国の古典にあるような「天空の清らかな気」を吸っている感覚がしません。(苦笑)
海の匂いのする伊東に生まれ、土の匂いのする群馬で育った僕には、それがよく分かります。
そもそも空気の悪いところで生まれ育った人に、皮膚の異常が増えるなんてのは、東洋医学的に考えたら”当たり前”ですね。
・・・ところで、最近はあまり言われなくなりましたが、
「皮膚呼吸」
なる言葉がありましたねえ?
現在でも、一部のサイトなんかでは、当たり前のようにこの言葉が登場し、それに基づいた施術の効能なんかが説明されています。(苦笑)
皮膚でガス交換(酸素と二酸化炭素の交換)を行うのは両生類(カエルさんたち!)とかです。
つまり、
「人間は皮膚で呼吸しているからうんぬん・・・。」
と主張することは、
「人間は卵を産むからうんぬん・・・。」
と言っているのと、ある意味同じことです。(苦笑)
・・・東洋医学の言う、「肺と皮毛」の関係というのは、こういうことを言っているんじゃありません。
コレを正しく理解するためには、「衛気(えき)」というものについて、「サッと」考える必要があります。
・・・これはちょっと長くなりそうなので、次回に続く。(笑)
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2010.08.01
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これまでのお話・・・
「胃」って何ですか?
「胃」って何ですか?(その2)
「胃」って何ですか?(その3)
「胃」って何ですか?(その4)
「胃」って何ですか?(その5)
「胃」って何ですか?(その6)
「胃」って何ですか?(その7)
☆「胃」と「熱」と「狂」(続編)
今日のお話は、ちょっと難しいかもしれないけど、大変興味深い部分でもありますので、続き、いきます!
以前、「脾」って何ですか?(その5)にて、”脾は湿気が嫌い”というお話をしました。
その時、「脾はもともと湿っている臓だから、過剰な湿気を嫌うのだ」と書きました。
また、「胃はもともと乾いている腑だ」とも言いました。
・・・ということは、”胃は熱が嫌い”という考え方が、当然あります。
なぜならば、よけい乾いちゃうからです。(笑)
(ここには、実は難しいお話(・・というか意味)がありますが、割愛します。(笑))
つまり「脾胃」は、人体のど真ん中である「中焦」に存在し、かたや湿り(脾)、かたや乾き(胃)、乾と湿のバランスをも、とってくれている訳です。
「胃」って何ですか?(その5)で述べたように、「脾胃」は全身の気血の「昇降のバランサー」でありながら、「乾湿のバランサー」としても一役買っている訳ですネ。
(カッチョイー!)
・・・東洋医学では、体内、および体外の過剰な”熱”のことを「邪熱(じゃねつ)」と言い、様々な症状、病気を引き起こすもとと考えます。
そして特に「胃の腑」が過剰に熱を持つと、それを「胃熱(いねつ)」と呼び、分かりやすいところでは、強いのどの渇き、あるいは食べても食べてもすぐに腹が減る、
暑さを極端に嫌がる、などの症状の原因になります。
”非”生理的な「邪熱」、および生理的な「熱」というのは、通常、どんどん体外に発散しなくては、正常な体の状態を保てません。
大便なり、小便なり、汗なりで、です。
「熱」がうまく発散、排泄出来ずに、どんどん「胃」に籠ると、徐々にマズイことが起こってきます。
前述のような症状はもちろん、マグマのようにブスブスと籠った熱は、やがてまるで”火が付いた”かのように、突然、一気に激しく「上焦」に向かって突きあげます。
これを東洋医学では「胃火(いか)」と言います。
(そのまんまだネ。)
そして突き上げた先の”上焦”には、「心」と「肺」という臓が存在します。このうち、特に「心」が「胃火」の影響を強く受けると、狂乱、錯乱状態になることがあります。
言わば、燃え盛る「胃火」が、「心の臓」に燃え移ってしまった、という状況です。
「心の臓」が蔵している「神(しん)」というものが、”顕在意識を清明たらしめているもの”という話は以前「心」って何ですか?(その6)に書きました。
その働きが侵されるために、正常な判断を失い、まるで”もののけ”でも憑いたかのように叫び、わめき、暴れ出します。
また、体内の邪熱が極まっているために暑くてしょうがなく、衣服を脱ぎ捨てる、というような状況となります。
