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2018.09.02
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
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清明院では、新患さんが見えた時、もしその症状でかかっている西洋医学の先生がいらした場合に、鍼灸に来たという内容を書いた「来院報告書」というのを、
その先生に送ってもいいかと尋ねます。
で、必ず患者さんの許可、承諾を得た上で、病院に「来院報告書」を郵送します。
本当は全症例、こうしておかないと、鍼灸が介入した時点からその症状が好転した場合、西洋医学の先生はなぜだか分からないか、あるいは自分が出している薬なりが効いているものと思ってしまうでしょう。
これでは、結果的に患者さんの不利益に繋がりますので、清明院としては極力、西洋医学と手を携えて患者さんの治療にあたりたいという思いから、
なるべくこれを送ることにしています。
結構な確率で丁寧な返信が来ますし、理解のある先生であれば
「鍼灸は素晴らしいからぜひ試してみて下さい。」
という話になります。
そこで患者さんはさらに安心します。
・・・ところが、うまくいかないケースというのもあります。
今のところ「来院報告書」を送ったらドクターが激高したとか、そういう事例には当たったことはないですが、普通に無視されたことは何度もあります。(苦笑)
・・・まあ、鍼灸や東洋医学をまったく知しらないドクターからしたら、
「ナニコレ??この病気に鍼灸??意味あんの?ノーエビデンスでしょ。<(`^´)>」
ってなもんでしょうね。(苦笑)
なにせ、6年間の医学部の授業の中に東洋医学の授業は4コマしかないし、医師国試にも出ないのですから。(苦笑)
鍼灸の可能性や現場での様子など、慰安的マッサージの延長ぐらいにしか思っていないでしょう。
あるいは、患者さん自身から、
「病院の先生には言わないでください。プライドが高い先生なので。。。」
とか、
「怖いので。。。」
とか、
「合わないので。。。」
と言って、断ってくる場合もあります。
こういう場合は、あえて無理押ししませんが、患者さんを中心に据えた、東洋医学と西洋医学の、建設的なやり取りが当たり前になるような世の中になればなあ、
と、いつも願っています。。。
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2018.08.31
↑↑圧倒的貫禄。これは墓マイラー 森道伯先生で紹介したお写真をもとにした肖像画らしいんですが、素晴らしい出来栄えですね。
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昨日、墓マイラー 森道伯先生という記事を書きました。
・・・まあ、東洋医学をやっている者にとっては言わずと知れた、「一貫堂医学」の創始者であります。
このブログにも、これまでチョイチョイ、名前だけは登場していました。
・・・さて、どんな人物か。
〇
1867年、大政奉還の年に、水戸藩(現茨城県中・北部)の、代々武家の家系に生まれる。
父は白石又兵衛という。
遠い祖先に清和源氏・源頼義がいる。
(清和源氏とは、清和天皇の血を引く源氏姓の一族。後述しますが、皇室とご縁がありそうです。)
2歳の時、水戸藩の内乱を逃れて、今の茨城県、笠間城下の陶器商である森喜兵衛の養子となる。
(だから森姓なわけね。)
12歳で養父が死去。
この時、養母を連れて東京に出て、すでに東京にいた長兄・又二郎とともに、鱉甲彫刻をして生活する。
(なんて立派な12歳なんだ!( ゚Д゚) 現代にはこんなんいないでしょうな。。。)
この時の荷物の中に、実父の白石家に伝わる家伝の医書があったそうです。
(この一冊が原点か。因みに詳細不明。)
1887年(明治15年)、15歳の時、実父の勧めにより、東京(浅草蔵前)で開業していた、実父の知己であり、仙台出身の産科の名医である、
遊佐大蓁(ゆさたいしん:正しくは快慎かいしんというらしい)について、3年間医学を学ぶ。
