東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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今年は脈診の年か?

2018.01.25

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来年度の北辰会のカリキュラムスケジュールが発表されました。

 

 

今年は私の担当科目に「胃の気の脈診」が当たっています。

 

 

北辰会の脈診法である「胃の気の脈診」については、以前このブログでも簡単に紹介しました。

 

胃の気の脈診⑧ 衝和と弦急の脈   参照

 

 

しかもこのテーマは毎年、学生さん用に少しレベルを落として、東洋鍼灸専門学校では喋っています。

 

 

北辰会で喋るのは5年ぶりくらいですかね。

 

 

しかも今年は偶然にも、四国医療専門学校で三月に喋る内容も「胃の気の脈診」です。

 

来春、四国で喋ります!! 参照

 

 

まあ鍼の神からの、

 

「今年は脈診をやれい!」

 

という啓示でしょう。

 

 

謹んで、慎んで、やらせていただきます。<m(__)m>

 

 

山延年『脈法手引草』にある「七死の脈」の話を書こうと思ったら、全然違う文章になってしまった。。。

 

 

まあこれはこれで、また書きます。(笑)

 

 

 

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墓マイラー 46 番外編 沖縄慰霊編

2018.01.18

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再び、墓マイラーに行ってきました!!

 

これまでの墓マイラーは  墓マイラー 目次          参照

 

 

今回は番外編として、医家ではなく、沖縄戦没者慰霊編。

 

 

小学生の頃から、戦争の話は断片的に聞いていて、僕が子供の頃は、わずか40年くらい前の話なのに、教育から常識から、

 

現代とのあまりの違いに、何となく興味があり、この業界に入ってからは、行政上の鍼灸医学、東洋医学への不平等な扱いを現場で実感し、

 

日本の近代史、医学史にさらに興味を持つようになり、祖父が海軍であったこともあり、明治維新や大東亜戦争に関しては、

 

非常に興味を持つようになりました。

 

 

 

そして、ずーっと行ってみたかった沖縄の戦跡。

 

 

大東亜戦争時、南洋諸島や樺太、占守島、硫黄島と並んで、非常に激しい地上戦が行われた地です。

 

 

去年はハクソーリッジという映画にもなり、僕の中で興味が高まっていました。

 

最近観た映画  参照

 

 

 

そこでとうとう、行ってきました!!

 

 

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↑↑逆光で見にくいですが、戦争終結後、いち早く(と言っても約1年後)作られた沖縄県民による慰霊碑「魂魄の塔」

 

 

 

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↑↑当時は逃げ場所がなく、人口の壕以外にも、沖縄の土地独特の天然の洞窟や鍾乳洞(ガマ)の中を隠れ場所や病院として利用していました。

 

 

いくつか回りましたが、どこも非常に狭く、暗く、ジメジメ暑く、しかも当時は非常に臭く、まさに地獄絵図のような場所だったそうです。

 

 

それでも住民としては外の「鉄の暴風」の中に比べれば天国だったようです。

 

 

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↑↑有名な「ひめゆりの塔」。この隣の資料館は必ず寄るといいと思います。

 

 

塔のすぐ隣には沖縄戦の医療人への慰霊碑も。

 

 

軍医のギリギリの判断が功を奏して、多くの人が助かった例も、そうでない例もあるそうです。

 

 

 

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↑↑白梅の塔。地元のガイドさんは、ひめゆりだけが有名になって、観光地化しているけど、学徒隊はひめゆり以外にも白梅や梯梧など、たくさんあって、

 

そのどれもが、非常に悲惨な目に遭っているんだ、ということを強く強く言っておられました。

 

 

今回初めて実際に現地に行き、何人かのガイドさんから当時の話を聞くと、1945年の3月から6月末までの沖縄がどういう状況だったか、

 

その悲惨さ、過酷さ、恐ろしさ、非常に良く分かりました。

 

 

・・・やっぱ行かないとダメだね。

 

 

あれを生き抜いた人は、ホントに凄いと思います。

 

(ひめゆりの塔の資料館に行くと、生き延びた人のインタビュー映像が流れています。)

 

 

沖縄は、あれから72年経った今でも、残念ながら国際問題山積で、完全に平和とは言えない場所ですが、それでも当時は米軍の軍艦で埋め尽くされていたという海や、

 

