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日本内経医学会に行ってきました!!

2018.05.01

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こないだ予告しましたが、昨日は、二松学舎大学で行われた日本内経医学会に参加してきました!!

 

明日は内経医学会へ 参照

 

 

今回は中国北京の中国中医科学院鍼灸研究所黄龍祥先生による『黄帝内経』研究のお話。

 

 

中国語での講演であり、同時通訳が少し聴き取りにくかったり、スライドが少し見にくかったこともあって、正確に消化できているかちょっと怪しいですが、

 

各時代における『黄帝内経』の特徴や、その関り等も含めて、精緻に研究しておられる黄龍祥先生が、最終的に『黄帝内経』の重要なエッセンスは

 

”「血気」と「脈」”

 

である、という考えに行きついた、というような内容であったと思います。

 

 

また、以前このブログでも紹介した、日本人考証学派の大家である森立之や、2005年に亡くなった、東大の有名な哲学者である湯浅泰雄先生に影響を受けたことなども話しておられ、

 

日本人が中国の第一線の先生に影響を与えている部分は大きいんだと改めて思いました。

 

森立之という人物 参照

 

 

また、今回黄龍祥先生が紹介した『黄帝内経』の細かいエッセンスは、常々蓮風先生が仰っていることとほとんど同じでしたね。

 

 

文献研究から入っても、臨床家の立場で入っても、やっぱり重要なことは一致してくるものなんだなあ、と思いましたね。(*‘∀‘)

 

 

講義の中で、道教の経典である『太平経』を引用しておられたのが印象的で、「脈で一番大事なのは気である」というような記載が印象に残りました。

 

「道教」って何ですか?(その16)   参照

 

 

ここ、ちょっと掘り下げて、来月の「胃の気の脈診」講義にブチ込んでやろうかと思います☆

 

 

2コマ目は小曽戸洋先生『日本における黄帝内経の受容と変遷』

 

 

相変わらず文献研究の最前線の細かい内容をたくさん語ってくださいましたが、最後に

 

「誰が何年に何を書いたかなんてことに詳しくなっても何の意味もない!実際に内容に立ち入って研究しないと!」

 

と仰っていたのが印象的でした。

 

 

まったくだと思います。

 

 

そして、臨床家としてはさらに、

 

「それが現代の実地臨床で有用性の高いものかどうか」

 

実際にやってみて吟味するところまで、ですね。

 

 

「死典」ではなく、現代に真に生きる「古典」なのかどうか見極める、蓮風先生の仰る「臨床古典学」の立場です。

 

 

その後は明治国際医療大学斉藤宗則先生二松学舎大学町泉寿郎先生日本内経医学会会長の宮川浩也先生による『黄帝内経』を中心とした、

 

日本、中国の近代史、日中の交流のお話。

 

 

3先生ともに、非常に細かく調べておられて、素晴らしかったです。

 

 

僕の知らない内容がたくさん出てきました。

 

 

そして終了後の島田隆司先生顕彰会では、島田先生のご一族と初めて対面、ご挨拶させていただきました。

 

 

僕は現在、週に一回、東洋鍼灸専門学校で非常勤講師をやらせていただいていますが、これは今から10年くらい前、島田隆司先生のご長男さんである島田力先生が声をかけて下さったからです。

 

(・・・で、島田力先生を紹介してくれたのが兵頭明先生なわけね。)

 

 

今回初めてご挨拶させていただけて、良かったです。

 

 

各先生方のご挨拶、島田隆司先生の業績紹介では、リアルな日本鍼灸近代史を感じることが出来ました。

 

 

人生を通じて、非常に積極的に、鍼灸界に色々な学会を作ったり、中国と交流したり、国内の優秀な人をまとめたりすることに尽力された、

 

大変器の大きな先生であったことが、改めてよく分かりました。

 

 

ところで、島田先生が丸山昌朗先生に弟子入りしたのは32歳なんですね。。。

 

丸山昌朗という人物

墓マイラー 36 丸山昌朗先生   参照

 

