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2018.08.21
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今年も恒例の、北里大学で行われた鍼灸学校教員限定の古典講座に参加してきました!!
ここ数年、北里大学という、日本の近代の東洋医学を語る上では欠かせない大学を、場違いな格好でウロチョロしております。(゚∀゚)
今回も盛りだくさん。
1コマ目は二松学舎大学のヴィグル・マティアス先生による鍼灸の国際情勢に関する近代史のお話。
最初にヨーロッパに渡ったのはむしろ日本の鍼だったとか、鍼がヨーロッパで評価され出したのは戦後で、やはり鍼麻酔のインパクトが大きかったとか、
現在の中国の一帯一路政策に関してとか、なかなか興味深い話だったんですが、マイクの音が小さくて(というか口から離し過ぎてて)あまり聴き取れませんでした。。。(苦笑)
ただこのままだと今後、東洋医学の世界情勢の中で、日本が置いていかれそうな流れはヒシヒシと感じましたね。。。
2コマ目は最近出て話題になった翻訳本『閃く経絡』で有名な聖路加国際病院のリウマチ膠原病センターの津田篤太郎先生による講義。
蓮風先生の話にもよく出てくる、北朝鮮のキムボンハンの学説が何度も出てきましたネ。(笑)
ボンハン学説については医道の日本社さんのHPにバックナンバーが紹介されていますので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
(切手になった、キムボンハンの顔や、当時の藤原知先生も見れるよ☆)
これも当時としてはなかなかセンセーショナルだったんでしょうね。。。
まあ、今でも、西洋医学者から見たら、経穴の並びや、三陰三陽学説というのは、どうも興味深いようですね。
まあ、そういうのって、正直僕の臨床にはそこまで関係ないのですが(苦笑)、こういう発想からも、思わぬヒントをもらうこともあるかもしれませんな。
午後は森之宮医療大学の教授である長野仁先生による講義。
長野仁先生といえば、今や日本鍼灸界で知らない人はいないと言ってもいい、鍼灸古典研究家の代表格です。
「日本鍼灸のアイデンティティ」と言うが、それは他との優劣を示すものではない、という発言は、まったくその通りと思いましたね。
また日本の東洋医学受容は誤解や誤読、誤伝に満ちていると。
まあ相変わらずの、精緻な研究の内容に恐れ入ります。
もはや「ひとり大学院」て感じでしょうか。。。
ああいうレベルの先生が何十人もいて、全国の大学の研究室とかでバンバンやってればなー、とホントに思います。
続いては、内経医学会会長の宮川浩也先生による講義。
宮川先生はいつもいいことを仰いますが、『霊枢』九鍼十二原は兵家思想に基づいている!と仰ったのが印象的でした。
最後は『黄帝内経』研究で有名な東京理科大学の遠藤次郎先生による講義。
九鍼の論から三部九候論が生まれたという解釈は、初耳でしたね。
少し掘り下げないとな、と思います。
毎年この講座は、メチャハードな勉強量の先生方が登壇なさるので、古典にかなり興味がないと、なかなかついていけない講義ばっかりなんですが、
どの先生も講義の中で一つは「おっ」と思うことを仰るので、それを聴きに行っている感じですね。
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2018.01.22
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これまでのお話
◆『金匱要略』驚悸吐衄下血胸滿瘀血病脉證治第十六.の記載
ここでは主に吐血、衄血、下血、瘀血などの「血」の病変について細かい説明がされているのですが、
「・・・尺脉浮.目睛暈黄.衄未止.暈黄去.目睛慧了.知衄今止.又曰.從春至夏衄者太陽.從秋至冬衄者陽明.衄家不可汗.汗出必額上陷.脉緊急.直視不能眴.不得眠.
