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今日は朝から、Facebook上でいい記事を読ませていただいて、朝からいい気分に。
その後、先輩とのチャットワーク上でのやり取りで、またいい気分に。
その後、メールにて、とあるご依頼をいただき、またいい気分に。
また、冒頭のとは全然関係ないFacebook上のやり取りで、元気づけられ、またいい気分に。
昼に院長業務で銀行に行って、じゃっかんイライラするも、吉野家の牛皿定食が旨かったんで、またいい気分に。
ついでに行った、マルイのメガネ屋のお姉さんが、親身になってメガネを修理してくれたんで、いい気分に。
勢いに乗って、このブログにゴチャゴチャに書き溜めた過去記事を、右記のカテゴリを新たに作ったりして整理してたら、あっという間にこの時間に。。。
特に「漢方薬」カテゴリは、子カテゴリを作って細分化しました。
また最近、あらゆるレベルの癌の患者さんが多いんだけど、興味深い変化が出てて、そっちも目が離せない。
また往診でも、超重症の患者さんに、あり得ない変化が出てて、そっちも目が離せない。
やりたいこと、言いたいこと、書きたいこと、何でもあり過ぎる。。。
時間が足らない。
ホントありがたい。<m(__)m>
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2019.03.25
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これまでのお話し
ここまで、『黄帝内経霊枢』九鍼十二原(1)に出てくる補瀉法のうち、補法に関して、先日のセミナーで藤本新風先生が強調しておられたやり方に関して書いてきました。
しかし、補法だけへの理解ではアンバランスです。
今日はこの部分に書かれている瀉法についても書いておきます。
しかもしかも、誤解を恐れず言うと、現代日本の鍼灸院での外来臨床では、運動不足で飽食の時代、デスクワーク中心の頭脳労働、ストレス社会、
結果的に癌、脳卒中、心臓病、糖尿病など、あらゆる邪気(病理産物)をため込んだ、実証(邪気のカタマリ)の患者さんが、基本的には多いように思います。
(苦笑・・・もちろん決めつけはダメですが)
ですので、瀉法に対する理解、適切な運用は非常に重要です。
瀉法の場合は素早く刺入してゆっくりと抜く、「速刺徐抜」です。
(因みに補法はその逆ね。「徐刺速抜」です。)
しかも鍼孔は閉じず、邪気を漏らせと書いてあります。
ここに、抜鍼の時に「排陽得鍼(陽を排して鍼を得べし)」という表現が出てきます。
これには色んな解釈があるようなのですが、要するにきれいに邪気を散らすためには、皮膚表面の気を停滞させないことです。
瀉法の場合、グッと一気に刺鍼して、ジワーッと抜く、しかも皮膚表面に気を停滞させずに、きれいに邪気が散るように持っていく、これが大事です。
ただ、邪気であれ正気であれ、どちらも所詮は「気」です。
補瀉の対象は「気」。
ここには「言実与虚.若有若無.(虚と実を言わば、有るが如く無きが如し)」と書いてあります。
補瀉とは、相対的なものであるということです。
新風先生も、先日の講義の中で石坂宗哲(1770-1841)の補瀉観である「虚法、実法」を紹介していましたが、ここらへんが補瀉の妙だと思います。
まずは型を覚え、しかる後に、それを臨機応変、変幻自在に運用できる世界を志向する。
型が大事、基礎が大事、でもそれにとらわれないことが大事。
それまた陰陽論。
おもしれ-話になってきたけど、おわり。(゚∀゚)
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2019.03.05
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ここまでのお話し
小建中湯について 参照
前回、小建中湯の話がエラク中途半端に終わったので、続きを書きます。(^^;)
小建中湯は、実は以前このブログにもチョコッとだけ登場しています。
小建中湯は、桂枝湯のアレンジ版であることは前回お話ししました。
しかし、ここら辺を細かく話していくと、『傷寒論』の太陽病の講義みたいになってしまうので、ここではしません。(^^;)
(興味ある人は、無数に出ている『傷寒論〇〇』という本を5冊くらい買って勉強しましょう。)
小建中湯は、今日では東洋学術出版の『中医臨床のための方剤学』で「脾虚肝乗」という言い方をするように、脾の臓が弱ってしまって、肝の臓とのバランスが崩れたものによく使われます。
もちろん、この薬のもともとの出典は『傷寒論』ですから、寒邪に傷られた傷寒病の、ある段階においても使いますし、これをやって治らなかった場合に小柴胡湯を使う、という流れもあります。
