東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 夢

「伝統」とは何か。 2

2017.03.20

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前回のお話

 

参照

 

 

◆「伝統」辞書的には

 

 

「伝統」を簡易な辞書でひくと

 

前の時代から受け継いだ風俗、制度、思想など。また、受け継ぐこと。

 

『三省堂 国語辞典 第四版』

 

と、出て来ます。

 

 

また、桑原武夫著『伝統と近代化』(『岩波講座 現代思想11』所収・1957・岩波書店)によれば、

 

文字どおりの意味では、歴史的に伝承された物質文化、思考や行為の様式、人やできごとなどについてのイメージ、

 

さまざまな象徴群などを意味する。

 

とあり、

 

広義に解すれば、過去から伝えられた文化遺産である。

 

とあります。

 

 

・・・で、これをどうとらえるかが、人によって違う、と、書いてあります。

 

 

伝統を重んじる立場の人と、軽んじる立場の人。

 

 

むしろ伝統の方が、社会秩序を守る上で重要であり、新しい文化や価値観を、伝統的な社会をかき乱す因子、ととらえるか、

 

あるいはその逆に、伝統なんてものは新しいもの、より良いものを構築する際に阻害因子となるものだ、ととらえるか。

 

 

桑原氏は、

 

進歩や発展が望ましいとされる時代においては、伝統は過去の無知の産物、進歩の障害物とみなされる傾向が強い。

 

といいます。

 

 

まさにこのような考えに基づいて、今から150年前、明治維新の時代に、日本の東洋医学は排斥されたんですね。

 

 

ただ、桑原氏はそう書きつつも、

 

伝統の担い手に、伝統をよりよきものに精練したいという願いがあれば、外発的な衝撃を契機として、古い遺産の中からより真なるもの、

 

より良きものが抽出され、新しい状況に適応するように再構成、再解釈された形で伝統はしばしば強調された。

 

とも書いています。

 

 

これは蓮風先生もよく仰るところで、夢分流の打鍼術を現代風にアレンジした経緯の説明の時に、よくこの話をなさいますね。

 

 

「現代中医学」「ディスポ鍼」「市販の温灸」というものだって、ある意味そうだと、僕なんかは思いますしね。

 

 

そして桑原氏は、

 

この意味で、伝統はかならずしも停滞的ではなく、創造の要素でもある。

 

と説き、

 

社会成員の共属の感情を継続させるためにも、成員の共感を呼び起こす伝統は、ある程度保持される必要がある。

 

と結んでいます。

 

 

まあ、新しい何かを発展的に構築していくにしても、伝統は無視、排斥するべきではない、という考えに、僕も一票です。

 

 

また、いつまでも伝統に固執して、発展や異文化を嫌うのは、極端すぎてどうかと思っています。

 

 

後はその背反する二つの考え方のバランスの問題でしょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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小野太朗先生の言葉 1

2017.03.04

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最近、鍼灸医学の研究会である東方会『鍼灸医学』(谷口書店)を読み直しています。

 

 

中でも、前会長であった小野太朗先生(故人)が生前書かれた論考を、重点的に読んでいます。

 

 

タイトルは『鍼灸と哲学』

 

(ド直球のタイトルですね。( ゚Д゚)人柄がしのばれます。)

 

 

去年、年末に東京衛生学園「総合と総体」を講義させていただき、先日の順雪会では蓮風先生の講義を聴き、

 

久々に「哲学」づいております。(笑)

 

総合と総体 目次

2017(一社)北辰会一泊研修会「順雪会」に参加してきました!! 参照

 

 

実は、北辰会と東方会には古いご縁がありまして、北辰会の藤本蓮風先生と、東方会の小野太朗先生は同い年なのです。

 

 

お二人とも20代からの知り合いで、お二人ともお父様が有名な鍼灸師という、似た境遇で、若い時はバチバチやってたそうです。(*‘∀‘)

 

 

去年、そんな話をチラチラと蓮風先生から聞きましたが、印象的だったのは、

 

