東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「ジメジメ」恐るるに足らず

2011.06.18

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ここ最近、梅雨らしい日々が続いております。

毎日毎日、ジメジメジメジメ・・・。

ドンヨリしてて、スッキリしませんねえ・・・。

こういう風に、文句ばっか言ってても仕方ないです。(苦笑)

 


しっかりと、このことの意味、体に与える影響を理解すれば、なんら恐るるに足りません。

このジメジメの正体は当然、「過剰な湿気」です。


つまり「空気中の余分なお水」です。

東洋医学では、体の内外で過剰になって、問題となるものを、「邪気(じゃき)」と呼び、健常な気血の流れを阻害するものとして、回避、排除の対象として位置付けます。


空気中の余分なお水のことは、東洋医学では「外湿(がいしつ)」と言います。


要は「外界の、水湿(すいしつ)の性質を持った邪気(じゃき)」という意味です。

これは、日本であれば梅雨時期のような、雨季に盛んになります。

それに対して、体内の余分なお水を、「内湿(ないしつ)」と言います。

要は「体内の、水湿の種類の邪気」という意味です。

・・・この、「外湿」が盛んな時に体調を崩すのは、もともと「内湿」の盛んな人です。

「内湿」が盛んな人は「外湿」の影響を受けやすい、これを、体の内外の邪気が合わさる、という意味で、「内外合邪(ないがいごうじゃ)」と言います。

(ここまでは、チョー簡単でしょ??)

 


ところが、その「影響の受け方」が、一様ではありません。

 


人によって違います。

 

頭が重くなる人、体全体が重くなる人、浮腫みが出る人、眠くなる人、イライラする人、体が痒くなる人、精神的に落ち込む人などなど、実に様々です。

 

これは、専門家の先生なら、なぜそうなるのか、聞けば教えて下さる筈です。

 

・・・で、これの対処法?

 

要は、体を乾かしゃいいんです。(笑)

 

過度の飲食控えて、入ってくる水湿を減らし、胃腸をいたわり、その上で汗かき、小便出し、大便出し、体内をスッキリサッパリ、サラッとさせることが出来れば、「THE・快適な梅雨」です。

 


・・・そんなことできない?

 

・・・じゃあー、鍼にくるしかないねえ。(笑)

「湿邪」を含む記事

「余分なお水」を含む記事 参照

 


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「膀胱」って何ですか?(その4)

2011.02.23

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これまでのお話・・・

「腎」って何ですか?(その11)
「膀胱(ぼうこう)」って何ですか?
「膀胱」って何ですか?(その2)
「膀胱」って何ですか?(その3)

 

☆「膀胱の腑」と「腎の臓」と「カゼ」と「寒気」


これまでで、「膀胱の腑」は「腎の臓」と関係が深い、ということをお話ししました。

これは「膀胱の腑」というのは尿を貯めて出す、貯尿、排尿の働きに大きく関わり、その”尿をためる”という働きをフォローしてくれてるのが「腎の臓」なんだ、というお話でした。


この「腎の臓」の働きが弱ると、「膀胱の腑」はおしっこを十分に溜めて、十分に排泄する、という働きがしにくくなります。


そうすると、全身に色々な異常が出てきます。

 

その重要なものの一つに、「カゼをひきやすくなる」というものがあります。

カゼの初期に、ゾクゾク寒気がしたり、妙に体がだるくなったりしますよね?

 


そういう症状のバックボーンに、この「腎」と「膀胱」の不調和があることがよくあります。

以前言うように、「尿」というのは”余分なお水”な訳ですから、コレが正常に排出できていれば、体は温かい状態に保たれます。

どうしてムクむの?
どうしてムクむの?(その2) 参照

 


コレが小便でうまく排出できない、そして代替的に大便や汗でも排出できない、という状況が起こると、”余分なお水”は体に停滞していき、

 

結果的に体を冷やし、重だるくし、冷えの邪気、すなわち東洋医学の言う「寒邪」に侵入されやすくなるのです。

「寒燥」について 参照

 