「鉄の暴風」と言われる、1m四方に数十発の爆弾が落ちたと言われる土地と比較すれば、当時よりは格段に平和になった沖縄を見ると、亡くなった多くの人の死も、

 

決して無駄じゃなかったのかなと、まあ言葉にはなりませんが、ただただ、手を合わせたくなります。

 

 

合掌

 

 

 

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バカにされた経験

2017.12.11

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20代前半の頃、東洋医学の医者になりたいと意気込んで、毎晩、目を爛々とさせながら、夜中まで勉強して、日曜日は勉強会に行って、

 

空いた時間は先輩や、気になる治療院に治療を受けに行き、分からないことは先輩に聞きながら、必死になって東洋医学を身に付けようとしていた。

 

 

・・・でも、現実は厳しくて、患者さんは誰も、僕の出来損ないの東洋医学なんて受けようとしてくれなかった。

 

 

毎回、分からないなりに脈を診て、舌を診て、腹診をして、

 

「肝臓がどうのこうの」

 

とか、

 

「腎臓がどうのこうの」

 

とか、

 

「東洋医学ではどうのこうの」

 

とか、よく意味の分からない説明をしては、手先や足先など、症状と全然関係ない場所に鍼治療するのだが、ある日、ご高齢の男性患者さんから言われた。

 

「あのさー、そんなんどうでもいいから、早く肩もめよ。」

 

と。

 

僕が、

 

「いや、でも内臓の不調も考えて、根本的な治療をしないと・・・、」

 

と食い下がると、

 

「腎臓だの肝臓だのは、病院のそれ専門の先生に診てもらうから、別にアンタに診てもらわんでもいいよ。」

 

と言われた。

 

 

僕は歯を食いしばって、

 

「そうですか、分かりました。」

 

と頭を下げて、悔しさで震える手で、その患者さんの肩をもんだ。

 

 

一人で群馬から東京に出てきて、友達もいない中、そんな惨めな日々だった。

 

 

 

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鍼灸近代史

2017.09.01

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こないだ、漢祥院を研修している時、蓮風先生から言われた。

 

「もっと勉強して、鍼灸を中心に、近代史を徹底的に踏まえろ。」

 

と。

 

 

今、北辰会では、滋賀の森洋平先生が、この分野を熱心に研究しておられます。

 

 

僕の、死んだ祖母は歴史の教師でした。

 

 

中学生の頃、テスト勉強に付き合ってもらった記憶があります。

 

 

祖母は、歴史を勉強すると、昔の人の考え方が分かって面白いじゃん、といっていたけど、中学生時代の僕にとっては正直、全然楽しくなかったです。(^_^;)

 

「源氏がどうとか平氏がどうとか、どーでもいーよ。(=゚ω゚)ノ」

 

って感じでした。(苦笑)

 

 

小中高で、卑弥呼だの平安鎌倉よりも、近代史をもっとやるべきですよね。

 

 

文化史、政治史、その他、近代日本の大きな歴史の流れ。

 

 

自分の祖父母が生きた時代の話なら、もっと興味が持てると思います。

 

 

江戸時代の鎖国、元禄文化華やぐミラクルピースの時代、幕藩体制という、今とは違った統治機構。

 

 

そして明治維新、富国強兵政策、近代化、そして明治大正昭和の戦争、大東亜戦争での敗戦。

 

 

その後、GHQによる占領政策、焼け野原からの復興、朝鮮戦争による特需、高度経済成長、バブル崩壊、宗教ブーム、オウム真理教、インターネット・・・。

 

 

常にそういった、社会背景の影響を受け続けた鍼灸医学。

 

 

これについて、中国や韓国と比較してみても面白いです。

 

 

ところで、こないだの終戦の日の前のNHKスペシャル三部作、なかなか良かったですね。

 

 

樺太戦、インパール作戦、731部隊。

 

 

実は731部隊の一人が、戦後の鍼灸界でも有名な先生の一人だったりします。

 

 

目を背けるべきでないこういった現実も、見てない人はぜひ見ましょう。

 

(動画サイトで見れるでしょう。)

 

 

 

 

まあでも、これやりだすと、面白いけど、臨床やってる時間なくなっちゃうね。(苦笑)

 

 

研究者の先生方、早くいい教科書作ってクレ~~(゚∀゚)