「太朗君とは、”今、自分たちがどうこう”じゃなくて、50年後、100年後の鍼灸界のために何ができるのかを考えて、

 

20代の頃、しょっちゅう話をしとった。」

 

という発言。

 

 

これはけっこうシビレました。

 

 

そういうノリ、今の鍼灸界の20代にあるでしょうか。(苦笑)

 

 

自分自身の私利私欲、功名心、虚栄心が溢れ返っていないだろうか。

 

(・・・と、偉そうに言えるほどの人間ではないけどネ、俺も。(^^;))

 

 

まあともかく、私が現在非常勤講師をやらせていただいている、東洋鍼灸専門学校の創立者である柳谷素霊先生のお弟子さんであり、

 

江戸時代に夢分流打鍼術を世に広めた御薗意斎の孫である本郷正豊『鍼灸重宝記』を戦後に現代語訳された、小野文恵先生の長男さんである、

 

小野太朗先生に興味が湧きました。

 

(太朗先生の妹さんである博子先生とも、チョイチョイ学校で顔を合わせますしね。)

 

柳谷素霊という人物

墓マイラー 15

御薗意斎という人物

「打鍼」復興の歴史

墓マイラー 21 御園家代々の墓

補瀉 40        参照

 

 

そんなワケで、前置きが長くなっちゃったんで、これから何回かに分けて、小野太朗先生の若かりし頃の論考を、

 

僕自身のイマイマの考えも絡めて、紹介したいと思います。

 

 

 

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「ダリ展」に行ってきました!!

2016.10.23

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先日、患者さんおススメの「ダリ展」に行ってまいりました。

 

dsc_0223.jpg

 

 

新国立美術館は地下鉄の六本木駅、清明院から30分強で着いちゃいます。

 

 

あまりにも立派な建物に、田舎者の私は圧倒されました。

 

(苦笑・・・写真撮り忘れました。)

 

 

東京には15年以上住んでいますが、いまだにああいう東京ならではのスケールにはビビりますね。。。(‘Д’)

 

 

美術、アートの世界ってすごいんだナー、力あるナーとも思います。

 

 

ところでダリは、自分では「天才」と自称していたようですが、他者からはよく「奇才」と言われます。

 

 

ダリ

 

↑↑このヒゲ、一回やってみたい。。。(笑)

 

 

僕は、すぐ誰かのことを「天才」と、簡単に言う人間があまり好きではないのですが、「奇才」という評価、言い方は、

 

割と嫌いじゃないです。(笑)

 

 

展示されている膨大な数の作品数に、まず驚きました。

 

 

そして、混んでいる!

 

 

死して30年近く経つのに、これだけの人数を、しかも海外で動員するのがスゴイです。

 

 

アートパワー、ダリパワーですね。

 

 

あれだけのクオリティーの作品を、短い期間によくあれだけ書いたなー、と思います。

 

(あれですら、ごく一部なんでしょうが。。)

 

 

僕は全く絵心がないんですけど、そんな僕にとっても何枚か、”ビキーン”とくるものがありましたね。

 

 

個人的には、有名なシュルレアリスムの頃のじゃなくて、末期の作品とか、大東亜戦争の終戦後の、原子力に興味を持った時の作品が好きかな。

 

 

ダリはこのブログにも登場しているフロイトや、ハイゼンベルグにも傾倒したようです。

 

(割と話が合うかも。。。(笑))

 

「夢」の不思議

ハイゼンベルグと東洋哲学   参照

 

 

たまにはこういう、ヨーロッパの絵画を見るなんてのもいいね。

 

 

あと、国立美術館内のレストランの、圧倒的な価格設定にもビビりました。(苦笑)

 

 

サスガ都内の圧倒的富裕層の町、港区恐るべし。。。

 

 

 

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最近観た映画

2016.09.22

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最近も、ヒマさえありゃあ映画観てます!!!(#^.^#)

 

 