ちなみにこの、”腎-膀胱”というコンビネーションによる水分排泄機構がうまく働かない時、「下痢」という現象も起こりやすいです。

 


なぜならば、前回説明したように、”小腸―大腸”のつなぎ目(闌門)あたりから腎の力を借りて、余分な水分が浸み込んでくる膀胱ですから、ここで膀胱の方に不要な水分がいかない、

 

となると、大腸の方に余分な水分が流れる、ということになり、結果、大便が水分を多量に含んで、「下痢」という現象が起こるんです。

 

・・・まあこのように、我々は、患者さんに普段当たり前に起こる現象の一つ一つを、

”何が原因か”

”どういうメカニズムか”

東洋医学的によーくよーく考えて、治療にあたっています。

 

コレは一つの学問であり、理論です。

 

魔法なんかじゃございません。

 

 

 

続く

 

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「腎」って何ですか?(その10)

2011.01.29

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)
「腎」って何ですか?(その8)
「腎」って何ですか?(その9)

 

久々にいきます!(笑)

 


☆「腎」と「耳」


前回、「人間の生老病死」をつかさどるのが「腎の臓」なのだ~!というお話をさせていただきました。

 


今日は「腎の臓と聴力」の関係について。

・・・高齢になってくると、耳が遠くなる人が多いですよね?

 


お年寄りに何か話しかけて、

「エエ??」

と聞き返されて、大きな声でゆっくりと話しかけたらやっと通じた、という経験、皆さんしたことがあるでしょう。

 

”音”というのは”振動”です。

 


西洋医学では鼓膜の振動を、耳の奥にある微細な組織と神経が電気信号化して脳に伝えた結果、”音”として認識する、という風に説明します。

 


東洋医学では、音波による振動刺激を「肺の魄気」がキャッチし、「心神」に伝えた結果、”音”として認識する、と考えます。

「肺」って何ですか?(その9)
「心」って何ですか?(その1)    参照

 


・・・しかしそう考えると、

”音が正常に聞こえる”

ということと関与するのは「肺の臓」と「心の臓」しか関わらんじゃないか、とも思えます。

 


でも、東洋医学では、聴覚には腎の臓が大きく関与する、と説きます。

 


コレは、

「耳の中の構造」

と、

「音を伝える仕組み」

に理由があると個人的には思っています。

 


耳の穴の中には、解剖学的には「耳小骨(じしょうこつ)」という小さな3つの「骨」があり、その「骨」”振動”を伝える構造になっています。

 


そして、音が正常に伝わるためには水分が必要です。

 


耳の奥の”内耳”といわれるところは、リンパ液で満たされております。

 


「音」というのは、まず外気の振動によって”鼓膜”が振動して、その振動を耳の中の小さな「骨」が、「水」で満たされた耳の奥(内耳)に伝えるのです。

 


この、音を伝える上で欠かせない構造と成分である「骨」と「お水」をつかさどる役目を担っているのが実は「腎の臓」なんです。

 

 

だから、いくら感覚をつかさどり、伝達と認知をつかさどる心の臓(神)や肺の臓(魄)がしっかりしていても、腎の臓がに異常があれば、

 

耳という「音を捉まえる場」自体が成立しないため、聴き取れない、ということになります。

 

 


大便や小便、発汗に関わり、余分なお水と必要なお水を分け、体内のお水をきれいに保つことに、大きな役割を果たす腎の臓・・・。

 

 

正常な骨の成長発育、成人後の骨の形の維持に大きく関わる腎の臓・・・。

 

 

こういう腎の臓ですから、働きが弱ると、「骨」は脆弱になり、「お水」はよどみ、枯れ、音がうまく伝えられなくなる、すなわち、

”耳が遠くなる”

のです。

 

 

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「小腸」って何ですか?(その5)

2010.11.01

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これまでのお話・・・


「心」って何ですか?(その7)

「小腸」って何ですか?(その1)
「小腸」って何ですか?(その2)
「小腸」って何ですか?(その3)
「小腸」って何ですか?(その4)

 

 

・・・「小腸の腑」シリーズ、いよいよラストでございます!!

