東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「治るか治らないか」の判断

2016.09.14

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前にも書いたように思うけど、これは大事なことなんで、しかも、僕のその時点における経験と思索によって変わっていく問題でもあるので、

 

何度でも書きます。

 

 

初診時や、問い合わせの電話の時に、患者さんから、

 

「この病気(症状)、治りますか?」

 

と、直球で問われることがあります。(苦笑)

 

 

治るなら治療に行くけど、治らないなら行かない、という、分かりやすい話ですよね。

 

 

誰だって無駄足踏みたくないし、ムダ金払いたくないです。

 

 

昔は僕も、患者さんに来てほしいという思いと、過剰な自信から、電話の段階で、

 

「それなら治ると思いますよ!!」

 

とか、言っていたような気がします。

 

 

・・・これ、正直言って「ハッタリ」ですよね。

 

(お恥ずかしい。)

 

 

現在では、

 

「治るかどうかは、実際に診てみないと何とも言えませんし、症状の程度や、その患者さんが置かれている状況や、どの程度通院できるのか、

 

そういうこと等々から、多面的、総合的に、しかも最大限の慎重性を持って判断しないといけない問題ですので、無責任にお答えできません。」

 

と返すようにし、ここはある意味で一番神経を使っています。

 

(まあ今は電話対応はスタッフがするので、このように返答させています。)

 

 

患者さんによっては、

 

「あそお、じゃあハッキリしないならいいや、行かない。」

 

ってなる人もいますが、それはもう、御縁ですから仕方ないと思っています。

 

 

そういう患者さんは、電話や、病名だけ聞いた段階で、

 

「それなら治る!」

 

と断言してくれる先生のところにいけばいいんじゃないかな、と思っています。

 

(清明院では、この対応は大変危険である、と、今では考えています。)

 

 

・・・で、実際に患者さんが清明院に来院しました、で、問診して、体表観察しました、鍼もしました、反応がいいです、

 

ここで、なんて伝えるか。

 

 

清明院では正直に、

 

「この反応であれば、キチッと通院してくれて”、”養生指導も守ってくれれば”、今よりは確実に楽になるだろうと思います。」

 

と、お伝えすることが多いです。

 

(慎重でしょ??)

 

 

鍼をしても反応が薄いようなら、

 

「効果や変化が感じられなくても、三回は診せに来て下さいね。」

 

と、お伝えする場合なんかもあります。

 

 

また、明らかに正しいと思われる処置をしたのに、所見や症状が悪化したり、変化が拾えないような場合には、僕の学術レベルでコントロールできる範疇を超えていると判断し、

 

先輩の治療院や、専門病院での精密検査等々を勧めたりする場合もあります。

 

 

このように、患者さんへの声かけは慎重かつ千変万化なんですが、患者さんにとって、医者からの

 

「治るぞ!」

 

という言葉がどれほど重いか、このことを、僕は、これまでの経験で、痛いほどよく知っています。

 

 

だから、その言葉をかけるには、最大限の注意を払っています。

 

 

だから、僕から

 

「治るぞ!」

 

と言われた場合は、相当高い確率で治ると思います。(笑)

 

 

・・・ところでこの「治る」の定義の問題もあるので、今回、もう少し語りましょう。

 

 

続く

 

 

 

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患者さんの声(60代女性 ふらつき、のぼせ、悪心、食欲不振、肩こり、全身倦怠感)

2016.09.09

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

 

(ついつい書いてもらうのを怠けてしまうね。イカンイカン。)

 

 

60代 女性 

 

【症状】眩暈、のぼせ、悪心、食欲不振、肩こり、全身倦怠感

 

【既往歴】高血圧

 

 

「清明院」に通い始めて約2ヶ月になります。

 

数年来、高血圧の諸症状に悩まされ続けてきました。

 

降圧剤は飲みながらも、家系だから、体質だから仕方がないのか・・・と、半ば諦め気味で、サプリメントや漢方薬も色々試してきました。

 

ある日、軽い眩暈に襲われ、中々回復せず、ほぼ一日中ソファーに横になっている日が続き、とうとう義母の四十九日法要にも行くことが出来せんでした。

 

悶々としていた時に、縁あって娘の通う「清明院」にお世話になることになり、初日は這う様にして出かけて行きました。

 

初診は問診、診察、治療合わせて3時間。

 

体力がもつかどうか不安でしたが、治療後、かなり身体が楽になり、付き添ってくれた娘と久しぶりにお茶をして帰れる程になりました。

 