「小柴胡湯」を含む記事 参照
また、『傷寒論』の中の小建中湯適応の脈診所見に「陽脈濇、陰脈弦」という、解釈次第では色々拡大出来るような脈状の表現も出てきます。(*‘∀‘)
あるいは『金匱要略』の中にも、この薬は”虚労病”、”黄疸病”、”婦人病”のところに出てきます。
さらに『金匱要略』では、目的に応じて、小建中湯に黄耆(おうぎ)を加えて「黄蓍建中湯」という薬を提示していたり、少し時代が下って中国唐代、
孫思邈(そんしばく 581?-682)の『千金翼方』では小建中湯に当帰(とうき)を加えた「当帰建中湯」があったり、日本の江戸期、あの華岡青洲(1760-1835)の
『瘍科方筌(ようかほうせん)』では、この「黄蓍建中湯」と「当帰建中湯」を組み合わせて、さらに膠飴を使わずに「帰耆建中湯(きぎけんちゅうとう)」という方剤を創方し、
癌が潰れて膿が止まらず、日々憔悴していくほどの重篤な病人に使用していたようです。
華岡青洲という人物 参照
・・・まあしかしこの、
「肝と脾のバランスが崩れている」
ことが、カゼから花粉症からアトピー、リウマチ、癌まで、あらゆる現代病の根本原因になっていることは、臨床上、実に多いと思います。
ここんとこをシンプルに調整してくれる薬だからこそ、約2000年の風雪に耐えて来れたんでしょうね。
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2019.03.03
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ここまで、四君子湯を処方されていた患者さんがたまたま見えたことをきっかけに、脾胃が病んだ時の処方についてツラツラと書いてみた。
もちろん、湯液の専門家の先生から見たら笑っちゃうような、超大づかみの内容であり、間違いや曲解もあるかもしれないが、そもそもこのブログを専門家向けに書いたことは、この10年間、ほぼない。
あくまでも、この医学を全く知らない人、あるいは懐疑的な人(つまりほとんどの日本人(苦笑))を中心に、専門的な内容といっても、せいぜい初学者やディレッタントに向けて、
この医学の特長、特性を少しでも知ってもらおうと、書いている。
一応自分なりに調べた上で書いているつもりですが、もし間違い等があったら、すぐに修正しますので、ぜひご教示いただきたい。
・・・まあともかく、昨日、「安中散」と方意が似ている方剤として、「大建中湯」に触れた。
この方剤、意外と現代の消化器外科のドクターが処方することが多いようだ。
なぜなら、大腸癌術後の腸閉塞(イレウス)に有効であるという論文が出ているからだそうだ。
論文等については、大建中湯のツムラさんの説明書に簡潔に紹介されている。
このように、東洋医学的な整体観、人体観、疾病観に則った、弁証論治の結果としてではなく、西洋医学的な病名に基づいて、論文で有効性が一定認められているから、
という理由で、漢方薬が乱用されているケースが少なくないようだ。
実際にこれを処方している医師に、『金匱要略』や、その後の名医が残した「大建中湯」に関する諸文献を読んだ上で使用している先生は少ないのではないだろうか。。。
全く東洋医学の教育を受けたことがない医師が、腹診も脈診も舌診もせず、東洋医学的な人体観(臓腑経絡学説や病因論等々)や、弁証問診もしない中で、
西洋医学的病名のみを頼りに同一の漢方薬を長期に乱用する。。。
・・・これはー、どうだろうか。
やはり、この考え方は、生薬資源の無駄遣いに、繋がらないだろうか。
私の知己の、漢方家は、みな口を揃えてそう言っている。。。
脾胃の病といっても、ここまで紹介したパターンもそうだし、まだまだ他にも、たくさんある。
それを的確に分析し、良化や悪化の流れを考えて、その時点で最もフィットする方剤や、鍼灸で言えば配穴や手技を選び、経過に応じて加減していくことが出来るのが、東洋医学の叡智だと思うんですが。。。
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2019.01.14
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年始から、色々な病気を診させてもらってます。
年末年始の叔母の少陰病、厥陰病から始まり、癌の患者さん達、重症のアレルギーの患者さん達、軽症でも意外と取れにくい頚痛や咳などなど。。。
(因みに叔母はどうにか落ち着きました。<m(__)m> まあ、次ああなったら戻せるかどうか。。。)
最近、印象的だったのは、長いこと通院して下さっている患者さんと、何気にその患者さんのお父さん(清明院にかかったことあり)について会話したら、