 



☆「小腸の腑」と関わる体の部位

 

西洋医学では、小腸が悪くなったら、当然大便に異常が出たり、腹痛が出たりするはず、という風に考え、それを調べたりして、診断をつけていく訳ですが、

 

東洋医学ではそれだけではありません。

 


”五臓六腑””体の色々な部位”というのは、「経絡(けいらく)」というものの存在によって密接に結びついている、と考えているからです。

「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って何ですか?
「経絡(けいらく)」って何ですか?       参照

 

 

五臓六腑のどれかが悪くなったら、その臓腑に関連する経絡にも異常が起こることがあり、逆に言えば、経絡上の異常を調べることによって、臓腑の異常を診断していく訳です。

 

 


例えば「小腸の腑」を病んだとしたら、手の小指側~肘~肩の後ろ側、首の横~顔面の横側(耳付近)なんかに異常が出てきます。

 


「異常」とは、具体的に言うと、上記の各部分が冷えたり、熱を持ったり、硬く引き攣ったり、あるいは緩んでしまって力が入らない、などの異常です。

 

 

具体的に病名を挙げれば、いわゆるテニス肘や五十肩、寝違いや中耳炎なども、この範疇に入ってきます。

(一般的な考え方からしたら、およそ”小腸”とは結び付かんでしょ?)

 


また、これとは逆に、上記の各部分を慢性的に使い過ぎたりして、悪い状態を放置しておくと、徐々に「小腸の腑」まで病んできて、

 

非常に治りにくい状態になる、というパターンもあります。

 


このように、

「五臓六腑」から「経絡」へ、

「経絡」から「五臓六腑」へ、

という病のルートを、東洋医学では非常に重要視しています。

 


これは、初診の時に、発症した時点から現在までの様子を詳しく問診することの理由の一つでもあります。

 


・・・たまに、初診の患者さんから、

「なんで痛いところに鍼をしないのですか??」

と聞かれることがありますが、それはこのように、東洋医学においては、全身のバランスを考えた上で、最も悪い反応の出ているところ(経穴)に治療を施すことが、

 

最も有効だと考えているし、実際にそうだからです。

なぜ、「痛いところ」に鍼をしないのか 参照

 

このように、五臓六腑と経絡とは非常に深く関わり、その関わり方を熟知した上で、問診し、体表観察し、効果的な鍼をして気血の流れを調え、

 

バランスを調整するする、これが我々の仕事なのであります。

 


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「小腸」って何ですか?(その3)

2010.10.29

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これまでのお話・・・

「心」って何ですか?(その7)
「小腸」って何ですか?(その1)
「小腸」って何ですか?(その2)

 

さー、どんどんいきましょう!

 

☆小腸の働き

 

 

「小腸の腑」は、おへそのちょい上で、「胃の腑」とジョイントする、と考えます。

 


そしてそこに、「脾の臓と胃の腑」で、あらかた吸収された、飲食物の残り物が下りてきます。

 


コレに対して「小腸の腑」は、その残り物の中の”お水””カス”(大便のもと)をせっせと分ける仕事を担います。

 


そして、分けた後の”お水”については、尿のもととなるように、「膀胱の腑」に移動させます。

「膀胱の腑」についても、またそのうち解説します。)

 


この働きにより、小腸よりもさらに下にある「大腸の腑」には、より”カスらしいカス”が下っていくことになり、正常な排便を助けます。

 


もしここ(小腸)で、お水とカスがうまく分けられなかった場合、「下痢」という現象が起こりやすくなります。

 


ただ、勘違いしないでいただきたいのは、「下痢」の原因は他にもあり、「下痢イコール小腸の腑の異常」ではない、ということです。

(苦笑・・・東洋医学では、病的な現象を考える場合、そういう短絡的な考え方はほとんどしません。)

 


まあ要はこの、脾胃から降りてきた飲食物の残りカスの中の”水と固体を分ける”というのが、「小腸の腑」のメインの働きとなります。

 