◆『ゴーストバスターズ』

 

 

これねえ、前作は僕が小学校の時だったでしょうか。

 

 

当時、クラスにマシュマロマンとそっくりな奴が居たのを覚えています。

 

(笑・・・マジで激似でした。)

 

 

まあ、ターミネーターとかゴジラみたいなもんで、あのテーマ曲がかかった瞬間、一気に小学校時代のノスタルジックな気持ちにはなりますが、

 

それ以上のものは、特に何もない作品でした。(苦笑)

 

 

小学生ぐらいの子供さんのいるような、僕と同年代とかが家族で行ったら楽しめるのかもしれないね。

 

 

まあでも、こないだ宗教、魂についてチラッと書きましたけど、西洋の霊魂観が東洋、特に日本とはずいぶん違うなあ、

 

というのが分かります。

 

東洋医学は宗教か。 7  参照

 

 

やっぱ貞子や呪怨のような不気味さではなく、ディズニーのホーンテッドマンションのような世界観になるんですね。(笑)

 

 

それを機械で捕まえて閉じ込めると。

 

 

唯物論だー(笑)

 

 

現代物理化学の勝利というプロパガンダだー(笑笑)

 

 

◆『スーサイドスクワッド』

 

 

まあこれはねー、DCというアメコミシリーズの映画化で、MARVELシリーズと似た雰囲気で、まあ、いんじゃないすか、って感じの作品です。

 

 

アメリカ的なグイグイ感がややウザい。(苦笑)

 

 

でも、ハーレイ・クイン役のマーゴットロビーは素晴らしいですね。

 

(笑・・・色々な意味で。)

 

 

ジョーカーやバットマンが出てくるのもうれしい。

 

 

個人的には、カタナ役の女優さんが納得いかなかったです。

 

(苦笑・・・なんじゃあの日本人観は!)

 

 

あとは、ああいう魔女の見せ方も、カッコよくて好きですね。

 

(特に一発目の、手がひっくり返るシーン。)

 

 

◆『君の名は。』

 

 

『シン・ゴジラ』と並んで超話題の作品。

 

 

アニメ映画はジブリぐらいしか観ないのですが、まあ絵はほぼジブリ(安藤雅司)だし、一応観ときました。

 

 

・・・で、うん、まあ、普通、って感じ。(*‘∀‘)

 

 

正直、あそこまで騒ぐほどかなー・・・???って感じです。

 

(笑・・・熱狂的ファンが怒ってきそうですが。。。)

 

 

そう思ってしまう僕の魂は、汚れているのだろうか。(苦笑)

 

 

この作品は妙に熱狂的なファンが多く、主題歌のRADWIMPS人気と相まっているのでしょうね。

 

 

男女が入れ替わる、時間、空間がずれている、夢の記憶が消えてしまう、なぜか涙が出る、偶然出会ってハッとする、

 

神道的な儀式の描写、天災(自然)など、まあー、ウケる要素満載の映画です。

 

 

日本的な「魂」「神」に興味のある人にとっても、楽しめるのではないでしょうかネ。(‘Д’)

 

 

◆『怒り』

 

 

今回観た中ではこれがナンバーワンですかね。

 

 

広瀬すず、宮崎あおいが素晴らしい。

 

(特に宮崎あおい)

 

 

俳優陣も凄いんですけど、それを上回っているように思います。

 

 

綾野剛は、別の作品の不良役と比べると、その演技力の幅がスゴイですね。

 

(『新宿スワン』も続編やるらしいので楽しみですね。)

 

 

まあ、自分ではどうにもならないモノ(生来の環境)とか、後悔してもしきれないこととか、生きてたら、あるよねー、って感じです。。。

 

(人生に”たられば”がない残酷さですね。)

 

 

まあ総じて、演技ってスゴイ、俳優、女優ってスゴイなあ、という作品でしたが、ストーリーそのものはそうでもなく、

 

