東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

七死の脈⑧ 附録 数脈について

2018.02.04

DSC_1757.JPG

 

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ 

 

「エキテン」清明院サイト

 

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

 

これまでのお話

 

 

七死の脈① 雀涿脈

七死の脈② 屋漏脈

七死の脈③ 弾石脈

七死の脈④ 解索脈 

七死の脈⑤ 魚翔脈

七死の脈⑥ 蝦游脈   参照

 

 

 

◆数脈(さくみゃく)について

 

 

ここまで、脈診上、非常に危ない脈(七死脈、怪脈)のお話をしてきました。

 

 

ヤバい脈の大まかな特徴として、

 

堅さ、速さ、不規則(不整脈)、極端に浮いている、極端に沈んでいる、

 

これらの異常が重なると非常にマズい、アブナイ、というお話をしました。

 

 

今日はその中の、数脈(さくみゃく)について考えてみます。

 

 

数脈というのは、基本的には速い脈(いわゆる頻脈)のことです。

 

 

中医学の教科書では、90回/分が基準と言われ、術者(平常人)の1呼吸に5回以上拍動するもの、と言われます。

 

 

数脈に対する北辰会的な見解については、今から35年ほど前、1983年に、蓮風先生が『迎隨』という雑誌に、

 

「数脈は必ずしも熱にあらざるの論」

 

という論考を投稿しています。

 

(谷口書店『鍼灸医学における実践から理論へ パートⅠ』にも掲載)

 

 

これを簡単に説明すると、それまで、『難経』9難の説を参考に、「数脈」は熱証を示すものと考えられてきたが、それに異を唱えている医家も多く、

 

とりわけ、蓮風先生の大尊敬する、明代の名医である張景岳は、

 

「数脈は必ずしも熱ではない!」

 

と、著書『景岳全書』脈神章に明記している、さらに蓮風先生自身のいくつかの症例からしても、そのように思える、という内容です。

 

「張景岳(ちょうけいがく)」という人物   参照

 

 

・・・だから、脈だけで診断を即決してはいけない、東洋医学を行うものは、必ず多面的観察をして、慎重に診断はなされなければならない、

 

と、指摘して下さっています。

 

 

そしてさらに、同年、1983年の『胃の気の脈診』の中でも、張景岳の16脈状診を参考に、数脈を”胃の気”と絡めて解説し、結論として、

 

「数脈は胃の気の逼迫である。」

 

と表現しています。

 

 

重症の患者さんに数脈が出た時、あるいは重症でない患者さんでも、数脈が出ており、それが治療しても緩まない時は、近々何かが起こると考えて、

 

ほぼ間違いないと思います。

 

 

僕の経験で、数脈で印象深いのは、これはウソみたいな本当の話なんですが、3.11東日本大震災の時、その一週間くらい前から、妙に数脈を打っている患者さんが多い、

 

しかもそれが治療してもなかなか緩まない、というのを、当時のスタッフと話していたら、あの大地震が来たことがありました。

 

 

 

そういうパターンもあるんですね。

 

 

 

続く

 

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルサイト

 

 

清明院スタッフブログ『清明なる日々』

 

 

 

 

関連記事: 四診(診察法)脈診

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です



:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

 RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