因みにこの遊佐先生の先祖は大庄屋で、医家としての初代の人物は、婦人科で有名なあの賀川玄悦(1700-1777)の学統であり、
道伯が師事したのは医家としての遊佐家の2代目で、4代目の遊佐寿助は宮城県薬剤師会の初代会長であったらしい。
墓マイラー 14 参照
(繋がるね~~(゜o゜))
・・・ともかく、その後も鱉甲職人を続けながら、清水良斉という漢方医について漢方を学ぶ。
この清水先生がまた謎の人物で、名医だったそうだが大酒呑みで、ある時、旅に出ると家を出たまま、忽然と姿を消したそうで、その後を継ぐ形で「道伯」と号し、診療を行うようになったそうです。
(まあ、神が道伯先生に診療所を与えたんでしょうかね。。。)
因みに道伯は鱉甲彫刻職人としても「西町の豊光(彫刻師としての道伯の号)」と呼ばれ、名が売れていたらしい。
(サスガです。<m(__)m> きっかけは生活の為でも、やるからにはマジ、って感じだったんでしょうな。)
明治24年、24歳で最初の結婚。
26歳で長男義之介、30歳で次男光隆が生まれる。
(結婚してすぐに長女が生まれたそうですが、出生後すぐに亡くなってしまったそうです。)
明治32年、32歳の時に妻が妊娠中に腸チフスに罹り、流産し、亡くなる。
この時、道伯自身も、水戸に旅した際に風湿に中たり、強烈な黄疸を発し、清水良斉の治療を受けるも、生死を彷徨う。
(この時のエピソードについては後述します。)
1902年(明治35年)、35歳で「日本仏教同志会」創立、社会教化運動を行う。
(これは明治39年には解散したらしいですが。。)
↑↑こういうところも、道伯先生の面白いところです。
医家であると同時に、彫刻家であり、宗教家、社会活動家でもあったんですね。(゜o゜)
道伯先生は大変博学で、禅宗、真言密教にも精通しており、熱心に観音信仰をしていたそうです。
また政治や経済にも明るく、観劇に行く趣味もあったとか。
30代の頃、清水良斉先生の失踪後、「一貫堂」の看板を掲げて「道伯」と号し、診療を行うようになったそうです。
「一貫堂」はかつて師事した遊佐先生の診療所からとったもので、論語の里仁第四にある「吾道一以貫之」に基づいているそうです。
明治41年、41歳で再婚し、42年、道伯先生にとっては第4子である敬三郎が出生。
1918年(大正7年)、51歳の時、スペインかぜが大流行した際、病のパターンを胃腸型、肺炎型、脳症の3つに分け、それぞれ漢方で治療し、
大いに効果を挙げたという逸話はあまりにも有名です。
1923年(大正12年)、56歳で関東大震災に遭遇、居所保護法の建議案を訴えて、上野公園で演説を行う。
(こういう、政治活動家的な側面もあったようですね。)
1926年(大正15年)、59歳の時、門人・西原学氏が「漢方専門」と標榜したところ、医師会から圧迫を受けたことをきっかけに、森先生は憤慨し、
長野市善光寺にて「漢方医道復興大講演会」を開催し、
「漢方を滅さんと欲せば、まず森道伯の首を刎ねよ!!」
との有名な文句を叫び、専門科名認可の訴訟を起こし、ついにこれを獲得しました。
(スゲエ!(゜o゜) でも森先生は無資格!!みたいなね。。(笑))
・・・この、魂の籠った一言が、昭和の「漢方復興運動」の第一声と言ってもいいでしょう。
今日、街中に当たり前に「〇〇漢方クリニック」とか、総合病院内の中に「漢方外来」なんてのがあるのは、古くは森先生のこの行動のお陰と言ってもいいでしょう。
1930年(昭和5年)、63歳の時、森道伯の名声を伝え聞いた竹田宮、北白川宮から治療の依頼あり。
(ここで皇室と繋がるわけです。何かの縁なんでしょうね。)
同年8月、歩行困難を訴え、9月には病床に伏せ、脊髄炎、尿毒症を起こす。
1931年(昭和6年)、64歳で逝去。
亡くなる3年前には、自分の死期を家人に告げていた。
(ということはやはりあの墓石は自分で建てたっぽいですね。。。)
道伯先生は32歳の時に大病をした時に、観音菩薩に、
「寿命をもう32年延ばしてくれ、そしたら残りの人生は東洋医学の復興のために生きる」
と日夜お願いし、鍼灸と漢方薬で全治した経験があるらしく、その予言の通り、64歳でこの世を去った。
