東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 脾

「脾不統血」か「血熱妄行」か。

2019.04.14

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清明院には毎日のように、いわゆる「出血病変」の患者さんが見えます。

 

 

女性生殖器からの不正出血はもちろん、血尿、血便、痔からの出血、歯ぐきからの出血、内出血傾向などなど・・・。

 

 

これは東洋医学的には「血脈」の破綻の結果と考える。

 

「血脈」を含む記事 参照

 

 

血脈が破綻するメカニズムには、大きく言うと「脾不統血」「血熱妄行」がある。

 

「脾」って何ですか?(その9)    参照

 

 

(あ、「血熱」に関して、詳しく説明していなかった。。。これはあとで書いとこ。)

 

 

ただしこれはあくまでも「大きく分けて」の話であって、実際は「気不摂血」だったり、局所的な「瘀血」「瘀熱」、さらにはそれらの成因にいたるまでの関与があったりと、

 

細かく弁じ分けないと、なかなか思うように効果は出ませんし、治療後の変化に対して分析も出来ません。

 

 

北辰会の言う「正邪弁証」の大事ですね。

 

(これも書いて無かったねえ。。。(苦笑))

 

 

 

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「脾虚肝乗(ひきょかんじょう)」に注意せねばならない。

2014.03.23

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さて、いよいよ24節気では「春分」を迎えました。

 

花粉症の症状がきつい人も多いことでしょう。

花粉症考(目の痒み篇)   参照

 


春は五行で言うとも木気が盛んになります。

「五行」って何ですか?(その8)
「春」と「木」と「風」と「肝」      参照

 


従って人体では「肝の臓」や「胆の腑」の機能が亢進し気味になる場合があります。

「肝」って何ですか?(その13)
「胆」って何ですか?(その12)     参照

 


肝や胆が亢進するからって、肝や胆を抑制するように治療すれば、万事うまくいくかというと、全然そんなことないです。

 

肝や胆の亢進の症状は示しているけど、所見をよく診ると、どうも「脾の臓」の方に問題が。。。というケース、非常によくあります。

「脾」って何ですか?(その9) 参照

 

この場合、肝や胆を下手に叩くと、まあ悪化するか、すぐ戻ります。(苦笑)

 

正解は脾の臓のフォローです。

 

やっぱり、咄嗟の弁証論治の的確性ですね。


「弁証論治」を含む記事 参照

 


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眠りと脾の臓

2011.11.13

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昨日から今日にかけて、例によって寝まくりました。(笑)

 

 

今日は久々のオフでした。

 

行きたい勉強会があるにはあったんですが、どうしてもというほどではなかったんで、今日の朝の段階の気分で決めようと思っていました。

 

・・・で、今朝、

「もうちょっと寝たい・・・。」

ということで、自分の意志の弱さに負けて、ガッチリ2度寝です。

 

「惰眠」をむさぼる、これも最高の日曜日の一つの在り方です。

 


 

ところでこの時期、脾の臓の弱りが出やすいですね。

 

(苦笑・・・いきなり真面目な話ですが。)

カテゴリ 脾・胃 参照

 

夏の間の暴飲暴食のせいであったり、寒くなって汗をかきにくくなったせいもあったり、気温や湿度の乱高下に腎の臓や肝の臓が悪影響を受けてだったり、

色々な原因が重なっているのですが、食後眠くなったり、横になりたくなったり、体が重だるく、集中力が途切れがちになったり、やる気がもう一つでない、

 

これらは最終的には「脾の臓の弱りの症状」であることが多いです。

(絶対じゃないよ、”多くの場合は”という意味です。)

 


・・・こんな時、どうするか。

 

手足を使った軽い運動+鍼ですよね!?

 

という訳で、ヨヨコーに走りに行ってきます!!!

 

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「梅雨」と「湿」と「土」と「脾」

2011.05.31

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いや~、毎日毎日、お天気がハッキリしませんなあ!