 

 

 

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作戦会議

2017.08.19

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昨日は、はるばる香川から、清明院初代副院長である松木宣嘉先生が清明院に来ました。

 

スタッフブログ 松木宣嘉 過去記事

 

 

そして診療終了後は現在のスタッフ達と呑みに。

 

 

今後、自分らが日本の東洋医学、鍼灸医学に何ができるか、作戦会議です。

 

 

僕としては、全ての言行の基本を、実際の自分の臨床に置くべきだと思っています。

 

 

もちろん、日々学校で授業をやる先生方、日々研究室で文献調査や実験をして論文を書いている先生方の仕事も極めて重要ですが、僕のパートはそこではないと思っています。

 

(てゆーか出来ないっす、俺には。(゚∀゚))

 

 

毎日一生懸命、ひたすら臨床をやることが何よりも重要だけども、そこで得られた貴重な事実を、何らかの形で表現して、

 

発表していくことも重要だと思っています。

 

 

喜ばしい臨床事実、その裏にある方法論、思考の流れの文章化。

 

 

それを、あらゆる批判に耐えうる形に高めていく。

 

 

結果的に、僕の鍼はもっと強くなる。

 

(・・・といいな。(笑))

 

 

結果的に、それが誰かに影響を与え、同じ考え方でもって、知らない患者さんが救われる。

 

 

それが連鎖する。

 

(・・・といいな。(笑))

 

 

まあ、ここくらいでしょうね、俺が死ぬまでの間に後世のために出来ることとと言ったら。

 

 

 

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最近観た映画

2017.07.15

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最近も、忙しいながらも、ヒマさえありゃあ映画観てます!!

 

 

◆ハクソー・リッジ

 

大東亜戦争時、南洋諸島や硫黄島、樺太や占守島と並んで、非常に激しい地上戦が行われた沖縄戦での「前田高地の戦い」の映画化。

 

監督は『マッドマックス』などで有名なメルギブソン。

 

(僕はこの監督の『マチェーテ』というB級映画が個人的に好きだったりします。(笑))

 

72年前、日本本土唯一の地上戦の舞台となった沖縄。

 

最後はお年寄りも、少年少女まで戦闘に参加し、県民の4人に一人が死んだとも言われる、激戦地中の激戦地です。

 

大東亜戦争末期、日本が敗色濃厚になってからの、地上戦の激しさは南方の島々を中心に有名です。

 

この映画の中で、その日本兵がもし弱く、ダサく描かれてたら、メチャクチャにディスってやろうかと思っていましたが、

 

この映画に出てくる日本兵はタフで強いです。

 

反戦映画として、レベル高いんじゃないでしょうか?

 

戦争だけは絶対やっちゃダメだね。

 

 

◆22年目の告白 私が殺人犯です

 

うーん、やっぱりどうも藤原達也が好きになりきれないんだよねー。。。

 

普通にうまいとも思うんだけど、なんなんかナー。。。

 

まあ、映画としては普通にまあまあ面白い。

 

時効はないほうがいい。

 

あと、不幸の当事者でない大衆はホント残酷。

 

 

◆メアリと魔女の花

 

第二の「スタジオジブリ」を自認する「スタジオポノック」の作品。

 

やっぱり僕は小学生の頃からあの絵、あのキャラデザイン、世界観にやられっぱなし世代ですので、無条件に持っていかれますね。

 

あの魔法大学にいる動物とかを運んでるやつらのデザインとか動きとか、校長の旦那が乗ってる機械の動きとか、

 

追っかけてくる魚みたいなのとか、あの世界観がやっぱ好きなんですよねー。。。

 

 

 

◆パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊

 

まあこれはね、ジョニデの衰えないカッコよさをみて安心したり、ハビエルバルデムのゾンビ感が意外といいねとか、

 

ああいう古い海賊船乗ってみたいナーとか、ディズニーランドのカリブの海賊を思い出してノスタルジックな気分になったりとか、

 

まあ、そういう映画かな。(笑)

 

魔女の感じとか、呪いというものに対する西洋的なイメージが興味深いね。

 

 

んー、今回は一番はハクソーリッジかな。

 

 

これをきっかけに、後藤望先生からおススメ戦争映画がいくつか聞けたし。(笑)

 

 

すでにブルーレイ入手!!

