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2021.06.17
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6.14の夜は、日本東方医学会の分科会であるDAPAカンファレンスに参加してきました!!
今回の症例は「小児の夜尿症」と、「産後の急性腰痛」の二症例。
小児の夜尿症も、西洋医学的な治療で難渋することも少なくなく、我々鍼灸院に相談が来ることの多い症例です。
小児夜尿症は、『中医症状鑑別診断学』では「小児遺尿」と表現し、病態としては腎陽虚、肺脾気虚、肝経鬱熱の3つが紹介されていますので、
小児で夜尿症だから何でもかんでも腎虚、何でもかんでもストレス、とかっていう愚を冒さないようにしたいですね。
私の経験からしても、しっかりと鑑別をして、的確に治療にあたった方が俄然効果が高いように感じています。
二例目の産後の急性腰痛では、普通のぎっくり腰かと思って対応していたら、実は腰部に骨折があった、という症例で、若い女性でも、意外と産後のホルモンバランスの崩れから、
骨粗鬆症が起こることがある、というのが、非常に教訓になりました。
清明院では、産後であろうとなかろうと、急性腰痛も普通にいつも通り弁証論治しますが、急性腰痛でなかなか治りが悪いものの中には、
悪性腫瘍や骨腫瘍なんかもまれにあり、妙に治りが悪い、いつもと違うと感じるものについては、やはり念のため叩打痛を診ておいたり、
適切なリスクヘッジは重要だと再確認できました。
また、この症例では、私の経験の中にある、いくつかの苦い思い出が頭をよぎりましたね。。。苦笑
・・・とまあこのように、非常に勉強になるDAPA、回を重ねるごとに受講者数が増えてきております!!
今回は、今後のDAPAの展開として、総合病院の総合診療科と鍼灸院の連携をする動きを作ってみてはどうか、という案も出ました。
これは絵空事ではなく、双方の関係者が入っての話なので、おそらくしっかりとした形で実現するだろうと思います。
国民の健康を支える医療人としての、心ある鍼灸師、鍼灸院が、西洋医学とも健全に協力しながら、安心して難しい病気に取り組める時代が、徐々に近付いているのかもしれません。
実現して動き出せば、患者さんにとって、福音となることと思います。
次回は7月12日(月)20:00~ 1時間程度です。
次回は緩和ケアの現場から症例が出てくるとか・・・。
緩和ケアと鍼灸は、実は相性抜群だと思っています。
これまた、多くの思い出が、頭をよぎりますね。。。
楽しみです!!
お申込みはこちらから近日中にいけるようになると思います。
〇
2021.01.22
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最近、年が明けてからなんやかんやと猛烈に忙しいので、気付いたら日が経ってしまいましたが、年明け一発目の順天堂東医研、14日に喋ってまいりました!
せっかく、去年の秋からは対面+オンラインのハイブリッド開催で出来るようになったのに、東京は再び緊急事態宣言ということで、
今回からは再び完全オンラインでの開催となりました。(^^;
(いつ対面再開できるやら。。。)
まあ仕方ないですね、やまない雨はないと思って、明るくいきましょう!!(゚∀゚)
今回の講義テーマは
1.奇恒之腑、奇経八脈
2.弁証問診(主訴~現病歴の聴取)
の二本立てです。
これまで、順天堂東医研では約二年かけて、「五藏六府」「十二臓腑経絡」という、この医学が最も基本に置いている考え方について説いてきました。
これらの内容は、西洋医学でいえば「解剖学」「生理学」にあたる部分であり、鍼灸医学も、湯液医学も、けっきょくはこれを前提に理論構築されています。
だから、数学の問題を解くのに公式や定理を熟知していることが必要なのと同じく、英文を読むときに、単語の意味やイディオムを熟知しているのが必要不可欠であるのと同じく、
東洋医学な診療をやろうと思ったら、これらに対する理解というのは不可欠です。
しかし、では五臓六腑、十二経絡だけ知っていれば十分かというと、それもそうでもない。
他にも、基本として重要な概念がある。
・・・ということで今回、”五臓六腑、十二経絡以外の重要な存在”として無視するわけにはいかない、「奇恒之腑」と「奇経八脈」をごく簡単にやってみました。
これはある意味、どういうリアクションが来るのか、自分の中でチャレンジでもありました。
・・・で、結果は、「難しい」「抽象論の極み」という反応もありまして(苦笑)、なかなかホロ苦い結果となりました。。。(^^;
しかし、彼らが今後も勉強を継続し、将来、東洋医学的な臨床をやるようになっていった時には、色々と繋がってくるように、仕掛けたつもりです。
また今回、後半の「弁証問診」については分かり易かったようで、非常に好評でしたので、バランスは良かったと思います。
(・・と考えて自分を慰める(笑))
今回講義するにあたって、いつもお世話になっている長瀬眞彦先生からおススメいただいた二つの本
で、総合診療医や漢方医による問診の世界について、ある程度予習させていただいてから臨んだのも、自分的に良かったです。
鍼灸臨床家ならではの弁証問診の世界については、20年間、自分なりにやってきたつもりですが、医大生に東洋医学的な問診を語る上では、
伝え方を少し工夫しないとだなと、改めて思いましたね。
・・・まあこうやって、毎回調整を重ね、より良いものを作り続けるしかないですな。
また告知しますが、来月には楽しみなイベントがあります。( *´艸`)
〇
2020.12.08
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最近、とある案件によって、自分的にZONEに入ってしまっていたので(笑)、かなり報告が遅くなってしまいましたが、先月、11.26に順天堂東医研で喋ってきました!!