臨床でも、非常に直観が冴えており、不問診で患者の状態をピタッと言い当てたり、患者がこれからかかる病を予言し、その通りになったりと、
霊能力者っぽい逸話も多い先生であります。
〇
以前書いた丸山昌朗先生といい、自分の死期を正確に悟っていたエピソードは、他の先生でもけっこうありますね。
名医らしいエピソードだと思います。
また道伯先生は
「術は以心伝心で初めて伝わるもの」
とし、著述を好まず、書籍は残っていないそうです。
もっとも有名な弟子である矢数格(道斎)先生の『漢方一貫堂医学』が、森先生を知る重要な手がかりだと思います。
また、この先生は臨床において漢方だけでなく鍼灸も非常に重用したようであり、弟子には「人迎脈口診」の研究で有名な小椋道益先生や、
『漢方医術復興の理論』の著者で、昭和の時代に経絡治療を唱道したことで知られる竹山晋一郎先生、また婦人科医で、現在私が講師としてお世話になっている
東洋鍼灸専門学校の校長でもあった石野信安先生、他にも刺絡で有名な工藤訓正先生や、道伯先生と直接は会っていないようですが柳谷素霊先生門下の西沢道允先生など、
鍼灸師に与えた影響や、鍼灸そのものとの縁も深いです。
お弟子さんの諸先生方の後日談によって、この先生の臨床でのエピソードはたくさんあるのですが、特に印象に残ったものを二つ紹介します。
矢数格(道斎)先生の弟君である矢数道明先生が、漢方を学びながらも西洋医学にも興味を持ち、こっそりと患者の尿検査をしていたところ、それが道伯先生の耳に入り、
「試験管で小便の検査をしなければ治療が出来ないような漢方家になるならやめてしまえ!破門だ!!」
と怒鳴られたとか、あるお金持ちの患者さんが、処方を渡されて、帰るときに受付で
「これで本当に治るんでしょうか?」
と尋ねると、
「疑うような薬なんか飲むな!」
と一喝し、一旦渡した薬を引き取った事があるそうです。
(後日この患者さんは自分の態度振る舞いを反省し、無事治ったそうです。)
・・・とまあ、アツい臨床家、という感じの森先生。
この情熱が、多くの患者さんを救い、多くの優秀な後輩の心に火をつけ、現代まで脈々と続いているのでしょう。
「漢方医学復興」といえば、森道伯と同じ時代を生き、似た主張をした大人物である和田啓十郎先生とは、親交や面識があったかどうかは分かりませんが、
和田先生の場合は先に西洋医学を学び、その後に東洋医学に傾倒した人物で、業界に対して、ある種のイデオローグ的な言行を取ったのと違い、
森先生は最初からまさに「一貫して」漢方医学であり、生涯一臨床家であったと、後の竹山晋一郎先生は両者をともに”天才”と評価しつつ、
対比、比較しています。
また、和田啓十郎先生の息子さんである和田正系先生と、森道伯先生の高弟である矢数格(道斎)先生が、千葉医専(現千葉大学医学部)の同級生であったことは、
単なる偶然でない気がしてなりません。
・・・以上、どんなにコンパクトにまとめても僕の頭と文章力ではこれぐらいになってしまうので、肝心の「一貫堂医学」がどういうもので、
鍼灸ではどういう風に応用が利くか、みたいな話は、また違うところで書きましょう。(笑)
イヤーなんか、森家と和田家と矢数家、そして大塚家、柳谷素霊先生、千葉大学、北里大学、東洋鍼灸専門学校と、一連の近代日本東洋医学の歴史の流れ、重みを感じます。
また、僕としては、一貫堂も、森道伯先生の弟子には鍼灸師もいるのに、どこからか、鍼灸師と漢方医が一枚岩でなくなってしまったような感じがして、それが悔やまれますね。。。
◆参考引用文献
『漢方一貫堂医学』矢数格
『漢方一貫堂の世界』松本克彦
『漢方医術復興の理論』竹山晋一朗
『森道伯先生生誕百年祭記念文集』仁性会
『森道伯先生伝並一貫堂医学大綱』道齋矢数格編
『漢方治療百話 第八集』矢数道明
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2018.08.20
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前回のお話
「肺胃不和」という証 参照
◆肺胃の活力のもとは?