雨でジメジメしてみたり、寒かったり暑かったり、風が吹いたりと・・・。

毎朝、空を睨みつける人も多いのではないでしょうか。

以前、「肝の臓」と季節の関係を簡単に述べたことがあります。

「春」と「木」と「風」と「肝」 参照

 


・・・で、今日は、この時期に問題になりやすい、「脾の臓」と「湿気」の関係について述べてみたいと思います。

清明院でも、慢性的に「脾の臓」や「胃の腑」を患っておられる患者さんや、妊娠中でつわりが出ている患者さんなど、この時期は多少の悪化をみます。

カテゴリ 脾・胃 参照


しかし、鍼でキッチリと対処しますので問題ナシです。

「脾」って何ですか?シリーズで述べたように、「脾の臓」というのは、「胃の腑」と協調しながら、いわゆる人間が生きていく上で欠かせない

 

”消化・吸収機能”

 

を調節してくれています。


そして、この要となる「脾の臓」というのは、体内、それから体外(自然環境)の湿気(余分なお水)に弱いのです。

「余分なお水」というキーワードを含む記事 参照

 


まあしかし、こうして読み返してみると、あらためて書くまでもなく、ありとあらゆる書き方で、すでに書いていますネ・・・。(笑)

 

という訳で、上記のリンクを、よくお読みください。<m(__)m>

 

ホントは今回は、五行の「土」と二十四節気とか、色々絡めてお話ししたかったんですが、いかんせん時間がない・・・。

 

・・・ですのでそれはまたの機会として、まあともかく、こういう時を比較的楽に乗り切るためには、

・水分を必要以上にとり過ぎない

・脂っこい物とか、刺激物とか、極端に熱いもの、冷たいものなど、胃腸(脾胃)に負担のかかるものを食べない

・軽くていいから手足を使った運動をする

・鍼にガンガン来る

「決まり」です!(笑)

 

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「脾」って何ですか?(その9)

2010.07.08

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これまでのお話・・・

「脾」って何ですか?(その1)
「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)
「脾」って何ですか?(その4)
「脾」って何ですか?(その5)
「脾」って何ですか?(その6)
「脾」って何ですか?(その7)
「脾」って何ですか?(その8)

 

☆脾が弱ると出血する!?

 


これまで、「消化吸収のかなめ」としての「脾の臓」に注目して話をすすめてきました。

 


その流れから言うと、今回の話は意外に思えるかもしれません。でもこういうことが、実際にあるのです。

 


今日も患者さんから、

「どうして不正出血ってするんですか?」

という質問をいただきました。実はこういった、不正出血や下血、鼻血なんかの原因に、「脾の弱り」があることがあります。

(・・・まあ、今日の患者さんの場合はちょっと違ったけどネ。)

 


僕は普段の臨床の中で、脾の弱りがメインの患者さんを診た場合、例え症状が不正出血であったとしても、

「胃腸の、消化、吸収する力が弱っていることが今回の症状の原因です。」

という説明をすることがあります。

 

これを言うと多くの患者さんは、

「ハ?消化吸収と出血に、何の関係が??」

という顔をします。(笑)

 


しかし、こういうことはあるんです。今日はそんなお話しです。

 


まず、(その7)でお話ししたように、「血(けつ)」のもとは飲食物であり、飲食物から「血のもと」を取り出す要は「脾の臓」でしたよね?

