東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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陰陽

ひな祭り

2010.03.05

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もう終わっちゃったけど、3月3日は「ひな祭り」でしたね。・・・ところでこれ、一体何なんですかね?ひな祭りになると、お家にはひな飾りをします。(お内裏さまとお雛さまね)僕の田舎では、あのひな飾りの大きさが、そのままその家の裕福度を示していたような気がします。(笑・・・貧乏人の卑屈な思い込みかもしんないけどね。。。)友達の家は立派な段飾りをしているのに比べ、我が家のひな飾りのあまりの小ささ、みすぼらしさに、子供ながらにヘコんでいたことを思い出します。(苦笑)これが始まった起源は、はっきりとはしていないようですが、もともと、上巳(じょうし)といって、七草、端午、七夕、重陽の五節句の一つとして、古くから季節の節目と考えられ、特別視されていたようです。これが平安時代ぐらいから、雅な「人形遊び」から徐々に発展していったのが、現在の「ひな祭り」のようです。ここで面白いのが、お内裏さまとお雛さまの「左右」 ....

「弁証論治」って何ですか?

2010.02.28

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今日は、中医学の基本としてよく語られる「弁証論治」とは何か、について書きたいと思います。僕もコレ、二十歳の頃、最初に本で読んだ時は、何やら難しそうな熟語だな~・・ワケ分かんなそうだな~・・と思いました。そいで、辞書で「弁証」と調べてみたら・・・「弁証法とは、哲学用語であり、世界の事物の変化や発展の過程を本質的に理解するための方法、法則であり・・・」な~んて出てきて、ますます難しそ~・・!タスケテ~!もう無理~!!ってなっちゃいました。(苦笑)・・・でも、あとからよくよく冷静に考えたら、実は「弁証論治」という言葉を理解すること自体は、意外と簡単なことでした。まず、上に挙げたような、いわゆる哲学用語の「弁証」という言葉と、中医学の言う「弁証」という言葉は、意味が違います。全く無関係でもない、という話もあるんだけど、まずは別物、と考えた方が圧倒的に理解しやすいと思います。東洋医学では、「治療する ....

「寒燥」について

2010.01.19

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それにしても、最近寒いし、空気が乾燥してますねー。東洋医学では、空気の乾燥が人体に悪影響を与えることを「燥邪(そうじゃ)」と呼んで問題視する、ということは以前このブログでも紹介しました。「乾燥」に強い清明院 参照ではこの「寒さ」の方はどうか、というと、こちらも、もし人体に悪影響を与えたならば、病の原因の一つと考え、東洋医学では、「寒邪(かんじゃ)」と呼んで問題視しています。最近はこれら2つが合わさっていますね。すなわち「乾燥」ではなく「寒燥」の日々です。最近の寒さや乾燥によってかぜをひいたり、体調を崩したりした場合、東洋医学では、「寒邪と燥邪」によって「正気(せいき・・・人体の正常な気)」の働きが阻害されたもの、と考え、治療します。この場合、治療するにあたって、厄介なことがあります。東洋医学は何でも陰陽に分けますが、「邪気」にも、「陽邪」と「陰邪」の2種類があります。性質の上から、「寒邪」 ....

「熱があるんですけど…」

2010.01.08

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たまーに、治療の予約が入っている患者さんから、その日になって電話がかかってきて、「ちょっと風邪ひいちゃったみたいで熱があるんですけど、鍼しても大丈夫なんでしょうか?」と聞かれることがあります。僕の答えは当然、「もちろん大丈夫です。高熱で、歩くのもお辛いような状態じゃないのであればお越しください。鍼にはむしろ熱を早く下げる効果もあります。」と、答えています。ここでもし、「いやあ、歩くのもつらい状態なんですけど…。」と言われてしまったら、そのときの状態(症状)を電話で聞ける限り聞き、出来る限りの養生のやり方をお伝えするか、場合によっては救急で病院に行ってもらうのを勧めることもあります。・・・一般的には、発熱時は鍼灸はやっちゃダメ!という認識が根強くあるようです。鍼灸学校で使われる『はりきゅう理論』という教科書では、鍼灸施術の禁忌として「⑤高熱症状を呈している場合」という表現で記載されています。 ....

