東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さんの声(20代男性 6年続く重い花粉症)

2012.06.02

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再び「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!

20代 男性


【症状】6年間続く重度の花粉症による目の痒み、くしゃみ等

6年位前から自分は花粉症だとハッキリ自覚するようになりました。


3年前からは目のかゆみ、止まらないクシャミで夜も寝付けず、アイボンで目を洗い、薬を毎日飲んでいました。

 
そんな中、友人から「花粉症に鍼が効く。」と教えてもらいました。

 
「鍼はやったことないけど、なんかうそ臭い。」

「”気”ってなんだ? ドラゴンボールか??」

「肩こり、腰痛には効くかもしれないけど・・・。」

と思いながらも、

「少しでも症状が軽くなればラッキー♪」

と、昨年(H24年)の10月から通い始めました。

 
週1回程度で通いだしましたが、それまで医療費にお金をかける習慣がなかったので、サラリーマンにとって1回5千円はかなり大きい負担です。
 

最初のころは生活を切り詰めて治療費を捻出していましたが、忘年会・お祝い事・親の入院などで出費が増えてしまい、途中からは月2回程度に減らしました。

(安月給なので、これでも辛いですが・・・)

 
最初の問診では、自分でも意識していないことを色々聞かれるし、先生は長髪で怪しげなオッサン(実際は若いらしいですが)だし、

院内は変な音楽が流れているし、「やっぱり何か胡散臭い!」と思ってました。(笑)

 
しかも、花粉症の治療なので、効果があるのかどうかは春にならないとわかりません。

「4月に効果を実感できなかったら、通うのをやめよう。」

と思ってました。

 
・・・で、今年の春。
 

完治とはいきませんでしたが、薬を飲まなくても我慢できる程度の症状で、一日に数回しかクシャミをしませんでした。

例年は薬をのんでも止まらないのに、今年は一切飲んでません。

目も多少かゆくなりますが、目薬・アイボンが必要なほどではありませんでした。

ここまで効果があるとは思いませんでした。

正直びっくりしました。

来年のためにも継続して通いたいと思ってますが、どの程度の頻度で通えば良いかが、まだ分かりません。

回数が多いほど良いのは当然でしょうが、無理なく続けられる範囲で通おうと思ってます。

 

【清明院からのコメント】

なかなか、厳しい「患者さんの声」をいただきました。(苦笑)

軽く酔った状態で書いてくれたそうなので、何となく文章から酒の匂いがしますね。

あのー、胡散臭くて、すいません。<m(__)m>

・・・でもまあ、良くなったんだから、いいじゃないか、という症例です。(笑)

この方は初診時、コメントにもあるように、”疑いの眼(まなこ)”丸出しでやってきました。(紹介なのにー。)

しかし、どことなくサバサバした感じで、よければ続ける、ダメならやめる、とハッキリ割り切ってきました、という印象を受けました。

「肝鬱気逆、湿熱」と証を立て、治療をすると、初回からいい変化。

この時点で、しっかり継続すれば、間違いなく例年よりはいい状態になります、と伝えました。

経過中、経済的な問題から、治療間隔を開けざるを得なくなったので、理想的とまではいきませんでしたが、まずまず調整出来た方だと思います。

あとは酒に気をつけて、経済的に無理のない範囲で通ってくれれば、もっとよくなるでしょう。(笑)

近年増加傾向である花粉症・・・、西洋薬で症状だけ無理やり抑えてごまかしておられる方が少なくありません。

根本的には体質改善、生活改善をしないことには、根治は難しい疾患だと思います。

辛い症状でお困りの方は、清明院に相談に来られてはいかがでしょうか。


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「血」って何ですか?(その4)

2012.05.05

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これまでのお話・・・


「血(けつ)」って何ですか?
「血」って何ですか?(その2)
「血」って何ですか?(その3)

 

 

続きいきます!