いやー、東洋医学、楽しすぎる。。。
ともかく、今回は約1年ぶりとなる対面講義。
テーマは
「東洋医学のキホン 十二臓腑経絡の相関関係」
「東洋医学的診察法 爪甲診・井穴診・尺膚診」
でした。
東洋医学的な臓腑経絡一つ一つの形態や機能を一通りやって理解したら、今度はそれらの相関関係です。
来月で、順天堂東医研もなんと早2周年です。
2周年を前に、ようやく十二臓腑経絡の各論を講義し終わったので、とうとう相関関係の話をが出来ます。
そもそも、東洋医学というのは、全体のバランスを調えることによって治る力を最大化する、というのが理論的建付けです。
一つ一つの各論を細かく理解しただけでは、いわばスタートラインについただけなのです。
それらがどう生理的に関わりあっており、さらにそれがどう破綻したのか、を考えることで、初めて「東洋医学的な診断と治療」が出来るようになります。
また、久々に実技が出来たのも良かったですね。
新1年生がビビりながらモデルをやってくれたことが微笑ましかったですね。(笑)
今回は、ネット配信とのハイブリッド講義です。
今回も全国から数十名の医学生が参加。
新1年生もたくさん入ってきたようです。
今回の講義は講義の様子をカメラで撮りつつ、スライドはzoomで共有しつつ、という方式です。
教室でやりながら、全国にリアルタイムで飛ばせる、素晴らしいことですね。
アンケートで、音声の聞こえにくさの問題が若干あったようですが、次回には改善できるでしょう。
・・・まあこうやって、どんどん次世代の教育の方法論の整備が進んでいきますね。
2020.03.13
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いやーしかし、テレビもネットも、コロナコロナと、毎日毎日、スゴイもんですな。。。(~_~;)
日本国内でも、感染者は全国で1100人を超え、死者数も40人を超える一方で、回復者数も235人を超えた、というのが3.24(火)の10時半現在の状況です。
(まあこの、感染者数ばっかりを速報するのには、色々と問題があるようですが)
ともかく、亡くなられた方とその周辺の方々、今まさに闘病中の方には、心よりお見舞い申し上げます。
また、感染していない皆様も、さぞかし不安なことと思います。
我々一般人としては、防護服を着て無菌室に籠っている、ということは出来ないし、仕事を完全に止めたら生きていけない以上、各企業、各個人が、
引き続き、出来る範囲で、冷静に、最大限の感染対策をするしかないでしょう。
悲観論で不安を煽るのも違うし、楽観論で対策意識を下げるのも違う。
清明院の患者さんも、大半の方は非常に冷静ですが、一部、不安を募らせておられる患者さんもいらっしゃいます。
そういう患者さんのほとんどは、家から出ないようにされているようですし、それが可能ならば、それがいいと思いますが、せっかく家に籠っていても、
テレビやネットの情報でストレス、不安を溜める
+
運動不足
+
DVDやYoutube見過ぎで寝不足
+
コンビニ食やUber Eatsばっかりとって偏食、食事時間不規則
では、他の病気にかかったり、持病の悪化になって本末転倒になりかねないので、気を付けたいですね。
また、
「清明院さんでは、どのような感染対策をしていますか??」
という、新規の患者さんからの問い合わせの電話も、かかってくるようになりました。
・・・という訳で、現時点で、清明院としてとっている対策を以下に示します。
(今後、感染拡大の動向に応じて、強化、変更する可能性があります。)
1.スタッフ全員、マスク着用
(報道でよく言われているように、ウイルスに対するマスクの効果の程については熟知しておりますが、念のため、ということです。)
2.1日3回(朝昼晩)、窓を全開にして院内を換気。トイレは常に換気。診療中も換気扇は常時稼働。
(清明院はビルの6階フロアに1部屋のみであり、隣接した障害物は無く、風通しは最強です。(苦笑))
3.来院時、院の玄関にて全患者さんに手指消毒していただく
(付き添いの方も含めて)
4.咳が出ている患者さんには、マスクを着用していただく
(出ていなくても、なるべく着用していただく)
5.院内のものをなるべく触らないようにご配慮いただく
6.往診事業部は、上着を患者さん宅の玄関前で脱ぎ、家に着て入らない。
(それでも念のためにと、往診を一時中断している患者さんも多いです。)
今のところ、ここまでです。
・・・ま、パニクってもしゃーないので、これは今後も感染拡大の動向に応じて、柔軟に最適化、でいきます。
東洋医学では、こういう感染力の強いウイルスのことを「疫癘(えきれい)の邪気」と言います。
有史以来、東洋医学でも、これとの闘いは、あらゆる書物に記されています。
韓国ドラマ『チャングム』『ホジュン』でも、疫病の恐ろしさが描かれていましたね。
しかし「疫癘」はある意味、伝統医学が発展する呼び水でもあります。
中国では、鍼灸漢方と、気功や太極拳などの運動法と、西洋医学を組み合わせて、非常に高い効果を得ている、という報告もあります。
(今回の騒動が中国伝統医学の発展に繋がるかはまだ分かりませんし、この情報の信憑性自体を疑う声もありますが)
いずれにせよ「治る力」の最大化は、予防の意味でも治療の意味でも、重要でしょう。
また、こういう時こそ、言うまでもなく平生からの「養生力」が大事であり、手洗いうがいなどに加えて、
適切な飲食、十分な睡眠、精神的ストレスを遠ざけること、適度な運動
これらが何より重要ですよ☆
「治る力」を高めるには心身のバランス、安定と柔軟性の確保が大事なのであり、特定の食品や飲料水を摂ったから大丈夫、ということはないです。