 

30過ぎてから、あれだけたくさんの優秀なお子さんやお弟子さんを育てながら、業界にも臨床にも尽力された、そのパワーは本当に素晴らしいと思います。

 

 

見習います☆(*‘∀‘)

 

 

因みに島田隆司先生の素問講座については

 

島田隆司素問講座onネット

 

というサイトがありますので是非チェックしてみて下さい、

 

 

 

 

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暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 2

2018.02.15

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前回のお話

 

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学   参照

 

 

では続きいきましょう。

 

 

◆暈厥の定義

 

 

『症状による中医診断と治療 上巻』によれば、「暈厥」の定義は

 

突然意識が消失して四肢が冷え、一定時間のうちに覚醒して、失語、顔面麻痺、半身不随などの後遺症を伴わないこと

 

だそうです。

 

 

東洋医学のバイブルといっていい、『黄帝内経 素問』「生気通天論(3)」に、「薄厥(はくけつ)」という熟語で登場します。

 

 

そしてこれは後世になって、

 

「鬱冒(うつぼう)」

「気厥(きけつ)」

「血厥(けっけつ)」

「痰厥(たんけつ)」

「食厥(しょくけつ)」

「暑厥(しょけつ)」

「酒厥(しゅけつ)」

「昏厥(こんけつ)」

「昏暈(こんうん)」

「昏仆(こんふ)」

 

などと呼ばれています。

 

(なげえ~~ ありすぎ~~~)

 

 

あれこれと紛らわしいんですが、要は、意識障害を起こした原因(病因)や、その病態によって、名前を呼び分けているようです。

 

 

ともかく、暈厥というのは、「一過性の意識障害」のことを言います!!(・ω・)ノ

 

 

暈厥の暈の字は「眩暈(げんうん):めまい」で有名なんですが、通常、めまいには意識障害は伴いません。

 

 

暈厥の「厥」の字は、ちょっと大事なので後で詳しく書きます。

 

 

また、暈厥は「神昏(しんこん):意識障害が長く続くもの(昏睡状態)」とは、病態が違います。

 

 

また、私の親戚が、ずいぶん前に脳腫瘍で倒れた時に起こした

 

「癲癇(てんかん:単に癇(かん)ともいう)」

 

でも、一過性の意識障害はありますが、この場合は四肢痙攣、牙関緊急(強く噛み締め、閉口してしまう)、口から泡を吹くなどの証候を伴い、

 

これも暈厥とは区別します。

 

 

 

続く

 

 

 

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七死の脈⑩ 附録 形気の不和について

2018.02.09

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これまでのお話

 

七死の脈① 雀涿脈

七死の脈② 屋漏脈

七死の脈③ 弾石脈

七死の脈④ 解索脈 

七死の脈⑤ 魚翔脈

七死の脈⑥ 蝦游脈

七死の脈⑦ 釜沸脈

七死の脈⑧ 附録 数脈について

七死の脈⑨ 附録 結代脈について   参照

 

 

◆形気のアンバランス

 

 

蓮風先生がかつて『鍼灸医学における実践から理論へ パート2』の中で、逆証(予後不良の疾患)の鑑別診断について書いてくださっています。

 

 

ここにチラッと、

 

「脈に形気のアンバランスがあるものは良くない。体格の割に脈が妙に弱いものは、何かのきっかけで頓死することがある。」

 

と書いて下さっております。

 

 

体格もよく、基本的に丈夫であるが、脈を診てみるといかにも頼りない。

 

 

まるで、虚弱で病弱な小児のような脈をしている、なんてのは注意が必要です。

 

 

逆に言うと、その反対に体格的には頼りなくても、脈がしっかりしているものは治しやすい、とも言えます。

 

 

このことは、このブログにも何回か登場している石原保秀先生『診療夜話 死生要訣』の中にも出てきます。

 

石原保秀を含む記事 参照

 

(かの昭和初期の東洋医学の7人の侍の一人です。カッチョイー(゚∀゚))

 

 

そこに、

 