 

◆血が不足すると問題発生

 

これまでの話で、東洋医学における「血」というものは、基本的には「飲食物」が主な原料となり、足らなくなると「腎精」「血」に変化してくれることによって不足がフォローされ、

 

主として「血脈」の中を流れて、全身を隅々まで循環し、必要に応じてカラダを栄養するもの、でした。

 

また、睡眠時など、あまり使われない時は「肝の臓」に蓄えられている、というお話もしました。

 


そして、「血」が循環する際の原動力や律動性には「心の臓」「肺の臓」が、飲食物を消化吸収するためには「脾の臓」「胃の腑」が、


「腎精」から「血」に変化するには「腎の臓」の働きが大きく関わり、「血」の生成、作用は、実に様々な臓腑の働きに支えられているよ、

 

というお話でした。

 

・・・で、今日は、”「血」が不足する”とはどういうことか、を考えてみたいと思います。

 

上記のようなメカニズムで生成される訳ですから、当然、「脾の臓」「胃の腑」に異常があって、飲食物をうまく消化吸収出来なければ、


「血」が生成されにくくなり、不足が起こってきます。

 

それでも、「腎の臓」がしっかりしていて、「腎精」をガッチリ蓄えてくれていれば、不足をフォローできます。

 

また、「肝の臓」「血」がたっぷりと貯蔵されていれば、ここからも不足をフォローすることが出来ます。

 


ですので、”脾胃が弱い=必ず血が不足する”という短絡的な考え方はNGなのです。

 


しかし、脾の臓や胃の腑が弱く、飲食物から「血のもと」を取り込めない、しかも腎の臓も弱っていて、「腎精」による血のフォローが出来ない、

 

なおかつ肝の臓にもあまり貯蔵出来ていない、ということになると、これは”全身的な血の不足”が起こります。

 


まずコレが一つ重要。

 

こうなると、カラダを潤すことが出来なくなるワケですから、いたるところがパサパサになってきます。

 

具体的には皮膚、髪、爪がパサパサ、弱く脆くなり、全身的に血色が悪くなり、唇や舌の色も褪せて白くなってきます。

(コワイネ~)

 

もう一つのパターンとして、「血」の全体量としてはあるんだけど、巡る力が弱い、あるいは何かによって邪魔されてるために、停滞してしまって、

 

必要な部分に届かず、”部分的に”足らなくなるパターンです。

 

皮膚に足らなければ痒みを起こしたり、目に足らなければ眼精疲労を、筋肉に足らなければこむら返りやけいれんなどなど、実に様々な症状を引き起こします。

 

これが、”部分的な血の不足”です。

 

二つ目にはコレが重要です。

 

・・・ちなみにこの、「部分的な血の不足」の原因の一つである、”停滞してしまって、使い物にならん血”のことを東洋医学では「瘀血(おけつ)」と呼んでおります。

 

「瘀血」については、素人の方でも、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

 

 


以前、このブログでも紹介しました。

「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について 参照

 


要はこの瘀血が、正常な血の運行を物理的に邪魔して、必要な部分に届かないと、様々な症状が起こす場合があるのです。

 


それ以外にも、肝や心や肺の異常により、「気の停滞」が起こると、血の正常な循環が保てなくなる、というケースもあります。

 

・・・このように、「血の不足」と一口に行っても、東洋医学的にはまずそれが「全身的なのか、部分的なのか」を考え、それらのメカニズムまで考え、対処、治療しております。

 

 

ちなみにちなみに、言うまでもないですが、東洋医学の言う「血の不足(血虚)」と、西洋医学の言う「貧血」とは別物ですので、あしからず。(苦笑)

 

 


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(社)北辰会9月本部臨床コース

2011.09.05


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昨日、9月4日の日曜日は、大阪国際交流センターで行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!

午前中は実技訓練「脈診」でした。

僕は上級班で、大先輩である、高木幸二先生の班でした。

高木先生は、ハッキリとした分かりやすい説明をなさる先生で、体格も大柄で、声も大きく、角刈りで、いかにもスポーツマン、体育会系といった感じの先生です。(笑)

北辰会には、そういう先生もたくさんおります。

みんな長髪で馬に乗っているワケではありませんので。(笑)

実技訓練の時間は、講師の先生が「これはこうだよ。」とおっしゃったことと、自分の考え、感覚が「違った」時こそが、上達のチャンスです。

今回は、それがありまして、「収穫アリ」です。(キラリ)

午後は代表理事、藤本蓮風先生による講義「『経穴解説』の解説~任脈~+刺鍼実技披露」でした。

いつもながらの高度な技術で、サスガでした。

ちなみに僕も久々に一本打ってもらっちゃいました。(笑)

