東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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分からない脈

2017.04.24

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今、東洋鍼灸専門学校「脈診」について喋っています。

 

 

 

 

いまだに、「分からない脈」がある。

 

(まあ、当たり前ですが。若造がスイマセン。<m(__)m>)

 

 

「脈診30年」

 

とか言われますが、昔は

 

「習得に30年かかるなんて、そんな診察法、価値ねえよ!」

 

と、非常に反感を覚えましたが、今はホントにそうだよなと、思わないでもないです。

 

 

基本理論は基本理論としてあり、それを習得し、運用するのは、さほど難しい話ではない。

 

 

問題はその先にある、もっともっと微妙な

 

「脈診の機微」

 

の問題。

 

 

患者さんの心、体、魂の「その時その瞬間」の状態が、映る鏡が脈。

 

 

で、その脈から、その患者さんの遠近の未来予測をするのが脈診。

 

 

だから名人になると、脈を診て、預言者、超能力者めいたことを言ったりして、それがピタリと当たったり、なんていう逸話も、少なくない。

 

 

僕の残りの人生で、そういうレベルまで行けるか。

 

 

 

行きてえ~

 

 

 

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突然焦黄苔。

2017.04.22

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数年診ている患者さん。

 

 

ある日、あまり普段訴えない症状を訴える。

 

 

脈診、特段の異常を感じない。

 

 

気色診、特段の異常を感じない。

 

 

舌診

 

「ん?」

 

となる。

 

 

この患者さんでは、診たことのない焦黄苔

 

 

これは、何かが起こっているはず。

 

 

でも患者さんは、変わったことは特に何もないと言う。

 

 

鍼もいつものように効いた。

 

 

一先ず、カルテに書いておく。

 

 

焦黄苔、黒苔は、イヤな所見だ。

 

 

 

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三旗塾、中医オープン講座に行ってきました!!

2017.03.21

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3.19の日曜日は、三旗塾、中医オープンセミナーに行ってきました!!

 

 

このセミナーは、金子朝彦先生の主催する「三旗塾」が開催する、年に一回のイベントだそうで、普段やっている中医学の勉強ではなく、

 

他の流派の先生をゲストに呼んで講演してもらうという、斬新な試みです。

 

(まあ、随分過去にはこういうのは、他の流派間でもあったらしいんですが、いつの間にか行われなくなった、言わば対外試合、

 

対外交流みたいな感じですかね。)

 

 

去年の日本中医学会で、以前から気になっていた金子先生とお会いして、FBで繋がって以来、この日がちょうどオフの日だったんで、

 

行ってみることにしました。(*‘∀‘)

 

 

会場に行ってみると、かなり知っている顔が。。。(笑)

 

 

今年は積聚会の西岡由記先生、長野式の伊藤弘隆先生による特別講義でした。

 

 

西岡先生は、そのご著書である『易経と難経』を数年前に読まさせていただいて以来、ずうっと講義を聴いてみたいと思っていた先生ですし、

 

長野式は、実は僕は15年以上前に、毎月足しげく勉強しに行っていた時があります。

 

 

ですが、この講座では面白いことに、積聚の先生が積聚治療の話をしない、長野式の先生が、長野式の話をしないのです。

 

 

一人の鍼灸臨床家として、自分の研究や、普段の治療を語る、といった、これまた斬新な企画でした。

 

 

金子先生のアイデアが、イー感じで炸裂してると思います。

 

 

西岡先生は傷寒論と難経と易経を絡めて、脈診に関する話しを非常に分かりやすく講義されていましたし、伊藤先生は非常に難しい、

 

患者さんのトラウマに対する独自のアプローチを紹介して下さいました。

 

 

久々にガンガンメモって、ガンガン質問しまくっちゃいました。(笑)

 

 

大変、いい刺激をいただきました☆

 

 

今はIT情報化社会、他流派の勉強会の様子なんかも、ネットで即時的に、かつ写真入りでリアルに覗くことが出来ます。

 

 

しかも何か情報発信したら、一瞬で地球の裏側まで届く時代。

 

 

これから、各流派が健全に刺激し合って、みんなで過去よりももっといいものが構築出来たら、素晴らしいですね。

 

 

 

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「衛気」って何ですか? その14

2017.02.16

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これまでのお話

 

カテゴリ 「衛気」参照

 

 

 

◆「衛気」はどこに流れる??