 


ということは、「よい血」を手に入れるには、「よい飲食物」+「よい脾」が重要、ということになります。

 


では、ここでいう「よい血」とはいかなるものかというと、大まかに言うと、

1.血管から勝手に漏れ出さず、

2.全身をキッチリと栄養し、

3.滞ることのない、

血のことです。

 

 

この1~3の条件を満たした血こそが、理想的な「血」なのです。

 


これは言いかえれば、少し難しい言い回しかもしれないけど、「気」とのバランスのとれた「血」と言ってもいいと思います。

 


・・・まあともかく、脾が弱ると、この1~3の条件が満たせなくなります。

 


だから仮に飲食物を気をつけて、いいものを食べていても、からだ側の「脾」が弱っていると、”出血”という病的状態になってしまうことがあります。


(専門家の先生方、簡単に済ませて申し訳ないが、”脾不統血”、”気不摂血”というキーワードを、『難経』42難、49難などを踏まえてミックスした、患者さん用の僕なりの説明です。勘弁してネ。)

 


・・・ここまでで「脾」の形と働きの説明は大体終わります。

 


最初の方で述べたように、「脾」は「胃」とセットで考えねばなりません。

 


なので次回から”「胃」って何ですか?”シリーズでいこうと思っています。

 


「脾胃」は生命力のかなめです。

 


ココが弱い若者が多い、ということは、日本の将来は一体・・・。

 

 

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「脾」って何ですか?(その8)

2010.07.07

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これまでのお話・・・


「脾」って何ですか?(その1)

「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)
「脾」って何ですか?(その4)
「脾」って何ですか?(その5)
「脾」って何ですか?(その6)
「脾」って何ですか?(その7)

 


いや~、今日のジメジメも半端じゃなかったですね~!!

 


湿度は常に70%以上!

 


自然界がジメジメの時、体も心もジメジメになっちゃあいけません!

 


「サラッ」とさせとかないと!

 


・・・大体この時期、体がジメジメの人は太り、心がジメジメの人は痩せますな。(笑)

 


今日はそんなお話。

 


☆脾と「太る」「やせる」

 

これまでの話を読んだ人なら、これはなんとなく想像できると思います。

 


何度も出てきているように、当然「脾の臓」は消化、吸収に大きく関わります。

 


ということはこれがうまくいかなかったら過剰に太ったり、過剰に痩せたりしてしまうんです。

 


・・・まあコレ、当たり前の話ですけどね。(笑)

 


僕のところにも、いまだに、

「鍼で痩せられますか?」

とか、

「食欲のなくなる鍼ってないんですか?」

という問合せや質問がたま~にあります。(苦笑)

 


一体いつまで続くんでしょうか、女性の「楽して痩せたい」願望(幻想)・・・。

 


確かに、テレビや雑誌に出ているスリムで美しい女性を見て、ああなりたい、と思う気持ちはよく分かります。

 


でも、楽して、他力本願でそうなりたい、とか、何か一つのことだけやればあとは何もしなくていい、というのは、やっぱり虫のいい話のようです。

 


清明院では不自然に、無理やり食欲をなくさせたりするような、病気を形成、助長する行為は致しません。

 


どうしてもやりたければ他へどうぞ、という話にならざるをえません。(笑)

 


ただ、治療をしていくことで、その方の本来の消化吸収機能を取り戻し、体内の余分なものが減っていった結果として「やせる」ということはよくあります。

 


また逆に、やせ過ぎていた女性が、治療をすることによって適度に肉がついてきた、という変化もまたよくあります。

 


この変化に大きく関わるのが「脾の臓」です。

 


脾がうまく働かないと、飲食物が大して吸収もされずに、未消化便となって体から出ていってしまうことがあります。

 


また、吸収したのはいいけど、それがいつまでも無駄に体に留まる場合もあります。

 


前者の場合は痩せていくし、後者の場合は太っていきます。

 


ではどういう人がこのパターンに分かれるかというと、それは「脾の臓」以外の臓腑との機能のバランスによって決まってきます。

 


詳しくは難しくなるので書きませんが、例えば、すでに出てきた「心の臓」とか「肝の臓」とか、あるいは一番そばにある「胃の腑」とかとのバランスです。

 


これらがきちっと協調し合いながら仕事してれば問題ないんだけど、アンバランスがあると、先ほどの2つのタイプに分かれてきます。

 


何事もバランス、ということです。

 

 