最近の重い内容の邦画である『ヒメアノ~ル』とか『ディストラクションベイビーズ』と比べると、僕の中では超えなかったですね。

 

 

森田剛と、柳楽優弥がスゴイというのもあるけど、映像や音楽やテンポその他での、見せ方なんでしょうね。

 

 

こういう部分は監督とか、映画屋さん達のウデなんでしょうね。

 

 

受け手側にどう思われるか、ソフトとハード、両面大事。

 

 

受け手に阿り過ぎて、やりたいことが出来ないのもいけないし、自分勝手な主張ばっかりでも、世に受け入れられない。

 

 

清明院も、見習います。

 

 

映画最高!!!

 

 

 

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東洋医学は宗教か。 10

2016.08.29

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これまでのお話

 

東洋医学は宗教か。

東洋医学は宗教か。 2 

東洋医学は宗教か。 3

東洋医学は宗教か。 4  

東洋医学は宗教か。 5

東洋医学は宗教か。 6 

東洋医学は宗教か。 7 

東洋医学は宗教か。 8  参照

 

 

さて、どんどんいきましょう。

 

 

◆「鍼道」という言い方

 

 

さて前々回、宗教と医学の距離、関係性を示し、前回、吉益東洞(1702-1773)先生の医学に対する考え方を紹介しました。

 

 

ところで日本には「〇〇道」という言い方があります。

 

 

柔道、剣道、空手道、書道、花道、茶道、陰陽道、修験道などなど。

 

 

この「道」という言葉は、もともとは古代中国の道家や儒家が言った言葉だそうです。

 

(特に道家)

 

カテゴリ 道教・道家思想

カテゴリ 儒教・儒家思想 参照

 

参考 Wikipedia「道」

 

 

まあ要するに、哲学用語として、「宇宙自然、森羅万象に通じる普遍的な法則」あるいは「真理、根元」というような意味で使われる言葉です。

 

 

本来は「〇〇道」という言い方は、全てを〇〇中心の生活にし、その道を極めることに一生を費やす、というような意味になります。

 

(現代では随分軽く扱われてしまっていますが(苦笑))

 

 

だから、「道」を通じての人間的な成長や、「道」の対象となるものを極めようと一生精進することがあって、初めて本来の「〇〇道」になるわけです。

 

 

仏教なんかでもよく「求道者(ぐどうしゃ)」なんて言いますよね。

 

 

鍼にも、江戸期に「鍼道」という言い方をした有名な書籍があります。

 

 

「腹部打鍼術」の創始者、夢分斎の伝書である『針道秘訣集』と、葦原検校の『鍼道発秘』です。

 

 

これの詳しい解説は、藤本蓮風先生『弁釈針道秘訣集』横田観風先生『鍼道発秘講義』に詳しいので、そちらを読んでいただくとして、

 

ともかく日本にも「鍼道」という考え方がありました。

 

 

また、明治期の、近代鍼灸教育の父と言われる奥村三策(1864-1912)という人物が、

 

「鍼(しん)は神なり、心なり。」

 

という言葉を残しています。

 

奥村三策という人物

墓マイラー 32 奥村三策先生      参照

 

 

僕も随分前にこのブログ上で「鍼灸道」という言葉を述べさせて頂きました。

 

評論家

「鍼灸道」 参照

 

 

まあ現在、自分自身が鍼灸に関わってからの16年余りを素直に振り返れば、鍼灸道に只管邁進することが、自分自身の行動基準まで差配してきた面は、

 

実際に「ある」と思います。

 

 

であれば、僕にとって鍼灸はまったく宗教、信仰とも言えるか。(笑)

 

 

 

続く

 

 

 

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北辰会夏季研修会へ

2016.08.27

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さて、本日の診療終了後は、大阪、森之宮医療学園専門学校で行われる、北辰会の夏季研修会に参加してきます!!