病人面無血色.無寒熱.脉沈弦者衄.浮弱手按之絶者下血.煩欬者必吐血.・・・」
と、出てきます。
簡単に訳しますと、
「鼻血の患者で、脈が浮いてて、目がぼんやりしてる者はまだ止まらないけど、目がハッキリ見える人は止まる、また、春から夏に鼻血を出す人は太陽経が悪い、
秋から冬に出す人は陽明経が悪い。鼻血のよく出る患者は発汗させてはいけない。発汗させると、額の上が陥凹し、脈が堅くなり、眼球は直視し、
眠れなくなるなどの重篤な症状が出ることがある。
顔の血色の悪い病人で、外邪の侵入がなくて、脈が沈んで弦のものは鼻血が出やすい。脈が浮いていて弱く、按じると無力のものは下血しやすい。
もし、咳や心煩などの胸部の症状が現れたものは、吐血するかもしれない。」
となります。
まあ、鼻血の患者の簡単なパターンを教えてくれております。
(発汗させてはいけないパターンの話は『傷寒論』にも出てきますね。)
実際には、上記のような断片的な情報のみで判断するのではなく、あくまでも多面的に観察して総合判断します。
その際の、一定の参考になる記載、と考えていいと思います。
時期と経絡の問題は以前、「開・合・枢」に関して簡単に述べたことがあります。
続く
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2017.03.24
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これまでのお話
「伝統」とは何か。 3 参照
では続きいきます。
◆「易」の三義
「気」とともに、我々の医学のもとになっている「陰陽」という哲学。
これが一体どういうものなのか、ということについては、『黄帝内経』の中には詳述されていません。
『黄帝内経』は、陰陽についてある程度理解していることを前提に書かれているような雰囲気があります。
その「陰陽」について詳しく書かれている大古典が『易経(えききょう)』という書物です。
北辰会も以前からそうですし、近年では他の様々な流派の先生方も、この『易経』を非常に重視するようになってきました。
鍼灸師が、『易経』に関する内容を書いた本も、いくつか出て来はじめました。
いいことです。
でもこれ、なかなか難しいんです。
あんまり東洋医学の基本的なことが分かっていないうちに、興味本位で噛り付くと、普通に歯が折れます。(゚∀゚)
また、ある程度基本が分かった段階で、『易経』に関する色々な説明を受けても、
「うんうん、なるほど分かった。・・・で?それをどうやって臨床に使ったらいいの??」
と、なりやすく、そこで脱落しやすいお勉強の一つでもあります。(苦笑)
こういった、「根本哲学」なんてモノは、結局、実際には役に立たない!とか言っちゃう人がいるのも分からないではないくらい、
なかなか取っ付きにくい学問だと思います。
僕もこれまで、『易経』、「易学」、「医易学」については、このブログ上でもあまり触れてきませんでした。
(易に関してはエキスパートを何人か知っているので、理解が曖昧な状態で何か書くのが、怒られそうで怖くてね。。。)
でも「補瀉」とか「三陰三陽」の時みたいに、そのうち、気が向いたらバーッと書こうと思っていますので、少々お待ちを。(笑)
・・・前置きが長くなったけど、「易」には三義と呼ばれるものがあります。
これは、「易」という言葉が持つ、三つの意味、というほどの意味です。
長くなりそうなんで、続く。(*‘∀‘)
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2017.02.24
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これまでのお話
長くなってきましたが、ここらでいったん締めましょう。
◆我々が動かしているのは、本当に衛気か?
伝統的な東洋医学の理論に基づき、精密に四診合参して弁証論治を行う、北辰会方式の枠組みの中に、
「手を翳して」
行う体表観察(東洋医学的診察術)のことを
「衛気診」
と位置付けて採り入れ、その観察結果に基づいて、
「鍼を翳して」
補瀉(※)を行い、東洋医学的に
「治る力を最大化する」
治療を行う、という診察術、治療術は今後、北辰会を超えて、鍼灸界のメジャーになるか。
(※)補瀉については 補瀉 目次 参照
・・・正直、微妙かも。(苦笑)
でもまあ、キチッと理解、習得し、方法論の一つとして持っておくと、臨床レベルで武器になることは間違いないと思います。
あと、もっと位置付けを明確にするなら、実際に
「どういう場合に」
衛気診と、衛気に対する治療を選択するべきか、という問題において、単純に
「小児などの敏感、過敏な患者」
という以外の、明確な診断学的な位置付けも必要ですね。
・・・ということで、まだまだ解決するべき問題は多くあると思います。
〇
ところで、我々が動かしているのは、本当に衛気なんでしょうか?
実際にやってみると、時になぜ、あそこまで大きな変化が起こるのか、という問題については、
にいくつか仮説を挙げましたが、それ以外には何か考えられないか。
一つには、
「人体内外の世界の境界」
なんですよね、衛気の層は。
北辰会方式では、
「枢(すう、とぼそ)(※)」
つまり腹部や奇経、少陽枢機、少陰枢機を巧みに動かすことによって、一本の鍼で気を大きく動かす、という理論、手法をよく使います。
(もちろん、中途半端に配穴のみ真似すれば非常に危険です。)
(※)「枢」については 「三陰三陽」という考え方 8 参照
この考え方からすれば、衛気の層というのは、内外の気の境界線であり、一種の「枢」とも考えられます。
空気も飲食物も、人体の「外」、気一元論からすれば、外界にある「気」です。
人間は外界にある「気」を体内(ここでは外界に対して”内界”とでも言いましょう。)に採り込むことでしか生命を維持できません。
その、外界の外気と、内界の内気のバランスの調整を行うのが衛気の操作なのかもしれない、と考えると、色々と面白いことが妄想できます。(笑)
・・・まあ、僕ごとき青二才が、ここであまり迷言妄説を吐いても仕方ないので、この妄想は今後、臨床しながら、古典にも照らし合わせつつ、よーく検討していきたいと思います。
気が向いたら続く
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2016.11.15
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13日の日曜日は、大阪上本町で行われた、(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!