陰陽あるけれども、「中庸(ちゅうよう)」が大事、というのが東洋医学的な健康体の基本です。

 

 


次回に続く。

 

 

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「脾」って何ですか?(その7)

2010.07.02

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これまでのお話・・・

 

「脾」って何ですか?(その1)
「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)
「脾」って何ですか?(その4)
「脾」って何ですか?(その5)
「脾」って何ですか?(その6)

 

☆脾は血に関与する

 


以前、
「肝」って何ですか?(その2)や、「心」って何ですか?(その5)にて、「肝」や「心」が血と深く関わる、というお話をしました。

 


しかし、血に関わるのは肝や心だけではありません。

 

 

「脾」も大いに関わります。

 


今日は、では「脾」が血にどのように関わるのか、というお話。

 


まず、血のもとは何かと言ったら、食べ物や飲み物です。

 


これは万国共通、疑いないですよね?

 


飲食物が口から入ると、一番最初に待ち受けるのは「胃の腑」と、それに密着した「脾の臓」でしたよね?

「脾」って何ですか?(その3)  参照

 


そしてこの2者がうまく協調して、飲食物から「気と血のもと」を取り出す、という話は以前にしました。

 


と言うことは、もし「脾」の働きが弱っていたら、もともとあるべき、体内の「血」の絶対量が少なくなってしまうんです。

 


「気血のもと」が取り出せない、てことは全身の気血が少なくなっちゃう、ということです。

 


そうなると肝も豊富に血を蔵することが出来なくなるし、心も十分に血を全身に送り出すことが出来なくなります。

 


そういう意味で、脾は血の生成に大きく関わり、ここでも生命の中心的役割を演じています。

 

 

「肝」「心」「脾」、この3者の血への関わりをまとめると・・・、

肝・・・血を貯蔵して、配分バランスを調節

心・・・血を律動的に全身に流動させる

脾・・・血の生成に大きく関わる

となります。

 


ですから血が足りない、という症状があったとしても、即座にどこが悪い、と決めつけることなんてできないんです。

 


ちなみに、西洋医学の言う「貧血」という考え方と、東洋医学の言う「血虚(けっきょ)」という考え方は、確かに似た部分もありますが、やっぱり違います。

 


どこがどう違うか、ということを説明すると長くなるし、難しくなるのでしませんが、そもそもこういう風に、西洋医学の概念を東洋医学的に翻訳しようとすること自体に無理がある、というのはいつも述べている通りです。

 

 

物差し自体が違うのです。

 


注意せねばなりません。

 

 


次回に続く

 

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「脾」って何ですか?(その6)

2010.07.01

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これまでのお話・・・

 

「脾」って何ですか?(その1)
「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)
「脾」って何ですか?(その4)
「脾」って何ですか?(その5)

 

 

続きいきます!!

 

☆脾と口とくちびる

 


脾の働きは口の機能と関係が深いです。

 

(「喋り」という意味よりも、この場合は唇も含めた、口腔粘膜全般の機能、と考えて下さい。)

 


例えば卑近な例を挙げれば「口角炎」や「口内炎」、これらは経験したことがある人も多いんじゃないでしょうか。

 


僕も普段患者さんに聞かれることがあります。

「口内炎や口角炎がよく出来るんだけど、どうして??」

僕は大体、

「胃腸の働きが弱っているからだよ。」

と答えます。

 


・・・これは実は、

「それはねー、内外の複雑な原因があいまって、五臓六腑の中の、消化機能をつかさどる”脾”という臓が機能低下をきたした結果、流注の面、

 

生理機能の面から関わりの深い口唇に異常が出たんだよ。」

という難し~い言い方の回答を(笑)、省略して簡潔に述べている訳です。

 


こんなことを実際の患者さんに言ってたら、途中で寝られちゃいます。(笑)

 


ここでもし西洋医学の医師であれば、

「それはビタミンの不足です。」

な~んて言って、ビタミン剤を処方するかもしれませんよね。

 