 

 

楽しみ~~~

 

 

映画最高!!

 

 

 

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「代替医療批判」について考える

2017.07.14

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先日、小林麻央さんが亡くなられましたね。

 

 

あんなに若くて綺麗で才能もある人が、まだお子さんも小さいのに、あんなことになるなんて、とても不幸で、悲しいことです。

 

 

僕も仕事上、亡くなられる患者さんと接する機会は多いですが、何でこの人がこんなことに、と、不条理を感じることがよくあります。

 

 

・・・ところで最近、なんかやだなー、と個人的には思っていますが、彼女の死をきっかけに、一部のメディアで、

 

「代替医療批判」

 

みたいなものが行われているようですね。

 

 

こういうの、何年かに一回くらい、ありますね。

 

(川島なお美さんの時も、少しあったかな。。。)

 

 

小林麻央さんが亡くなった時、知り合いの鍼灸師の先生がFB上で、

 

「この件に関して、医師の先生方も一生懸命やった筈なんで、”鍼灸をやっていれば助かったのに”みたいなことを言う輩が、鍼灸師から出てこないことを祈る。」

 

とか発言されていましたが、逆に、

 

「代替医療なんかやっていたから、こんなことになったんだ!!」

 

ぐらいのことを、一部のマスコミや医師にガンガン言われていますな。(苦笑)

 

 

何年か前に『代替医療のトリック』という本が話題になりましたが、代替医療を批判する側の筆、論調は、非常に感情的で、厳しい言い方のように思えます。

 

(どうも本気でブッ潰したいみたいですね。)

 

 

『代替医療解剖』という解題版も出ているくらいですから、まあ売れているんでしょう。

 

 

実は僕も持っています。(苦笑)

 

 

僕は東洋医学が大好きですが、大好きであるだけに、その評価にはバイアスがどうしてもかかります。

 

 

僕の、東洋医学への評価というのは、甘くなりがちでしょう。

 

 

ですので、様々な立場からのご批判は、大いに傾聴するべきだと思っています。

 

(批判に全く耳を貸さない人間にはなりたくないし、おかしな批判には正当、冷静に反撃できる人間でありたいしね。)

 

 

まあ、代替医療否定派からは、鍼灸マッサージもカイロも整体も、ホメオパシーも気功もパワーストーンも、お札も祈祷も手翳しも何もかも、

 

全部一緒くたにして、

 

「代替療法のせいで命を奪われた!」

 

とか、

 

「代替療法のせいで標準治療を受ける機会を逃した!!」

 

とか、印象操作ともとれるような内容や、センセーショナル、扇情的な見出しで盛り上がっているようです。

 

(まあそうしないと売れない、読んでもらえないのでしょう。)

 

 

小林麻央さんの件に関しては、ご本人もご家族も、それに関して何もハッキリとしたことを述べていませんので、これは論評できません。

 

 

そもそも、そこは外野が騒ぐことではないと思います。

 

 

現代日本は、西洋医学が圧倒的マジョリティーであり、国家的な絶大なバックアップを受けて、全国の一等地の白い巨塔に、圧倒的物量と、

 

圧倒的マンパワーを誇っております。

 

(笑・・・正直うらやましいです。妬み嫉み☆)

 

 

その現代日本において、上記のような、圧倒的マイノリティー治療をやっている治療師の中に、批判、非難されるべき、詐欺師同然のことを言ったりやったりしている人物が、

 

残念ながらごく少数いるというのは、事実かもしれません。

 

 

患者さんの弱みや不安に付け込み、まったく効果のない治療を、「分かっていながら」押し売りしている輩ですね。

 

 

ただ、それはそれで、粛々と取り締まればいいこと。

 

(実際、たまに捕まっていますよね。)

 

 

一方で、逆に言えばそういう輩が跳梁跋扈できるくらい、かの白い巨塔で、症状や不安が改善しない患者さんがたくさんいるのも事実でしょう。

 

 

それを、上記のマイノリティーの中の、善良な治療師たちが解決している現実があることも事実でしょう。

 

 

確かに効果が見込めると、治療師自身が本気でそう思っている治療法を、その治療師なりに真剣に患者さんに勧めて、それを患者さんが納得、信頼して、

 

その治療師の治療にかかる、という判断自体は、その患者さんとその治療師の人生だし、その患者さんの体ですので、尊重してあげるべきなんじゃないでしょうか?