 

 

・・・もう何回目になるんだろうか、毎年恒例です。

 

 

蓮風先生をはじめ、奥村裕一学術部長、油谷真空先生が講師を務める森之宮医療学園

 

 

北辰会と縁がある学校です。

 

 

そしてテーマも毎年恒例、「打鍼」です。

 

 

まあ、日本鍼灸の際立った特徴である「打鍼」ですが、「打鍼」と言えば北辰会、と言われるほど、北辰会、藤本蓮風先生は、

 

今から40年以上前から、盛んに臨床に応用し、その成果を多くの書籍や論文で発表してきました。

 

 

今年の10月に行われるWFAS(世界鍼灸学会)でも、蓮風先生が実技披露なさるようです。

 

 

歴史的瞬間、見逃せませんよ。

 

 

現代は、飛行機が発達し、インターネットが発達し、もはや地球全体が、時間的空間的にどんどん狭くなっていく中、

 

北辰会の膨大な学術内容の中でも、この「打鍼」というのは

 

「日本固有の鍼灸術とは何か。」

 

という、今後、世界中から問われるであろう大きな問題とか、「腹部打鍼術」の創始者、夢分斎が禅僧であることからも、

 

今私がこのブログで書いている「東洋医学と宗教」という重要な問題にもかかわる、超重大な内容です。

 

 

さて、必ず何か、持って帰ってきます。

 

 

 

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東洋医学は宗教か。 8

2016.08.26

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これまでのお話

 

東洋医学は宗教か。

東洋医学は宗教か。 2 

東洋医学は宗教か。 3

東洋医学は宗教か。 4  

東洋医学は宗教か。 5

東洋医学は宗教か。 6 

東洋医学は宗教か。 7   参照

 

 

さて、どんどんいきましょう。

 

 

◆宗教と医学医療の関係性

 

 

前回書いたように、東洋医学も、『黄帝内経』以前はもともと巫祝(ふしゅく:呪い医療)が中心でした。

 

(もちろん『黄帝内経』以降も、無くはなかったようですが。)

 

 

中国は、儒教、道教、仏教という、中華三大宗教が有名で、医者ももちろん、人の生き死にを相手にする以上、各時代で、それらの影響を多分に受けているでしょう。

 

 

日本でも、江戸時代までは「僧医」あるいは「儒医」といって、禅宗のお坊さんや、儒家が医師を兼ねることが普通のことでした。

 

 

北辰会が用いる「腹部打鍼術」の創始者といわれる夢分斎先生は、臨済宗の禅僧でありますし、このブログでも紹介した江戸期の多くの名医は、

 

儒家も兼ねた儒医であります。

 

 

日本で医療の担い手は医師が、宗教の担い手は僧が、という風に明確に分かれたのは明治以降ではないでしょうか。

 

 

因みに中央アジアや、南アジア諸国などの中には、治療と呪術が混然一体となって行われている地域は、現在でも存在します。

 

(シャーマンドクターとか、ウィッチドクター、ってやつね。)

 

 

また、西洋医学も、西洋社会全体の世俗化、近代化に伴って、もともとはキリスト教、神学の一部であったのが、

 

徐々に独立し、宗教的色彩が脱色されてきた歴史があるそうです。

 

 

現在でも、遺伝子治療や生殖医療や終末期医療など、最先端の西洋医学が、新たな治療法の一般化を論議する際に、

 

倫理的に大きな問題になることの一つに「宗教的価値観、生命観」があります。

 

 

このように、もともと、医学と宗教は別れてはいなかったのですが、大まかに言えば、近代科学が発達し、それに伴って医学(西洋医学)が発達し、

 

細菌だのウイルスだの、異常細胞だのと、病気の原因が科学的、顕微鏡的に徐々に明らかになってくるにつれ、また、人体の解剖学や、外科手術の道具や技術が進歩するにつれ、

 

体と心と魂の三位一体の人間観で考えた場合、「体」の問題は医学が、「心」や「魂」の問題は宗教が、それぞれ別々に担うようにと、変化、

 

変遷していったという、歴史的背景があります。

 