ここにも、東西の視点の違いが見て取れます。

 


要するにビタミンを吸収する人間側の消化機能を問題視するか、摂取ビタミンの絶対量を強引に増やすことによって強制的に治そうとするか、という違いです。

 


どちらが人体に優しいか、また、長い目で見た場合に、どちらが問題が起こらなそうか、普通に考えりゃ誰だって分かります。

 


僕なんかはそもそもこんな飽食の時代に、「ビタミンの絶対的な不足」という状況なんて、果たして起こるんかしらー?と思っちゃいます。

 


もし仮にそれが起こってたとしたって、それ以外に過剰なものがあってそれが消化管粘膜に負担をかけてる場合、それを控えるだけで済む場合もありうると思います。

 


・・・ま、いいけど。(苦笑)

 


またこの他にも、「味覚」にも脾の働きが関与します。

 


風邪をひいて鼻がつまって味が分からなくなる、という経験は、誰もがしたことがあると思いますが、あれなんかは脾の弱りが関わってることが多いです。

 


脾は、口腔内を津液(生理的な水分)で潤し、舌や歯など、口腔内に存在する重要なものが十分に機能を発揮できるようにサポートする役目も持っているのです。

 


つまり、脾がしっかりしていると、口の中や口周辺は適度に潤い、その機能を十分に果たすことが出来るんです。

 


以前、舌には心の臓が深く関わる、というお話をしましたが、人間のあらゆる機能というのは、このように様々な臓腑がうまく協調することによって初めて成り立っている、と東洋医学では考えます。

 


これらの「どこがどう」アンバランスを起こしたかを見抜き、治療するのが東洋医学的な治療なんです。

 

 


次回に続く

 

 

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「脾」って何ですか?(その5)

2010.06.22

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これまでのお話・・・

「脾」って何ですか?(その1)
「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)
「脾」って何ですか?(その4)

 

☆脾は湿気が嫌い

 


いや~、ここんとこ毎日毎日ムシムシしますね~!!

 


東洋医学では、体の内外の過剰な湿気のことを「湿邪(しつじゃ)」と呼び、あらゆる症状の発病因子と考えています。

 


体の中の湿邪のことを「内湿(ないしつ)」と呼び、体の外(自然界)の湿邪のことを「外湿(がいしつ)」と呼んでいます。

 


東洋医学では、「脾」というのはもともと湿った、乾きを嫌う臓だと考えています。

 


それに対して「胃」は逆で、乾いた腑である、と考えています。

(コレには深い意味があるんですが、難しいので割愛します。(笑))

 


体の中に余分な水分が増えたり、自然界がジメジメした時期になると、もともと湿っている「脾」の働きは弱ります。

 

 

だからいつも言うように、最近のようなジメジメした時期は、消化器に負担をかけないようにして、「飲み過ぎ、食べ過ぎ」はしないようにしないといけません。

 


それ+手足を使った軽い運動をしておけば、脾がしっかりしますので、あらゆる症状を未然に防ぐことが出来ます。

 


・・・では、脾が弱ると具体的にどんな症状が現れるんでしょうか?

 

☆脾が弱るとクヨクヨする

 


コレについては以前少しだけ書きましたが、(
「思」について 参照)あまりクヨクヨと悩んでも脾に悪影響だし、飲食の不摂生などから脾を弱らせても、逆にクヨクヨしやすくなります。

 


要するに脾が弱ってくると、体がジメジメし、考え方までもがジメジメしてくる訳です。(笑)

 


身の回りに、引っ込み思案の人、理屈っぽい人、いつも物思いに沈んでいる人なんかがいたら、その人の食生活をよ~く観察してみましょう。

 


・・・きっとヒドいはずです。(苦笑)

 

☆脾が弱ると頭の回転が鈍る

 


コレはなぜかというと、肝が魂を蔵し、心が神を蔵するように、脾は「意」を蔵する、という考え方があります。

「肝」って何ですか?(その4)
「心」って何ですか?(その1)   参照

 