肺胃の活力のもとは主に陰液(津液)と言っていいでしょう。
まあ平たく言えば、生理的に必要なお水です。
これが枯れると、問題が起こります。
それを「津傷(しんしょう)」とか、「液虧(えきき)」と呼んだり、さらに水液の不足から熱を持った状態になると「陰虚(いんきょ)」と呼んだりします。
また、さまざまな原因によって、肺胃に熱が籠った場合でも、相対的に津液が虚損して、病変を起こします。
これを「肺胃鬱熱(はいいうつねつ)」と呼んだりします。
・・・で、これらの病理状態にならないために、肺と胃の間には、肺の津液が胃を潤し、胃の津液は肺を潤す、という互助関係があります。
この互助関係が、様々な原因で破綻し(不和を起こし)、肺胃の重要な生理作用である「粛降、和降」が果たせなくなった時に、一つには咳が出たり痰が出たりします。
食欲不振や酸っぱいものが上がってきたりといった、現代医学的には「逆流性食道炎」のような症状が出ている患者さんも多いです。
本来下らなくてはならないものが、上がってきてしまうわけですね。
こういったものを「上逆症状」と呼んだりします。
こないだ、「逆流性食道炎+咳喘息」と病院で言われた、と仰る患者さんがいました。
逆流性食道炎の炎症を抑える薬をもらったら、咳が楽になったとおっしゃっていました。
こういうことを書くとすぐ、
「西洋医学の考えと東洋医学の考えが一致してる!統合可能だ!!わーい!(゚∀゚)」
とか騒ぐ人がいますが、実はそんなもんじゃないです。
こうやって、西洋医学と東洋医学が部分的にクロスオーバーすることはあります。
・・・ありますが、だからと言って同じ物差しで語ることは出来ません。
(方便としてはいいけどね)
残念ですが。(笑)
続く
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2018.08.19
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婦人科疾患と、呼吸器疾患を同時に持っている患者さんも少なくない。
患者さんは、西洋医学の婦人科で薬をもらい、呼吸器科で別の薬をもらい、なかなかコントロールできなくなると、ようやっと清明院に来る。
こういう患者さんをよく診ます。
(苦笑・・・最初の段階で来てくれれば、どれだけ楽か。。。)
これ、東洋医学的には、症状や場所が違うだけで、同じ病気であると考えられることも少なくない。
・・・で、よーく診たてて、吟味した経穴に一本鍼をすると、両方とも良くなったりする。
いやーたまらんね、東洋医学、鍼灸は。(゚∀゚)
かつて、2002年に中国でSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行し、多くの死者も出て、かのスペインかぜの様に大流行し、パンデミックを起こすことが危惧された時、
広州中医薬大学の鄧鉄濤(とうてっとう)先生が、東洋医学で立ち向かったという話を以前書きましたが、この時に鄧鉄濤先生が使った「仙方活命飲(せんぽうかつめいいん)※」という薬は、
主に癰瘍毒(ようようどく:キツイ炎症を伴うオデキ)の薬です。
(ちなみにスペインかぜの時も、日本では日本人の漢方家である森道伯先生が大活躍した話がありますね。これもそのうち書きましょう。)
※仙方活命飲・・・『校注婦人良方』が出典。効能は清熱解毒、消腫潰堅、活血止痛。主治は癰瘍腫毒初起。金銀花・陳皮各9、白芷・貝母・防風・赤芍・当帰尾・甘草・皂角刺・穿山甲・天花粉・乳香・没薬各3
また、知り合いの漢方家の先生に伺うと、五味消毒飲(※)などもオデキの薬ですが、これを用いて呼吸器疾患や婦人科疾患を治す、なんてことも普通にあるようですね。
※五味消毒飲・・・出典は『医宗金鑑』、効能は清熱解毒、消散疔瘡、主治は各種疔毒、癰瘡癤腫。金銀花15、野菊花・蒲公英・紫花地丁・紫背天葵子各6
因みに、
「オデキの薬で、なんで肺炎が治るのか」
という問題に関しては、北辰会機関誌『ほくと』57号にて蓮風先生が解説して下さっているので、そちらをぜひ参照してください。
〇
呼吸は、律動性が大事。
月経も、律動性が大事。
それが乱れないのをもって、良しとする。
この律動性が、色々な臓腑経絡の働きで担保されている。
また、呼吸器は、ある意味常に、外界と接している粘膜。
女性生殖器も同様に、常に外界に接している粘膜。
肺は鞴(ふいご)のように袋状の形態、女子胞(子宮)は、懐胎するために袋状の形態。
どちらも大きく伸縮します。
肺の臓の隣(下)には、陽臓である心の臓がある。
女子胞の隣(上)には陰臓である腎の臓がある。
また、呼吸器は体幹の最も上部に位置し、女性生殖器は体幹の最も下部に位置する。
働き、形態が似てて、位置的には上下の陰陽。
この上下の気の交流も、色々な臓腑経絡の働きで担保されている。
肺の臓がある上胸部には、宗気のもととなる天空の清気が充満しており、女子胞がある下腹部には、胎児を妊養するための陰血が豊富に充満しています。
この意味でも、気血の陰陽。
機能的、形態的には相似性があり、位置的、環境的には陰陽関係にある。
これらが、同じ考え方で治療できる。
冒頭で述べた、オデキの治療と同じように、「内から外へ」と邪熱を誘導、発散させて治すのが、常套手段、ということ。
・・・まあ何て言うか、東洋医学最高。(゚∀゚)
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2018.08.18
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こないだ、更年期障害様ののぼせとめまいで、数年前から定期的に通院されている患者さんが仰った。
この2,3年は、長いこと安定していたが、今年の夏前くらいから、軽いものの、少しメマイが出ているのが気になっていた。
やや怪訝に感じながら治療をしていたんですが、ある日、
「ヨモギ茶をやめて、麦茶に変えたら、ずいぶん調子いいみたい。」
と仰った。
この瞬間、
「あーなるほど!!チェックしとけば良かったーー!!!」
と、僕は思ったんですが、さあこれ、鍼灸師の皆さん、意味、分かりますか?
