東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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七死の脈⑪ 附録 損至脈について

2018.02.11

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これまでのお話

 

七死の脈① 雀涿脈

七死の脈② 屋漏脈

七死の脈③ 弾石脈

七死の脈④ 解索脈 

七死の脈⑤ 魚翔脈

七死の脈⑥ 蝦游脈

七死の脈⑦ 釜沸脈

七死の脈⑧ 附録 数脈について

七死の脈⑨ 附録 結代脈について

七死の脈⑩ 附録 形気の不和について   参照

 

 

 

◆損至脈について

 

 

石原保秀著『死生要訣』には、東洋医学の代表古典である『千金方』『脈経』から引用してきて、「損至脈(そんしのみゃく)」という考え方も紹介されています。

 

 

これはちょっと大事なので、書いておきましょう。

 

 

まあこれを簡単に言うと、

 

損脉=遅脈

 

至脈=数脈

 

のことです。

 

 

・・・なら普通に遅脈、数脈、って言えばいいじゃんか、と思うと思いますが、

 

損脉(遅脈)の場合は、病が肺→心→脾→肝→腎と上から下に進み、

 

至脈(数脈)の場合は逆に、病が腎→肝→脾→心→肺と、下から上に進む、

 

という風に、病の伝変順に特徴がある、という違いがあります。

 

 

そしてこの記載は、鍼の聖典の一つといってもいい、『難経』14難にも出てきます。

 

(・・・というか、『難経』の方が先であり、オリジンですね。)

 

 

これについては、『ハイブリッド難経』の中で、割石先生が非常に読み応えのある解説をして下さっています。

 

(興味のある方はそちらを参照してください。ブリ難の21難までの解説は、いつ読んでも非常に刺激的です。)

 

 

順逆を考えた時、上から下に進む病と、下から上に進む病では、後者の方がアブノーマルであり、悪い感じがしますが、『難経』ではそうは書いておらず、

 

損脉(遅脈)の時に腎を病んでいるものは死ぬ、

 

至脈(数脈)の時に肺を病んでいるものは死ぬ、

 

と書いています。

 

 

これは、それぞれ伝変の最終段階だから、という意味でしょうけれども、臨床的には

 

極端な損脉(遅脈)であって腎を病んでいるもの、

 

極端な数脈(至脈)であって肺を病んでいるもの、

 

この二つは注意が必要だ、ということです。

 

 

・・・ここでなぜ、損至脈に触れたかというと、以前大阪で、私の末期がんの症例発表に関して、藤本新風先生から

 

「この症例において、損至脈を意識して診ましたか?」

 

と、質問をいただいたことがあって、妙に印象に残っているんですよね。

 

 

 

何か意味があると感じ、以来、気を付けるようにしています。

 

 

 

続く

 

 

 

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