まさに、前回のブログで紹介した事件のような状況、となる訳です。
しかもあの事件の場合は「朝8時ごろ」という時間帯にも大きな意味があると思いますが、それの解説は長くなるので、またそのうち致しましょう。(笑)
しかしまあ、あの事件の女性の発言から考えるに、おそらく悪い男に弄ばれたとか、そういうことがあった後のことでしょうから、もしそうだとすれば、
ある意味、言ってることにスジは通っています。
また、パンツ1枚の姿だった、とか、実際にベランダから飛び降りはしなかった、ということは、少しは理性が残っていたのかも知れません。
そういう意味ではそれほど強烈な「胃火」ではなかったか、「心神」がそこまでは弱っていなかったのでは、と考えられます。
まあ、いずれにせよ、ああなる前に治療させてほしかったナー、近いんだし・・・。
という感じです・・・。
次回に続く
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2010.07.07
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これまでのお話・・・
「脾」って何ですか?(その1)
「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)
「脾」って何ですか?(その4)
「脾」って何ですか?(その5)
「脾」って何ですか?(その6)
「脾」って何ですか?(その7)
いや~、今日のジメジメも半端じゃなかったですね~!!
湿度は常に70%以上!
自然界がジメジメの時、体も心もジメジメになっちゃあいけません!
「サラッ」とさせとかないと!
・・・大体この時期、体がジメジメの人は太り、心がジメジメの人は痩せますな。(笑)
今日はそんなお話。
☆脾と「太る」「やせる」
これまでの話を読んだ人なら、これはなんとなく想像できると思います。
何度も出てきているように、当然「脾の臓」は消化、吸収に大きく関わります。
ということはこれがうまくいかなかったら過剰に太ったり、過剰に痩せたりしてしまうんです。
・・・まあコレ、当たり前の話ですけどね。(笑)
僕のところにも、いまだに、
「鍼で痩せられますか?」
とか、
「食欲のなくなる鍼ってないんですか?」
という問合せや質問がたま~にあります。(苦笑)
一体いつまで続くんでしょうか、女性の「楽して痩せたい」願望(幻想)・・・。
確かに、テレビや雑誌に出ているスリムで美しい女性を見て、ああなりたい、と思う気持ちはよく分かります。
でも、楽して、他力本願でそうなりたい、とか、何か一つのことだけやればあとは何もしなくていい、というのは、やっぱり虫のいい話のようです。
清明院では不自然に、無理やり食欲をなくさせたりするような、病気を形成、助長する行為は致しません。
どうしてもやりたければ他へどうぞ、という話にならざるをえません。(笑)
ただ、治療をしていくことで、その方の本来の消化吸収機能を取り戻し、体内の余分なものが減っていった結果として「やせる」ということはよくあります。
また逆に、やせ過ぎていた女性が、治療をすることによって適度に肉がついてきた、という変化もまたよくあります。
この変化に大きく関わるのが「脾の臓」です。
脾がうまく働かないと、飲食物が大して吸収もされずに、未消化便となって体から出ていってしまうことがあります。
また、吸収したのはいいけど、それがいつまでも無駄に体に留まる場合もあります。
前者の場合は痩せていくし、後者の場合は太っていきます。
ではどういう人がこのパターンに分かれるかというと、それは「脾の臓」以外の臓腑との機能のバランスによって決まってきます。
詳しくは難しくなるので書きませんが、例えば、すでに出てきた「心の臓」とか「肝の臓」とか、あるいは一番そばにある「胃の腑」とかとのバランスです。
これらがきちっと協調し合いながら仕事してれば問題ないんだけど、アンバランスがあると、先ほどの2つのタイプに分かれてきます。
何事もバランス、ということです。
陰陽あるけれども、「中庸(ちゅうよう)」が大事、というのが東洋医学的な健康体の基本です。
次回に続く。
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2010.06.23
今日、患者さんからこんな質問をいただきました。