(これは特定の漢方薬、特定のツボに鍼灸をしたら・・・という発想も同様です。)
・・・ま、こないだも書きましたが、確定している情報をもとに、冷静に、出来ることを、ですね。
終息しない疫病はありません。
(以下参考サイト)
【一般の方向け】
厚生労働省 「新型コロナウイルスに関するQ&A」(随時更新)
新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター(各都道府県)
【専門家の方向け】
市中病院で経験した、 人工呼吸器装着が必要であった重症 COVID-19 肺炎の感染対策、治療について(症例報告)
自衛隊中央病院 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から搬送された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)104症例のまとめ
COVID-19 感染症に対する漢方治療の考え方(金沢大学 小川恵子先生)
新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン第7版(中華人民共和国国家衛生健康委員会弁公庁)日本語訳版
広東省「肺炎1号方」に関して(広東省薬品監督管理局:中国語サイト)
2020.01.09
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北辰会方式では、その基本の一つである「体表観察学」の中に「原穴診」というものを置いて重視しており、全身に360以上ある経穴の中でも、
この「原穴」について特別視して、とりわけ重要視している。
・・・なぜ、重要視するのか。
もちろん根拠は『黄帝内経』『難経』などの代表古典にもあり、日本では「杉山流」の書にもあるが、やはり一番は、臨床経験からだ。
現実の臨床で確かに効くし、病体において有意な変化を見せるから、診断にも治療にも使っている。
いくら大古典に書いてあったって、現代の臨床で実際に使えないなら、臨床家としては価値薄だ。
北辰会方式の鍼灸治療において、原穴は、重大な診察点であり治療点として、使わない日はない。
・・・ところで、手少陰心経の原穴に「神門」という経穴がある。
この年末年始も、ずいぶん世話になった。
北辰会ではこの「神門」の代用として、すぐ近くにある「霊道」という経穴を使うことがある、と説明している。
これもまあ、実際によく反応が出ているからだ。
そんな訳で「霊道」にも、ずいぶんお世話になっている。
・・・さてこの二穴、どう違うのか。
「神門」は、言わずと知れた兪土原穴。
興味深いことに、別名を「中都」という。
(by『甲乙経』)
「中都」という正式名を持つ経穴は、別に下腿にあり、これは足厥陰肝経の郄穴だ。
さてここで、「中都」の”中”は、中焦を示唆するか、という問題もある。
(小田規矩之助『経穴名辞攷』では”大都”に対して”中都”、”都”は天子のいるところ、という解釈を述べている。)
しかし、中華思想の中国人が「中」の字を使う時は特別だろう。
話は飛ぶけど、「中極」が膀胱の募穴であり、「気原」という別名を持っていることも興味深い。
これについても、いつか語ろう。
ちなみに李東垣は、胃の気が下がって停滞して五臓の気が乱れ、しかも気(停滞?)が心にある時には神門穴が使える、と言っている。
↑↑これ、出典分からなかったんですが、お世話になっている「鍼道 一の会」の永松先生が教えて下さいました。
東垣十書 脾胃論二・三 巻三 三項
胃気下溜五臓氣皆亂。其為病互相出見論
・・・(中略)・・・
岐伯曰、氣在于心者、取之手少陰心主之輸[神門 大陵]
・・・まあ、詳細は省きますが、要は何らかの原因で、結果的に上下の気のアンバランスが起こり、上焦(心)に濁気がある時に、神門や大陵が使えるよ、
という李東垣の指摘です。(゚∀゚)
ここでは”原穴で上下の気の調整が出来る”というのがポイントかと思います。
臨床的に、「あるある、確かに!!」って感じです。
そして、「霊道」は要穴表では経金穴。
臨床上は、心の病態に脾胃、腎(下焦)が絡んでいる時に神門が使える(というか神門に反応が出ている)という印象。
これはストレートに、兪土原穴の魅力だよなあ、と思いながら、いつも使っている。
霊道の場合は、心肺、あるいは心小腸、という病理パターン>腎虚、血虚、って感じの時に出てくる印象。
(魄気、衛気の異常も含めて)
これは通里に近いせいもあるだろう。
霊道から神門までがわずか2寸、経穴の間隔が5分ずつで表現されていることにも注意を払いたい。
因みに手少陰心経の郄穴たる陰郄に出ているようなものは、慢性雑病ではほとんど診ない、というのが僕の印象。
これを散らさないとならないような時って、実型の眞心痛、厥心痛の時とかなんじゃないか・・・??
(しかし、これをやるとしたら実に怖いね。そうかな、と思っても、陽池にいってしまいそう。。。(苦笑))
あの手関節付近の手少陰陰経の要穴4穴並びに対する、現時点での僕なりの簡単な印象。
2019.11.28
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前回のお話し
学術部セミナーの3コマ目は天野陽介先生による「明治・大正・昭和初期の鍼灸界の動向」。
天野先生は中国学で博士号を持ち、現在様々な学校で講師をなさっている、医学史の分野で非常に有名な先生です。
天野先生の話は、分かり易いし聴き取りやすい。
スライドも見やすい!