そして最後は大阪で「伝統鍼灸 日本晴れ」という鍼灸院を開業しておられる、関健二先生による症例発表「うつ病」でした。

関先生は、世代的には僕に近く、臨床経験の豊富な、チョー男前の先生です。(笑)

現代人に激増しており、大変な問題になっている「うつ病」を、わずかな期間で劇的に改善させた、素晴らしい症例でした。

僕もいくつか質問させていただきましたが、まだまだ、聞き足りないことは山ほどあり、本音としてはもっともっと、

時間オーバーするぐらいまでやりたかったです・・・。(苦笑)

そして終わった後はお酒・・・。

そして最終で東京へ・・・。

いつもの充実した週末でございました。

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はるばる・・・(その14)原元氣先生、油谷真空先生

2011.06.26


昨日、土曜日の診療終了後は、(社)北辰会関東支部、定例会前日勉強会でございました!!

この勉強会はもうすでに2年ぐらい前から非公式で行っております、言わば「内輪の」勉強会です。

関東支部の役員講師、役員講師候補のヤル気ある若い先生達で集まって、ワイワイと、かつ真剣に、鍼の勉強をやっております。

関東支部では、定例会に毎月本部の講師の先生を関西からお招きするんですが、多くの先生は前日から東京入りされ、この勉強会にも顔を出して下さいます。

昨日は本部副学術部長である油谷真空(ゆたにしんくう)先生と、講師である原元氣(はらげんき)先生が来て下さいました!

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(↑手前が油谷先生、奥が原元氣先生です。お二人とも、長時間の移動でお疲れの中、サスガの技を見せて下さいました。 )

油谷先生の鍼灸院「伝統鍼灸 風胤堂(ふういんどう)」HP

原先生の鍼灸院「輝鍼灸院」HP(ブログも必見!!)


油谷先生には、かなり以前から大変お世話になっておりますし、原先生は僕とほぼ同世代で、何度かこのブログにも名前が登場していますが、

今回、お二人とも初めて清明院にお見えになりまして、僕としては非常にうれしかったです。

お二人ともウデの確かな、人柄の朗らかな、北辰会っぽくない髪形の、鍼の先生です。(笑)

そして終了後は、明日に響かない程度の呑み・・・。

なんか最近また、酒が多いな・・・。(苦笑)

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(社)北辰会本部臨床コース

2011.06.06

昨日、6月5日の日曜日は、大阪、上本町にて行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!

今回は午前中は実技練習「背候診(はいこうしん)」、

午後は藤本蓮風先生による代表講演、「太極陰陽論(たいきょくいんようろん)」

その後、愛媛の水本淳先生による大人気シリーズ講義、「傷寒雑病論(しょうかんざつびょうろん)」

と、どれも外すことのできない、超重要な講義でした。

そして今回の定例会には、3月に清明院を退職した初代副院長の松木宣嘉先生も、四国から車で3時間半かけて参加しており(笑)、久々の再会に、

 

僕もうれしくなりました。

・・・まあ、彼が抜ける時のブログにも書いたけど、今や交通機関がこれだけ発達してますから、日本は狭いです。

清明院に変化が!(ご報告) 参照

今後もちょいちょい、勉強会で顔を合わせることがあるでしょうな。(笑)

そして、終わった後はいつものように飲み会・・・。

今回の飲み会は、実は以前から水面下で計画していた、「超特別な飲み会」です。

なんと東京から、僕がいつもお世話になっている島田力先生と、その奥さまが大阪までお見えになり、蓮風先生と飲み会をしよう!という、あり得ない企画です。

島田先生については

 

はるばる・・・(その6) 参照

勉強会終わりの5時前から、蓮風先生、奥村学術部長、堀内齊毉龍先生、藤本彰宣先生、油谷真空先生と、島田先生ご夫妻と僕、という、

かなり「あり得ない」組み合わせでの、飲み会がスタートしました。

蓮風先生、のっけから近年まれにみるハイテンションで、話しておられた内容はとてもここには書けないけれども(苦笑)、最後まで爆笑の飲み会ございました。

僕は正直、最初からかなり緊張していました。

雲の上の先生方との酒の席です。

でもこの場に同席させていただけること自体、光栄極まりないことであります。

もうこうなったからには、最高に楽しもう!と思っていました。

そして前半、イイ感じで盛り上がり過ぎてて、蓮風先生と島田先生を写真におさめるタイミングがなかったので、それはまたの機会にしますが(残念!)、

以下は蓮風先生が早めに帰られたあと、一同、だいぶお酒がまわってきてからの写真です。

 