毎回、確実に元気になっていくのを実感していたので、私に“キャンセル”という選択肢はありませんでした。

 

猛暑日も台風の日も何より優先して通い続けました。

 

お陰様でかなり元気になりましたので、来週には義母のお墓参りに熊本まで帰ります。

 

病院通いは、私にはストレスでしかありませんが、「清明院」に通うことは楽しみで、予約日が待ち遠しくて仕方ありません。

 

東洋医学は以前から信頼しておりましたが、とりわけ「清明院」の鍼一本の治療には驚いてしまいます。

 

竹下先生、スタッフの皆様、本当に有難うございます。

 

今後とも宜しくお願い致します。

 

最後に紹介してくれた娘に“有難う!”。

 

 

【清明院からのコメント】

 

 

本症例の初診は2016年の7月、当該患者さんの娘さん(清明院の患者さん)からの紹介でした。

 

最初に来られたのは娘さんで、娘さんが短期間でずいぶんよくなったので、お母様を紹介して下さいました。

 

主訴は高血圧に伴う、眩暈を中心とした諸症状です。

 

清明院では日常的によく診る症状です。

 

原因不明(本態性)の高血圧症の患者さんというのは、症状の原因がよく分からず、対処方法がよく分からない不安感、

 

また今後、高血圧によって脳卒中や心筋梗塞を起こす不安感、またさらに、一生降圧剤を飲む憂鬱さを抱えている方が少なくなく、

 

その不安感や憂鬱さから、諸症状をより増悪させているケースが多いです。

 

こういうものに、鍼灸がとてもいいです。

 

降圧剤から離脱できたケースもあります。

 

初診時、「肝胃不和」と弁証し、治療すると、直後に症状が劇的に楽になりました。

 

そのまま週2回ペースの治療を継続し、8診目には非常に良好な状態となりました。

 

現在ではメンテナンスのため、治療を継続しております。

 

「通院が楽しみになる。」

 

これが本来の医療でしょうね。

 

 

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2016年 9月の診療日時

2016.09.01

患者様各位

2016年、9月の診療日時です。

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

御予約の際は、予めご参照下さい。

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

◆9.5(月)、9.6(火)、9.12(月)は研修のため、外来診療は終日休診とします。


◆9.7、9.14、9.21、9.28(いずれも水曜)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。

 

 

 

以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

清明院 院長 竹下有

2016年 8月の診療日時

2016.08.01

患者様各位

2016年、8月の診療日時です。

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

御予約の際は、予めご参照下さい。

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

◆8.15(月)、8.16(火)は夏季臨時休診日のため、終日休診とします。

 

◆8.29(月)は関西にて研修のため、終日休診とします。


◆8.31(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。

 

 

 

以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

清明院 院長 竹下有

 

 

7月(一社)北辰会スタンダードコース東京会場

2016.07.19

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 7.17の日曜日は、五反田で行われた(一社)北辰会スタンダードコース東京会場に行ってきました!!

 

 

今回も、午前中は実技訓練です。

 

 

今回のテーマは「原穴診・井穴診」。

 

 

『体表観察学』の中でも、重要かつ、意外と出来てない人の多い診察法だと思います。

 

 

今回は臨床クラスの先生方の指導を一班、担当させていただきました。

 

 

開業されている先生方もおり、皆さんタッチが御上手で、非常にやりやすかったですね。

 

 

細かいニュアンスに関しても、実に話が早い。

 

 

途中から藤本新風先生も参加して下さり、非常に盛り上がったと思います。

 

 

午後は先日本部で発表した坂井祐太先生の症例

 

「手足の冷え、月経異常」

 

を使って、藤本新風先生による非常にキメの細かいカルテ解説を行っていただきました。

 

 

本部に比べて、関東支部の方は相対的に初心者、初学者が多いです。

 

 

ですので、北辰会がなぜ問診でこういったことを聴くのか、問診と体表観察で得られた情報を、どのように位置付けているのか、

 

自分の知識の足りていない部分はどこなのか、よく理解出来たんじゃないかと思います。

 

 

そして終わった後は酒。。。

 

 

今回は随分遅くまで飲んでましたが、自汗は一瞬にして過ぎ去りましたね。

 

 

とても良い週末。

 

 

 

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2016年 7月の診療日時

2016.07.01

患者様各位

2016年、7月の診療日時です。

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

御予約の際は、予めご参照下さい。

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

◆7.4(月)、7.9(土)、7.18(月)は研修のため終日休診とします。


◆毎週水曜日は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。

 

