東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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年末年始もシビアな治療☆

2019.01.06

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今回の年末年始、30日の夜に、母と叔母と食事していると、叔母の顔色が悪いことに気付きました。

 

 

叔母はここ数年、とある重病で闘病中の身です。

 

 

でも、秋くらいに、少し体調を崩したことがありましたが、その後は安定していると聞いていました。

 

 

「んー、それにしてはちょっと顔色が悪いな。。。」

 

と思いつつも、

 

「まあでも、飯食ったら少し戻るかな。」

 

と考え、特に指摘もせずに、一緒に食事していました。

 

 

・・・ところが食事後、顔色がさらに悪くなったので、叔母が帰った後、母親に

 

「あれ、ちょっと心配だねえ。。。注意しといて。」

 

と告げておきました。

 

 

すると翌朝、案の定

 

「発熱した、具合が悪い。」

 

と連絡あり、急遽往診することに。(苦笑)

 

 

地元に帰って、気の抜けきったところで、大みそかに往診することになるとは。。。(苦笑)

 

 

叔母は持病の重病で強い薬を普段から使っていますから、相当に体力が弱っています。

 

 

そこへ持ってきて、母ともう一人の叔母と一緒に、1日動き回って、疲労が出たんですね。

 

 

結局、31日~3日まで、連日往診しましたが、31日、1日くらいの時は状態があまり良くなく、叔母は独り暮らしでもあるので、あわや入院させるレベルかと思いましたが、

 

どうにかこうにか落ち着いてくれて、少しホッとして帰ってきました。

 

(まあまだ、今月一杯くらいは気を抜けませんが。。。)

 

 

平生まあまあ健康な人が、ちょっと肩が凝ってるから鍼してくれとか、そういうレベルでなく、普通にガチの、入院するしないの瀬戸際の治療でしたね。(苦笑)

 

 

けっきょく、年末年始も鍼の神から、

 

「お前なに気ィ抜いてんだ、治療やれ!!」

 

と、頭を小突かれた気分でした。。。(苦笑)

 

 

やっぱ甘くないすね、鍼の神は。。。

 

 

ありがとうございます。

 

 

 

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2019年 1月の診療日時

2019.01.01

患者さん各位

 

 

新年、明けましておめでとうございます。<m(__)m>

 

 

今年も宜しくお願いいたします。

 

清明院、2019年1月の診療日時です。

 

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

 

御予約の際は、予めご参照下さい。

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

 

◆毎週月曜日は、外来診療のみ、終日休診となります。

 

(※往診事業部は稼働しておりますので、初診、再診のご予約、ご予約変更のお電話は受付可能です。)

 

◆9,16,23,30日(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は14時~、17時半~、18時半~からの3枠のみの診療となります。

 

(14時~の枠が満床になった場合、15時~の枠を開放します。)

 

 

◆火曜から金曜まで(水曜を除く)は14時から17時まで、土曜日は14時から15時は昼休みとさせていただきます。

 

 

◆年始の診療は1.5(土)からとさせていただきます。

 

 

◆24日(木)は院長が臨時講義のため、午後は17時半からの枠を最終とさせていただきます。

 

 

 

以上、診療時間外の活動等で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

今年も清明院の鍼で、いい年にしましょう!!!

 

 

清明院 院長 竹下有

2018年 12月の診療日時

2018.12.01

患者さん各位

 

清明院、2018年12月の診療日時です。

 

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

 

御予約の際は、予めご参照下さい。

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

 

◆毎週月曜日は、外来診療のみ、終日休診となります。

 

(※往診事業部は稼働しておりますので、初診、再診のご予約、ご予約変更のお電話は受付可能です。)

 

◆5,12,19日(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は14時~、17時半~、18時半~からの3枠のみの診療となります。

 

 

◆12.20(木)は、院長が特別講義となりますので、17時までの受付となります。

 

 

◆火曜から金曜まで(水曜を除く)は14時から17時まで、土曜日は14時から15時は昼休みとさせていただきます。

 

 

◆年内の診療は12.29(土)までとさせていただきます。

 

 

◆新年の診療は1.5(土)からとなります。

 

 

 

以上、診療時間外の活動等で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

清明院 院長 竹下有

個人面談終了!!