今回、午前中は墓マイラー。
(笑・・・またあとで報告します。)
午後は大阪で「桂翔院」という鍼灸院を開業しておられる足立尚哉先生による講義
「臓腑経絡学 肝・胆」
北辰会にとって、基本中の基本として非常に重要な「臓腑経絡学」。
その中でも、「肝・胆」については特に重要です。
「肝・胆」については、このブログでも、かつて解説しました。
今回の足立先生の講義は、講義準備の段階から関わらせていただきましたが、経絡学の中の非常に難しい問題である「三陰三陽学説」に関して、
僕自身も色々と得るものがあり、非常に勉強になりました。
三陰三陽学説については、以前少し書いたのですが、一般向けでない難しい内容であることもあるので、もうちょっと情報を集めて、
自分の中でキッチリまとまってから、このブログかどこかで、まとめて吐きだそうと思っています。
そして終わった後は酒。。。
久々に、藤本新風先生と、アツいアツい、伝統鍼灸学術のエンドレストークになりました。(笑)
やっぱ北辰会の飲みはああじゃないとね。(゚∀゚)
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2016.11.12
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前回のお話
不動明王マイラー 4 参照
◆「縁日」とは。
岩波の『仏教辞典 第2版』によれば、「縁日」とは、神仏と衆生とが縁を結ぶ日、とあります。
それぞれ決まった日に特定の寺社に参詣して、神仏と縁を結ぶことによって、その功徳が生ずる、と言います。
不動明王の縁日は一般に28日と言われます。
(27日と言っているお寺もあるようです。)
不動明王以外に28日が縁日なのは大日如来と鬼子母神なんだとか。
・・・で、なぜ28日なのか、という話なんですが、何と答えは「不明」だそうです!!!(笑)
こういうのは、東洋医学の世界にもけっこうあるので、僕なんかは慣れっこなんだけど(苦笑)、最初に言いだした人に聞かないと分からない、
でもそれって一体、何千年前の人なんだ、って話なのです。(゚∀゚)
不動明王以外にも縁日はあり、5日は水天宮、8日は釈迦と薬師如来、18日は観世音、という感じなんですが、釈迦は誕生日、観世音(観音様)は前世で涅槃に入った日、
とか、色々言われがあるようなので、不動明王の場合も、何かしらの意味があるのではないかと思いますが、とりあえず「不明」なようです。
まあただ、8日、18日が縁日になっていることと、末広がりの「八」の神秘性から考えても、28日も何らかの縁日にしたくなる気持ちは分かります。
「八」は東洋医学でも非常に特別な数字です。
そして「二十八宿」と言えば、古代中国の天文学で28の星座を示す言葉です。
『黄帝内経素問』気府論(59)には、奇経八脈の任脈と督脈の穴数がそれぞれ28あると書いてあります。
(因みに現代の鍼灸学校では督脈が28穴、任脈は24穴です。個人的には督脈に天周の28、任脈に暦法の24節気の24を当ててる方がシックリきますね。)
また、『黄帝内経霊枢』五十営(15)や玉版篇(60)では経脈を28(左右の十二経+任督+蹻脈)と定義し、現代中医学でも、脈状診の分類を28種類としています。
また個人的には、『難経』28難に奇経八脈の流注(設計図)が記されていることも、とても意味があるように思えます。
(因みに24難には三陰三陽の脈絶の論があり、ここも意味が深いと思え、『ハイブリッド難経』では24難の解説部分に、陰経の開・合・枢理論に対する割石先生の理解が書かれているので、鍼灸師は必ずチェックしましょう。)
不動明王というのは、「五大明王」の中心であり、大日如来の化身である、と言われます。
「五」も、これまた特別な数字。
イヒヒ・・・(*‘∀‘)
言ってったらキリがないね。
何やらいろいろ、妄想族の俺の頭の中で繋がってきやがったぜ・・・☆
続く
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2016.08.08
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いやー、先週末は激動の二日間でした。。。
土曜日の朝から満タンの予約表をせっせとこなし、二人の新患さんもせっせとこなし、終わるやいなや、ダッシュで北里大学に直行し、
勉強会の後、懇親会、二次会と参加し、遅くに帰宅し、翌朝、日曜日も朝一から勉強会、そのあと、勉強会で偶然久しぶりにお会いした先生と呑みに行き、
再び遅くに帰宅。。。
そしてあっという間に今日、月曜日になってしまいました。
関西に勉強会に行くときは、新幹線による移動時間があるので、その間寝れたりとか、インターバルがある感じなんですが、
