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こんばんは、森岡です(^_^)


先日、とある患者さん宅で珍しいもの！？を拝見しました。

往診治療の多くは、患者さんの布団やベッドの上で行うことがほとんどです。


そして、最近気温が低くなってきたこともあり、今までのモノより厚手のかけ布団が登場してくるお宅が多くなってきています。



東洋医学の醍醐味は「未病先防」。


つまり、病気にならないうちにその要因を防いじゃいましょう！！という予防医学の精神です。



そして、『素問・上古天真論』には、


「飲食に節あり、起居に常あり、妄（みだ）りに労を作（な）さず」


ということが記載されています。 



これは、


飲食の不節制は避け、決まった時間に決まった量を食し、規則正しい日常生活を心がけ、


季節や天候の変化に応じた合理的な居住環境（冷暖房や衣服など）を調え、


過度な肉体労働や運動は控えようね、そうすれば病気にならずに済むんだよ(^O^)／


といったことを指摘しております。



その患者さんも急な冷え込みに対して、冷えない様、今までの布団とは違ったものを出しておりました。


エライ！(゜レ゜)！


しかし、その布団がちょっと変わった形をしてたんです。。。


その見た目は、まるで着物！？


何でこの方、布団の上に着物を敷いているんだろうと不思議に思いよーく見てみると、、、


布団が着物の形をしているではないですか！？






↑↑↑　こんなヤツです。



思わず、「なにコレ？？？」って聞いちゃいました（笑）


そしたら逆に、「先生知らないの（笑）？」ってバカにされちゃいました（苦笑）



これはなんでも、「かいまき布団」と言うそうで、昔は良く使われていたんだそうです。


「掻巻」と書くようで、「（からだに布団を）引き寄せ巻きつく」という意みたいです。 


このかいまき布団は主に、東北～関東を中心に存在したもので、昔は嫁入り道具の１つにもなっていたそうです。



その特長は何と言っても、その形状。



袖や襟があることで肩～首回りの防寒に非常に優れている代物です。



昔の住宅事情などから隙間風などが多く、家中が寒かったのを何とかしようと知恵を絞り、作り出されたみたいです。


最近は住宅事情の改善や、冷暖房の普及により、かいまき布団は廃れてしまっているみたいですが・・・



これ、なかなかヨサ気です（笑）



なぜなら、東洋医学では、風寒邪（カゼを引き起こすような冷えの邪気）は、


後頚部（うなじの辺り）～上背部より人体を侵襲するとされています。


つまり、ここを冷やすと、カゼを引いたり、様々な冷えの病を引き起こしやすいというのです。



通常の布団の形態ですと、やはり首肩は外に出てしまいがちです。


しかも、いくら住宅事情や冷暖房が良くなったとはいえ、冷える時は冷えるし、


布団をはいでしまって上半身に何もかかっていないことは意外と多いはず。


寝ているときに何もかかっていなく、寒くて途中で起きてしまった経験は誰にでもあると思います。


そんな時に、かいまき布団であれば未然に冷えを防げる確率がグンと上がるはずです。



東洋医学的に非常に理にかなった布団と言えるでしょう。


こんなのがあるなんて知らなかった・・・。



古くてもイイものはイイんですね。



残念ながら、昨今はこのかいまき布団を取り扱っているところが少なくなってしまっていますが、


ネット通販などで取り寄せることができるようなので（世の中便利になったもんだ（笑））、


就寝時に肩周りの冷えが気になる方や冷え対策に、是非一度お試しアレ！！



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