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東洋医学における膵臓って・・・(その4)

2012.03.17

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こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話し・・・

東洋医学における膵臓って・・・
東洋医学における膵臓って・・・(その2)
東洋医学における膵臓って・・・(その3)


続き行きます!!


少し間が空きましたが、取り直していきます。

前回は、西洋医学が重視する「形態」に着目して、その形態が非常に類似している「脾の臓」と比較してお話をしました。


そして、今回は、

東洋医学が重視する「機能」の面から考察していきたいと思います。


ではでは、まず、膵臓の機能から。。。


≪膵臓の機能≫
 


1.タンパク質、炭水化物、脂質などを分解する膵液を分泌する。

2.血糖を調節したり、 成長を促すホルモンの調節をしたり 、 消化管内の栄養吸収の調節をしたりするホルモンを分泌する(インシュリン、グルカゴン、ソマトスタチンなど)。 

と、かなりザックリですが、まとめてみました。



これをさらにザックリまとめると、 膵臓は主に、

1.飲食物の消化吸収

2.血糖=体が活動するために必須の”エネルギー”を作り出す。

3.「成長」に関与

など、生命活動をするためにとても重要な機能を持つ臓器であることが分かります。 


ですから、膵臓が何らかの形で障害され、その機能が下がると、実に様々な症状がでます。

膵臓の障害として、最も有名で、広く認識されているのが、成人病の中の1つ「糖尿病」です。

糖尿病の症状は多岐に渡り、できる事なら避けたい病気の1つですね。


以上、大まかではありますが、膵臓についてまとめてみました。



では、この膵臓の一連の機能を東洋医学におけるどの臓腑が担っているのか?



・・・それは、


「脾の臓」



なんです。

はい、形態面に続き機能面でも再登場の「脾の臓」です。

ということで、続いて「脾の臓」の機能をおさらいしてみます。



≪脾の臓の機能≫



1.運化(うんか)

2.昇清(しょうせい)

3.統血(とうけつ)

が主な機能です。


これらを簡単に説明しますと、

1.は飲食物の消化吸収(=気血の生成)と水分代謝を担う機能

2.は気血を体の上部へ持ち上げる機能

3.は血の生成とその循行をコントロールする機能


といったところです。


(もうちょうっと厳密に言えば、「胃の腑」と連動して機能してます。もっと詳しく知りたい方は、院長ブログ カテゴリ 「脾・胃」 参照)


飲食物の「消化吸収」、

気血の生成=「エネルギーの生成」、

など、かなり膵臓と近い働きをしております。

また、脾の臓から生成された気血のもとは”後天の元気(こうてんのげんき)”と呼ばれ、

人が成長するためには必要不可欠なものとして位置付けられています。

つまりは、

「成長」との関与です。


ここまで来ると、

なんだ、やっぱり「膵臓」=「脾の臓」でいいんじゃん!!

となっていしまいがちですが、違います。


まず、脾の臓では「血」を作り出し、その運行や血が脈外に漏れ出ないようにコントロールしますが、膵臓にはそんな機能はありませんね。

この機能は、どちらかといえば、西洋医学で言う「脾臓」の方が近いと思います。


さらに、脾の臓には水分代謝機能がありますが、これももちろん膵臓にはありません。

西洋医学では「腎臓」がその主な担い手でしょう。


また、脾の臓にはこれ以外にも様々な機能があります。

例えば、

”思考や記憶”

をつかさどっていたり、

”口やくちびる”、はたまた、”四肢(手と足)”

と関係が深かったり、

”肌肉(きにく)”

と関連していたりと、

実に多様な機能を受け持っています。



このようにしてみると、「脾の臓」一つとっても、

西洋医学における膵臓、脾臓、腎臓などの機能を複合したような働きがあり、

さらに、それらどの臓器にも当てはまらない働きも持ち合わせていることが分かります。



東洋医学がいかに「機能」を重視していたかがうかがい知れますよね。



ですから、「機能面」から考察するに、

膵臓は東洋医学の「脾の臓」に包含されている臓器である

ということが言えると思います。


次回まとめです。


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この記事に関するコメント

“東洋医学における膵臓って・・・(その4)” への4件のフィードバック

  1. ぐっち より:

    今まで、西洋の解剖学の図と東洋の臓腑の図を同列にとらえていました。
    前者は見た目に忠実にこだわり、そこに他の意図は含まれていない。
    後者は見た目+機能面も包括しているため、一見「何だこれは?」という図になっている。(例:肝や肺が葉っぱの形をしている)
    こういう認識で良いのでしょうか?