2018.11.04

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先日、清明院スタッフ個人面談という記事を書きました。

 

 

こないだ、それが終わりました。

 

(なかなか長かったわい(;’∀’))

 

 

・・・先日、『医道の日本』80周年記念号「技の原点・学びの原点」での寄稿記事にも書きましたが、僕はこの世界に入って割かしすぐの頃から、

 

徹底的な東洋医学、伝統鍼灸の臨床家でいたい人、となりました。

 

 

と同時に、毎日毎日、この業界が抱える現実的な多くの問題にも、現場で直面してきました。

 

 

「徹底的な東洋医学、伝統鍼灸の臨床家でいること」、それを気持ちよく実現するためには、それをサポートしてくれるスタッフの存在が必要不可欠です。

 

 

で、もちろん「自分良ければ全て良し」ではなく、サポートしてくれるスタッフ自身にも、一人の鍼灸師として限界まで伸びてほしい、という希望、願望があります。

 

 

清明院に勤務していることの目的は、あくまでもスタッフ各人の鍼灸臨床家としての素晴らしい人生、素晴らしい夢に近づく場であってほしいので、

 

僕へのサポート自体が目的化してはならないし、そう仕向けるような形や空気づくりも良くないと思っています。

 

 

ただ同時に、いくら綺麗事を言っても、

 

「受療率、国民の僅か5%(しかも低下傾向)」

 

でありながら、

 

「供給側の有資格者はこの20年で激増(もう天井は打ったけど)」

 

しているという、鍼灸という医療専門職で食べていくことの厳しさ、患者さんや、周りの医療者をも納得させながら、この巨大な医療業界の中で立ち回っていくことの厳しさ、難しさも、

 

よく理解していってほしいと思っています。

 

 

その厳しい現実を前に、もしへこたれ、うなだれるのであれば、さっさと鍼灸界から去った方が、その人の人生のため、とも思うからです。

 

 

この世界は甘くない。

 

 

だから日々、自分自身が患者さんに治療者として接しつつ、私の臨床にも触れつつ、しかも普通の給料をもらいながら、事務的な仕事もこなしつつ、

 

健全に「修行」が出来る環境の構築、これが清明院の一つの命題でありました。

 

 

今、新スタッフの面接もボツボツと来ていますし、鍼灸マッサージの往診事業を取り巻く行政制度にも劇的な変化が起こってきています。

 

 

今回の面談で得た多くの情報を参考に、来年の10.10に迎える10周年を一つの節目として、清明院の在り方にさらに調整、修正をかけていきます。

 

 

 

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2018年 11月の診療日時

2018.11.01

患者さん各位

 

清明院、2018年11月の診療日時です。

 

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

 

御予約の際は、予めご参照下さい。

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

 

◆毎週月曜日は、外来診療のみ、終日休診となります。

 

(※往診事業部は稼働しておりますので、初診、再診のご予約、ご予約変更のお電話は受付可能です。)

 

◆7,14,21,28日(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は14時~、17時半~、18時半~からの3枠のみの診療となります。

 

 

◆11.8、11.15(いずれも木)は、院長が東京衛生学園、臨床教育専攻科にて講義となりますので、14時からの受付となります。

 

 

◆11.24(土)は、院長が日本伝統鍼灸学会に参加のため、終日休診となります。

 

 

◆11.6(火)は、研修のため17:30~の枠が最終受付となります。

 

 

◆火曜から金曜まで(水曜を除く)は14時から17時まで、土曜日は14時から15時は昼休みとさせていただきます。

 

 

 

以上、診療時間外の活動等で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

清明院 院長 竹下有

 

 

 

清明院スタッフ個人面談

2018.10.25

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今、清明院スタッフ一人一人と、毎年恒例の「個人面談」をやっています。

 

 

いつの間にか、清明院のスタッフも15人くらいいるので、15夜連続面談という、なかなかのスケジュールになりますが、それでも有意義なことなので、やっています。(笑)

 

 

清明院では年に一回、こうやって一人一人とサシで飯を食いながら「個人面談」し、各スタッフが何を考えているのか、僕なりに把握するようにしています。

 

 

イケてるなあ、と思う考えも、イケてないなあ、と思う考えも当然ありますが、それはそれ、スタッフ各人の人生ですし、感性ですし、思想です。

 

 

否定も肯定もせず、受け止め、極力尊重することにしています。

 

 

また、普段勤務していて、彼ら自身が

 

「清明院、もう少しこうすればいいのに」

 

とか、

 

「業務上、あれが欲しい、これが欲しい」

 