この患者さんに何が起こったか、即座に予測できますか??
ヨモギの生薬名は「艾葉(がいよう)」です。
性味は「苦・辛・温」、帰経は「肝・脾・腎」、効能は「散寒除湿・止痛・温経止血・袪湿止痒」、禁忌は「陰虚血熱」です。
まあ要するに、深い部分を温め、冷えによる痛みを止める効果がある訳です。
ポイントは「陰虚血熱」のものには禁忌で、冷茶として飲んだとしても、性質的には温める作用が強いことを意味しています。
「ヨモギ茶」というのは、ヨモギの煎じ液のようなものですね。
ヨモギの葉っぱを完全に乾燥させたものを、香りがたつまで炒ってから煎じるようです。
そして「艾葉」は何といっても我々にとって重要な、「お灸」の原料であります。
お灸は、ヨモギの葉の裏にある線維から製造します。
我らが東洋医学が、陰の治療が鍼(金属)だとすれば、陽の治療には灸を、そしてその素材として、数ある植物の中から、ヨモギを選んだんですから、
温める作用は相当強く、確かである、と考えていいでしょう。
それに対して、麦茶はどうかと言うと、「大麦」の種子を煎じたものであります。
大麦については以前書きましたが、生薬名としては「麦芽(ばくが)」と言われ、種子を発芽させた状態で使うようです。
これは性味は「甘・平」、帰経は「脾・胃」、効能は「健脾開胃・行気消食・舒肝・回乳(母乳の出をよくする)」、注意点は「回乳に働くので、授乳期」とあります。
(母乳が出過ぎちゃう可能性がある、ってことかな。)
・・・まあ要は、脾胃を調え、気の巡りをよくするものと思っていいと思います。
麦茶が冷やすのか、温めるのかについては、色々な考えがあるようですが、麦茶の製法については発芽した種子ではなく、種子そのものを水洗いして、
乾燥させたものを軽く焦げ目がつくまで炒って、それを煮出すようです。
ですので、寒熱についてはなかなか複雑です。
以前書いたように、「種子」を食べる、と考えれば陰分が強いかな、と思うが、それを乾燥させてしかも炒ってある、しかもそれを煎じた液体を飲む、
という話なので、陽に思いっきり傾けた種子を煎じた液体、と、思えます。
そいでまた、それをキンキンに冷やして飲むと美味いという。。。
(苦笑・・・まあ、”陰的な作用(気味)”のみを抽出した液体、と考えてもいいのかもしれませんね。)
寒熱に関してはそのように、微妙に調整してあるので、温めるとか冷やすという効能よりも、脾胃を調整する、気の巡りをよくする、ここが麦茶のいいとこでしょう。
・・・と、このように考えていくと、熱証の人が夏場にヨモギ茶を飲むよりは、麦茶の方がはるかに良さそうだ、となるわけです。
冒頭の患者さんは、私の診立てでは思いっきり陰虚で熱証(+大いに湿痰)です。
こういうことがあるので、患者さんが日々良かれと思って飲んだり食べたりしているモノには、注意を払わなくてはなりませんし、こちらから先手先手を打って誘導しないといけません。
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2018.08.07
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8.5の日曜は、宮城県仙台市、東北大学で行われた、(一社)日本東洋医学会に参加してきました!!