この「意」というのは、人間の短期的な記憶力を発揮するのに役立ち、人間の知恵、知識、思考能力に深く関わります。

 

参考図書『中医心理学』たにぐち書店

 

暴飲暴食のあとは頭の回転が鈍くなる、というのは、多くの人が経験したことがあると思いますが、それはこの「脾」に蔵される「意」の働きが鈍っている結果、と東洋医学では考えます。

 


自閉症、認知症などの精神疾患なども、多くの場合「脾」が関わっていることが多いように思います。

 


東洋医学の言う「脾」は、このように、消化吸収だけでなく、精神的な働きにも大いに関わる、と考えます。

 


まだ他にも、脾が弱った時の症状はありますが、一つ一つ全部書くよりも、大まかな傾向を述べていこうと思います。

 

 

・・・次回に続く

 

 

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「脾」って何ですか?(その4)

2010.06.18

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これまでのお話・・・

「脾」って何ですか?(その1)
「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)

 

☆脾の位置

 


今日は、脾の位置についてお話ししようと思います。

 


脾は、前回までに書いたように「胃の腑」とぴったりくっついて、体のど真ん中に位置します。

 


東洋医学では「胸(膈)から上」を上焦、「上腹部から臍のレベル」を中焦、「下腹部以下」を下焦と、大まかに人体の部位を上中下の3つに分けて考えますが、

 

この中で、脾が位置するのは「中焦」の位置です。

 


つまり腹、体のど真ん中に、堂々と、デーンと存在しているのが「脾胃」なのであります。

 


日本では、あまりいい意味で使われることはないけれど、
”中華思想”という言葉があります。

 


古代中国人にとってはこの「中」というものに特別な意識があります。

 


中国人が「中」という字を使う時は深い意味があることが多い、と思った方がいいです。

 


当然それは医学にも反映されていて、「脾胃」は生命活動の中心となる、と言い、ここの営みを指して「気血生化の源(きけつせいかのげん)」なんて呼んでいます。

 


つまりここに入ってきた飲食物から、「気血のもと」をきっちりと取り出し、
「心」や「肺」の存在する「胸から上」に持ち上げ、不要なものは「下腹部」にある「小腸」「大腸」に送る、


という活動の活発さこそが、”生命力”そのものの根本だ、という解釈です。

 


・・・ではなぜ、その「気血生化の源」である脾胃の営みが、手足を使った運動にて鍛えられるんでしょうか?

 


これはあまり難しい話にしたくないので、簡単に述べましょう。

 


要は、体のど真ん中にある脾胃から、一番遠いのが手足であり、手足は脾胃がしっかり働かないと、栄養が行き届かず、十分に養われないから、

「手足を使った運動をする」

ということは、脾胃のお尻を叩くことにつながるんです。

 


手足を積極的に使うことで、

「お~い!脾胃さ~ん!早く気血をおくれよ~!!」

とやっている訳です。

 

 

すると脾胃さんが、

「はいよ~!ちょっと待ってな~!!」

ということで、頑張って消化吸収機能を行い、気血をたくさん、速やかに作って、手足を養おうとする、という訳です。

 


ということは当然、手足を使わなければ脾胃は怠けて弱るし、脾胃が弱れば手足も弱くなる(萎える)ということです。

 


だから脾胃と手足は「中央(真ん中)と四隅(よすみ)」という、ちょっと変則的な陰陽の関係をなしている訳です。

(笑・・・ムズい?)

 


一応、専門家の方も読んで下さっているようなので、上記解釈の根拠を示しておきます。

『黄帝内経素問』太陰陽明論(29)です。

 


ちなみに杉山流などでは五行を使った解釈がありますが、あれは一般には説明しにくいので割愛しました。あしからず・・・。

 


ここまで書いたところで、急用が入ってしまいましたので、今日はここまでです!

 

 


次回に続く

 

 

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