「メンケン(瞑眩)」って何ですか?

2009.12.30

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東洋医学には、「瞑眩(メンケン)」という言葉があります。(なぜか、「メイゲン」とは読みません。)これは何かというと、①服薬後に一時的に表れる種々の予期しない反応。例えば悪心、瞑眩、胸悶など(『尚書(書経)』説命萹上「もし薬瞑眩せざれば、その疾癒えず」)②頭がふらつき、目がくらみ、目を開けていられない症状のことだそうです。(燎原『漢方用語大辞典』P1173)また、(一社)北辰会代表である藤本新風先生がかつて、藤本彰宣(あきのり)名義で、『鍼灸OSAKA』誌114号に、瞑眩に関して論考を書いたこともあります。(鍼灸家、必ず読むべし!!)「瞑眩」という熟語自体に、いわゆる「めまい」のような意味もある訳ですね。清明院でも、患者さんから、「鍼の直後は少しだるくなって眠くなるんだけど、翌朝えらく体がスッキリしてます。」とか、痛みのある患者さんなんかで、「鍼した後、帰る時に一度痛みが強くなったんだけど、 ....

「そんなんで効くの?」

2009.12.27

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これは、たま~に患者さんから言われます。(苦笑)・・・てゆーかコレ、フツーに若干失礼ですよね??大体の場合は、ウチの鍼灸は痛くないよ、恐くないよ、という説明をした後に来るのがコレです。(苦笑)まあ答えは当然、「効きます。だから生活できてます。」なんですが、要はコレってね、鍼灸治療を受けたことのない患者さんにとっての「鍼灸治療」とは、痛いところや凝ってるところを中心に、全身に鍼を刺されまくり、灸をすえられまくり、拷問のような治療に耐えたのちに、凝りや痛みのとれた体をめでたくGET出来るもの、という先入観+固定観念から、勝手にそういう風に想像しているのではないでしょうか?であればそれは全然違います。その認識は間違ってます。少なくとも清明院では、そのような乱暴な治療はしませんし、治療の刺激は驚くほど軽いものです。使う鍼は多くて3本程度、全身状態を詳しく診察したのちに、「ここぞ!」というところにピ ....

「陰陽(いんよう)」って何ですか?

2009.11.23

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この前、"「気」って何ですか?"という疑問に対する、僕なりの簡単な考えを述べました。(読んでない方はこちら 参照)その中で、古代中国の自然哲学では、「この世の全てのものは「気」から出来ており」そして全ての自然現象は、「気の動きによる現象である」・・・と考えています、という話をしました。しかしそれだけでは、すべての細かい現象を説明するのにあたっては、あまりにもザックリし過ぎてないか?という印象を持った方もいると思います。例えば、人間と、動物、植物、鉱物、その他のあらゆる自然界における「もののありよう」とか、「変化の仕方の違い」について説明するには、「みんな気で出来ています。全ては気の動きです。」と言われたところで、「は?何それ?よく分かんないし、そんなん信じられないよ!おたく新興宗教ですか?」・・・ですよね?(笑・・・僕も最初はそう思いました。)もちろん、そのリアクションというのは、程度こそ ....

清明院ロゴマークについて

2009.11.12

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今日はコレ↑について書こうと思います。たまに患者さんから聞かれるのですが、「清明院のロゴマークって、先生が考えたの?あれどういう意味?なんか意味がありそうだけど・・・。」という質問があります。これはですねー・・・、ちょっと難しいんだけど、韓国の国旗とかにある、「太極図(たいきょくず)」ってありますよね?参考 wikipedia「太極図」この図はとても有名で、いろんなところで使われてるし、東洋医学においても、とても大事な図なんだけど、この図のもとになった、歴史的に最も古いと言われる図に、「周氏太極図(しゅうしたいきょくず)」という図があります。(上記サイトに載っています。)この図は、中国の宋の時代の、周敦頤(しゅうとんい)という人が書いたとされる図で、要するにこの世の中のすべてのものの始まり、成り立ちを図で示したもの、とされています。この図の、上から2番目の〇の図をちょっと僕なりに色塗りした ....

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