非常に講義に慣れているナー、と思いました。
(そういう意味でも講師の端くれとして参考になりました。)
で、今回の内容も、鍼灸師が知りたいけど、どこにも書いてないし、誰も調査していないようなことを、希少な文献からボンボン引っ張って来ておられ、
素晴らしい内容でした。
(あんな、国会図書館にも置いてないような文献や名簿、一体どうやって入手したんだろうか。。。)
幕末、明治の時代に、国を挙げて漢方医学廃止の機運が高まると、漢方医はそれに抵抗するために「温知社(おんちしゃ)」という組合を作って猛抵抗したことは何度もこのブログに書いた通りですが、
そこに、鍼灸師(鍼医)がどう関わったのかについては、あまり出てきません。
天野先生には、今後もそこら辺の詳細をぜひ解き明かしていただきたいと思いましたね。
・・・まあ、また秘密の飲み会で聞いておきたいと思います。(゚∀゚)
午後一からは一般口演18連発。(笑)
今回はなんと、全て聴講させていただきました。
(これも初体験☆)
印象として、
1.若い発表者が多い。
2.意欲的な発表が多い。
3.症例報告だけでなく、文献研究などの研究発表もあり、バランスがいい。
4.中には独創的な発表もあったが、それはそれでいい。
という感じです。
今回、北辰会からは、若手のホープである坂井祐太先生の症例、「内経気象学」研究の重鎮である橋本浩一先生の発表もあり、清明院初代副院長であった松木宣嘉先生の発表もあり、
座長では、藤本新風先生、奥村裕一先生の御発言は、ピリッと緊張感のある質問で、それも良かったと思います。
今回、過去最高人数を動員した日本伝統鍼灸学会ですから、若い学生さんもずいぶん来ていたことと思います。
どんどん若い、パワーある人に入って来てほしいと思いますね。
僕もそろそろ40のオッサンになるので、サスガに20代の体力にはかないません。。。(^^;)
ガンガン、「無茶なやつ」に入って来てほしいですね。
続く
2019.10.27
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中医学では、体を流動する生理的な水分のことを「津液(しんえき)」と言います。
日本漢方の言い方では「気・血・水」の「水」ですね。
(中医学の言う”津液”と、日本漢方の言う”水”は違う!という厳しい意見が聞こえてきそうですが、ここではザックリとこのように分けさせて下さい。(^^;))
この津液が、飲食物から吸収され、形成され、全身を巡るのには、比較的複雑な生理システムが関与しています。
まず、飲食物が「胃の腑」に入って、「脾の臓」の力で消化吸収され、余ったものは「小腸の腑」に送られ、さらに余ったものは「大腸の腑」に送られ、
それでも最終的に余った老廃物は、主に大便や小便や汗として体外に排出されます。
人体の恒常性維持に使えるもののうち、生理的な水分のことを「津液」と呼び、これは体表の露出している粘膜や、その他全身各所に、適度な潤いを与えます。
よく東洋医学では「五行色体表」といって、あらゆる要素を五分割した表があり、そこでは五液(涙、汗、涎、涕、唾)という表現が出てきますが、これらはぜーんぶ、津液(特に液)です。