とかいう希望も、この面談の際に聞きだし、極力、清明院の自浄作用を最大化しようと思っています。

 

 

実際、聴き取りをしてみないと分からない問題というのは多々あり、僕自身も

 

「ナルホドナー」

 

と思わされて、勉強になることもしばしばあります。

 

 

今回、すでに掃除機を買いかえ、受付にPCを1台新たに加え、往診用の電動自転車を二台、点検に出しました。

 

 

掃除機も、PCも、メチャメチャ調子いいようです。(^^)

 

(やたら高かったけど。。。orz)

 

 

まあでも、大事ですね、こういう「現場からの声」

 

 

それを大いに聴き取り、良い方向に反映できる指導者でありたいものです。

 

 

独裁、TopDown、そういう、ここぞという時のパワーはもちろん大事ですが、同時に平生の、自由、平等、民主主義的な統治も大事かな、と考えています。(ΦωΦ)

 

 

 

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何気に9周年!!

2018.10.10

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2018.10.10、本日、清明院は何気に9周年を迎えました。

 

 

これもひとえに、患者さん、スタッフ、先輩、後輩、皆々様のおかげであります。

 

 

本当にありがとうございます。<m(__)m>

 

 

この9年間、あっという間でしたが、色々とありました。

 

 

東日本大震災が来た時。

 

(開業して1年半経って、せっかく軌道に乗ったのに、振出しに戻った。。。)

 

 

スタッフが足らなくなった時。

 

(今も足らない。。。)

 

 

移転した時。

 

(お金がまったく無くなった。。。)

 

 

役所にイジメられた時。

 

(苦笑・・・イヤだった。。。)

 

 

このように、数々の困難を経つつも、清明院、開業以来、どうにかこうにか、外来、往診ともに、上り調子であります。

 

 

もっともっと多くの患者さんに、一人でも多くの患者さんに、東洋医学、伝統鍼灸の素晴らしさを知ってもらいたい。

 

 

今後も清明院は、まったくブレずに「それのみ」でいきます。

 

(てか、俺、それしかできない。。。)

 

 

今後も皆さま、何卒宜しくお願い致します。<m(__)m>

 

 

 

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2018年 10月の診療日時

2018.10.01

患者さん各位

 

清明院、2018年10月の診療日時です。

 

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

 

御予約の際は、予めご参照下さい。

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

 

◆毎週月曜日は、外来診療のみ、終日休診となります。

 

(※往診事業部は稼働しておりますので、初診、再診のご予約、ご予約変更のお電話は受付可能です。)

 

◆3,10,17,24,31日(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は14時~、17時半~、18時半~からの3枠のみの診療となります。

 

 

◆10.2(火)は、研修のため臨時休診となります。

 

 

◆火曜から金曜まで(水曜を除く)は14時から17時まで、土曜日は14時から15時は昼休みとさせていただきます。

 

 

 

以上、診療時間外の活動等で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

清明院 院長 竹下有

 

 

 

一貫堂医学について 10(患者の死と道伯先生の臨床)

2018.09.19

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これまでのお話・・・

 

 

墓マイラー 52 森道伯先生

森道伯という人物

一貫堂医学について 1(三大体質五大処方)

一貫堂医学について 2(瘀血証体質について)

一貫堂医学について 3(臓毒証体質について)     

一貫堂医学について 4(解毒証体質について)

一貫堂医学について 5(解毒証体質の続き) 

一貫堂医学について 6(温清飲について) 

一貫堂医学について 7(スペインかぜの治療)

一貫堂医学について 8(感染症と東洋医学)

一貫堂医学について 9(矢数格(道斎)先生の治療)      参照

 

 

 

ここまで、たまたま森道伯先生の墓参に行ったことをきっかけに、甚だ簡単ではありますが、日本の漢方の一流派である一貫堂医学について紹介してきました。

 

 

墓参に行くと、その名医が実践した医学、その名医の思想、行動、人生に興味が湧き、色々調べていくと、非常に感動することがあります。

 

 墓マイラー 目次          参照

 

 

今日、東洋医学が現代日本で行われているのは、先人たちの絶え間ないご努力の上にあるのだということを再認識しますね。

 

 

あらためて、

 

「ナメた鍼は打てねえなー。。。」

 

という気持ちになります。

 

 

 

 

最後に、いくつか森先生の臨床でのエピソードを紹介しましょう。

 

 

前述したように、森先生は医者であると同時に仏教の僧籍を持つ宗教家です。

 