古代中国の医師たちは、「大腸の腑」の重要な仕事である、”大便のもと”をトイレへと伝え導く、という働きと違って、”水と固体を分ける”という作業をしなくてはならないから、

 

その分「小腸の腑」には太さよりも長さが必要、と考えたんでしょうかねー・・・。

 

(因みに、内臓を実際に取り出して長さを細かく計測した記載は、中国漢代『難経』42難にあります。)

 

 


(その2)に出したような臓腑の図を書いた人に、色々と質問してみたいもんですが、それは時代が違うから、かないませんしねー・・・。

 


結局、現代を生き、東洋医学を実践する我々は、まずは鍼灸医学の根本思想や哲学が西洋医学のそれと違う、ということをキチッと認識すべきだし、

それをしたならば、あとは東洋医学が数千年にわたり採用している説に法り、治療技術を研鑽していくのが一番いいと、僕は思っています。

 

まあ、こう言うと、聞く人によっては僕が頑固で偏屈に、東洋医学にこだわってるように聞こえるかもしれないけども、これまで、この考え方で毎日患者さんをやっていて、

「あーなるほど、確かに東洋医学が言っていることは正しいナー。」

という風に僕自身が実感することが出来たので、自身の実体験からこのように考えている、というだけの話です。

 

 


西洋医学をやるのは西洋医師にお任せすればいいことであって、僕らは「専門家」としてこの医学を徹底的に学ぶことに、個性や誇りを見いだせるんじゃないかと思います

 

 

僕らが持っているのはメスや西洋薬ではなく、あくまでも「鍼とお灸」であり、僕らが相手にしているのは患者さんの「治る力」である訳です。

 

 

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「問診」の重要性

2010.10.28

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今日、初診の患者さんから問われました。

 


問診中に、

「先生、それって何か今回の症状と関係があるんでしょうか?」

・・・今日の患者さんは、別に怒ってる風ではなく、本当に不思議、という感じで聞いてこられました。

 


これはある意味、当然の疑問だと思います。

 


患者さんの中には、

「何でそんなことまで答えなきゃいかんのだ!」

という感じで、ちょっと怒った風に聞いて来られる時もあります。

 


まあー、この問いにはいつも通り、僕は即答で、

「もちろん関係あります。」

と、お答えし、その理由を説明するようにしています。

 

(まあ、問われた時点で後手であり、本当はそう問われる前にこちらから説明していないといけないわけですが (^^;)

 


東洋医学における問診では、その患者さんの症状が、

いつから発症し、

きっかけは何で、

現在どういう状態にあり、

これまでの経過はどうか、

という、どこの医療機関へ行っても聞かれる、当り前な内容以外にも、

過去~現在の飲食の状況、

大便や小便、睡眠の状況、

女性であれば月経や産後の状況、

現在の生活環境、家族の状況、

果てはこれまでの人生、こうなるに至った根本的な経緯などなども含めて、

あらゆる角度から、多角的に分析します。

 


ですから一見、今回の症状とは直接関係のなさそうなことまでお伺いすることがあるのです。

 


そしてこれらは、どれも外すことの出来ない、重要な情報になります。

 


正確に、かつ的確に問診が取れていればいるほど、東洋医学的な診断の確度は高くなります。

 


病治しは真剣勝負、斬るか斬られるか(・・僕vs病気ですよ。vs患者さんじゃないよ!)の世界ですから、万全を期して挑む必要があります。

 


ですから、色々なことを伺うのです。

 


・・・そして、鍼とお灸を持って、最善の治療方針を僕なりに一生懸命考えるのです。

 

 


病魔を「バサッ」とぶった斬るためにネ。

 

 

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「超」遠方の患者さん

2010.10.21

今日は、当院の患者さんの紹介で、遠く宮崎県(!)から治療に見えた患者さんがおられました。

まあ、今回は他にも都内に用事があったので、そのついでに初診を、という形でしたが、次回見える時は何日か治療のために日をとって、

観光がてら東京に何泊かして、治療に来られるようです。

それ以外にも、清明院では埼玉、千葉、神奈川から、電車を乗り継いで来られる方は珍しくありません。

コレは大変嬉しいことではあるんですが、もし宮崎県に清明院と同じ治療スタイルの鍼灸院があれば、普段はそこに通ってもらい、

何ヶ月かに一遍、用事で東京に来るついでに治療をする、ということも考えられる訳です。

そっちの方が患者さんの経済的、肉体的負担が軽いのは明らかですよね?