 

 

「衛気」は、体表面のみでなく、体表面から離れたところにも流れている、と、北辰会では考えています。

 

 

なぜならば、「翳す鍼」が効くからです。

 

 

北辰会では、時に経穴に対して「翳すのみ」の鍼で治療する場合があります。

 

 

小児や乳幼児や、皮膚感覚の敏感な患者さんには、非常によく効く、実に使える治療法です。

 

 

しかし、歴代の医家の説を見ても、この体表面に触れすらしない「翳す鍼」というやり方を強調した医家はいないようです。

 

(誰かご存知でしたら、ぜひご教示下さい。<m(__)m>)

 

 

衛気がなぜ、体表面から離れたところにも流れている、と言えるかは、以前このブログにも、『黄帝内経』の文章を引きながら仮説を書きました。

 

「浮く」の意味 まとめ 参照

 

 

 

まあ、歴代の鍼師はこれまで”翳す”手法を言わなかったですが、気功家やヒーラーといわれるようなグループの人達は、当たり前に「手翳し」という手法を使いますね。

 

 

「手翳し」「鍼翳し」・・・。

 

 

歴史的、学術的に見れば、これはどちらかというと気功術に近いのかもしれませんが、まあ、臨床家としては、効けばいい、治ればいい。

 

 

病的な反応の出ている経穴に鍼を翳すと、独特の感覚があることは事実。

 

 

一定時間、あるいは一瞬、鍼を翳すことで、脈診、舌診等の東洋医学的な所見が変化することは事実。

 

 

きちんと効いてくれて、その事実に対して、東洋医学による理論的分析がきちんとかけられればいい、ということになります。

 

 

・・・ところで、この「翳す鍼」をやるには、注意が必要です。

 

 

 

続く

 

 

 

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(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!

2016.10.24

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10.23の日曜日は、(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!

 

 

今回は午前中は実技訓練「胃の気の脈診」

 

 

私も臨床班を一班担当しました!

 

 

どーも今週は、東洋鍼灸専門学校でも、東京衛生学園でも、北辰会でも、ずーっと「胃の気の脈診」の講義をしているように思います。。。

 

 

「胃の気の脈診」をきちんと理解しようと思ったら、まずは北辰会の言う「胃の気」とはどういったものなのか、その原理を理解し、

 

次に「胃の気の脈診」の、実際の実技における脈の診方の4分類と、その根拠を覚えることが、基本中の基本として重要なんですが、

 

正直この、基本中の基本が、出来ていない人が多い。。。

 

 

基本がない中で、ヘンに背伸びして、応用的なことを言ったりやったり、考えたりすることほど、危険なことはありません。

 

 

上記がまずは出来ていないと、何年やっても、「胃の気の脈診」の上達なんてないと思います。

 

 

午後は成増で「伝統鍼灸 松田蓮絲堂」を開業している松田蓮山先生による「臓腑経絡学 肝・胆」

 

 

見た目は中国マフィアみたいにいかついし、長年少林寺拳法をやっていたため、実際に腕っぷしも相当強い松田先生ですが、

 

話してみると、クマのプーさんのような、心優しいひょうきん者です。(笑)

 

 

今回の講義から「蓮」の字を使った号も名乗って心機一転、東京で大暴れしてほしいと思います。

 

 

最後は浅草で「伝統鍼灸 かみなり」を開業している土田丈先生による講義「問診・体表観察」

 

 

土田先生は、実は僕の鍼灸学校時代の同級生です。

 

 

もともとスポーツマンで、スポーツトレーナーの畑に居た先生ですが、今では立派な北辰会の講師になられました。

 

 

チョンマゲも切り落とし、心機一転、ますます東京で暴れてほしいと思います。

 

 

僕も何か、心機一転しようかな。(゚∀゚)

 

 

 

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10月(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場

2016.10.18

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16日の日曜日は、大阪で行われた(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!