  2. すたっふ より:

    ぐっちさん
    コメントありがとうございます(^0^)
    > 今まで、西洋の解剖学の図と東洋の臓腑の図を同列にとらえていました。
    >
    >
    > 前者は見た目に忠実にこだわり、そこに他の意図は含まれていない。
    >
    > 後者は見た目+機能面も包括しているため、一見「何だこれは?」という図になっている。(例:肝や肺が葉っぱの形をしている)
    >
    >
    > こういう認識で良いのでしょうか?
    たしかに、両医学の図を同列で見てしまうと「は?」みたいになりますよね(笑)
    西洋医学にも形態から機能についての考慮はあると思いますが、やはり”目に見えるもの”が重要だったのだと思います。
    逆に東洋医学は、人が生命活動を営む中で、その機能を観察し、そこから体の中の五臓六腑の形態を考えた。
    機能ありきの形態だからあんな形なんでしょうね。。。
    また、東洋医学は気の調整、つまり機能をいかに正常に働かすかがメインテーマですので、やはり形態はそこまで重視されなかったんじゃないかなと思います。

  3. ぐっち より:

    >東洋医学は気の調整、つまり機能をいかに正常に働かすかがメインテーマですので、・・・
    西洋の解剖学も外科手術の発展のためには欠かせなかったとは思いますが、要は何を重視するか、ということでしょうか。
    話は変わりますが、最近勉強していると「易」という言葉がちらほら出て来ます。「陰陽の概念は易から~」とか「脾の卦は坤なので~」など・・・。
    ですが正直、易とは何なのか?がさっぱりわかりません。易を学ぶことが中医学にどう関わってくるのか?どういう切り口や位置づけで易を学べば良いのか?
    質問してばかりで自分で勉強せい!と言われればそれまでですが(笑)いつかこのブログ(もちろん院長先生のブログでも!)易について取り上げていただければ嬉しいです。

  4. すたっふ より:

    ぐっちさん
    コメントありがとうございます(^0^)
    返信遅くなりまして、申し訳ございません。
    >
    >
    > 西洋の解剖学も外科手術の発展のためには欠かせなかったとは思いますが、要は何を重視するか、ということでしょうか。
    >
    そういうことです。
    >
    > ですが正直、易とは何なのか?がさっぱりわかりません。易を学ぶことが中医学にどう関わってくるのか?どういう切り口や位置づけで易を学べば良いのか?
    なぜ「易」が重要化というと、東洋医学の根底には東洋思想・哲学が基盤としてあり、その源流が『易』にあるからです。
    「易」とは端的に言えば自然の変化の法則を用い、過去・現在・未来を予測する学問です。
    『易』と聞くと、単なる占いの書物と解釈されがですが、むしろ大事なのは、自然を微にいり細にいりに観察し、その変化・流動する事象の中から、森羅万象の普遍的法則や原理を説き起こしたことです。
    その中で、全てのものが「陰陽」という二つの概念により形成されていることが記載されています。
    ですから、東洋医学の聖典とされる『黄帝内経』を初め、それ以降の多くの書物は『易』における自然哲学思想に大いなる影響を受けているのです。
    例えば、四季の移ろいによる養生法や天人合一思想などは『易』の理論を基に展開されています。
    > 質問してばかりで自分で勉強せい!と言われればそれまでですが(笑)いつかこのブログ(もちろん院長先生のブログでも!)易について取り上げていただければ嬉しいです。
    私の過去の記事にいくつか「易」に関する記事を書いておりますので、「検索機能」にて探してみてください。

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