この中で、臓腑経絡学において、「小腸の腑」では飲食物から津液のうち「液」をとり出し、「大腸の腑」では津液のうち「津」をとり出す、と教わりました。
・・・ところでこれ、何ででしょ??
東洋医学やってる人、パッと答えられますか??
水分(津液)は、陰陽で分ければ「気」、つまり「陽」に対して、「陰分」とか「陰液」言われますが、その津液をさらに陰陽に分けると、液は陰、津は陽です。
(流動性と粘性の強弱、存在する位置、機能的なベクトルなどから、このように分けています。)
これにはまあ、色々な説明の仕方が出来ると思うのですが、平たく言えば、小腸の腑の段階ではまだ完全に飲食物は消化され切っておらず、
大腸の腑よりも相対的に清濁が判然としない状況ですので、ある意味ザックリと荒っぽく、大まかに水液をとる必要があります。
従って結果的に流動性の低い、相対的に濁った(粘った)水液である「液」をも、とり出します。
そして大腸の腑では、小腸の腑と比較すれば消化物はかなり便に近い状態になっていますので、精濁の分化は小腸の腑の時よりも相当ハッキリとしており、
大腸の腑では仕上げとして、より完璧に、清濁をキッチリと分ける必要があります。
従って、流動性の高い、相対的に澄んだ水液である「津」をも、残さずとり出す、ということになるのではないかと思います。
ここで注意しないといけないのはあくまでも相対的に、という理解ですね。
四角四面に、小腸=液、大腸=津、と硬直的に考えてしまうと、臨床的には失敗のもとだったりします。
また、「小腸の腑」は「心の臓」と表裏関係であり、五行では「火(君火)」の性質があてられていますが、心の非常に強い陽気の働きを助けとして、
ある意味で胃から送られてきた未消化物を”火にかけながら”、”荒っぽく”、精と濁とを分けるのに対し、「大腸の腑」は「肺の臓」と表裏関係であり、
五行では「金」の性質があてられており、大腸では肺金の「従革」「粛殺」の気の助けを借りて、ある意味”几帳面に”、”精緻に”飲食物は大便へと”変化”させる、
という、五行の性質を通じた解釈もあり得ると思っています。
この「東洋医学的消化活動」の更なる詳細はここでは述べませんが、この流れにさらに、肝の臓や腎の臓、三焦の腑などなど、あらゆる臓腑が協調して参画して、
バランスが崩れないようにシステムで仕事をしてくれています。
五藏六府の表裏関係の中で個人的に面白いのは肺大腸、心小腸、心包三焦なんですが、他の肝胆、腎膀胱、脾胃と違い、”隣接”という位置関係をとらずに、
上焦(心肺)と中下焦(小腸大腸)で表裏関係を成しています。
(心包三焦はまたもう一歩特殊で、膜同士、とか、内外、と言っていいと思いますが)
肺は華蓋で八葉蓮華、蓮の花が”逆さになった”形で描かれ、心は蓮華の蕾のような姿で、これも”逆さになった”姿で描かれます。
そして、小腸は左旋で16曲、大腸の最初の部分である廻腸も左旋で16曲、という風に描かれます。
ところで、小腸大腸のこの「左旋」「16曲」、これは何でですか??