 

 

今回は午前中は実技練習「胃の気の脈診」

 

 

北辰会独自の脈診です。

 

 

ですが、完全な独創というワケではなく、ちゃんと『黄帝内経』や明代の医家「張景岳」の学説を踏まえた、非常に分かりやすい、

 

かつ臨床家にとってありがたい脈診法です。

 

(少なくとも僕はそう思っています。)

 

 

今回は初心者の先生のモデルになりましたが、どうしても初心者というのは、つい慌てて難しいことをしようとしたり、

 

難しいことばかりを考えてしまって、結果的に基礎が見につかない、というケースを多く見かけます。

 

 

蓮風先生や、講師の先生方のように、カッコよくハイレベルな脈診がしたい気持ちは痛いほどよく分かるのですが、

 

早くそうなりたいのであれば、まずは徹底的に基礎を固めることです。

 

 

その方が結果的に早いのです。

 

 

北辰会の言う「胃の気の脈診」は、基本中の基本から一つ一つ丁寧に身に付けていけば、こんな簡単で分かりやすい脈診法もない、

 

というぐらい明快な脈診法です。

 

 

数十年前に蓮風先生が「胃の気の脈診」の本を初めて出した時のタイトルは、『”簡明”鍼灸脈診法』であったことをお忘れなく。

 

 

ぜひキチッと身に付けていただき、それをきっかけに、どんどん深遠な脈診の世界に入っていってもらいたいと思います。

 

 

午後は神戸の「輝鍼灸院」院長、原元氣先生の講義「臓腑経絡学 心包・三焦」

 

「心包」って何ですか?(その6)

「三焦」って何ですか?(その12)  参照

 

 

原先生の講義は、非常に分かりやすいです。

 

 

スタンダードコースの受講者に合わせて、重要な発言もたくさん入れて下さいました。

 

 

そして、終わった後は酒。(笑)

 

 

住宅ローンについて考えさせられましたネー。(笑)

 

 

 

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補瀉 40

2016.04.07

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

補瀉 29     明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉

補瀉 30   明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉

補瀉 31   現代中医学における補瀉

補瀉 32     日本における補瀉の受容

補瀉 33    『針道秘訣集』における補瀉

補瀉 34    『杉山真伝流』における補瀉 1

補瀉 35  『杉山真伝流』における補瀉 2

補瀉 36     永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉

補瀉 37   『杉山流三部書』における補瀉 

補瀉 38     岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉

補瀉 39    岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉         参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

 

◆本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉 

 

 

さて今日は、本郷正豊先生『鍼灸重宝記』(1718)を見てみたいと思います。

 

 

この先生は、江戸中期の鍼灸医です。

 

 

実は『鍼灸重宝記』は以前、このブログにもチラッと登場したことがあります。

 

「沢庵和尚(たくあんおしょう)」という人物 参照

 

 

この本は、現代の「経絡治療」と呼ばれる流派の先生方の大元中の大元と言っていい、明治時代の鍼灸医で、脈診の大家と言われた八木下勝之助先生が、

 

他の本を一切読まずに、『鍼灸重宝記』のみを読んで、90歳を超えるまで治療されていたことで有名です。

 

 

そしてこの本は、北辰会の藤本蓮風先生とも縁のある、東方会の小野文恵先生が、大東亜戦争をまたいで現代語訳され、出版したことでも有名です。

 

 

そしてその本の推薦文は、私が今教えに行っている、東洋鍼灸専門学校柳谷素霊先生が書いています。

 

 

小野先生は、柳谷先生の有力なお弟子さんの一人だったんですね。

 

 

なので、なんかこの本を読むと、脈々と続く大きな歴史の流れを感じるんです。

 

 

ここにも、補瀉に関する記載があります。

 

 

そしてそれは何と、前回紹介した岡本一抱『鍼灸抜萃大成』の内容と全く一緒です。

 

(笑・・・例の呪文唱えるやつね。)

 

 

そして実はこの記載は、沢庵和尚『針記』の記載そのままなんだそうです。

 

(この辺は長野仁先生が非常に精緻に研究しておられますので、専門家の先生方は長野先生の論文等を参考にしてください。)

 

 

因みに『鍼灸重宝記』には、お灸でやる補瀉についても記載があり、瀉法の場合は火を扇ぐか吹き消せといい、補法の場合は、自然に消えるようにしなさいと説きます。

 

 

これもなかなか面白い記載。

 

 

瀉強補弱、強弱の補瀉と言ってもいいでしょう。

 

