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これまでのお話・・・
ここまで、たまたま森道伯先生の墓参に行ったことをきっかけに、甚だ簡単ではありますが、日本の漢方の一流派である一貫堂医学について紹介してきました。
墓参に行くと、その名医が実践した医学、その名医の思想、行動、人生に興味が湧き、色々調べていくと、非常に感動することがあります。
墓マイラー 目次 参照
今日、東洋医学が現代日本で行われているのは、先人たちの絶え間ないご努力の上にあるのだということを再認識しますね。
あらためて、
「ナメた鍼は打てねえなー。。。」
という気持ちになります。
〇
最後に、いくつか森先生の臨床でのエピソードを紹介しましょう。
前述したように、森先生は医者であると同時に仏教の僧籍を持つ宗教家です。
もう亡くなることが分かっている患者さんの前では「生死一如」の理を優しく説き、悠々と死を迎えられるように導いたそうです。
浄土宗では”南無阿弥陀仏”ととなえるが、阿弥陀には
阿→生
弥→現在
陀→死
という意味があり、生から死、死から生へと、大自然の生々化育、霊魂不滅、生死流転の理を示すのだということを、患者さんに分かるように、
平易な言い方で説いて聞かせたと言います。
(・・・そういえば、藤本鉄風先生の墓石にも”南無阿弥陀仏”と刻んでありましたね。)
また、とある肺病の青年がもう助からない状況であり、本人が、どうしても肺病で死にたくない、と日々苦悩、懊悩していた時、森先生は
「これは絶対に肺病ではない、必ず治してあげるから。」
と伝えて、毎日のように往診に行ったそうですが、暫くして、その青年はついに亡くなってしまったそうです。
亡くなった日、森先生はいつもと変わらない様子で泰然と往診に来て、つかつかと青年の亡骸に近づき、いつも通り脈を診て、腹を診て、
「病はすっかり治ったよ、もうすっかり治った。」
と、何度も何度も、その青年の亡骸に、繰り返し語りかけていたそうです。
患者さんの家族や、ちょうどその場に来ていた西洋医は苦笑していたようですが、僕的にはこのエピソードにはシビレましたね。( ゚Д゚)
これは僕からは浄化に思えます。
魂に語り掛けてたんでしょう。
森先生は、この青年の霊魂をも、診ていたんだと思います。
西洋医に「肺病」と言われ、「もう助からない」と言われたこの青年の苦しみ、無念を浄化していたんじゃないでしょうか。
すぐ横にご家族がいて、西洋医がいる状況下でこれをやるとは・・・、森先生の魂自体が、永遠に不滅だね。
僕も在宅医療を始めて15年以上、これまで多くの患者さんを見送ってきましたが、このエピソードはなかなか、考えさせられるものがあります。
東洋医学の名医はホントに凄い。
・・・このシリーズ、これにておわり。
◆参考文献
『漢方一貫堂医学』矢数格
『漢方一貫堂の世界』松本克彦
『森道伯先生 生誕百年祭 記念文集』仁性会
『漢方医術復興の理論 改稿版』竹山晋一郎 他多数
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2018.02.11
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これまでのお話
◆損至脈について
石原保秀著『死生要訣』には、東洋医学の代表古典である『千金方』と『脈経』から引用してきて、「損至脈(そんしのみゃく)」という考え方も紹介されています。
これはちょっと大事なので、書いておきましょう。
まあこれを簡単に言うと、
損脉=遅脈
至脈=数脈
のことです。
・・・なら普通に遅脈、数脈、って言えばいいじゃんか、と思うと思いますが、
損脉(遅脈)の場合は、病が肺→心→脾→肝→腎と上から下に進み、
至脈(数脈)の場合は逆に、病が腎→肝→脾→心→肺と、下から上に進む、
という風に、病の伝変順に特徴がある、という違いがあります。
そしてこの記載は、鍼の聖典の一つといってもいい、『難経』14難にも出てきます。
(・・・というか、『難経』の方が先であり、オリジンですね。)
これについては、『ハイブリッド難経』の中で、割石先生が非常に読み応えのある解説をして下さっています。
(興味のある方はそちらを参照してください。ブリ難の21難までの解説は、いつ読んでも非常に刺激的です。)
順逆を考えた時、上から下に進む病と、下から上に進む病では、後者の方がアブノーマルであり、悪い感じがしますが、『難経』ではそうは書いておらず、
損脉(遅脈)の時に腎を病んでいるものは死ぬ、
至脈(数脈)の時に肺を病んでいるものは死ぬ、
と書いています。
これは、それぞれ伝変の最終段階だから、という意味でしょうけれども、臨床的には
極端な損脉(遅脈)であって腎を病んでいるもの、
極端な数脈(至脈)であって肺を病んでいるもの、
この二つは注意が必要だ、ということです。
・・・ここでなぜ、損至脈に触れたかというと、以前大阪で、私の末期がんの症例発表に関して、藤本新風先生から
「この症例において、損至脈を意識して診ましたか?」
と、質問をいただいたことがあって、妙に印象に残っているんですよね。