続く。
2019.10.18
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毎日患者さんを診ていますと、患者さんによっては、食欲の秋ですな。
東洋医学の考え方に「四気五味説」なんてのがあります。
これについては、どうもうちのスタッフは、この手のテーマが好きなようで、むしろスタッフブログの方にたくさん書いてあります。
(お腹が空いているんだろうか。可哀想に。。。(゜レ゜))
・・・まあ、東洋医学をやったらみんな通る道だと思うけど、僕も20代の頃、「食養生学」というものに興味を持って、ずいぶんハマって、
色々な本を読んでかじってみたり、色々な専門家の先生に質問させていただいたりしていた時期があったんですが、食養生ってのは結局は、
食材はバランス良くがいいよね!
肉よりも魚だよね!
葉野菜だけでなくて根菜類もだよね!
旬のもので、その土地のものがいいよね!
腹八分目がいいよね!
淡味がいいよね!
砂糖少な目(てか要らない)だよね!
よく噛んでゆっくり食べると良いよね!
おいしいと思える食べ物がいいよね!
楽しくワイワイ食事した方がいいよね!
食事時間のリズムは狂わない方がいいよね!
ってのが、誰に聞いても大体の結論なんですが、
「この季節には”必ず”これがいいよね!」
という論調には、毎日重い病人ばかりを診ている僕からすると、やや違和感があります。
いやいや、そうも言い切れんだろ、っていうね。。。
基本的には旬のもので、その土地のものがいい、というのは賛同できるんですが、例えば季節が秋だからっていって、定型的な食事を勧めたら、
場合によっては体調悪くする人もいるでしょう。
ですので、あくまでも健常者が、健康の維持増進をするための基本的な考え方が上記、というほどの理解がいいんだと思います。
相手が患者さん、それも重症な、となれば、相当慎重な、高度でプロフェッショナルな判断が要求され、実際はなかなか難しいものです。
まあー、ここらあたりは、患者さんによってホント十人十色。
同じ患者さんでも、その日その時の状態によって違うし。
ここらをキチッとやろうと思ったら、実に複雑怪奇。(*´Д`)
食養生学はホントに果てしないです。
だからあまり極端なことを言うのは怖いなあと思って、細かい食事指導については、20代の頃に早々に止めました。
(どうしてもと求められた時は専門家の先生に伺うようにしています。)
しかし、入院させて食事を完全管理できるインフラがある西洋医学は羨ましいわー。。。
細かく弁証して、東洋医学的な食事養生で一定期間完全管理したらどうなるのか、うちの全症例において診てみたい。。。(゚∀゚)
2019.10.17
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清明院には、ここ数年、がん患者さんが増えています。
子宮がん、卵巣癌、肺がん、大腸癌、胃癌、乳癌などなど。
手術後のケアを希望、という患者さんもいれば、抗癌剤治療や放射線治療の副作用緩和を希望、という患者さんもいれば、再発や転移の予防、
という患者さんもいれば、癌そのものを鍼灸で治療してほしい、というニーズまである。
僕は、「鍼灸で癌が治る」とは言いません。
とても僕如きのウデでは、そんな大言壮語、言えません。
ただ、癌に対しては、東洋医学では歴史的に、苦心して治療してきた経緯があります。
それについては真摯に学び、使えるものは実践しようとは思っています。
まあ、現代日本の西洋医学ではいわゆる「標準治療」というものがある程度確立されており、癌と分かれば、その分類やステージ(進行度合い)に応じて、
定型的な治療が決まっており、その結果もデータできちんと出ている。
従って、それを普通に選択する患者さんが大多数、というワケだ。
しかし、実際にそれを行ってみると、イボやホクロを取るのとは大違いで、あまりに強い副作用に面食らって、
「いくら治療のためとはいえ、なんでこんなにキツイ思いをしなきゃならんのだ。。。」
と、「標準治療」を始めたことを後悔した、なんて仰る患者さんもいる。
また上記のように、キチッとインフラ的に治療の内容なスケジュール等々が確立されているだけに、
「対応が機械的、事務的で、人情味を感じない。」