今回の様に東京だと、ずーっと休みなく動いて、頭も気も使っている感じで目まぐるしく、なかなか草臥れました。(笑)
でもまあ、教員の先生方のための勉強会なんて、週に一回、2コマだけチョイチョイ講義しているだけのエセ教員である私が参加するのは、
場の雰囲気や講義の話題も含めて、実に場違いな感じがしましたが(苦笑)、今回、たまたま御縁があって参加したからには、
全力で参加するのが私の流儀、礼儀です。
しかも今回の場所は北里大学。
日本の東洋医学の近代史を語る上で外せない場所です。
先日墓参した大塚敬節先生、矢数道明先生の魂に失礼の無いよう、気合いを入れて参加し、質問が許された、ほぼすべての講義に質問させていただきました。(笑)
土曜日の1コマ目は京都の猪飼祥夫先生。
古典(千金方)におけるお灸の記載を実際にやってみた、そしたら大やけどして現実的ではなかった、というお話。
こういうことは、色々な古典において、けっこうあるんじゃないかと思います。
現代日本人と古代中国人では衛生観念も身体感覚も、鍼灸に対する認識もすべて違います。
現代日本の、しかも「その土地、その環境の」患者さんを治療する訳ですから、それに合わせないといけませんね。
もちろん、伝統の本質は外さないように、です。
2コマ目は、この業界では知らない人はいないであろう、大学者の真柳誠先生による講義。
僕のブログでも、真柳先生の研究室のサイトの情報をどれほど活用させてもらっているか。
スゴイ研究者です。
今回の講義は、みんなが現代でも使っている、色々な漢方薬の成り立ちの歴史の、分かりやすいお話でした。
我々がバイブルにしている『黄帝内経』『難経』『傷寒論』の医学は、宮廷医学であったに違いない!というご意見、
細かい時代考証、なるほどなー、と思いました。
僕としては気になる「三陰三陽」に関して質問させていただきましたが、イマイチ消化しきれていないので、後ほどまたこのブログで整理しようと思います。
3コマ目は森之宮医療大学の長野仁先生の講義。
経絡がなぜああいう配列で並んでいるのか、経穴がなぜああいう配列で並んでいるのか、という素朴な疑問を、講義の中で御本人も仰っていたように、
「妄想」した内容の講義でした。(笑)
僕も東洋医学に関する妄想は大好きなので、参考になるところがありましたね。
まだ色々と聞いてみたいことがあるので、またどこかで会ったら聞いてみようと思います。
二日目の感想に続く。。。
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2015.02.07
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これまでのお話
「百会(ひゃくえ)」という経穴
「百会(ひゃくえ)」という経穴 2
では、続きいきます!!
前回、「三陽五会」という百会の別名の内訳のお話をしました。
前回述べた内容が、教科書的な定説なんですが、(一社)北辰会代表、藤本蓮風先生のお考えはちょっと違うようです。
蓮風先生の考えでは、「三陽五会」の”三陽”とは、
手足の三陰三陽経のこと
であり、
”五会”とは、
五臓の気が会する
という意味ではないか、と解釈なさっておられるようです。
・・・なるほど、そうかもしれません。
最初に述べたように、「百会」という経穴名は、
”百脈が会する(集まる)”
という意味なわけですから、蓮風先生の仰るように考えた方が妥当なのかもしれません。
・・・とまあこのように、経穴一穴に対する理解の深さの違いが、その経穴に一本鍼をする時のイメージに大きく影響し、それがそのまま治療効果に反映される面があります。
それによって術者が生体に「起こさしめた」気の動き、反応を、臨床経験として何年も何十年も積み重ねていくと、かなり「狙いすました気の操作」をすることが可能になるのです。
鍼のうまい先生がやっている気の操作というのは、単純な経験則ではなく、このような、経穴一穴に対する深い理解と考察に基づいている面も、多分にあります。
診断の結果、いざ百会に鍼をするとき、例えば”三陽五会”というイメージで打つ場合に、前述の5つの経絡を意識するか、あるいは、
三陰三陽経全てと、五臓の気という意識で打つかで、打った後の変化に違いが出る面があるのです。
ですので、経穴に鍼灸を行うということは、単純な物理的、機械的刺激と言い切れない面があると思っています。
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2011.04.19
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これまでのお話・・・
「心包」って何ですか?