 

 

もしその「代替医療」の側の治療師が、西洋医学の標準治療を強引にやめさせたり、受ける機会を何らかの方法で奪ったりしたら、それは越権行為であり、

 

その結果起こった、症状悪化などの良くない事象については全責任を負うべきでしょうけども、そうでなく、その治療師自身の考えやスタンスを明確にして、

 

それに患者さんが納得してかかるなら、そこは誰であれ、不可触領域なんじゃないでしょうか??

 

 

そこに首を突っ込んで、全部一緒くたにして弾圧をかけるのは、それこそ、その患者さんや治療師の思想、行動の自由を奪う結果になりはしないでしょうか??

 

 

皆さんはどう思いますでしょうか・・・?

 

 

 

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あはきワールドの記事がほぼ完成☆

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↑↑原爆の爆風で真っ二つに折れた山王神社の鳥居。この鳥居の前の階段では、出撃前の日本軍が誇らしげに記念撮影していました。実に象徴的。

 

 

 

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最近は診療の合間に、どんどん原稿を書いています。

 

 

こないだは症例を一本書いて、伝統鍼灸学会に提出しました。

 

 

今は『あはきワールド』からの執筆依頼に応えて、原稿を書いています。

 

 

これももうたたき台は書き終えて、先輩方の助言も得ながら、推敲中です。

 

 

今週中には書き上がるでしょう。

 

 

なかなか、よい原稿が出来たんじゃないかと思います。

 

 

来週からは、症例をもう一本書きます。

 

 

これもなかなか、良さそう。(゚∀゚)

 

 

 

 

・・・まあ、まずは臨床が大事。

 

 

毎日患者さんを診て、治す、楽にする、そしてその内容についてよく考える、誰にでも説明できるようにする、これが大事。

 

 

それがある程度できるようになったら、今度はその事実を、広く世に問う。

 

 

ネットを活用するのもよし。

 

 

雑誌などのメディアを活用するもよし。

 

 

一番いいのは医学雑誌に、査読委員会による査読を通って、公的な医学論文として世に出すこと。

 

 

誰もが理解できる形で、文章にまとめる。

 

 

これが大事。

 

 

自分が、毎日毎日患者さんやって、メシ食って寝て、老いて、死んでいった後も、鍼灸はあり続ける。

 

 

鍼灸を受ける患者は居続ける。

 

 

100年後も200年後も。

 

 

そのもっと後も。

 

 

世界中で。

 

 

現在から、そこにまでコミットしたいのね、僕は。

 

 

 

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胃の気の脈診⑤ 一定の恒常性の有無を診る脈

2017.05.15

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前回のお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈    参照

 

 

 

◆一定の恒常性の有無を診る脈とは

 

 

脈というのは、当然ながら、一定の律動性がないといけません。

 

 

これが途中で飛んだり、急に早くなったり遅くなったりするようでは、基本的にはいけません。

 

 

前回紹介した原南陽先生は、著書『叢桂亭医事小言』の中の脈論という項の中で、

 

「代脈(たいみゃく)という脈がある。これは”交代”の代であり、強いものが急に弱くなったり、早いものが急に遅くなったりするものを言う。

 

大病人にこれが出たら、胃の気が無く、死期が近いと考えてよい。」

 

と言います。

 

 

単純に律動性がおかしい、現代のいわゆる「不整脈」とは違って、大きさそのもの、早さそのものが急激に真逆のものに変化するもののことを、

 

「代脈」と呼んで、非常に重篤な脈である、という風に述べております。

 

 

一般的な中医学の教科書などでは、「結脈(けつみゃく)」と「代脈(たいみゃく)」の解説として、

 

結脈・・・緩慢で不規則な不整脈(遅脈の部類)

 

代脈・・・緩慢で規則的な不整脈(虚脈の部類)

 

と書かれており、『胃の気の脈診』の中で蓮風先生は、このうちの結脈について、張景岳の説を参考に、胃の気の観点から、

 

「結脈は胃の気の衰亡と停滞」

 

と、簡潔に言い切っています。

 

 

ただ、結脈が停滞なのか、衰亡なのかの判断は慎重を要する、とも書いており、この脈の難しさも指摘しています。

 