清明院の鍼灸治療は、北辰会方式です。

(北辰会方式についてはこちら参照)

初診時、1~2時間という十分な時間をかけて、今回お困りの症状はもちろん、それ以外の様々な症状や、飲食の傾向、大便、小便の状況、睡眠の状況、

生活環境、家庭環境、仕事の状況、精神面などなど、ありとあらゆる情報をキャッチします。

その上で、今回その患者さんがお困りの症状が、どういうバックボーンの上に生じているかを「東洋医学的に」読み解き、

そして入念な体表観察の後、1本、ないし数本の、非常に少ない本数の鍼によって、精神面をも含めた、全身のアンバランスを意識しながらも、

「かなり的を絞りこんだ」

治療を行う訳です。

・・・北辰会方式のみで、鍼灸専門で開業されている北辰会の会員の先生は、関西を中心に全国にいますが、まだまだ少ないのが現状です。

九州、沖縄から青森、北海道まで、各都道府県に何件もあった方が、絶対にいいと思っています。

この状況・・・、

「どげんかせんといかん!」

と思います。

(宮崎県に絡ませてみたんですが。・・・だめ?(微笑))

・・・まーそうはいっても、僕として出来ることは、結局のところ、ひたすら鍼の道を精進し続けるのみなんですがネ。(苦笑)

いち鍼灸師として、「ワン&オンリー」でありたい、という願望も、正直ありますしね♪

とにかく頑張ります!!

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「大腸」って何ですか?(その6)

2010.10.14

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前回までのお話・・・


「肺」って何ですか?(その12)

「大腸」って何ですか?
「大腸」って何ですか?(その2)
「大腸」って何ですか?(その3)
「大腸」って何ですか?(その4)
「大腸」って何ですか?(その5)

 

ぼつぼつ、「大腸の腑」に関する解説は終わりにしようかな、と思います。

 


・・・まあ、簡単にまとめると、東洋医学の言う「大腸の腑」というものは、

 

・上から送られてきた飲食物の残り物の、最後の通り道で、

・「肺の臓」や「脾の臓」や「腎の臓」などに働きを助けられながら、

・最終的な「使えるもの」を体の中に取り込み、

・大便をトイレにスムーズに伝え導く

というのが主な働きであり、その「大腸の腑」と最も関わりの深い「経絡(気の通り道)」は、

・手の人差し指、手首、肘、肩、首、顔面、鼻、目、額

なんかに深く関わるよ、ということです。

 


だから「大腸の腑の病」と言っても、東洋医学では決して下痢や便秘だけではなく、

 

テニス肘や五十肩、肩コリや頭痛、目の疲れや鼻炎などなど、

 

あらゆる病気が考えられるよ、というお話でした。

 

 


・・・ここで番外編を一つ。

 


☆「便が緑色!?」

 


患者さんからたま―に、

「先生、最近、野菜を食べてもいないのに、緑色の便が出るんですけど、どういうことでしょうか?」

と聞かれることがあります。

 

この、「緑色便(りょくしょくべん)」というものについて、西洋医学では、胆汁に含まれるビリルビン(赤血球の分解代謝産物)が、腸内の消化不良によって酸化し、

緑色の色素をもつビリベルジンに変化することによって起こるもので、多くは一過性であり問題ないが、まれに急性腸炎や食中毒で起こることもあり、云々・・・

などと説明します。

 


まあ要するに、単純に胃腸が弱っている場合か、あるいは胆汁が出過ぎている場合を示す、と考える訳です。

(あー、なんか久々に西洋医学の話したわ―。(笑))