「経に曰く、形脈と病と相反するものは死す。」

 

と出てきます。

 

 

また、『難経』21難にも、

 

「經言.人形病脉不病.曰生.脉病形不病.曰死.・・・」

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

「経典に、病気だけど脈が普通の人は生きれる、脈が病的で体が普通の人は死ぬ、・・・と記載がある。」

 

となります。

 

 

このような記載は、『黄帝内経素問』方盛衰論(80)、『傷寒論』平脉法篇などにも似た話が出てきます。

 

☞『黄帝内経素問』方盛衰論(80)

 

「形氣有餘.脉氣不足.死.脉氣有餘.形氣不足.生.」

 

☞『傷寒論』平脉法萹

 

「師曰.脉病人不病.名曰行尸.以無王氣.卒眩仆不識人者.短命則死.人病脉不病.名曰内虚.以無穀神.雖困無苦.」

 

 

このように、脈だけが妙に他の情報と食い違う、これが怖いんです。

 

 

これもよく覚えておくといいと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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「雪ぐ」鍼。

2018.02.08

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今年は東京でも雪が降りましたね。

 

 

群馬出身の僕としては、たまに雪を見ると妙に安心しますな。

 

 

いつもだったらかなわないけど、たまにならいい。

 

(日本海側の人、北国の人は、ホント大変だね。。。)

 

 

・・・ところでこの「雪」という字、「雪(そそ)ぐ」とか「雪(すす)ぐ」と読むことをご存知でしょうか。

 

 

これが鍼灸のバイブル、『黄帝内経』の中に出てきます。

 

 

「素問 至真要大論(74)」に、

 

「・・・猶拔刺雪汚・・・」

 

とあります。簡単に訳すと

 

「・・・なお、トゲを抜き、汚れを雪ぐような治療を・・・」

 

という文章です。

 

 

「霊枢 九鍼十二原(1)」にも、

 

「・・・汚雖久.猶可雪也.・・・夫善用鍼者.取其疾也.・・・猶雪汚也.・・・」

 

と出てきます。ここも簡単に訳せば、

 

「汚れが長引いていても、雪ぐべきである・・・鍼が上手な人は、病気を治すのに、・・・汚れを雪ぐように・・・。」

 

となります。

 

 

「雪ぐ」には浄化する、洗浄する、拭い去る、という意味があります。

 

 

上手い先生は、汚れを浄化するような鍼をすると。

 

 

汚れを綺麗にする鍼、浄化の鍼、雪ぐ鍼、いいですねー☆(゚∀゚)

 

 

 

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七死の脈③ 弾石脈

2018.01.28

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◆弾石脈(だんせきみゃく)

 

 

今日は弾石脈です。

 

 

これも読んで字のごとく、石を弾いたように堅い、しかも速い脈のことです。

 

『脈経』「・・・堅ニシテ促・・・」とあります。)

 

 

なんですが、強く押さえると消えてしまう脈です。

 

 

蓮風先生の解釈では、大きな石を手に乗せて、それを金槌でガツンと叩いたときに、手に感じる衝撃のような脈だそうです。

 

 

この脈は、腎と肺の終絶の脈と考えられています。

 

 

『脈経』「腎膀胱部」『素問』平人気象論(18)には、腎の病脈として出てきます。

 

 

特に冬場にこの脈、あるいはこれに近い脈が出ると、「腎がかなり病んでいる、場合によってはヤバい!」と判断できます。

 

(比較的、冬場に強い痛みを訴えている老人に、たまにいらっしゃると思います。)

 

 

これが出ていても、治療で緩み、力が出て来るようなものは大丈夫ですが、緩まず、力が出ず、あるいは一過性にしかいい変化を見せないものはマズいです。

 

 

ここでは詳細は省きますが、これは、胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈にも書いたように、季節と臓腑の関係にも繋がってきます。

 

 

僕の経験上では、肺結核で亡くなった患者さんを診ていたことがありますが、その患者さんが亡くなる寸前に打っていた脈が、ちょうどこのような脈でした。

 