 

以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

清明院 院長 竹下有

2016年 6月の診療日時

2016.06.01

患者様各位

2016年、6月の診療日時です。

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

御予約の際は、予めご参照下さい。

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

◆6.20(月)は研修のため終日休診とします。


◆毎週水曜日は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。

 

 

以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

清明院 院長 竹下有

患者さんの声(30代男性 花粉症、排尿障害)

2016.05.09

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

 

 

30代 男性 

 

【症状】花粉症(目痒、鼻閉、鼻汁)、排尿障害(残尿感、尿切れの悪さ)

 

【既往歴】腹膜炎、上腕骨骨折、うつ病

 

 

花粉症の症状が出はじめて5年ほど。

年々ひどくなっていく症状に、薬をあれやこれやと試すものの、治るわけでもなく、毎年

 

「またこの時期か。。。」

 

と憂鬱な気分になっていました。

 

友人から

 

「鍼がいいよ。」

 

と教えてもらい、清明院を紹介してもらいました。

 

当初、

 

「体中に鍼を刺して治療する」

 

というものを想像していましたが、清明院は全く違いました。

 

初診時は1時間半にわたっての問診。

 

その後、治療。

 

「ここまで問診があるんだから、さぞいっぱい刺すんだろう」

 

と思っていましたが、はじまってみると、たったの1本。

 

「えっ!?」

 

と思いましたが、その神の手とも思えるピンポイント治療が、ジワジワと効いてきました。

 

初回の治療後はボ~っとする感じで効いてるのかどうかわかりませんでしたが、そこから毎週通うことで効果が出てきました。

 

2回目からは、花粉症の薬をあえて止めてみました。

 

するとビックリ。

 

鼻のつまりと目の痒みが治まってきたのです。

 

花粉症のシーズン中ということもあり、

 

「もっと早く行けばよかった」

 

とも思いましたが、そんなことは関係なく、すぐに効果が出ました。

 

治療費は1回6,000円と高めですが、薬を飲むこと、すぐに効くことを考えると、費用対効果は抜群だと思います。

 

今後は月に1回程度、「体のメンテナンス」と来年の花粉症の対策として、通い続けたいと思います。

 

薬は飲み続けると効きにくくなるとも聞きます。

 

体に合う合わないもあります。

 

現に僕は強い薬を処方されて胃痛に悩まされたこともありました。

 

でも鍼はそんなことは一切なく、痛みも、危険なこともないと感じました。

 

すぐに効果が出るのも良いですね!

 

そしてなにより、気さくな竹下先生のおかげで、毎回安心して治療に入ることができます。

 

花粉症でお悩みの方、薬を飲みたくない方に、鍼はとってもオススメです。

 

どうもありがとうございました。

 

そして、引き続きよろしくお願いします。

 

 

【清明院からのコメント】


本症例は、初診がH28年の3月、この
業界の関係者さんからの紹介でした。

これまでにも、花粉症の患者さんには「患者さんの声」を何人かに書いていただいていますし、花粉症に対する東洋医学の考え方については、

 

このブログにも以前簡単にですが、書きました。

 

「患者さんの声」を書いていただいた方以外にも、春秋は毎日のように、清明院では非常によく診る疾患であり、非常に臨床成績のいい病だと思います

 

患者さんの声(20代男性 6年続く重度の花粉症)

患者さまの声(30代男性:突発性難聴、花粉症)

 

カテゴリ 花粉症と東洋医学    参照

 

 

東洋医学的な考え方に基づく花粉症治療のいいところは、症状に対する対症療法ではなく、

 

「根本的な体質改善」

 

が見込める、ということだと思います。

 

 

平たく言えば、花粉そのものに毒性はない訳ですから、本来なんでもないはずの花粉に、過剰に反応してしまっている人体側を、

 

正常な範疇に戻せばいい、という考え方です。

 

(今や、大気汚染で、花粉に付着しているモノに、いくらかの毒性があるかもしれませんが。。。)

 

まあ、東洋医学、鍼灸治療の考え方で心身のバランスを整えた結果、不快な過剰反応が起こらなくなる、あるいは起こっても軽く済む、

 

そういう体質に改善される場合がある、ということです。

 

花粉の飛散量がどんなにあっても、薬も飲まずに、症状も出なければ、生活上、何の問題もないです。

 