 


東洋医学では、多くの場合、こういう患者さんを観察すると、「肝の臓」「脾の臓」に異常を示していることが多く、そこを治療することによって改善することが多いように思います。

 

つまりたいがいは、余分な神経の使い過ぎから胃腸を弱らせたり、暴飲暴食から消化機能を高ぶらせ過ぎた結果です。

 


他にも、大便の異常では、

「白い便」

「黒い便」

「タールのような便」

「スカスカの便」

「未消化のものが混じった便」

「粘液のような便」

「血が混じった便」

「カチカチの便」

「最初カチカチで、あとは軟便」

などなど、があります。

(経験ある人も多いのでは?)

 


・・・まあこのように、一つ一つ言っていくとキリがないんですが、大便の異常というのは、東西の医学に関わらず、重要な意味(診断意義)を持つことが多く、

 

診断上、非常に参考になりますので、恥ずかしくても、ぜひご相談いただきたいと思います。

 

 

こういう、便の種類によってどう診断するか、という話も、そのうち書きたいですね。

 


ちなみに、「いい便」というのは、

茶色くてバナナ状で、密度が高く、ズシっとトイレの水に沈み、便器にこびりつかない

ような便です。

 

(これは『アレルギーは鍼で治す!』を参考にしていますが、密にいえば、その人の食生活によって変わってきますので、一概に言えないですけどね。)

 


いつも便に異常を感じている人は、生活全体を見直し、毎日このような「大きな便り」に出会う日々を目指さなくてはなりません。

 

 


以上で「大腸の腑」シリーズ、いったん終わり。

 


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「大腸」って何ですか?(その4)

2010.10.08

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前回までのお話・・・

「肺」って何ですか?(その12)
「大腸」って何ですか?
「大腸」って何ですか?(その2)
「大腸」って何ですか?(その3)

 

・・・前回までで、

・「大腸の腑」のカタチ、

・飲食物が入ってから出ていくまでの通り道

について、あらかた述べました。

 

今回は、その「大腸の腑」の働きについて、です。

(今日の話は、苦手な人はごはん食べながら読まないでね。お通じの話を書きますので。(笑))

 

コレはですねー、「大腸」そのものに限って言えば、めちゃめちゃシンプルです!

 


・・・ただこれも、実際は様々な臓腑が大腸と関わって、働きを成立させているんです。

 


だから細かく言うとなかなか複雑で、一筋縄ではいかない場合もあります。

 


しかし、今日はつとめて簡単に述べてみたいと思います。

 


☆便をトイレに伝え導く

 

まず、メインの働きとして、当たり前ですがコレが重要です。

「大腸の腑」がこの働きを最大限発揮する上で欠かせないのが「肺の臓」の働きだよ、という話も、以前にしました。

「肺」って何ですか?(その11) 参照

 

コレがうまく出来ない状態が、いわゆる「便秘」ってやつです。

 

「便秘」が起こってくる原因というのも、実は様々なものがありますが、最終的には「大腸の腑」で大便を”伝え導く”ことが滞ったものを「便秘」と呼びます。

 


言うまでもなく、”導く”ってどこにかと言うと、”トイレに”です。(笑)

 


また、ただ単に伝え導いてる(素通りしてる)訳ではなくて、「小腸の腑」から送られてきた”ウンチのもと”に対して、「大腸の腑」も、何かをしているはずですよね?

 


・・・一体、何をしているんでしょう。

 


☆「大腸」と「お水」

 


飲食物というのは、お腹の中(脾胃)に入って来た時はすでに、ぐちゃぐちゃのドロドロになっています。

 


これは噛んで、唾液や飲み物と混ぜるからですよね?