何か意味があると感じ、以来、気を付けるようにしています。
続く
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2018.02.09
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これまでのお話
◆形気のアンバランス
蓮風先生がかつて『鍼灸医学における実践から理論へ パート2』の中で、逆証(予後不良の疾患)の鑑別診断について書いてくださっています。
ここにチラッと、
「脈に形気のアンバランスがあるものは良くない。体格の割に脈が妙に弱いものは、何かのきっかけで頓死することがある。」
と書いて下さっております。
体格もよく、基本的に丈夫であるが、脈を診てみるといかにも頼りない。
まるで、虚弱で病弱な小児のような脈をしている、なんてのは注意が必要です。
逆に言うと、その反対に体格的には頼りなくても、脈がしっかりしているものは治しやすい、とも言えます。
このことは、このブログにも何回か登場している石原保秀先生の『診療夜話 死生要訣』の中にも出てきます。
(かの昭和初期の東洋医学の7人の侍の一人です。カッチョイー(゚∀゚))
そこに、
「経に曰く、形脈と病と相反するものは死す。」
と出てきます。
また、『難経』21難にも、
「經言.人形病脉不病.曰生.脉病形不病.曰死.・・・」
と、出てきます。
簡単に訳しますと、
「経典に、病気だけど脈が普通の人は生きれる、脈が病的で体が普通の人は死ぬ、・・・と記載がある。」
となります。
このような記載は、『黄帝内経素問』方盛衰論(80)、『傷寒論』平脉法篇などにも似た話が出てきます。
☞『黄帝内経素問』方盛衰論(80)
「形氣有餘.脉氣不足.死.脉氣有餘.形氣不足.生.」
☞『傷寒論』平脉法萹
「師曰.脉病人不病.名曰行尸.以無王氣.卒眩仆不識人者.短命則死.人病脉不病.名曰内虚.以無穀神.雖困無苦.」
このように、脈だけが妙に他の情報と食い違う、これが怖いんです。
これもよく覚えておくといいと思います。
続く
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2018.02.06
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これまでのお話
◆結代脈について
まあここまで、山延年『脈法手引草』に書かれている「七死の脈」について、蓮風先生の御著書『胃の気の脈診』の見解を中心に、紹介してきました。
ここまで見てきて気付くのは、七脈すべて、数脈か結代脈(不整脈)ですね。
そもそも、脈診所見というのは、
律動的(速さがなるべく一定)で、速すぎず遅すぎず、強すぎず弱すぎず、
が良いものであるわけです。
遅数で言えば、遅いより、速いものの方が原則としてはマズいでしょう。
したがって、
リズムがおかしい(結代脈)であって、しかも速い(数脈)、
というのは非常にヤバい脈である、と考えます。
それでも、治療して徐々にでも改善してくるものはまだ大丈夫。
正しい治療をやっているのに、かえって硬くなるもの、速くなるもの、リズムが崩れるものは、いよいよ良くないです。
今日はこのうちの結代脈(不整脈)について考えてみます。
不整脈とは、西洋医学的には、心臓の律動的な動きを支えている電気信号が上手く流れないことによって起こるもので、
遅くなるもの(徐脈)、
早くなるもの(頻脈)、
脈拍が飛ぶもの(期外収縮)
とに区別されます。
注意が必要なものとして、急に脳血流の異常から失神するものや、日常生活レベルの負荷でも強い動悸、息切れを感じるものがありますが、治療法として、
徐脈にはペースメーカーや、
頻脈にはカテーテルアブレーション、
期外収縮はほとんどのケースでは経過観察
となります。
そのほかに抗不整脈薬も多く開発されており、不整脈が見つかったからといって、それほど心配することはない、というのが現代西洋医学の見解のようです。
注意が必要なものとしては、急に失神するものや、日常生活レベルの負荷でも強い動悸、息切れを感じるものがあります。
東洋医学では、不整脈は
結脈(けつみゃく:ゆっくりで不規則)、
代脈(たいみゃく:弱々しく不規則)
と呼ばれ、結脈と代脈の特徴を兼ねた脈については、合わせて
結代脈(けったいみゃく)
と呼ばれることもあります。
多くは問題ないのですが、東洋医学的に危ない脈になる時は、この結代脈に「堅さ(緊脈、弦脈など)」と「速さ(促脈、数脈など)」が加わった時です。
しかもこれが、治療しても改善しない、あるいは改善しても一過性であり、すぐに戻ってしまう、また、脈以外の所見にもアブナイ所見が出ている、
こうなった時は極めて迅速な判断が要求されます。
患者さんを診ていますと、
「私、もともと不整脈なんです。」
という方に出会うことはさほど珍しいことではないですが、ちょっと注意しておく必要があります。
続く
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2018.02.04