それでもどうしても気になるというならば、田舎の空気の綺麗なところに移住するしかないです。

 

東洋医学は根本治療ですので、この症例もそうだったんですが、花粉症の治療なのに、花粉症以外の症状(排尿障害)も経過中にとれてしまいました。

 

こういうところが、東洋医学の真骨頂でしょうね。

 

西洋医学の考え方ではなかなか真似できない部分だと思います。

 

(もちろん、西洋薬による、こういったアレルギー疾患に対する、症状抑制における効果についても、それなりに理解はした上で発言しております。)

 

初診時、「肝火上炎」と証を立て、治療を開始すると、患者さん自身が書いて下さったように、2診目からは明らかな効果を得ることが出来ました。

 

5年間悩み、あちこちにかかって治らなかった症状が、あっけないものですね。

 

今後、社会的に責任あるポジションに就かれる方ですので、外部環境がいかに変化しても、様々な症状が出ないような体質になるよう、

 

治療を進めさせていただこうと思います。

 

アレルギーなど、西洋医学が対症療法に終始してしまうような疾患に、伝統鍼灸、試してみては如何でしょうか。

 

試す価値「大」だと思います。

 

 

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2016年 5月の診療日時

2016.05.01

患者様各位

2016年、5月の診療日時です。

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

御予約の際は、予めご参照下さい。

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

◆5.30(月)は、奈良、藤本漢祥院にて研修のため終日休診とします。


◆5.11(水)、5.18(水)、5.25(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。

 

◆GW、5.3(火)~5.5(木)は臨時休診とします。

 

 

以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

清明院 院長 竹下有

補瀉 50

2016.04.23

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

補瀉 29     明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉

補瀉 30   明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉

補瀉 31   現代中医学における補瀉

補瀉 32     日本における補瀉の受容

補瀉 33    『針道秘訣集』における補瀉

補瀉 34    『杉山真伝流』における補瀉 1

補瀉 35  『杉山真伝流』における補瀉 2

補瀉 36     永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉

補瀉 37   『杉山流三部書』における補瀉 

補瀉 38     岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉

補瀉 39    岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉 

補瀉 40    本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉 

補瀉 41  菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉 

補瀉 42  石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉 

補瀉 43  坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉 

補瀉 44   澤田流における補瀉 

補瀉 45  柳谷素霊先生、経絡治療学会における補瀉 

補瀉 46 北辰会における補瀉

補瀉 47 北辰会における補瀉 2

補瀉 48 北辰会における補瀉 3

補瀉 49 北辰会における補瀉 4           参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

いやー、何気に、清明院ブログの最長シリーズとなりました。

 

(まあでも、それに相応しいテーマだったと思います。)

 

 

ここまで長かったですが、書いている方としては、メチャクチャ楽しかったんで、体感時間としては一瞬でした。(笑)

 

(一般の読者の方々には難しくてしんどかったでしょうけども。。。(苦笑))

 

 

このシリーズを書く中で、色々知らなかったことを知りました。

 

 

鍼を打つときの考えが少し変わりました。

 

 

それがたいへん大きな収穫でした。

 

 

ちょうど50回で終わるというのも、キリが良過ぎてコワい。(笑)

 

 

 

 

まあ何度も言うように、僕にとって、治療において、鍼というのは「気」を動かすのにたいへん有利な道具です。

 

 

もう少しかみ砕いて言えば、経穴に正気を集めたり、邪気を散らしたりして、結果的に経絡の流れを正常化し、結果的に五臓六腑の機能を賦活化し、

 

結果的に患者さんの「治る力」を最大化する、つまり正気の働きを高める、便利な道具です。

 

 

で、それをする時の実際の手法が「補瀉」なのであります。

 

 

つまり、歴代の多くの医家が言うように、「補瀉」を突き詰めて考えることは、鍼灸という道具を使いこなす、技術論の究極を考えることです。

 

 

そして、「補瀉」するにあたっての条件となる「虚実」を突き詰めて考えることは、鍼灸の病理論の究極を考えることでもあります。

 

 

こうやって突き詰めて突き詰めて、鍼するにあたっての自分自身の考え(根本思想)をキッチリ作って、鍛えて鍛えて、

 

十分に鍛えて、あとはそれに基づいて、ひたすら毎日工夫しながら、臨床実践をやっていくだけです。

 

 

死ぬまで、ネ。

 

 

◆「補瀉」総まとめ

 

 

私は北辰会の講師をさせていただいておりますし、清明院での治療方式は、かなり忠実な北辰会方式(のつもり)ですので、

 