その内容が、今つづっている「脾って何ですか?」にもちょっと関わるので、紹介します。
・・・その患者さんは、お酒をよく飲まれる、坐骨神経痛の男性です。
初診時から、経過は良好なのですが、たまにお酒を飲み過ぎると、症状が出てくることがあります。
今日も、前日にお酒を飲み過ぎたことによって、若干症状が出た、とおっしゃいました。
しかし、いつもの、飲み過ぎた時の症状とは若干違います。
体表観察してみると、今日の場合は「酒のせい」というよりも、
お酒というより、全体的に水分全般を取り過ぎてること+体の外からの冷え
によって症状が出ている、と判断しました。
そこで患者さんに再度確認してみると、
「自分では飲み過ぎたような印象があったんだけど、よく思い返してみると、量的にはいつもと変わらないか、少し少ないぐらいだった。」
と言いました。また、
「昨日仕事中にエアコンがきつすぎて寒かった。」
ともおっしゃいました。
・・・で、
”あー、ヤッパリネ”
ということで、治療が終わり、治療後に、
竹「お酒も含めて、少しお水の取り過ぎに注意して下さいね~。」
と声をかけると、
患「先生、体に余分なお水が多い時、お酒の量は変えずに、他の水分の量”だけ”減らしたら、それでも症状軽くなるの?」
と聞かれました。
僕は即答で、
竹「なります。この場合はね。酒がたくさん飲みたいんなら、酒以外の水分を極端に減らせば、ある程度の量飲んでも症状が悪化しにくいですよ。」
患「なるほど。へへへ・・・。(笑)」
竹「ただ、”今日みたいな場合は”ですよ!!いつもそうとは限らんよ!」
・・・という会話でした。専門家の先生方なら、この会話の時点で大体どういう患者さんかお分かりになるかと思いますが(笑)、今日はこの会話から、
一つの問題を取り出して解説してみようと思います。
☆お酒とその他の水分の違い
清明院で使用している(一社)北辰会専用カルテの問診事項には、飲酒の頻度と一回量を記載してもらう欄があります。
ここに問題がありそうな患者さんであれば、そこからさらにお酒の種類は何か、ペースはどうか、酔うとどういう状態になるかなどなど、
さらに突っ込んで問診していきます。
・・・なぜこのように、”お酒”を医学的に特別視するんでしょうか。
酒のことを東洋医学では、
”大辛大熱(だいしんたいねつ)”
と言って、適量であれば、大いに気血を巡らせる作用があるが、過度になれば体内に余分な熱を生じる飲み物、と考えています。
また発泡酒(炭酸が入ったお酒)の場合は、
上記の作用+気血を体の上(つまり頭部、胸部)に持ち上げる作用がある、
と考えます。
よく、「酒は百薬の長」と言われますが、これはお酒が持つ”気血の巡りをよくする”作用のことを指して言っているのであって、過度に飲んで、
結果的に体内に”余分な熱”や”余分な水分”を生じることを指して言っているのではありません。
よく西洋医学で、酒は利尿作用があり、呑んだ量よりも出ていく量の方が多いから、結果的に脱水状態になり、水分補給にはならない、と説かれますが、
酒を呑んでいる人をよく観察していると、かえってトイレに行かなくなる人もいます。
そういう人の場合は浮腫みます。
このように、「どういう人が」「どういう酒を」「どの程度の量」呑んだかによって、その後起こる現象は一様でなく、これをよくよく聴取して、
酒がその患者さんに何をもたらしているか、個別に考えるべきです。
(因みにあの、”チェイサー”というのはとてもいい方法だと思います。)
こうしたことから、日頃よくお酒を飲む、という初診の患者さんには、量、頻度、種類、ペース等々、詳しく聞いておくことが、「正しい」東洋医学的な診断をする上ではとても大事になります。
冒頭の患者さんも、こうした「お酒」というものの特徴から考えると、ちょっと考えにくい症状、所見を呈していたので、冒頭のようなやり取りになった訳です。
お酒以外の嗜好品では「カフェイン類」というのも見逃せませんが、それはまた今度語ることにします。(笑)
まあ、いずれにしても最近のようなジメジメした時期を快適に過ごそうと思ったら、酒だろうがカフェインだろうがジュースだろうが、
お茶やお水であっても、過度に飲まないことです!
「脾」は湿気(余分なお水)を嫌いますのでネ・・・。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