(体に関する学術が急激に巨大化していったことと連動して、でしょうね。)

 

 

それが面白いことに、高度に文明が発達した現代になって、医学が担う「体」の範疇を、やっぱり宗教の倫理観が一定程度差配する、というように、

 

宗教と医学は、やはり切っても切れない関係性にある、と言っていいと思います。

 

(・・・というか、僕らから見れば、体と心と魂が、切っても切れない関係なんですよ、そもそもネ。(笑))

 

 

ここで、医学も宗教も、相手にする対象はもちろん「全人間」なんですが、医学医療が担うのは人体に起こる「病気」の解決、緩和、予防ですから、

 

その対象は病人や半病人が主になりますが、宗教が担うのは「生きる上での葛藤や悩み苦しみ」の解決、緩和、予防であり、また、信者の「行動の規範、価値基準」までも指導するものである、

 

と、分けて考えるなら、対象としている範疇と目的が、宗教の方が大きく、広いようにも見えます。

 

 

宗教が、医学医療をスッポリと包み込んでいるように思えます。

 

 

しかし、

 

「人間が悩み苦しんでいる状況、それは即”病気”である」

 

ととらえるならば、医学医療が対象とするものも、宗教が対象にするものと、限りなく近くなっていきます。

 

 

「生即死」とか、「生きることは死ぬことである」、とはよく言われますが、僕ら鍼灸師も、死の場面に深くかかわることがあります。

 

(全然関係ないけど、むかし実家に千葉敦子さんのよく死ぬことは、よく生きることだ というタイトルの本が、母親の本棚においてあり、

 

このフレーズが、小さい頃から妙に僕の脳裏に焼き付いています。)

 

 

僕の短い臨床経験の中でも、長年往診で在宅医療をやっていたこともあり、数多くあります。

 

 

また、外来、往診問わず、どう考えても間近に迫る死を回避できない、どうにもならない患者さんに接することもあります。

 

 

医学は医学、宗教は宗教、と割り切って考えている僕ですが、そういう時に、「治療」という概念の範疇を押し広げて、そういう人、

 

あるいはそのご家族からどうやって「抜苦与楽」するのか、単純に体だけ診ていていいのか、という考えが頭をもたげることも、

 

無くはないです。

 

 

 

続く

 

 

 

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「打鍼」復興の歴史

2016.07.22

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来週、東洋鍼灸専門学校にて、「北辰会方式打鍼術~実技編~」を講義します。

 

 

実はこれはなかなか画期的な話でして、これまで、鍼灸学校で「打鍼」のことが紹介程度に講義されたことはあっても、

 

平常授業の中で、打鍼を日本で一番、臨床で応用しているといっていい、「北辰会方式の打鍼術」が、

 

”鍼灸学校の授業の中で”

 

”実際の打鍼の道具を手に取って”

 

北辰会の講師によってハッキリとした形で講義されるのは、有史以来初めてなんじゃないかと思います。

 

(笑・・・大げさか。)

 

 

まあ、気合い入れていこうと思います。

 

 

こういう機会を下さった東鍼校の校長先生、学科長に感謝します。

 

 

 

 

ところで「打鍼」というのは、もともとは先の尖った太い鍼を、木槌でコンコンと叩いて皮下に打ち込み、治療する方法と言われてきました。

 

(いたそーですねー)

 

 

古文献に書いてあるように、先の鋭く尖った鍼を使って、実際に木槌でその鍼の頭を叩いて、皮膚に打ち込む先生もいらっしゃるようですが、

 

これは痛みなく行うのが非常に難しく、北辰会ではそれを現代人の繊細な感覚に合うようにアレンジし、太くて先の丸い鍼を使って、

 

その鍼を腹部のツボに当てて、その上から木槌で叩打し、独特の圧加減と振動と音の響きで刺激する、非常にソフトな治療法として、

 

さらにそれを現代中医学の弁証論治の考え方ともクロスオーバーさせて、「北辰会方式打鍼術」として昇華しております。

 