 

もう亡くなることが分かっている患者さんの前では「生死一如」の理を優しく説き、悠々と死を迎えられるように導いたそうです。

 

 

浄土宗では”南無阿弥陀仏”ととなえるが、阿弥陀には

 

阿→生

弥→現在

陀→死

 

という意味があり、生から死、死から生へと、大自然の生々化育、霊魂不滅、生死流転の理を示すのだということを、患者さんに分かるように、

 

平易な言い方で説いて聞かせたと言います。

 

(・・・そういえば、藤本鉄風先生の墓石にも”南無阿弥陀仏”と刻んでありましたね。)

 

 

また、とある肺病の青年がもう助からない状況であり、本人が、どうしても肺病で死にたくない、と日々苦悩、懊悩していた時、森先生は

 

「これは絶対に肺病ではない、必ず治してあげるから。」

 

と伝えて、毎日のように往診に行ったそうですが、暫くして、その青年はついに亡くなってしまったそうです。

 

 

亡くなった日、森先生はいつもと変わらない様子で泰然と往診に来て、つかつかと青年の亡骸に近づき、いつも通り脈を診て、腹を診て、

 

「病はすっかり治ったよ、もうすっかり治った。」

 

と、何度も何度も、その青年の亡骸に、繰り返し語りかけていたそうです。

 

 

患者さんの家族や、ちょうどその場に来ていた西洋医は苦笑していたようですが、僕的にはこのエピソードにはシビレましたね。( ゚Д゚)

 

 

これは僕からは浄化に思えます。

 

 

魂に語り掛けてたんでしょう。

 

 

森先生は、この青年の霊魂をも、診ていたんだと思います。

 

 

西洋医に「肺病」と言われ、「もう助からない」と言われたこの青年の苦しみ、無念を浄化していたんじゃないでしょうか。

 

 

すぐ横にご家族がいて、西洋医がいる状況下でこれをやるとは・・・、森先生の魂自体が、永遠に不滅だね。

 

 

僕も在宅医療を始めて15年以上、これまで多くの患者さんを見送ってきましたが、このエピソードはなかなか、考えさせられるものがあります。

 

 

東洋医学の名医はホントに凄い。

 

 

 

・・・このシリーズ、これにておわり。

 

 

◆参考文献

 

『漢方一貫堂医学』矢数格

『漢方一貫堂の世界』松本克彦

『森道伯先生 生誕百年祭 記念文集』仁性会

『漢方医術復興の理論 改稿版』竹山晋一郎     他多数

 

 

 

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一貫堂医学について 9(矢数格(道斎)先生の治療)

2018.09.17

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これまでのお話・・・

 

 

墓マイラー 52 森道伯先生

森道伯という人物

一貫堂医学について 1(三大体質五大処方)

一貫堂医学について 2(瘀血証体質について)

一貫堂医学について 3(臓毒証体質について)     

一貫堂医学について 4(解毒証体質について)

一貫堂医学について 5(解毒証体質の続き) 

一貫堂医学について 6(温清飲について)   

一貫堂医学について 7(スペインかぜの治療) 

一貫堂医学について 8(感染症と東洋医学)   参照

 

 

 

一貫堂医学が今日まで大きな影響力を持っている原因の一つとして、昭和漢方界の中心人物であった矢数道明先生と、その兄君である矢数道斎(格)先生が、

 

創始者・森道伯先生の弟子であったことが挙げられます。

 

 

因みにこちらが矢数道斎(格)先生

 

 

矢数格:写真:☆☆☆

 

 

↑↑ インパクト満点、一度見たら忘れないお姿ですね。

 

(矢数芳英先生(道斎先生の弟君である矢数道明先生の御令孫)よりご提供いただきました。)

 

 

矢数格先生は明治26年(1893年)茨城県生まれ、はじめ海軍の軍人を志し、中学に入るも、スパルタ式の無茶苦茶な運動をやり過ぎて、3年の時に体を壊し、

 

マラリアに罹り、生死を彷徨う。

 

 

この時、有名病院から専門病院から、どの医者に行っても一向に良くならず、何を食べても、何を飲んでも吐いてしまい、全く飲まず食わずの状態が続いており、

 

終いには吐血して、余命宣告までされる始末だったようです。

 

 

そこで森道伯先生の噂を聴き、藁をもすがる思いで、骸骨のようにやせ衰えた体で上京し、診察を受けると、僅か2週間で、天丼が食えるほどに回復したそうです。

 