 


この時点ではまだ、皆さんがよく知っている「大便」の姿とは全く違います。

 


それが、「脾胃」「小腸の腑」に、ぐんぐんと水分を吸収され、ついでに体内の不要なものとも混ざり合い、徐々に”あの”姿になっていく訳です。

 


ということは当然「大腸の腑」でも、最後の「使えるお水」を体内に取り込みます。

 


また、それと同時に、”ある程度”大腸そのものが潤ってないと、正常に便を下に送っていけない、という面があります。

 


大腸でお水を吸収し過ぎて、便がパサパサになっちゃったら、動かなくなっちゃうわけです。

 

これも「便秘」になりますね。

 


逆に大腸が潤い過ぎてビシャビシャになっちゃったり、うまくお水を吸収しきれなかったら、今度は「下痢」「軟便」です。

 


ただ、先日言うように、「下痢」という現象は、一概に悪い現象とも言い切れない部分があります。

治療の後に下痢が出た! 参照

 


この、どれだけ水分を吸収するか、便の潤いの程度については、実は「腎の臓」も深く関わってきます。

 


「腎の臓」については、また後ほど説明するとして、このように、「肺の臓」やら、「腎の臓」やらが深く関わり合いながら、毎日の何気ない「排便」という、

 

生命の営みを支えてくれている訳です。

 


市販の便秘薬で治らない、便秘や下痢などの、お通じの異常、、東洋医学が大変いいと思います。

 


毎日のことですからネ。

 

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「大腸」って何ですか?(その3)

2010.10.06

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前回までのお話・・・


「肺」って何ですか?(その12)

「大腸」って何ですか?
「大腸」って何ですか?(その2)

 

☆前回の補足


前回、東洋医学の言う、「大腸の腑」「小腸の腑」の図を示して、その”形態的な”特徴の差とその理由を述べました。

 


今回は、ちょっとその補足をしたいと思います。

 


人間は、みんなみんな、毎日「口」から”飲食物”を取り入れています。

 


そしてそこから、生命を維持するのに必要な栄養分を、体の中に摂りこみ、不要なものを「大便」「小便」「汗」「その他の排出物」によって外界に排泄していく訳です。

 


これが出来なくなると、実に様々な症状が出てくる訳ですね。

 


もし、これらが出来ないまま治らず、これらの働きが完全に停止したまま戻らなければ、生物は死んでしまいます。

 


・・・具合悪くて何日か食べてない、と言う人はたまにいても、”何年も”食べてない人とかはいませんよね?

 


こないだニュースで数十年間、何も食べてないという、インドかどっかの修行僧が紹介されてたけど、あの彼ですら、水は飲む訳です。(笑)

 


ちょっと話がそれたけど、要するに東洋医学的な、飲食物の通っていく順番は、

1.口
  ↓
2.食道
  ↓
3.脾胃
  ↓
4.小腸
  ↓
5.大腸
  ↓
6.トイレ

という順番です。

(西洋医学と似ていますが、それぞれの持つ意味が違います。)

 

このうち、人間の栄養である”気血津液(きけつしんえき)のもと”が摂りこまれるのは、3.4.5.のフェイズ(段階)です。

 

この中で最も重要なのが3.のフェイズであり、これについては以前述べました。

カテゴリ「脾胃について」参照

 

次に重要なのが4.最後が5.です。

 

 

4.の重要性については、いずれ述べます。

 


・・・となると、「大腸の腑」って、あんまり重要じゃないのでは!?と思う人もいるかもしれませんが、そうではないのです。

 


ここでは、あくまでも「相対的な」重要度を言っただけであって、「大腸の腑」は、人間の

”飲食物の摂取~排泄”

までのプロセスにおいて、必要不可欠なポジションを占めています。

 


上記のような理由から、「脾胃」においては「脾の臓」「胃の腑」にぴったりと密着し、臓と腑とで協調しながら、速やかに栄養吸収を行い、「小腸の腑」においてはクネクネと細くうねっていることで、

 

飲食物を長くとどめ、「大腸の腑」ではその残りカスをスムーズに、かつ余すことなく体外に排出するため、太く、うねりも軽い構造を持っている、と、東洋医学では考えたのでしょう。

 


・・・長くなっちゃったので、機能の話は次回に持ち越しましょ。(笑)

 


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