 

また、この本には「腹部打鍼術」についても書かれており、夢分流の流れを汲んでいることが分かります。

 

 

まあともかく、江戸期の超有名医家であり、現代の鍼灸家にも強い影響を与え続ける岡本一抱、本郷正豊の両者が、

 

禅僧である沢庵和尚の影響を受けていたなんて、興味深いですね。

 

 

我々が使う打鍼術の創始者、夢分斎も禅僧であるし、「禅宗」というものを考えることは、日本独特の鍼灸を考える上で、一つのキーワードなのかもしれませんね。

 

 

禅宗の旗印と言えば、何と言ってもこれです。

 

「不立文字、教外別伝、直指人心、見性成仏」

 

 

・・うーん。。。

 

 

ただ、こう言ってしまうとねー。。。

 

 「禅宗(ぜんしゅう)」って何ですか?

「禅宗」って何ですか?(その2)

「禅宗」を含む記事 参照

 

 

 

続く

 

 

 

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2015年度、後期授業終了!!

2016.03.10

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3.9の水曜日で、東洋鍼灸専門学校、2015年度の後期授業が終了しました!!

 

 

・・・いやー、長かったー!!(@_@)

今回は「体表観察学」を昼夜3クラスに、「臓腑経絡学」を昼1クラスに、各クラス約20コマずつ、合計80コマの講義を終了しました!!

この、1日4コマ講義の話を受けたとき、どんなことが起こるか、楽しみとか言っていましたが、結果的には、「僕が」けっこう疲れました。

 

(苦笑・・・すなわち、まさかの”僕が疲れる”という結果が得られました。。。)

 

 

まあでも、ここに、カリキュラム内容を公開し、記念碑にしようと思います。

 

 

【昼専科、夜本科専科】

1.ガイダンス~北辰会方式概論
2.中医学概論 実技デモ
3.28脈状診 実技
4.胃の気の脈診 実技

5.舌診 実技
6.腹診 実技
7.背候診 実技
8.原穴診・八脈交会八穴診 実技
9.顔面気色診・眼診 実技

10.臓腑経絡学概論 実技
11.弁証問診①総論 実技
12
.弁証問診②各論 実技
13.弁証問診③女性カルテ 実技
14.弁証問診④男性カルテ 実技
15.刺鍼術・施灸術 実技
16
.難病症例解説 実技
17
.公開臨床①(問診)
18.公開臨床②(体表観察~治療~養生指導)

19.空間診 実技

20.爪甲診・井穴診 実技

 


【昼本科】

 

1.ガイダンス 実技

2.臓腑経絡学総論 実技

3.臓腑経絡学 肺 実技

4.臓腑経絡学 大腸 実技

5.臓腑経絡学 胃 実技

6.臓腑経絡学 脾 実技

7.臓腑経絡学 心 実技

8.臓腑経絡学 小腸 実技

9.臓腑経絡学 膀胱 実技

10.臓腑経絡学 腎 実技

11.臓腑経絡学 心包 実技

12.臓腑経絡学 三焦 実技

13.臓腑経絡学 胆 実技

14.臓腑経絡学 肝 実技

15.奇恒之腑 実技

16.奇経八脈① 実技

17.奇経八脈② 実技

18.気と陰陽論基礎 実技

19.神主学説基礎 実技

 

(昼本科については前期に体表観察学の一通りの講義が終わっているため、座学講義の後半は実技で体表観察の練習をしました。)

 

 

・・・専門家の皆さん、なかなかのラインナップでしょ??(笑)

上記講義、どのコマも、一切の手抜きナシです。

やるからにはマジです。

でもちょっと疲れたので(苦笑)、2016年度はコマ数を半分に減らして、臨んでみようと思います。

 

 

やっぱ僕の居場所は、患者前だ。

 

 

それをよく理解する上で、大変大きな半年でした。

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(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場

2015.10.20

清明院では現在、スタッフを急募しております!!

ぜひ我々とともに、切磋琢磨しましょう!!詳細はこちら!


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※なぜか昨日アップされなかったようなので再アップします。

10.18の日曜日は、大阪で行われた(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!