 

 

西洋医学では、不整脈を3つの型に分け、まあ簡単に言えば「怖い不整脈」「怖くない不整脈」とに分けており、場合によっては、

 

抗不整脈薬カテーテルアブレーション、ペースメーカーの使用を勧めているようですが、現在では不整脈の治療は非常に進歩したようで、

 

ほとんどのものは治せる、という認識のようですし、ほとんどのものは怖くない不整脈である、としています。

 

 

診断には、ホルター心電図(24時間心拍をモニターする検査)を用います。

 

(電極が少々煩わしいけど、全く痛み等は伴わない検査です。)

 

 

まあ、心臓の病というのは、全く健康に見える人が突然倒れて、そのままあの世行き、なんてこともあり得ますから、

 

心配であれば、一度精密検査を受けてもいいんじゃないでしょうかね?

 

 

・・・まあともかく、我々の立場からは、脈に一定の恒常性がないものは、胃の気の異常の一つであり、重症患者に出ていたら非常に危ないし、

 

一般の慢性雑病の患者に出ていても、ちょっと注意を要する、と考えます☆

 

 

 

続く

 

 

 

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文化大革命と中医学 4

2017.04.16

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これまでのお話

 

文化大革命と中医学

文化大革命と中医学 2

文化大革命と中医学 3          参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆文革後の中医学復興

 

 

1976年、毛沢東の死とともに、文化大革命は収束します。

 

 

その後、難を逃れた老中医たちが息を吹き返し、徐々に中医学復興の動きが始まりました。

 

 

1982年には、湖南省で会議がもたれ、

 

「中医・西医・中西医結合」

 

の3つの勢力をともに尊重し、並存するという政治方針が確定し、中国の憲法にも

 

「中医学の発展」

 

という文言が入ります。

 

 

この方針が、現在まで「曲がりなりにも」続いている、と言っていいでしょう。

 

 

実は、ここでは詳しくは語りませんが、80年代にも、90年代にも、またつい最近も、中医学にはピンチがありました。(苦笑)

 

 

でもその度に、乗り越えて来れるのは、要するに中医学が「いいもの」だからだと思います。

 

 

因みにこの1982年は、東京衛生学園、教員養成科時代の恩師である兵頭明先生が、中国に留学して中医学士を取った年です。

 

(僕はその時、1歳です☆( ゚Д゚))

 

 

因みに因みに、藤本蓮風先生が関西で北辰会を設立したのが、その3年前の1979年。

 

(僕は生まれていません☆( ゚Д゚))

 

 

実は、僕が今、東洋鍼灸専門学校で教鞭をとっているのは、兵頭先生から、教員養成科の卒業の少し前に、当時東洋鍼灸専門学校の学科長であった、

 

島田力先生を紹介していただき、その御縁で、東鍼校に講師として呼んでいただいたのが始まり、という経緯があります。

 

 

そして、兵頭先生とも、島田力先生の御尊父である島田隆司先生(故人、元内経医学会会長)とも、北辰会の藤本蓮風先生は大変古い付き合いがあります。

 

 

何というか、不思議な御縁のようなものを、感じざるを得ません☆( ゚Д゚)

 

 

80年代には、焦樹徳(北京)・張鏡人(上海)・鄧鉄濤(広州)・陸完甫(成都)・柯雪帆(上海)らの老中医が訪日し、講演と臨床指導を行いました。

 

 

彼らが、日本の中医学の恩人、と言っていいのかもしれません。

 

平間直樹先生は、そのように仰っておられます。)

 

 

この中でも、広州の鄧鉄濤(とうてっとう)先生は、以前このブログでも紹介しました。

 

東西医学によるSARSバトル 参照

 

 

この先生は、とんでもない人物です。

 

 

また、鄧鉄濤先生は、2000年代後半から、蓮風先生、北辰会とも交流があります。

 

 

それについては、また機会があったら書きましょう。

 

 

 

 

まあそんなわけで、文革後の1980年代以降、中医学の復興が、不死鳥のように起こって来たわけですね。

 

 

まあでも、1980年代くらいは、実際に中国に留学された先生の話を聞くと、まだ中医師が妙にビクついているような空気があったらしいですがね。(苦笑)

 

 

 

続く

 

 

 

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