 

因みにこの時に、

 

「この薬が胃に入るようであれば治してやる。」

 

と仰って、森先生が使った方剤は五積散だったそうです。

 

(そして五積散の出典は『和剤局方』です。)

 

 

マラリアというのは東洋医学では「瘧(ぎゃく)」とか「瘧病」とよんで、古くは『黄帝内経素問』「瘧論(35)」「刺瘧(36)」の中で詳細に認識されていますし、

 

『金匱要略』の中にも出てきますし、その後の歴代医家も多くの研究を残しています。

 

 

現代中医学でもマラリアを様々に分類し、治療法を提示していますが、「五積散」という選択肢は僕が探した限りでは提示がありませんでしたので、

 

森先生のオリジナル運用法だろうと思います。

 

 

よく名医はこうやって、西洋医学的な病名だの、経過だの、症状の軽重だのに振り回されることなく、自分がよく理解している方剤をシンプルに使って、

 

きれいに治しますね。

 

 

五積散は、風寒外感+内傷寒湿の薬で、解表温裏剤と呼ばれるグループです。

 

 

因みに、2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞した中国人の屠呦呦(ト・ユウユウ)先生の研究は、中国伝統医学で使われている生薬にヒントを得た、マラリアの治療薬「アルテミシニン」の研究でした。

 

(因みにこの時一緒に受賞したのは寄生虫薬イベルメクチンで有名な日本人の大野智先生です。)

 

 

 

その後、元気になった矢数格先生は田舎に帰り、学を諦めて自然の中で農作業をする暮らしを4年ほどしていましたが、森先生のような漢方医を志そうと一念発起し、

 

22歳で千葉医専(現千葉大医学部)に入学しました。

 

 

当時は、漢方医の道を志すと言うと、学友から

 

「お前、頭がおかしいんじゃないか?」

 

と言われたそうです。

 

(苦笑・・・この時、矢数君を助けようと、署名が集まった、なんていうエピソードもあるそうです。)

 

 

まあ今で言えば、突然変な宗教に洗脳されたとか、精神に異常をきたしたとか思われるくらい、東洋医学の評判は地に落ちていたのでしょう。

 

 

医学生3年の時、再び無理をして体を壊し、肺炎まで起こし、入院する羽目になってしまいました。

 

 

その時に友人が森先生に電報を打ってくれて、知らせを受けた森先生は、夜中に東京から千葉の病院まで薬を持って往診に来てくれたそうです。

 

 

 

そして、病院のストーブで漢方を煎じて、飲ませると、

 

「こんなところにいたら殺される。わしが家に連れて行って看病する。」

 

と言って強引に矢数先生を東京の家に連れて帰ってしまい、本当に治してしまいました。

 

(このエピソードで思うのは、森先生は、矢数先生の才能に気付いていたんだと思います。)

 

 

この時、森先生が使った処方は升麻葛根湯長ネギを加えて煎じたものだったそうです。

 

 

升麻葛根湯は、後にスペインかぜにも使った処方でしたね。

 

(しかしこの場合は長ネギ(葱白)を入れているところもポイントかもしれませんね。)

 

 

升麻葛根湯の出典は宋代の『小児薬証直訣』(1119)の付録である『閻氏小児方論』であり、効能は辛涼解肌、透疹解毒であり、葱白は長ネギの白い茎の部分のことで、

 

散寒解表、通陽の効能がありますので、肺炎の熱をとり、表は温め、内外に陽気を通じさせる、というイメージでしょう。

 

 

この信念、ハンパないですね。。。(゜o゜)

 

 

僕も現在、北辰会や東鍼校など、東洋医学教育に”端くれ”として携わっていますが、何といっても、この医学に本気になれるのは、こういうリアルな経験、感動が一番いいですね。

 

 

森先生の中では「治るか治らないか」に関する明確な物差しがあり、それを運用しただけのことでしょうが、これをしっかり持っているかどうかが非常に重要だと思います。

 

 

森先生は平生、

 

「わしに西洋薬を使わせたら上手に使ってみせる。」

 

と言っていたそうで、自分なりの評価の物差しがハッキリしていてブレなければ、どんな薬、どんな処置でも的確に分析できる、という意味からの言葉だと思います。

 

 

次回、森先生の臨床エピソードで「僕的に」印象的だった話を紹介して終わりましょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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