今回の内容は
「漢方医学教育協議会@東北」
ということで、
「医学部における東洋医学教育を今後どうするか」
というのがテーマでした。
もちろん、僕は医学部での東洋医学教育に関しては、全くの部外者で、当事者ではないんですが、(一社)北辰会や、いくつかの鍼灸専門学校や、このブログ上で、
かれこれ10年くらい、しつこくしつこく、東洋医学の重要性、必要性を説いている立場上、個人的に興味のあるところなので、聴いてきました。
会場に入って、まず感じたのは、
1.重要なテーマなのに、人数が少ない
2.年配の先生が多い
3.会場が綺麗(東北医大、やっぱデカい)
これでした。(苦笑)
1日通しての感想は、やはり東洋医学の教育サイドには、優秀でアツい先生は単体ではいても、それが全体的な、大きなうねりにはなっていないのを感じました。
内容としては、まあ僕が正確に聴けていれば、の話ですが、まず現状において、全国に医学部が82校あって、その中で、東洋医学に関するカリキュラムは、
最低で4時間(240分=90分+90分+60分)入れることになってはいるが、各医学部によって、内容や分量はマチマチで、中には三潴忠道(みつまただみち)先生のいらっしゃる福島県立医大のように、
20時間以上組み込まれてあり、しかも実技(腹診や脈診、漢方を煎じるなど)の実習まである学校もあれば、講師の不足や、予算の問題などで、
鍼灸については(漢方についてもなのかな?)全く実施出来ない学校もあったり、そもそも最低限必要な内容(共通カリキュラム)というのが定まっていないため、
学校によって、講師によって、やっている内容も分量もバラバラ、従って国試にも出題されない、と、まあ問題山積のようです。
(これで、国試を通って医師にさえなれば、漢方が処方でき、鍼が打てるというのだから、恐ろしい以外の何物でもないです。。。)
・・・で、この現状を少しでも改善、打開するために、まずは基本となる共通カリキュラムを作ろう、ということで、2015年から聖マリアンナ医大の松田隆秀教授を中心に、
「漢方医学教育協議会」という協議会を立ち上げており、今回は、基本となる講義のひな形を作ったので、それを発表してみる、という試みの会だったようです。
で、90分の講義を二つと、60分の講義を一つ、拝聴いたしました。
具体的内容については、まだ協議中であり、今回のはあくまでもたたき台、とのことなので、ここでは伏せます。
(講義の中に”鍼灸”の文字があったので、若干ホッとはしました。(苦笑))
で、最後に各大学の先生方での総合討論がありましたが、ここでの問題は、大きくは講師不足の問題、予算の問題、でしたかね。
でもここで感じたのは、何年経っても東洋医学の基本は変わらない訳だから、予算の問題で講師が呼べないのであれば、座学講義についてはEラーニングを大いに活用すればいいと思うし、
鍼灸についても、既存の鍼灸学校や鍼灸師会、煎じの実習なんかは薬剤師会や、薬剤師の先生方の中で東洋医学の勉強、実践を行っている団体等に声をかければ、
全て解決という訳にはいかないにせよ、何とかなることも多いように感じました。
そういう、すぐに依頼できるような横の繋がり、相互関係、スキームが、まだまだ十分に構築されていないように感じましたね。。。
・・・まあ正直、僕自身の経験から言えば、いっぱしの漢方医、鍼灸医になろうと思ったら、毎日、東洋医学の勉強と臨床をビッチリやって5~10年はかかると思います。
(少なくとも鍼灸は間違いなくそうです。)
だから、もし国民のために本気で東洋医学振興をやるなら、東洋医学専門の医学部、東洋医学専門の病院を作らなきゃいけないぐらいが本当なんだと思いますが、
それは非現実的でしょう。(苦笑)
明治政府の漢方医学廃止政策が、まあ今でもこうやって生きてるわけです。
・・・と、嘆いていても始まらないので、じゃあ出来る範囲で、西洋医学一辺倒の医学部の中で、キチッとした東洋医学を、まずは教育しましょう、
そのために皆で知恵を出しあいましょう、ということな訳ですから、この動きは、一先ずはいいんじゃないかと思っています。
(ただ、鍼灸師、薬剤師も、もっと巻き込んだ方がいいとは思いましたが。)
あとは時間をかけて、世界情勢も鑑みながら、徐々に徐々に医学部内での東洋医学に関する法定のカリキュラム数を増やして、やがて医師国試にも出るようになれば、
学生の側にも、真剣に学ぶものが増えるでしょう。
まあ仕方ない、こうやって地道に進めていく他ないよね。
これはまだまだ一生かけて、開拓しがいのあるところだなーと思いましたね。(゚∀゚)
あと個人的には、「漢方医学」教育協議会じゃなくて、「東洋医学」教育協議会にして欲しいと思いましたけど。。。
(意図的に鍼灸が蚊帳の外に置かれているような感じがしますんで。。)
そもそもが狭い中で、さらに分離しててもしゃーないっしょ。
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2018.06.23
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患者さんから問われる。
「シップ貼っといてもいいですか?」
と。
僕は大体いつも、
「カブレないなら、貼っといてもいいよ。」
と答えるようにしています。
鍼灸学校時代、
「シップには、”貼ってあるところを患者が意識する”というくらいの効果はある。」
と仰った先生がいました。
(因みに、患部を意識することが良い場合と、悪い場合がありますね。)
また、柔整学校時代、有名な整形外科の院長先生が、
「ウチみたいな町医者は、シップとかぜ薬で何とかもっている。」
と仰ったこともありました。
患者さんにとっては、お守り的な存在ですらある、「シップ」「トクホン」。
永田徳本という人物 参照
上記を色々忖度して、現在では冒頭のような回答に至っています。
因みに”大体は”です。
イレギュラーパターンを言い出したらキリがないので。。。
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2018.06.20