とか、
「まな板に乗った魚が流れ作業のように捌かれていくように、次から次に初対面の医療者が出てきてはいじくり回される印象。」
なんて話も聞く。
一方で、辛い治療をやった結果、今では体調良好であり、大いに感謝している、という話もある。
まあこういう現状の中にあって、鍼灸師サイド、東洋医学サイドとしては、出来る限りの心身のサポートをさせて頂く訳です。
今日患者さんとの話の中で、
「鍼の後のダルさと、抗癌剤の後のダルさは全然質が違う。」
という話が出ました。
まあそりゃそうだよね。。。
片や余分な緊張を緩め、血流バランスを調整した結果のダルさ、片や細胞を攻撃した結果のダルさですからね。。。
どこまでいっても、世界観、哲学の違いを堅持したい。
2019.10.14
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「脊髄損傷」という病気があります。
これは病気というか、ケガ(外傷)からくるものがほとんどです。
最近ではプロレスラーの高山善廣さんが試合中の事故で起こしました。
背骨の中には「脊髄」という、中枢神経の束が入っている訳ですが、これが何らかの外傷によって障害されると、主にその障害部位から下のレベルの筋運動や感覚が機能しなくなってしまうという、大変気の毒な病気です。
この病気は、以前にもプロレスラーのハヤブサさんなど、有名人に何人か患った方がおられますので、知っている人も多いことと思います。
・・・で、これに対して、清明院の鍼灸はどうか、というお話。
僕は20代の前半から、今日に至るまで、ずーっと往診(在宅医療)をやらせていただいておりますので、脊髄損傷の患者さんを診させていただく機会は、これまでにも多々ありました。
仕事が出来ない、あるいは出来ても大変なハンデの中でおやりになっている方がほとんどですので、自費で継続して治療するのは大変なことですし、
外来では正直、あまり診る機会は少ないのですが、これまで、往診の患者さんも入れると、10人以上診ています。
今現在は、外来でも数名、診させていただいています。
もちろん普段通り、北辰会方式の弁証論治で対応します。
臨機応変な少数鍼治療と、養生指導が、僕に出来るすべてです。
これによって、主に飲食、二便、睡眠の状況を変えていき、リハビリでのストレスの緩和や、QOLの向上に繋げていきます。
脊髄損傷の患者さんに対する対応として、西洋医学的、リハビリテーション医学的に考えることと言えば、
「障害機能の回復」
「残存機能の維持・増進・改善」
です。
また現在ではiPS細胞を使った「再生医療」がこれにどこまで出来るのか、ということに期待が高まっています。
これに対して、我々東洋医学ではあくまでも
「一人一人の患者さんに合わせた、陰陽バランスの調整」
です。
・・・まあ、それが結果的に、残存機能の維持増進改善や、障害機能の回復に繋がれば良い、繋がるかどうか、どこまでいけるか、という話であるわけです。
脊髄損傷の患者さんが日々感じておられるストレスは、我々健常者の想像を絶するものだろうと思います。
生来の麻痺でなければ、健常であった時(動かせていた時)の記憶があるからこそ、尚更でしょう。
治療後に起こる変化に関して、こちらが過度な期待をし過ぎるとか、あるいは患者さんに期待させ過ぎるのはちょっと違うと思うし、何人か実際にやってみれば分かると思いますが、
患者さんも、術者の側も、実際は非常に根気のいる治療です。
それでも、密にコミュニケーションをとりながら、コツコツとあきらめずに治療していくと、麻痺までは回復しなくても、色々なポジティブな変化が出ることがあります。
発汗、排尿、排便、睡眠の状況の良性変化、また、上肢が動く患者さんでは車いすを使うので、肩こりや頭痛、逆上せ感などの不快な不定愁訴の改善、
何より日々の生活で感じるマイナスな気分の良性変化などなど、鍼灸治療の産物、副産物は枚挙にいとまがないです。
これは僕自身がこれまでに何度も経験しているところです。
本来は、脊髄損傷専門のリハビリ病院でも、積極的に東洋医学的な鍼灸漢方でのアプローチを採り入れるべきだと思っています。
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