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これまでのお話
七死の脈⑥ 蝦游脈 参照
◆数脈(さくみゃく)について
ここまで、脈診上、非常に危ない脈(七死脈、怪脈)のお話をしてきました。
ヤバい脈の大まかな特徴として、
堅さ、速さ、不規則(不整脈)、極端に浮いている、極端に沈んでいる、
これらの異常が重なると非常にマズい、アブナイ、というお話をしました。
今日はその中の、数脈(さくみゃく)について考えてみます。
数脈というのは、基本的には速い脈(いわゆる頻脈)のことです。
中医学の教科書では、90回/分が基準と言われ、術者(平常人)の1呼吸に5回以上拍動するもの、と言われます。
数脈に対する北辰会的な見解については、今から35年ほど前、1983年に、蓮風先生が『迎隨』という雑誌に、
「数脈は必ずしも熱にあらざるの論」
という論考を投稿しています。
(谷口書店『鍼灸医学における実践から理論へ パートⅠ』にも掲載)
これを簡単に説明すると、それまで、『難経』9難の説を参考に、「数脈」は熱証を示すものと考えられてきたが、それに異を唱えている医家も多く、
とりわけ、蓮風先生の大尊敬する、明代の名医である張景岳は、
「数脈は必ずしも熱ではない!」
と、著書『景岳全書』脈神章に明記している、さらに蓮風先生自身のいくつかの症例からしても、そのように思える、という内容です。
・・・だから、脈だけで診断を即決してはいけない、東洋医学を行うものは、必ず多面的観察をして、慎重に診断はなされなければならない、
と、指摘して下さっています。
そしてさらに、同年、1983年の『胃の気の脈診』の中でも、張景岳の16脈状診を参考に、数脈を”胃の気”と絡めて解説し、結論として、
「数脈は胃の気の逼迫である。」
と表現しています。
重症の患者さんに数脈が出た時、あるいは重症でない患者さんでも、数脈が出ており、それが治療しても緩まない時は、近々何かが起こると考えて、
ほぼ間違いないと思います。
僕の経験で、数脈で印象深いのは、これはウソみたいな本当の話なんですが、3.11の東日本大震災の時、その一週間くらい前から、妙に数脈を打っている患者さんが多い、
しかもそれが治療してもなかなか緩まない、というのを、当時のスタッフと話していたら、あの大地震が来たことがありました。
そういうパターンもあるんですね。
続く
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2018.02.03
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これまでのお話
七死の脈⑥ 蝦游脈 参照
◆釜沸脈(ふふつみゃく)
七死脈、今日の釜沸脈で最後です。
死脈については、実際は『脈経』の巻4、巻5の中に、他にもたくさん出てきますが、山延年が『脈法手引草』の中で7つに絞り込んだのは参考になります。
(山延年以前に7つに絞り込んで”七死脈”と呼んでいた人がいるのかもしれませんが、詳しい人は教えてください。<m(__)m>)
「釜沸」というのは、お湯が沸騰していることを示し、沸騰しているお湯の表面のように、極めて騒がしく、不規則な脈(不整脈)です。
具体的には、橈骨動脈を軽く触れた位置(浮位)で打っており、極めて不安定で速い脈を示しています。
この脈を打っていたら、半日後には死す、と言われております。
今はこういう脈はあまり見ませんね。
ターミナルケアの状況下では、点滴なり何なりで、良くも悪くも、こういった不安定な動きにならないように心身を固定化されていることが多いと思います。
ただ、平生から不整脈を打っている患者が、たとえ何も症状がなくても、ある日いつもより数脈であった場合は、気をつけなければなりません。
続く
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2018.02.02
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これまでのお話
七死の脈⑤ 魚翔脈 参照
◆蝦游脈(かゆうみゃく)
今回は蝦游脈です。
「蝦游」というのは、蛙が一瞬水面に出てきて、また水中にもぐるように、何もない水面にフッと蛙が現れて、またいなくなるように、
たまに打ったかと思うとまた打たなくなる、そういう脈のこと言います。
カエルが遊ぶ、蝦游脈ね。
これは、「脾胃の絶脉」と言われます。
具体的には、浮位(軽く触れた位置)でたまに触れるがすぐになくなる、他の七死脈の中では「魚翔脈」に近い脈です。
「魚翔脈」との違いとしては、より不安定、ということでしょう。
魚が静止した状態でひらひらと尾ひれを動かしているような脈が「魚翔脈」、蛙が時たま水面に出てきて、探そうとすると全然どこにもいない、神出鬼没な脈、
これが「蝦游脈」だということです。
蝦游脈について、蓮風先生は『胃の気の脈診』の中で、発作性頻脈(※1)で最終段階のもの、チェーンストークス呼吸(※2)が起こったり、
場合によってはそれも起こらずに他界する場合がある、と注釈を入れています。