「心包」って何ですか?(その2)
「心包」って何ですか?(その3)
「心包」って何ですか?(その4)
さあさあ、続き、いきます!!!
☆なぜ「心包の臓」には経絡がなかったのか
・・・前回、「心包の臓」には、もともと経絡がなかった、というお話をしました。
これは、「心包の臓」というのはあくまでも「心の臓」のガードマンであり、主役は「心の臓」だからである、
という考え方が背景にあるのではないか、と考えられています。
(要は、心包の臓は脇役なので、経絡なんてない!贅沢言うな!!というわけね。)
☆なぜ「心包の臓の経絡」が考えだされたのか
・・・ではなぜ、あとになってやっぱり「心包の臓の経絡」が足されたんでしょうか。
これは、体の中の
「気の循環ルート(経絡)の流れるパターン」
と、それらが
「人体の動的なバランスをどうやってとっているのか」
を考えながら観察、治療をしていった時、
「五臓六腑すべての経絡で11本のルート”のみ”がある」
と考えるよりも、そこに「心包の臓の経絡」を1本加えて、
「”六臓六腑”の経絡が全身に左右12本ずつ、全部で24本あり、手と足に左右6本ずつ分布しているのだ~!!」
と考えた方が自然である、というのが定説となっていったからだと思います。
つまり、
右手に6本、右足に6本、合わせて12本、同じように左手に6本、左足に6本、合わせて12本、
左右ぜ~んぶ合わせると24本の、左右対称な気の通り道がある、と、理論が整備されていったのです。
そしてその経絡の一つ一つが、六臓六腑それぞれと深く関わるのだ~、とされていったワケです。
そしてそして、さらにその一つ一つがスッキリと「陰の経絡」「陽の経絡」と分類され、手と足でそれぞれ3本ずつの対をなしている、と理論が整備されていきました。
しかも、それらは全て繋がっており、そのルート上を「気」が一定の速度で循環している、という風に考えられるようになりました。
まさに”環の端無きが如し”です。
「如環之無端」という言葉 参照
・・・なぜこうなっていったかというと、こう考えた方が理論的にも、実践的にも妥当性が高い、と、当時の医師たちが判断したからであろう、とされています。
(まあ、そうとしか考えられない、っていうね。)
理論的には「十二」を「三」で分けていったということにも深い意味があると思いますが、これについてはここでは触れません。
このように、東洋医学は古代で終わってしまっている化石のような医学ではなく、古代中国人なりの自然哲学(気や陰陽五行)の枠組みの中で、
常に進化発展してきている面もあり、その意味では「古くて新しい」側面もある医学なのだ、ということが僕的には強調したいですね。
☆三陰三陽学説について
・・・まあ、このように12本の経絡を陰陽にキレイに分類して考える学説を、
”三陰三陽学説(さんいんさんようがくせつ)”
なんていいまして、これは東洋医学の聖典『黄帝内経(こうていだいけい)』に至って初めて登場した学説、なんて言われております。
以降、これに関しては、歴史上、真っ向からこれを否定する目立った意見は出ておらず、『黄帝内経(こうていだいけい)』以降の東洋医学の医者たちに、支持され続けております。
・・・その年数、なんと現代に至るまで、2500年であります。
もし、この考え方がまったく間違っていて、古代中国人の原始的な妄想の産物に過ぎず、まったく真理を突いていない、机上の空論であるとするならば、
こんなにも多くの人に、長いあいだ支持され、利用され続け、確かな効果を発揮し続ける筈はありません。
(・・・と僕は思っています。)
現代日本はもちろん、世界中の医療を席巻している西洋医学というものがヨーロッパで生まれて、約200年。
わずか200年。
しかもその短い時間の中で、血液検査の検査基準や、血圧の基準、その他ガイドラインが毎年のようにコロコロ変わる医学が、今から2300年後に、どういう形で残っているのでしょうかねえ・・・。
西洋医学の考え方が発展、エスカレートすれば、自然の中の動物の一種、霊長類、自然現象としての人間は、まったく違った姿になっていきやしないでしょうか。
次回に続く。
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2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
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2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
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(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
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