 

鍼灸業界の人なら分かると思いますが、これはなかなか、貴重な写真です。

(笑)・・・皆さんいい顔してますね♪

ちなみに右下の写真は島田先生と堀内先生の貴重なツーショットですが、実は学部は違うけど北海道大学の先輩後輩ということで、妙に意気投合しておられました。(笑)

このお二人、髪型が対極ですね・・・。

また、島田先生と奥村先生は1つしか歳が違わず、蓮風先生と奥村先生は、生前の島田先生のお父様とも非常に御縁があって、

お互いに名前はよく知っていたにも関わらず、こうしてお酒を一緒に飲む、ゆっくりと話すということはこれまで一度もなかったそうです。

・・・まあとにかく、島田先生も、北辰会や、蓮風先生に対するイメージが、かなり変わったようです。(笑)

こういう繋がりが広がって、これから、何か面白いことが出来るかもしれません。

なんだか、ワクワクしますねえ・・・。

いや~しかし、僕にとっては大変光栄な、なんだか夢のような飲み会でした。

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2011年3月(社)北辰会役員講師研修会

2011.03.21

昨日、2011年3月20日は、大阪にて行われた、(社)北辰会役員講師研修会に参加してきました!!

この研修会は、普段の定例会と違い、一般会員や聴講生は参加できず、北辰会の役員、講師のみで行われる、言わば”内々の”勉強会です。

それだけに展開される内容も高度で、いつも以上に勉強になります。

今回のテーマは、

「体表観察 集大成」

ということで、朝は代表理事、藤本蓮風先生の挨拶に始まり、運営関係の報告、確認を堀内齊毉龍(さいりゅう)先生から、学術関係の確認事項を藤本彰宣(あきのり)先生から、

 

それぞれ説明があり、そのまま夕方4時半まで、各班に分かれて、ほぼぶっ続けで

「体表観察実技指導」

でした。

僕は藤本彰宣先生の班でして、今回も色々と勉強になりました・・・。

彰宣先生は現在北辰会の育成部長であり、非常に教えるのが上手な先輩です。

学術を教わると同時に、自分が教える立場に立った場合を想定しての「教え方」も、非常に勉強になりました。

そして終わった後は例によってお酒・・・。

今回も前回に引き続き、大阪で「廣田きらめき薬局・煌鍼灸院」を開業されている廣田三知郎先生と、マニアック~な話をガッチリとしてまいりました・・・。

(一般人も専門家も、廣田先生のブログは必見の内容ですよ!!!)

まあ、まだまだし足りないといえばし足りないですが、いつまでもやってたらすぐ朝になっちゃいます。(苦笑)

という訳で、後ろ髪をひかれながら終電で引き揚げてきました・・・。

廣田先生は僕と同年代ですが、鍼灸師に加えて薬剤師のライセンスも併せ持ち、薬局と鍼灸院を同時に経営しつつ、何人ものお子さんを育てつつ、

 

趣味であるバイクに乗りつつ、サーフィンにも乗りつつ、頭脳明晰かつパワフルかつイケメンかつ刺激的な先生です。(笑)

僕自身はこれまで鍼灸一辺倒でやって来た人間なので、漢方薬はまだまだ自在に使いこなすことは出来ない、というのが正直なところですが、

廣田先生のように漢方薬での臨床もされている先生の話を聞くと、非常に参考になるところがあります。

これは本来は鍼灸医学も漢方薬の医学も、共通の東洋医学の理論の上に成り立っている医学だからです。

以前このブログで紹介した神戸の「輝鍼灸院」院長、原元氣先生と言い、刺激的な同世代が多いということも、僕が北辰会に学びに行く大きな理由の一つなのです。

先生方のように、「ガチ」でやれる同世代の同業者がいる、ということは、色々な意味でとてもありがたいことなんです。

僕もまだまだ、素晴らしき同世代に後れをとらないように頑張ろうと思っております。

 

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「腎」って何ですか?(その11)

2011.01.30

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)
「腎」って何ですか?(その8)
「腎」って何ですか?(その9)
「腎」って何ですか?(その10)

 

・・・さて、そろそろ「腎」シリーズ、ラストになります。

 