(因みに、最近の長野仁先生大浦慈観先生たちの研究によれば、江戸期から”刺さない打鍼術”は存在していたようです。)

 

 

ですので、現代の鍼灸臨床の現場ではむしろ普通の人よりも過敏な、小児や女性などによく用います。

 

 

 

 

ところでところで、江戸時代に打鍼を世に広めたのは、先日ご一族の墓所に墓参してきました、江戸初期の京都の鍼医、御薗意斎先生です。

 

墓マイラー 21 御園家代々の墓

御薗意斎という人物  参照

 

 

御園意斎先生以前にも、打鍼術自体はあったそうですが、御薗意斎先生の師匠とも言われる、臨済禅の僧医である夢分斎という先生が、

 

打鍼をするにあたっての診察、治療部位を腹部に限局し、さらに禅の考え方と組み合わせて理論的に展開し、

 

「夢分流打鍼術」

 

として一つの流儀としてまとめ、それを当時のカリスマドクターであった御薗意斎先生に伝え、世に広まり、さらにその後、奥田意伯という人物が、

 

夢分斎先生の伝書として刊行したのが

 

『針道秘訣集』

 

という有名な本であると言われています。

 

 

その後、打鍼術は全国色々なところで行われていたようですが、現代でも続く、鍼管を使って刺入する管鍼術に押されたのか、江戸後期から大正時代あたりまでは、

 

衰退していた時期もありましたが、昭和の初期になって、私が今教鞭を取っている、東洋鍼灸専門学校を作った柳谷素霊先生によって紹介され、

 

その弟子筋である橋本素岳先生、小野文恵先生、福岡の馬場伯光先生たちが、臨床で応用していたあたりから、復興が始まったようです。

 

墓マイラー 15

柳谷素霊という人物  参照

 

 

・・・で、1970年代(昭和40年代)に至って、打鍼術の伝書である『針道秘訣集』を解説した本である『弁釈針道秘訣集』を刊行し、

 

自分たちなりにアレンジし、再び大きく世に広めたのが、北辰会代表、藤本蓮風先生です。

 

 

・・・で、僕はその影響を受けて、普段の臨床に北辰会方式の、”刺さない”打鍼を使っているわけなんですね。

 

 

これは江戸時代初期から現代までの数百年、連綿と続く一筋の流れなのです。

 

 

打鍼をやるならば、こういうことをキチッと踏まえないと。

 

 

 

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補瀉 40

2016.04.07

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

補瀉 29     明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉

補瀉 30   明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉

補瀉 31   現代中医学における補瀉

補瀉 32     日本における補瀉の受容

補瀉 33    『針道秘訣集』における補瀉

補瀉 34    『杉山真伝流』における補瀉 1

補瀉 35  『杉山真伝流』における補瀉 2

補瀉 36     永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉

補瀉 37   『杉山流三部書』における補瀉 

補瀉 38     岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉

補瀉 39    岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉         参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

 

◆本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉 

 

 

さて今日は、本郷正豊先生『鍼灸重宝記』(1718)を見てみたいと思います。

 

 

この先生は、江戸中期の鍼灸医です。

 

 

実は『鍼灸重宝記』は以前、このブログにもチラッと登場したことがあります。

 

「沢庵和尚(たくあんおしょう)」という人物 参照

 

 

この本は、現代の「経絡治療」と呼ばれる流派の先生方の大元中の大元と言っていい、明治時代の鍼灸医で、脈診の大家と言われた八木下勝之助先生が、

 

他の本を一切読まずに、『鍼灸重宝記』のみを読んで、90歳を超えるまで治療されていたことで有名です。

 

 

そしてこの本は、北辰会の藤本蓮風先生とも縁のある、東方会の小野文恵先生が、大東亜戦争をまたいで現代語訳され、出版したことでも有名です。

 

 

そしてその本の推薦文は、私が今教えに行っている、東洋鍼灸専門学校柳谷素霊先生が書いています。

 