朝一は大阪の足立尚哉先生による講義

「舌診」。

舌診は、我々が非常に重視している診察法です。

この講義のスライドの編集の段階から関わらせてもらった講義でしたので、非常に興味深く拝聴させていただきました。

午後一は大阪の堀内斎毉龍先生による講義

「臓腑経絡学 心包 三焦」。

これは、臓腑経絡学の中でも、非常に難しい二つです。

堀内先生は大変頭脳明晰な先生で、この難題二つをサクサクっと分かりやすく解説しておられました。

サスガでしたね~~

そして最後は神戸の原元氣先生による講義

「胃の気の脈診」。

この脈診は、北辰会独自の脈診なんですが、非常に鍼灸臨床の現場において「使える」脈診法です。

この脈診法を勉強していると、他の脈診法のこともよく分かるようになるという、不思議な脈診法でもあります。

朝から2時間の座学を3コマ、非常にヘビーな内容でしたが、ゾーンに入ったのか、全然問題なく集中して聴けましたね。

そして終わった後も油谷真空先生、藤本新風先生たちと、ずーっと鍼灸医学の学術の話しのみ。

素晴らしい休日でしたね。

(僕にとっては(笑))


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「尺膚診」について 14(『素問識』における尺膚診)

2015.09.30

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これまでのお話(分かり易いように、タイトルを付けました)

 


「尺膚診(しゃくふしん)」について(イントロ) 
「尺膚診」について 2(『史記 扁鵲倉公列伝』における尺膚診)                     
「尺膚診」について 3(『黄帝内経素問』平人気象論(18)における尺膚診)          
「尺膚診」について 4(『黄帝内経素問』通評虚実論(28)における尺膚診)
「尺膚診」について 5(『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形萹(4)における尺膚診)   
「尺膚診」について 6(『黄帝内経霊枢』論疾診尺(74)における尺膚診)
「尺膚診」について 7(『黄帝内経霊枢』邪客篇(71)における尺膚診)
「尺膚診」について 8(「表をもって裏を知る」の重要性) 
「尺膚診」について 9(「表をもって裏を知る」の重要性その2)
「尺膚診」について 10(『黄帝内経素問』脈要精微論(17)における尺膚診)

「尺膚診」について 11(『難経』13難における尺膚診)

「尺膚診」について 12(『傷寒論』における尺膚診)
「尺膚診」について 13(『腹証奇覧翼』における尺膚診)         参照

 

では続きいきます!

 

 

◆多紀元簡(たきげんかん)の『素問識(そもんし)』における尺膚診の記載

 


「尺膚診」について 4「尺膚診」について 10
に、日本の多紀元簡という人物の言説をチラリと紹介しました。

 


この人物の紹介は、また後ほど詳しくするとして、彼の代表作である『素問識』の中でチョイチョイ、この尺膚診について述べてくれております。

 

一つは、『素問』の17篇目、”脉要精微論”を解説した部分です。

 

 

 

wp-1588935485792.jpg

 

 

↑↑このような図とともに、細かく解説してくれております。(『素問識』より)

ここで彼が述べているのは、

「”尺”というのは前腕のことでアール!」

という説です。

 

それを言うだけでなく、前腕のどこで何を診るのかまで、わざわざ図にしてくれています。

 

専門家の方々は参考にするべきでしょう。

 

この前腕に書いてある文字を見て、あ!と、ピンとくるべきです。(笑)

 

もう一つは『素問』の28篇目、”通評虚実論”の解説部分です。

 

ここには、

「脈診で経を診て、尺膚診で絡を診る」

という論が提出されております。

 


経絡、経絡、と言うが、経が相対的に深く、絡は相対的に浅い、という論から始まり、さらに、経には営気が満ち、絡には衛気が満ちる、

という論から、脈が熱なのに尺膚が寒であるものについて、考察してくれております。

 


・・・とまあこのように、日本にもスゴイ先生がいた訳です。

(今でもいるけど)

 

この『素問識』なんかを読んでますと、『黄帝内経』のみならず、その周辺の有名な古典も、すべて頭に入った上で、平易に分かりやすく配慮しながら、慎重に解説しているのがよく分かります。

 

恐るべし、多紀元簡・・・。(苦笑)

 

 

尺膚診に関してはここらでいったん切って、また折に触れて解説してみたいと思います。

 

続く

 

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