これまで色々と書いてきましたが、「腎」というのは、五臓六腑の中でも特に重要な臓であります。

 


患者さんが訴える、様々な症状の根本中の根本になっていることも少なくありません。

 


したがって病を根っこから治療しようと考えた時、治療対象になることも多い臓です。

 


東洋医学の言う五臓六腑というのは、どれが欠けてもダメ、全体のバランスが重要、という風に考えますが、その中でもとりわけ重要なのはどれかといえば、

 

私は「肝・脾」・腎」の3臓であると考えています。

(まあここは、考え方によって多少分かれるところでしょうけども。)

ともかく、人間の生殖をつかさどる腎の臓・・・。

 


近年増加し、問題になっている不妊症や不育症、先天性の病なんかにも、大きく関与することが多いのです。

 

 

また、漫画などで描かれる、高齢者のトレードマークといえば「白髪」と「入れ歯」と「曲がった腰」ですが、これらにも「腎の臓」は大きく関わります。

 

☆「腎」と「髪」と「歯」

以前、髪の栄養である「血」と大きく関わるのは「肝の臓」である、というお話をしました。

「肝」って何ですか?(その3) 参照

 

しかし髪の栄養には、「腎」も大きく関わります。

 


なぜならば東洋医学には、

「肝腎同源(かんじんどうげん)」

という有名な言葉があります。

 


・・・コレはどういう意味かというと、腎が蔵する「精(せい)」は、体の状況に応じて「血(けつ)」に変化し、反対に肝が蔵する「血」が、「精」に変化する場合もある、

 

という、「精」と「血」は同根で、もともと同じものである、という考え方であります。

 


つまり、「血」が足らなくなると「精」が変化して補い、その逆パターンもある、ということです。

 


つまり、

「血の余り」

と言われる「毛髮」には、「肝」と「腎」が大きく関わる、という風に考えるのです。

(これを”精血同源(せいけつどうげん)”と言ったりもします。)

 

 

そしてさらに、東洋医学では「歯」のことを、

「骨の余り」

と呼びます。

 


「歯」というのは実際に、上あごと下あごの骨にガッチリとくい込んでいまして、骨を基礎として伸びてきます。

 


まさに、成長過程からも、見た目も見るからに「骨の余り」なんですが、その「骨」と、その中にある「骨髓」をしっかりとした良好な状態に保つ働きを持っているのが、

まさに「腎の臓」なのだ、ということです。

 


・・・ということは、「髪」と「歯」の状態というのは、そのままその患者さんの「腎の臓」の状態を示すことが少なくないのです。

 


小さい頃から虫歯が多いとか、50代後半で総入れ歯になったとか、出産したら歯がボロボロになったとか・・・、小さい頃から骨折しやすいとか、

 

中年期から背骨が変形して姿勢が曲がってきたとか・・・、若いうちから白髪が多いとか・・・、などなど、自分を考えても、周りの人を思い浮かべても、

 

思い当たる方が多いのではないかと思います。

 

・・・信じられない方もいるかもしれないけれども、高齢者で髪が真っ白の方が、鍼治療を始めてから、黒い髪が生えてきた、という事例を、僕は何度も経験しています。(笑)

 

 


まあ要は、

「腎の臓」をいい状態に保つことによって、高齢者はいつまでも若々しくいられるし、

若者は若者らしく、健全な人生を全うすることが出来るのです!

そして、東洋医学は、それの大きな助けになることが出来るのです!


 

・・・ということで、「腎の臓」シリーズ、ひとまず終了。

 

 

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「夢」の不思議

2010.09.17

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最近、また「夢」というものについて、考えています。

これは以前にも、ちょこっとだけ、書いたことがあります。

「夢」はなぜ見る?
「肝」って何ですか?(その4) 参照

「夢」に対する解釈で、一般にもよく知られ、有名なのは、フロイトユングですわな。

・・・まあ、フロイトさんの方は、

「夢は願望の充足である」

と強調し、一時はそのフロイトさんの弟子でもあったユングさんは、

「夢は過去の願望ばかりではなく、現在の期待の実現でもある」

と強調しました。

それ以外にも色んな学者さんが色んな立派な研究成果や見解を持っているようですが、そのように、なかなか見解の統一がうまくはかれないということは、

 