※1発作性頻脈・・・急に脈が速くなるタイプの不整脈。
※2チェーンストークス呼吸(交代制無呼吸)・・・徐々に深くなり、徐々に浅くなる、重篤な状態で現れる特徴的な呼吸。
これは脾胃の絶脉ですから、もともと脾胃を中心とした病理の患者さんが弱ってきて、この脈を呈したら、いよいよかな、となります。
あるいは、五臓全てが弱っているような患者さんが、ある時急激に脾胃に負担をかけて、この脈が出たら、「マズい!」となります。
ここからは私見ですが、魚翔脈もそうですが、この脈が興味深いのは、触れてしばらくすると少し安定する場合があることです。
触れた瞬間、すぐに拍動がなくなり、そのまましばらく見つからなくても、触れていると、それなりに安定してくるように思います。
脈とは患者の病態を映し出すもの、というのは間違いないのですが、そう一方向性の単純なものではなく、術者との双方向の気の動きが反映される面があることが分かります。
続く
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2018.01.31
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これまでのお話
七死の脈④ 解索脈 参照
◆魚翔脈(ぎょしょうみゃく)
今日は魚翔脈です。
「魚翔」というのは、魚が尾ひれをひらひらと動かす、という意味だそうです。
魚が一カ所にじっとしていて、たまに尻尾をひらひらと動かすような脈、という意味です。
具体的には橈骨動脈に軽く(浮位)触れて打っており、ふわっと打ったと思ったらすぐに消える脈、と言います。
これは腎の臓の終絶の脈であり、これを打ったら半日後には死す、と書かれています。
個人的な経験では、やや若めの、がんで亡くなる寸前の患者さんが、ちょうどこのような脈を打っていましたね。
古代中国の脈象の表現の仕方は面白いと思います。
術者の主観によって分かれてしまう脈診の感覚を、色々なものに例えることで、どうにか皆で共有しようとしたんですね。
このように、脈というのは、
堅くてもダメ、柔らか過ぎもダメ、沈んでもダメ、浮いてもダメ、速くてもダメ、遅くてもダメ、不安定もダメ、
というのが、よく分かります。
続く
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2018.01.29
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◆解索脈(かいさくみゃく)
今日は解索脈です。
「解索」というのは縄や紐がパラっとほどけることを意味し、橈骨動脈を軽く触れたところ(浮位)で触れる、不安定(不整脈)で緩んだ脈です。
(また不整脈が出てきましたネ。。)
縄が緩む、ほどけるという表現は、要は「芯がない」ということを表現しているようです。
ある程度重症になってくると、脈が力なく緩んでくることはあるのですが、これが、どれくらい浮くと、とか、あるいはどれくらい緩むと「解索脈」の範疇に入ってくるのか、
という判断は、なかなか難しいと思います。
しかも解索脈は「五臓の絶脉」と言われ、五臓のうちで何が中心に弱っている脈なのか決定するのが難しいため、七死脈の中でも、
「これは解索脈だ!」
と判断、診断するのが難しい脈ではないかと思います。
まあここはやはり脈だけではなく、総合的に判断するべきだと思います。
続く
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2018.01.28
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◆弾石脈(だんせきみゃく)
今日は弾石脈です。
これも読んで字のごとく、石を弾いたように堅い、しかも速い脈のことです。
(『脈経』に「・・・堅ニシテ促・・・」とあります。)
なんですが、強く押さえると消えてしまう脈です。
蓮風先生の解釈では、大きな石を手に乗せて、それを金槌でガツンと叩いたときに、手に感じる衝撃のような脈だそうです。
この脈は、腎と肺の終絶の脈と考えられています。
『脈経』の「腎膀胱部」や『素問』の平人気象論(18)には、腎の病脈として出てきます。
特に冬場にこの脈、あるいはこれに近い脈が出ると、「腎がかなり病んでいる、場合によってはヤバい!」と判断できます。
(比較的、冬場に強い痛みを訴えている老人に、たまにいらっしゃると思います。)
これが出ていても、治療で緩み、力が出て来るようなものは大丈夫ですが、緩まず、力が出ず、あるいは一過性にしかいい変化を見せないものはマズいです。
ここでは詳細は省きますが、これは、胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈にも書いたように、季節と臓腑の関係にも繋がってきます。
僕の経験上では、肺結核で亡くなった患者さんを診ていたことがありますが、その患者さんが亡くなる寸前に打っていた脈が、ちょうどこのような脈でした。
続く
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