「補瀉」に関しても、当然北辰会の考え方でやっております。

 

 

ただ、今回補瀉に関して、日本と中国の歴代重要文献をツラーッと通覧させていただいて、思うこと(というか気付いたこと)がいくつかあります。

 

 

一つは、「迎隨」という言葉に対する理解についてです。

 

 

「迎随の補瀉」というと、経絡の流注に逆らって刺すのが”迎”であり瀉法、経絡の流注に沿って刺すのが”随”であり補法、

 

という『難経』72難の、解釈本に出てくる考え方が、現代の日本では非常に多いのですが、その解釈はあまりにも形式的で、

 

僕はそうではないように思います。

 

 

「迎随の補瀉」は、あくまでも患者さんの気の動きをしっかりと感じながら、その正気と邪気の動きを、変に力ずくで押さえ込まないように、

 

補瀉を成功させるのを「迎隨」というのだと思います。

 

補瀉 3 参照

 補瀉 14 参照

 

 

そしてこれは、鍼灸治療であれ手技療法であれ、問診であれ体表観察であれ、人間関係であれ、すべてに共通する

 

「”気の動かし方”の究極的な話し」

 

だと思うし、それが”迎隨”の、本来の意味なのだと思います。

 

 

つまり、”迎隨”の感覚が分からない、あるいは下手な人は、どんな治療であれ下手、ということです。

 

 

残念ながら。

 

 

鍼の聖典『黄帝内経霊枢』の筆頭である九鍼十二原(1)に、

 

「迎而奪之、悪得無虚。追而済之、悪得無実。迎之随之、以意和之、鍼道畢矣。」

 

(補瀉迎隨が意のままに分かれば、鍼の道は終わるよ~~!)

 

ザックリ意訳 by 竹下

 

 

と書いてあることの意味は、極めて深いと思います。

 

 

もう一つは、「気の内外の移動」についてです。

 

 

補法と言うと、”補う”と書くため、人体の外から何か術者のパワーを入れ込むようなイメージを持つ場合がありますが、

 

そうではなく、あくまでも「人体の中における気の移動、正気の集中」というイメージでもって、正気を集めることが重要だと思います。

 

 

瀉法もしかりで、人体から邪気を引きずり出すのではなく、あくまで人体の”中で”散っていってもらう、そういう意識が重要だと思います。

 

 

しかしその一方で、人間は自然界に充満する「気」が凝集した存在である、という理解に立つと、人体の浅い部分から深い部分に気を誘導すると、

 

気が集まりやすくなり(補法)、反対に深い部分から浅い部分に気を誘導すると、気が散りやすくなる(瀉法)という側面も、あると思います。

 

補瀉 18 参照

 

 

提挿の補瀉や、杉山流の雀啄術などは、この現象を利用して、結果的に周囲の気を集めたり散らしたりしているのだと思います。

 

 

ただ、ここ(内外の気の移動)を変にカン違いして、

 

「俺の正気を患者に分け与えよう!(患者の体に入れ込む、注入する)」

 

とか、

 

「この患者から邪気を吸い取ってあげよう!(術者が吸収する)」

 

とか、そういう考えでやると、大体治療者が病気になります。(笑)

 

 

毎日毎日、重い病気の患者さんばっかり来るのに、そんなことやってたら、命がいくつあっても足りません。(笑)

 

 

ここは北辰会でも、非常に厳しく戒めているところです。

 

 

まあしかし、実はそういう考え方もないではないのです。

 

 

それについても、機会があったら書きましょう。

 

(怪しいヤツね。(゜レ゜))

 

 

そうやって変に作為的にやるのではなく、鍼灸という道具を「上手に」使って、「無理なく」気を操作し、結果的に「治る力」「無駄なく」活かしきる、

 

これが本来の鍼灸治療だと思っています。

 

(まあこの考え方が、「治る力を活かす」という、清明院のキャッチコピーになる訳です。(笑))

 

 

今回、認識を深めたのは上記の二点。

 

(細かいこと言えばまだまだあるけど、ちょっと複雑なんで省きます☆)

 

あとはこれを、徹底的に臨床で追試していくのみです。

 

 

さーて、補瀉シリーズは以上です。

 

 

いかがでしたでしょうか。(笑)

 

 

あまりにも長くなったし、しかも専門的になってしまったので、あとで目次と参考文献を載せておきます。

 

 

 

続く

 

 

 

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