逆に言うと結局は夢というものが「不可知」なるもの、ということの証左じゃないかな、とも思います。

日本にも、「初夢」とか「正夢」なんて言葉があります。

「夢」に対しては、昔からみんな興味津々な訳です。

(そりゃあそうです。だって超身近な不思議現象だもんね。)

これは、脳波の観察とか、そういう近代的な観点から研究した人たちによると、みんなが毎晩見ている、なくてはならないもの、ということになるらしいです。

(ただ、起きると同時に忘れてしまうのが正常ね。)

危険な実験で、「断夢(だんむ)実験」なるものがあるそうです。

これは、脳波上、「夢を見ている」とされる脳波の時に、強制的に被験者を覚醒させる、という実験で、これを5~7日繰り返すと、軽度~重度の精神異常などの症状が出るそうです。

(でもコレ、倫理的にやっちゃダメな実験ですぞ。)

東洋医学ではこの辺の仕組みを

 

「肝の臓」が蔵する「魂(こん)」

「肺の臓」が蔵する「魄(はく)」

 

そして、それらを統括する、


「心の臓」が蔵する「神(しん)」

 

というものの働きで説明します。

・・・まあ、ここいらの話はムズいので、年末の講義でちょこっとしゃべることにして、要は、

「夢をいつまでも覚えている=その時点でいくらか病的」

ということが言えるようです。

でもこれぐらいでは、誰にだってたまにならあることで、即治療対象、とは考えないことが多いでしょう。

面白いのは(というかみんなが興味あるのは)見た夢の内容に対する解釈ですね。

よく、やれ吉夢だとか凶夢だとか、色々言いますが、僕から見たら、「吉凶」もまた「陰陽」ですから、すべて「吉」の方向に解釈して、

プラスに転じてしまえばよいのです。(笑)

・・・例えばこないだ、とある大先生がおっしゃっていた、

「髪が全部抜けおちる夢を見た!」

なんていうのも、

凶夢としての解釈なら、”老いへの恐れ”とか、”ある能力の低下”という解釈もありますが、吉夢としての解釈として、

”さらなる高次の学びへの欲求”

とか、

”飾り気を捨て、ありのままに精神の成長に専心する前兆”

という解釈も出来るんです。

このように、マイナスは、いつだってプラスなんです。

・・・「陰陽論」て、マジで凄いんです!!

「夢」については、まだまだありますが、ちょこっとずつちょこっとずつ、小出しにして、書いていきます。(笑)


お楽しみに♪

 


【参考引用文献】

 

王克勤『中医心理学』たにぐち書店 

 

 

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「望診」の練習

2010.07.12

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僕は普段、ほとんど電車に乗りません。

 


往診にはバイクに乗って出かけるし、家に帰るのもバイクです。

 


まーあと、基本的に苦手なんですよね。

 


東京の満員電車とかって。

(田舎もんなんで・・・。)

 


しかし、月に1回、関西に勉強会に行く時や、昨日のようにイレギュラーに群馬に帰ることになった時なんかは、僕も仕方なく電車に乗ります。

 


嫌いな乗り物に乗る時間を、いかにして楽しい時間に変えるか、変えられるか、これはとっても大事なことです。

「面白き こともなき世を 面白く(by 高杉晋作)」

・・・的な考え方です!

 


そこで10年ぐらい前から、僕の生活の中では比較的貴重な「電車に乗る」という時間を、東洋医学の重要な診察法の一つである、「望診(ぼうしん)」の練習時間にあてています。

 


「望診」というのは、「望んで診る」ですから、目で見た情報のみから、その患者さんの病態を把握する、大変高度な診察法です。

 


鍼の古典に、

「望んで知るを神となす。」(『難経』61難)

という言葉があるくらいで、一瞥しただけでその患者さんの状態が分かってしまうなんてのは”神ワザ”である、と述べられています。

 


当然、僕のような凡人には、見ただけでその患者さんの状態を云々するなんてことはまだまだ出来ませんので、反復練習する必要が大いにある訳です。

 


やり方はまず、自分の車両に乗っている人の中から、最も具合の悪そうな人を見つけ出します。

(ここは直感+理論です。)

 


それで、見つけたならば、その人の立ち方、服装、顔色、誰かといるならばその声色、話し方、髪質、目つき、しぐさなどなど、あらゆる情報を意識的にキャッチします。

 