 

 

続く

 

 

 

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「刺の微は速遅にあり」とはどういう意味か。

2018.01.15

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鍼灸医学、東洋医学の聖典、『黄帝内経』

 

 

『黄帝内経』の内容は、『素問』81編、『霊枢』81編からなります。

 

 

この二つのうち、特に『霊枢』「鍼経」とも言われ、鍼灸の聖典とも言われます。

 

(もちろん、別意見もありますが、こっちの方が何となく定説でしょう。)

 

 

そして、こういった古典は、最初(冒頭)に最も重要なことが書いてあることが多いようです。

 

 

『素問』の冒頭は「上古天真論」『霊枢』の冒頭は「九鍼十二原」が1編目です。

 

 

「九鍼十二原」には非常に重要なことがたくさん書いてあり、多くの伝統鍼灸を重んじる鍼灸師に、特に注目されています。

 

 

ここに、

 

「刺の微は速遅にあり」

 

という文言が出てきます。

 

 

以前、「補瀉」に関して愚考を書きましたが、この文言は多くの解説書に言われるように、

 

「刺鍼のスピードのが速いか遅いか」

 

のことを指している、と言われます。

 

 

いわば「徐疾の補瀉」のことですね。

 

補瀉 目次  参照

 

 

刺鍼する際の鍼の動かし方のスピード(速遅、徐疾)の重要性は、色々な古典に出てきます。

 

『鍼経指南』『子午流注鍼経』『鍼灸大成』など)

 

 

しかし、ここに関して、先日の勉強会で日本内経医学会の会長の宮川浩也先生が仰った、

 

「この部分は刺鍼の速さの問題だけでなく、臨床の際の判断の速さ、迷いのなさを言っていると思う。」

 

と発言されたことに、非常に感銘を受けました。

 

 

・・・なるほど、そう読むか。

 

 

サスガ内経医学会!と思いましたね。<m(__)m>

 

 

 

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糖尿病と東洋医学 2

2017.06.09

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前回のお話

 

糖尿病と東洋医学  参照

 

 

◆消渇(しょうかち、しょうかつ)とは

 

 

『実用中医内科学』によれば、

 

飲食の不摂生や情志の失調などにより引き起こされる多飲、多食、多尿、身体消痩、尿に甘味があるなどを特徴とする病証を言う

 

とあります。

 

 

韓国ドラマ『太陽人 イジェマ』で、ジェマが患者の尿を煮詰めて、それを舐めて、甘い味を確認するエグイシーンが出てきますが(苦笑)、

 

こうやって昔の医者は消渇を診断していたんでしょう。

 

 

まあ、消渇はおおよそ、西洋医学の言うところの糖尿病に相当するもの、といっていいと思います。

 

(まったく同一ではないともいますが)

 

 

この「消渇」の歴史は古く、『黄帝内経』の中にすでに「消癉(しょうたん)」という病名で出て来ます。

 

『素問』通評虚実論(28)、『霊枢』邪気蔵府病形(4)、師伝(29)、五変(46)、本蔵(47)です。)

 

 

これは、食欲があるのに徐々に痩せていくようなものを示し、詳しく述べられています。

 

 

以降、漢の時代には「消癉」の患者のカルテが残っていたり、張仲景(150?-219)『金匱要略』には腎、膀胱の病を中心に、肺の病の篇でも「消渇」について述べられていたりと、

 

随分古い時代からこの病気については重く認識されていたようです。

 

 

 

続く

 

 

 

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胃の気の脈診③ 名状をもってするに難しき脈

2017.05.13

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↑↑日本人にとって、特別な場所。

 

 

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前回のお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈       参照

 

 

 

◆名状をもってするに難しき脈とは

 

 

以前このブログでも紹介した、明末から清初の名医、李中梓(李念莪1588-1655)先生が、その超有名な著作である、

 

『診家正眼』の中で、この様に述べております。

 

易水学派の五大家 李中梓(りちゅうし)  参照

 

 