 

小野先生は、柳谷先生の有力なお弟子さんの一人だったんですね。

 

 

なので、なんかこの本を読むと、脈々と続く大きな歴史の流れを感じるんです。

 

 

ここにも、補瀉に関する記載があります。

 

 

そしてそれは何と、前回紹介した岡本一抱『鍼灸抜萃大成』の内容と全く一緒です。

 

(笑・・・例の呪文唱えるやつね。)

 

 

そして実はこの記載は、沢庵和尚『針記』の記載そのままなんだそうです。

 

(この辺は長野仁先生が非常に精緻に研究しておられますので、専門家の先生方は長野先生の論文等を参考にしてください。)

 

 

因みに『鍼灸重宝記』には、お灸でやる補瀉についても記載があり、瀉法の場合は火を扇ぐか吹き消せといい、補法の場合は、自然に消えるようにしなさいと説きます。

 

 

これもなかなか面白い記載。

 

 

瀉強補弱、強弱の補瀉と言ってもいいでしょう。

 

 

また、この本には「腹部打鍼術」についても書かれており、夢分流の流れを汲んでいることが分かります。

 

 

まあともかく、江戸期の超有名医家であり、現代の鍼灸家にも強い影響を与え続ける岡本一抱、本郷正豊の両者が、

 

禅僧である沢庵和尚の影響を受けていたなんて、興味深いですね。

 

 

我々が使う打鍼術の創始者、夢分斎も禅僧であるし、「禅宗」というものを考えることは、日本独特の鍼灸を考える上で、一つのキーワードなのかもしれませんね。

 

 

禅宗の旗印と言えば、何と言ってもこれです。

 

「不立文字、教外別伝、直指人心、見性成仏」

 

 

・・うーん。。。

 

 

ただ、こう言ってしまうとねー。。。

 

 「禅宗(ぜんしゅう)」って何ですか?

「禅宗」って何ですか?(その2)

「禅宗」を含む記事 参照

 

 

 

続く

 

 

 

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補瀉 36

2016.04.03

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

補瀉 29     明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉

補瀉 30   明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉

補瀉 31   現代中医学における補瀉

補瀉 32     日本における補瀉の受容

補瀉 33    『針道秘訣集』における補瀉

補瀉 34    『杉山真伝流』における補瀉 1

補瀉 35  『杉山真伝流』における補瀉 2        参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉

 

 

御園夢分斎と同じ時代にいたのではないかと言われる有名な医家に、永田徳本がいます。

 

 

この人物も、以前紹介しました。

 

永田徳本という人物 参照

 

”永田徳本”を含む記事 参照

 

 

実はこの人物は、多賀法印という人物に師事したと言われているのですが、実は夢分流の創始者と言われる夢分斎も、同じ多賀法印に師事していたのではないかという研究がありましたが、

 

最近の研究で、それが間違っていたことが分かっているようです。

 

 

こうやって、歴史研究というのは新事実が発覚したりして、発展していくものなのです。

 

 

この辺の、江戸期の日本古流派の登場人物の関係性については、非常に熱心に調べていらっしゃる先生方がたくさんおられますので、そのうちもっともっと色々なことが明らかになって、

 

それがまとまった教科書でも出してくださると、我々としては頭をスッキリと整理するのに非常に役立ちますので、応援したいです。

 

 

・・・まあともかく、永田徳本『鍼灸極秘伝』の中では特定の経穴に対する鍼の刺し方を述べ、『徳本多賀流針穴秘伝』の中では、

 

補瀉の重要性を述べ、「先補後瀉」の原則や、補瀉するにあたって、痛くなく打つことの重要性などを述べています。

 

 

ここでは深入りしませんが、この「刺針時の痛み」をどう考えるかというのも、一つのテーマかと思いますね。

 

 

まあ、永田徳本自体は、補瀉に関して、さほど目新しいことは言っていません。 (‘Д’)

 

 

 

続く

 

 

 

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