この時、あからさまに観察している、ということをその対象に気付かれないように、素早く観察するのが一つのポイントかな、と思います。

 


「ジーッと見るのではなく、ふわっと、見るとはなく見る」

・・・これも望診の基本です。

 


そしてそこから、どれぐらいの病理パターンや、その人の持つ症状を想像できるか、頭の中で考えます。

(さすがに実際に話しかけたりはしませんので、答えはもらえないんですが、これがとてもいい思考トレーニングになります。)

 


この、想起できるパターンの数が多ければ多いほど、また、説得力のあるものであればあるほど、

”「視覚情報」から紡ぎ出せる東洋医学的な意味づけ”

の幅が大きい、深い、ということになり、これは普段の臨床に非常に生きてきます。

 


そんなわけで、たまに乗る退屈で窮屈な電車が、僕にとっては「思考実験力」の上達機関へと変化しました。

 


なんかすいません変態っぽいブログで・・・。(苦笑)

 

 


でも、ホント大事だよ。こういうの。

 

 

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「肝」って何ですか?(その10)

2010.05.21

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これまでのお話・・・


「肝(かん)」って何ですか?(その1)

「肝」って何ですか?(その2)
「肝」って何ですか?(その3)
「肝」って何ですか?(その4)
「肝」って何ですか?(その5)
「肝」って何ですか?(その6)
「肝」って何ですか?(その7)
「肝」って何ですか?(その8)
「肝」って何ですか?(その9)


 

肝について、ダラダラとしゃべっていたら、もう10回目になってしまいました・・・。

(早いネー。)

 

・・・ということで、ここらで肝に関しては一旦完結します。

 


これまで、東洋医学の言う「肝」という臓は、「形態」に意味深い特徴があり、機能的には目や爪や髪や筋(経筋)の栄養に関わり、なおかつ内に「魂」「血」を蔵し、

 

しかも全身の気の流れを調節している、とっても大事な臓ですよ、ということを書いてきました。

 


ではそんなに重要な「将軍」である肝が病んでしまうのはどういう時か、と言うと、誤解を恐れず超簡単に言うと、非常に多いのが”精神的ストレス”です。

 


このネ、”精神的ストレス”という言い方、僕はあまり好きではありません。

 


・・・というのは、(その1)でも言うように、これを仮に患者さんに伝えても、だってそんなんどうしようもないじゃん!て言われるからです。

 


そりゃあ確かに、鍼をいくらしたって、その患者さんの、浮気性の旦那の性格を改善させたり、口うるさい上司を優しい上司に変化させることは不可能です。(笑)

 

でも、じゃあそういうことにストレスを感じて、まいっている人の治療は不可能かと言うと、「可能」です。

 

それも、”その場限り”ではなく、です。

 

(その9)で述べたように、肝は将軍であり、外的な物理的、精神的刺激に対して、色々と作戦を立てながら、人間の正常な状態を保つように、一生懸命働いています。

 

要はこの刺激があまりにも過度であったり、長期的であったりすると、”肝将軍”は一生懸命になり過ぎたり、時には疲れてしまいます。

 

そうなると主に、

「気の巡りを配分調節する機能」

が、うまく働かなくなり、実に様々な精神、身体症状を出します。

 


清明院の患者さん達を診ていても、”肝将軍”が病んでおられる患者さんを、非常に多く見かけます。

 


こういう患者さんを治療していくと、よく面白いことが起こります。

「先生、最近彼氏になんか言われても、”イラッ”と来なくなった!」

「職場の上司に小言や嫌みを言われても、別にどうでもいいや、と思えるようになりました。」

・・・コレです。

 


”肝将軍”が本来の働きを取り戻すと、これまでストレスに感じていたものがストレスじゃなくなる、という変化が起こります。

 


体を通じて、心が変わる、大げさに言うと、その人の「運命」が変わる、という訳です。

 


これが徹頭徹尾、「心身一如(しんしんいちにょ)」という、東洋医学の生命観をもって治療した時の、”正しい患者さんの変化”なんです。

 

ココロとカラダを切り分けたら、そんなの生命じゃないんです。

 

こういう考え方を体系化し、生命、自然を説明し、キチッと結果を出す東洋医学、ほんっとに、美しいよナー・・・と、思います。

 

肝の臓について、ひとまず終わり。

 

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