急に電話がかかって来て、お父さんが危篤との連絡。。。
そういうことは、これまで何度もあります。
何かが僕に、口走らせたのか。
不思議だね、清明院。
ワンダーランド。
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2018.12.14
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これまでのお話し
・・・さて、ではそろそろまとめましょう。
まあ一口に「逆証」「順証」といっても、それはあくまでも術者のレベルによって変わってくるものである、ということを知っておいた方がいいですね。
けっこう、「逆証」という言葉は、「キツイ虚証」とか「キツイ実証」、つまり「単に重症のもの」と混同して使われたりする場合があるので、注意が必要です。
正しくは、「逆証」は東洋医学のものさしで診て予後不良の疾患、「順証」は同じく予後良好の疾患、という理解でいいと思います。
ただ、この「順逆」には幅があります。
つまり、僕にとっては逆証の症例であっても、もっとうまい先生にとっては順証のものがある、ということです。
『黄帝内経霊枢』九鍼十二原(1)のいう
「言不可治者.未得其術也.(治すべからざると言うは、未だその術を得ざるなり)」
ですね。
今回、石原保秀先生の『死生要訣』の中から紹介した、あらゆる重症の腹部所見は、確かに生命予後に関わるような重篤な場合に呈される所見であることは確かですが、
これとて、それがあったから絶対に誰にも治せない所見、と単純に斬ってしまうことは危険です。
臨床ではあくまでも脈、舌などの他の所見と参伍して、慎重に判断するべきですし、自信がなかったらまず触らないのが一番賢明です。
蓮風先生の話の中で、先生が30歳くらいの頃は、癌などの難しい疾患の相談は、しょっちゅう断っていた、というのがあります。
これは臨床家として非常に重要な考え方だと思います。
そのためには、キチッとしたものさしを持つことですね。
おわり
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2018.12.10
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「逆証の腹診所見」に関して、以前紹介した石原保秀先生の著作『死生要訣』に再び学んでみましょう。
ここでは、東洋医学の代表的な古典である『千金方』『脈経』『儒門事親』から持ってきて、百病死生訣とし、
1.胸腹積聚+脈虚弱、脈沈、
2.腹腫大+脈長大+四肢逆冷
3.腹腸満便血+脈小
の3つを挙げて下さっています。
腹に腫塊が出来たり、便に出血をみるパターンです。
数ある病気の中でも、腫塊は、どこに出来ても、たとえ西洋医学的に良性であっても、東洋医学的には、あまりいい状況ではありませんね。
「気の停滞」の結果の最たるものといっていいでしょう。
現代では何と言っても癌や動脈瘤なんかが有名ですね。
出血も、場合によっては怖いものも多いです。
昔の東洋医学の医者も、当然こういう「ヤバい所見・症状」を観察していました。
ここで面白いのは、「腹と脈」などを組み合わせて判断しているところです。
腹が邪実なのに脈は正気虚、とか、これが一致してても、全身の気血の偏在と一致してない、とか、こういう、「不可解な不一致」はヤバい、と考えます。
これ、非常に参考になるところですね。
続く
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2018.11.24
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最近、長いこと詰まってた難治性の症例の患者さん達に、良い変化が出てきた。
何度も頭を打って、工夫して工夫して、ようやっと光が見える。
喜ばしいことです。
・・・でも、今後まだまだ、何があるか分かりません。
注視していきます。
若い女性の半年以上の無月経、慢性で難治性の喘息、全身の脱毛症、シェーグレン、リウマチ、ヘルペス、アトピー、変形性の関節症、脊椎の圧迫骨折、
重度の眼瞼痙攣、ヘルニア、痛風、摂食障害、逆流性食道炎、咳喘息、発達障害、眩暈、原因不明の疼痛、起立性調整障害、円形脱毛、ベーチェット病、
子宮筋腫、突発性難聴、パニック障害、糖尿病、疼痛性障害、重症筋無力症、乳癌、皮膚がん、喉頭がんなどなど、ある日のカルテをざっと見ると、こんな感じです。
皆さん、命、人生に大きく関わる疾病をお持ちの方ばかりです。
もちろん、上記疾患そのものだったり、それに直接起因する主訴をやっています。
今後も、気合い入れていきます!!