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2018年6月18日(月)、ついに厚労省のHPで、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)が公表されました。
これは、WHO(世界保健機構)が約30年ぶりに改訂したものです。
厚労省のHPにも明記されていますが、当然、これを受けて今後、日本の医療現場でも対応が求められます。
今回の改定で一番画期的なのは、伝統医学の章が新たに追加されたことです。
(第26章 伝統医学の病態―モジュールⅠ 参照(英文))
ICDについては、これまでも何度かこのブログで触れてきました。
今日明日は東方医学会へ 参照
単純に、東洋医学、伝統医学が医学医療として世界に認められた証拠となるから喜ばしい、という意見や、このままこれが進んでいって、ゆくゆくは
「疾病分類→治療法(その有効率も含めて)」
と、西洋医学のようにガイドライン化されていくと、東洋医学的な治療の多様性、独自性が無くなっていくんじゃないかという懸念とか、
術者個人個人の技術力の問題はどうする!?という疑問とか。。。
・・・まあ、色々な見方はあるでしょうが、今回のICD改訂で、一応、世界の医療の基準を作成している機関(WHO)が、国際的な疾病分類に、
伝統医学の考え方を導入したということは、我々のように、医学、医療としての自覚をもって鍼灸(伝統医学)を行っている者にとっては、
素直に喜んでいいんじゃないかと思います。
(特に日本人はね。)
明治維新以来、過去の遺物扱いを受けてきた日本の鍼灸漢方が、150年経って、徐々に徐々に、もともとの、国民の正当な医学医療の一つとして復権しつつある流れの一つ、
と捉えて、まずはいいんじゃないでしょうか。
あとは、伝統医学の実践者サイドに、これをうまく利用しながら、自分たちのやっていることの有用性、有効性を国内、世界にアピールできる能力があるかどうか、
というところが問われてくるんだろう、と思います。
もしその能力がなければ、次の30年後、ICD-12では、伝統医学の章は普通に削除されるでしょう。(苦笑)
あるいは、中国の中医師、韓国の韓医師、日本の医師にはその能力があっても、日本の鍼灸師や薬剤師にはそれが無理、ということになれば、
日本では鍼灸師から鍼灸を取り上げて、薬剤師から漢方薬を取り上げて、医師の許可制にするとか!?
あるいは既存の資格の上に新たに資格を作るとか!?
まあ、東洋医学をやっている医師が増えるのは良いことですし、今後は、医学部でのカリキュラムにも、徐々に東洋医学のコマが入ってくることでしょう。
(なかなか難航しているようですが)
では薬剤師(薬学部)、鍼灸師(鍼灸学校)での教育はどうなるのか。
果たして、日本の東洋医学の担い手、東洋医学的な疾病分類の治療者たりえるのか。
現場をどう、法整備していくのか。
日本国内では、この辺が問題になってくるでしょうね。。。
中国、韓国からは、恐らくどんどん、この疾病分類に基づいた論文なり研究なりが、陸続と出てくるでしょう。
向こうは、国がきっちりと東洋医学、伝統医学をバックアップしていますしね。
漢方と鍼灸だって、使い手を分けてない。
マンパワーも予算も、圧倒的でしょう。
・・・で、日本はどうなるでしょうか。(゚∀゚)
日本の伝統医学、東洋医学の中枢部の人たちや、国家国民の医療を、制度も含めて差配する、エライお役人の人たちが、これを受けてどうするのか、
僕のような一般国民には知る由もないです。
何を目的、目標とし、どういったdoプロセスを描いているのか。。。
・・・ま、僕個人的には、普段通り臨床をやりながら、この疾病分類に基づいた(意識した)、伝統的鍼灸治療の症例でも、これまで通り、
粛々と出し続けようかな、と思っています。
ブログで言いたいこと言いながら。(笑)
少しでも多くの患者さんが、伝統医学で救われるようにと、願いながら、ね。
・・・今後、どうなろうが、僕のその活動の邪魔だけは、勘弁してほしいナー。。。って感じぐらいですな。(*‘∀‘)
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2018.06.10
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こないだ、患者さんから問われました。
「マイナス感情が、体に影響しないようにするにはどうしたらいいでしょうか?」
と。
日々生きていれば、怒りや悲しみ、憂い、恐れ、驚きなどのマイナス感情に襲われまくります。
カテゴリ 七情(感情) 参照
人間は生きていればこれら、ポジティブな感情、ネガティブな感情、あらゆる感情が起こるのが当たり前です。
東洋医学は「心身一如」ですから、こういった様々な感情は、常に体に影響を及ぼします。
それが普通です。
ただそれが過剰や過少になった時に、体に好ましくない影響が出る場合があります。
これが長期化すると、東洋医学的に診て、難しい病気になったりすることが多々あります。
この悪影響を最小化するには。
身体を調えることです。
それに尽きます。
鍼灸、漢方、養生です。(゚∀゚)
(まあこの養生の中に、”精神修養”も入れていいんじゃないかな、と思いますが、これはまた、なかなか難しい。)
それで、どうにもならなかったら、外科的な切った貼ったや、西洋薬での数値コントロールもやむなし、というケースもあるでしょう。
でも、原病巣を取っちゃったとか、数値をコントロール下に置いたとかいうのは、「治った」ということとは違うと思います。
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2018.06.09
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これまでのお話
全日本鍼灸学会に参加してきました!! ① 午前編(京大武田教授、立命館齊藤教授)
全日本鍼灸学会に参加してきました!! ② 午後編1(新風先生講演)
全日本鍼灸学会に参加してきました!! ③ 午後編2(女性鍼灸)
では続きいきます!!
