東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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補瀉 47

2016.04.20

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

補瀉 29     明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉

補瀉 30   明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉

補瀉 31   現代中医学における補瀉

補瀉 32     日本における補瀉の受容

補瀉 33    『針道秘訣集』における補瀉

補瀉 34    『杉山真伝流』における補瀉 1

補瀉 35  『杉山真伝流』における補瀉 2

補瀉 36     永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉

補瀉 37   『杉山流三部書』における補瀉 

補瀉 38     岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉

補瀉 39    岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉 

補瀉 40    本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉 

補瀉 41  菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉 

補瀉 42  石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉 

補瀉 43  坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉 

補瀉 44   澤田流における補瀉 

補瀉 45  柳谷素霊先生、経絡治療学会における補瀉 

補瀉 46 北辰会における補瀉           参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

戦後、様々な鍼灸学校が全国に設立されるとともに、様々な流派が日本国内に起こって来た中の一つが、現在私がお世話になっている、北辰会であります。

 

 

 北辰会がいかなる流派であるかについては、北辰会のオフィシャルHPに簡明に書かれていますので、そちらを参照いただくとして、

 

北辰会も当然、これまで書いてきた「補瀉」については整理された考えを持っており、それは会内の教科書にキチッとまとめられています。

 

(一社)北辰会HP 参照

 

 

そのザックリとした概要は、前回述べました。

 

 

現代日本の様々な流派、それぞれが補瀉を論じている中で、北辰会の補瀉は、補瀉するにあたって、手技をほとんど使わない、

 

というのが際立って特徴的だろうと思います。

 

 

北辰会方式の治療と言えば、1時間以上に渡る、長くて詳細な問診と、全身くまなく診る、精密な体表観察。

 

 

そして、わずか一本、あるいはせいぜい2、3本での、少数鍼治療。

 

 

それで得られる、劇的な良性変化や、西洋医学も不得手とするような難病に対する、高い治療成果。

 

 

これが有名でしょう。

 

 

しかし、その一本の鍼に対して、これまで述べてきたように、捻ったり、雀啄したりということは、ほとんどしません。

 

 

・・・これ、なぜか。

 

 

これは大事な内容なので、今日から、何回かに分けて、これが何でなのか、というお話をします。

 

 

◆術者間でのバラつきの問題、定量化の問題

 

 

北辰会は医学理論と医学用語のベースを「中医学」に置いています。

 

東洋医学と中医学 参照

 

 

以前も紹介したように、中医学では実に複雑な補瀉手技を、たくさんたくさん、紹介しています。

 

補瀉 31   参照

 

 

北辰会も、過去にはこういう複雑な補瀉手技もしっかりと追試したようですし、実際にそれなりに効果があるということも確認しているそうです。

 

(数十年前の話ですね。)

 

 

ここで問題になるのは、手技による補瀉を、より効果的にやろうと、どんどん追求していくと、術者によって効果のバラつきが大きくなります。

 

 

指先の感覚のいい者、指先の器用な者ほど、補瀉手技がうまくなります。

 

 

そうすると徐々に、

 

「補瀉手技テクニック追求集団」

 

になっていくきらいがありますね。

 

 

北辰会の目標は、 一人の名人を作ることではなく、名人に限りなく近い鍼灸医をたくさん育てることです。

 

 

なぜならば、その方が結果的に多くの患者さんを救えるからです。

 

 

上手いやつが、超絶手技を見せつけて圧倒したところで、誰も応援してくれません。

 

 

寄り添ってくれません。

 

 

結果的にフォロアーは減り、その流儀で救える患者さんの数は減ります。

 

 

この考え方に基づき、刺鍼においては、あまり手技は使わず、その代わり、望聞問切の四診による診断を限りなく精緻にして、

 

会員間で出来るだけ理論的に共有できる形にし、治療穴を極限まで絞り込み、厳選した一穴に対して丁寧に刺鍼をし、

 

一定時間置鍼する、という、診断の精緻さを極限まで高め、刺鍼については極限までシンプルにする、という方法を採用しているのです。

 

 

こうすることにより、術者間での治療効果のバラつきを極力少なくし、診断結果と経穴の状態に合わせた「刺入深度」「置鍼時間」「目的意識」といった形で、

 

北辰会方式を学んだ者同士で、治療を出来るだけ定量化することが出来る、と考えています。

 

 

 

これがまず重要な一つ。

 

 

 

続く

 

 

 

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