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2018.11.07
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これまでのお話し
◆様々な研究成果
ここまで、あまり聞きなれない「ローズマリー」なるものの原産地や生育環境、現状や薬効に触れながら、話を進めてきました。
(・・・ちょっと間が空いたんで、正直、忘れかけていたよ(゚∀゚))
洋の東西問わず、人類の歴史の膨大な時間の中で、野山に生えている植物を食べてみたり、干してみたり、煎じてみたり、他の植物と合わせてみたりしながら、
体内に入れることで、その植物に毒があるとか、薬効があるとか、そういうことに気付いていった訳ですね。
現代では、こういった漢方薬やハーブを科学的な手法を用いて成分分析をして、どういった成分が入っていて、それが体内に入るとどのような変化を起こし、
結果的にどのような変化が人体に起こるのかが研究されていたりします。
ローズマリー以外にも、健康食品などの研究の現状などに関しては、こちらのサイト様が参考になります。
「ローズマリー」に関しては、
細菌の繁殖抑制、筋緊張緩和、疼痛緩和、健胃作用、癌の抑制に関与する可能性がある、摂り過ぎは良くない可能性がある、
などのことが、研究によって分かっているようです。
ただ、そう謳う根拠となっている元論文までは読んでいないので、その論文や研究自体の信憑性については未確認です。(苦笑)
「健康食品」あるいは「健康にいいと言われている食品」には、必ず上記のような情報(〇〇大学の研究によって明らかになったとか、〇〇学会誌に載っていて云々・・・)ということが書いてありますが、
そういう情報だけをもとに、ガンガン摂取するというような、安易な判断は控えましょうね。
極力プロのアドバイスに従い、「果たして自分にはそれが合うのかどうか」という観点が重要です。
漢方薬もそうですが、キチッと「その人の体質と、現在の状況」にあっているかどうか、それを正確に判断できる人の勧めかどうか、が大事です。
自己判断や、「にわか」の人に勧められたものを下手に鵜呑みにすると、取り返しのつかない失敗をすることが多々あります。
続く
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2018.09.10
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これまでのお話・・・
一貫堂医学について 2 参照
・・・さて今日は、森道伯の一貫堂医学の言う三大体質の二つ目、「臓毒証体質」について掘り下げます。
「臓毒証体質」とは、風毒、食毒、梅毒、水毒の四毒に侵された体質、だそうです。
この四毒を少し詳しく言いますと・・・、
「風毒」とは、ここではあらゆる病のもととなるようなキツイ邪気のことを言っているようです。
「食毒」とは、そのまんまですが食べ物の毒、それも急性の中毒ではなく、慢性の毒とも言えるもので、要するに肉食中心の偏った食生活や、
暴飲暴食の過剰な栄養だったり、また現代であれば加工食品や添加物などによる 内臓機能の低下なども広く含まれる考え方だと思います。
「梅毒」というのは性感染症で有名なあの梅毒で、現代では残念ながら増加傾向だそうです。
「水毒」というのは腎機能が低下して不要な水分の排出が滞って、水滞(浮腫みも含む)が起こったもののことを指しているようです。
この「四毒」が体内に蓄積し、単一に、あるいは複合して、健康を害しているようなものを、「臓毒証体質」と名付け、
これらすべてを「防風通聖散加減」で治療していた、というワケです。
この体質のものは、ガッチリしていて若いうちは丈夫だが、壮年期になると癌や脳卒中、痔疾や腎疾患を起こすと言われます。
診断は望診、脈診、腹診であり、
皮膚は黄白色、脈は実脈や堅い脈が中心で、腹は全体が堅いか、あるいは全体が軟満しているか、
だそうです。
防風通聖散は、以前このブログでも紹介した金元の4大医家の一人である劉完素(1120-1200)の著作である『黄帝素問宣明論方』(1172)に出て来る方剤で、
もともと熱のこもりやすい人が風寒邪に罹患し、「表裏ともに実」になったものに使う方剤と言われます。
実はこれ、近年になって”やせ薬”みたいに言われて、「ナ〇シトール」だの「コッコ〇ポA」とかいう商品名がついて製品化されています。。。
(しかし、痩せたいからといって安易に使用するのは、危険極まりないので絶対にやめましょうね。)
まあ、こういうものがよく売れるぐらい、安逸過度や暴飲暴食で実熱証、毒素をため込んでいる人が多いというのは、森道伯先生の晩年の、
第一次大戦後の、未曽有の好景気であった大正~昭和初期の日本と似ているのかもしれません。
しかし、私もたまにのぞかせていただき、勉強させていただいている、山口の村田漢方同薬局の村田恭介先生は、そのブログの中で、
「特殊な状況においてしか使う必要のない、まして現代においては全く必要のない、支離滅裂に近い配合」
と断じておられます。(笑)
・・・うーん、この辺、漢方家からしてどうなんでしょうね。
まあ、防風通聖散の方意を見ると、表は風邪邪実、裏は腸胃の湿熱の実、で、表は疏風して裏は清利湿熱で、表裏双解剤、というわけですから、鍼ではどうやるのが近いでしょうかね。
外関や合谷やりながら、上廉で下すような感じ?しかも養血や和中の穴処も加える??
あるいは上腹部の沈んだ実をややキツ目に瀉すか??
(これだと難易度は高いね。)
まあ、確かなのは、防風通聖散も、単に痩せようと思って長期に服用するなんてのは、バカ丸出しだね。(苦笑)
毎日、メシ減らして走ってりゃ、絶対痩せます。
漢方薬のそういう使い方を聞いたら、天国で森道伯が泣いているでしょうな。
続く
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