◆全日に初参加してみて 総括
人が多いです。
(笑・・・いいことですが、人ごみに酔います。)
あと、サブ会場が大学だったこともあってか、なんかこう、
THE 学校!学生!学校教員の先生!!
って感じの雰囲気をすごく感じました。
(まあ、それも別にいいんだけども。)
内容的には、行く前は全日と言えば、なんだか西洋医学的鍼灸の話ばっかりで、僕なんかが行ってもチンプンカンプンなのかと思っていましたが、
僕が聴いた講演は全然そんなことはなく、どれも非常に聴きやすかったですね。
(もちろん中には、そういう内容の講演もあったんじゃないかとは思いますが。)
色々な先生に話を聞いていると、「学会」というのは、前回書いたように
「文科省が認可している公益社団法人」
だとか、
「学会誌が医学雑誌として登録されている」
とか、そういう「格」のようなものが重視される世界のようです。
学歴、学位(博士>修士>学士>専門士>高卒>中卒・・・で、博士の中にもまた色々ある、みたいなね)のヒエラルキー世界と、なんか似ていますね。(笑)
正直、僕はそういう、”権威ピラミッド”みたいな世界、昔からイマイチ苦手です。。。
(笑・・・すぐ逃げ出したくなる~☆)
ただ、いくらそんなん言っても、日本の医療界全体を見たときに、西洋医学と比較したら、東洋医学、鍼灸漢方のプレゼンスはまだまだ低いんじゃないかと思います。
(特に鍼灸!受療率5%!!)
・・・であれば、全日も、伝統も、東洋医学会も、その他各流派や勉強会も、「学会」としてはまずは全部一本化したらいんじゃないか?
全日は西洋医学的鍼灸、伝統は東洋医学的鍼灸、東洋医学会は医師が中心で漢方薬中心。
こうやって、ヤマメとイワナみたいに棲み分けてると、あまり波風が立たない。
でも半面、マンネリ化しねえ?
波風が立つのがいいと言っているのではなくて、意見の違う先生や、団体同士の、建設的で活発な意見交換が起きやすい状況にした方が、業界が活性化するんじゃないか?
今や、北辰会だけでなく、東洋はり医学会など、これまで
「鍼灸の一流派」
と言われてきた団体が、数百人規模にまで大きくなり、それぞれに法人格を持っている時代。
学会は一本化して、そういう各団体を統べるようにした方が、結果的には人数も増えて、役者も増えて、バラエティーも増えて、論文数っも増えて、
結果的に社会における声がデカくなって、結果的には学会としての「格」が上がるんじゃないか??
・・・というのも、少し思いました。
(もちろん、これは学会運営に携わってない者だから言える、無責任発言ですけどネ☆(゚∀゚))
また、僅か数千文字の論文や、数分の発表では、なかなか臨床現場で日々起こっている、エグイ事実を伝えきることは出来ない、とも思います。
なので、臨床家を自認する人は、何よりやっぱり現場。
目の前の患者、臨床事実、絶え間なき実践と学問。
これこそが大事。
・・・でもまあ、その事実をより多くの人に知ってもらうため、後世に残すため、たまには学会でアウトプットもしないと、という考え方も分かりますが、
学会発表のために臨床をやっている訳ではない。
なので学会発表ばっかりに、あまりカンカンになるのも違う。
僕らの日々の診療活動の「目的」は患者の心身の健康への寄与、ただ一つ、学会発表はその事実を世に問う「手段」であったり、目的遂行の過程で起こる諸問題解決のための「問題提議」です。
手段と目的が逆転したら上手くない。
全日の翌日、藤本漢祥院の研修で、蓮風先生と少し、そんな話をしました。
・・・とまあ、色々得るところ、考えることの多い、実りのある学会参加となりました。(*‘∀‘)
おわり
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