「胃の気のしっかりした脈というのは、大きいようで小さい、堅いようで柔らかい、何とも言えないちょうどいい脈なんです~~」

 

と。

 

 

まあつまり、中庸を得たような、言語で表現するのが難しい脈なのである、と。

 

 

そうはいっても、北辰会では、各古典や歴代医家の見解を参考に、「胃の気のしっかりした脈」について、以下のように表現しております。

 

 

緩滑(かんかつ・・・緩んでいるけどしっかりもしている)

 

弱以て滑(じゃくもってかつ・・・弱いんだけどもしっかりしている)『素問 玉機真蔵論』に記載

 

軟滑徐和(なんかつじょわ・・・柔らかいんだけれどもしっかりしており、ゆったりとしている)『景岳全書』に記載

 

衝和(しょうわ・・・強いんだけれども和やかである)『血証論』に記載

 

 

まあ、上記のような感じの脈から、離れれば離れるほど、それは病的な脈である、と考えられるわけです。

 

 

つまり、噛み砕いていえば、硬すぎる、強すぎる、早すぎる、あるいは反対に弱すぎる、遅すぎる、柔らかすぎる、などの脈は良くないっちゅうことです。

 

 

要は、やっぱ中庸が大事、ってことね。(*‘∀‘)

 

中庸を含む記事 参照

 

 

脈とて、その原則から外れるものではないのです。

 

 

 

続く

 

 

 

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胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈

2017.05.11

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↑↑落雷現場と仏さん。

 

 

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前回のお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは    参照

 

 

◆四時陰陽に従う脈とは

 

 

これはもともと、『黄帝内経素問』平人気象論(18)に出てくる脈のお話です。

 

 

「平人」というのは健康人のことで、平人の脈には四季それぞれに応じてわずかな変化が現れるのが正常、と説きます。

 

 

具体的には、

 

春は微かに「弦(げん):新緑の弦のようにしなやかで長い脈」

夏は微かに「鈎(こう):大きな脈。鉤脈、洪脈と意味は同じ」

長夏(※)は微かに「耎弱(ぜんじゃく):弱々しい脈」

秋は微かに「毛(もう):浮いた脈」

冬は微かに「石(せき):沈んだ脈」

 

という脈状が現れる、と説きます。

 

((※)長夏については、日本では梅雨時期、秋雨の時期のことである。 by『内経気象学 P37』緑書房 橋本浩一)

 

 

この「微かに」というのがポイントや!と、昔から藤本新風先生はいつも仰います。

 

 

この「平人気象論」の話は、後の漢の時代に書かれたとされる『難経』にも受け継がれ、その「15難」にも出て来ます。

 

 

『難経』15難では「微かに」が削除されているのですが、削除するべきでない、というのが北辰会の意見です。

 

 

こうやって、いくら大古典であっても、100ゼロで丸呑みするのではなく、おかしいところはおかしい、という意見を持つこと。

 

 

非常に重要だと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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「衛気」って何ですか? その13

2017.02.13

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これまでのお話

 

カテゴリ 「衛気」参照

 

 

 

◆衛気は汚い??

 

 

『黄帝内経素問 痹論(43)』の中に、「営気は清、衛気は濁」と出て来ます。

 

 

これを額面通り読むと、

 

「へえー、営気は綺麗で、衛気は汚いのかー。(゚∀゚)」

 

と思ってしまいそうですが、どうもその理解は違うようです。

 

 

”清濁”、と一口に言っても色々と意味があるようで、ここでの”清濁”は営気と衛気の「柔剛」を言っているという説があります。

 

(by 柴崎保三先生)

 

 

つまり、柔和であり、体内を濡養しながら相対的にゆったりと循環する「営気」に対して、ある意味荒々しく、猛々しく、

 

相対的に素早く体表面を防護するのが「衛気」、という意味付けなんだそうです。

 

 

・・・このように、古典に出てくる漢字の意味については、現代で使われている意味と違った意味で出てくることもあるので、気を付けないといけませんねー。(゚∀゚)

 

 

 

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