東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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補瀉 38

2016.04.05

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

補瀉 29     明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉

補瀉 30   明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉

補瀉 31   現代中医学における補瀉

補瀉 32     日本における補瀉の受容

補瀉 33    『針道秘訣集』における補瀉

補瀉 34    『杉山真伝流』における補瀉 1

補瀉 35  『杉山真伝流』における補瀉 2

補瀉 36     永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉

補瀉 37   『杉山流三部書』における補瀉      参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆岩田利斉『鍼灸要法指南』における補瀉 

 

 

(一社)北辰会の学術部長である奥村裕一先生もよく講義の中で引用なさる、岩田利斉『鍼灸要法指南』(1686序刊1720重刊)。

 

 

この人は江戸期の鍼灸医なんですが、生没年等、詳しいことがイマイチ分からない人物であります。

 

(詳しい方、教えてください。<m(__)m>)

 

 

この人物が書いた『鍼灸要法指南』は非常に有名な書物で、非常に分かりやすい文章で、非常に的を得た内容です。

 

 

そこには、補瀉に関してもいくつか記載があります。

 

 

例えば、

 

「瀉した後きちんと補わないと、すぐ戻っちゃうよ~~」

 

とか、

 

「補瀉する時に虚実を間違えないようにね~~」

 

とか、我々少数鍼治療家にとって嬉しいことに、

 

「色々な病であっても、鍼は一本。せいぜい2、3本。重要な経穴に補瀉迎隨すればよい。これも一つの流儀だよ~~」

 

とも書き、また、

 

「鍼で一番大事なのは正気の往来を知ることだ~~」

 

とか、

 

「鍼の方法論で一番大事なのは補瀉で、色々な補瀉法があるよ~~」

 

とか、

 

「鍼は瀉法に適しているよ!でも、だからと言って補法がないというのは間違いだよ!!」

 

とか、非常に重要なことを簡潔に述べてくれております。

 

(言葉遣いは抜粋意訳 by 竹下)

 

 

この本の序文で岩田利斉は、近頃の鍼灸医のレベルが下がっていることを嘆いて、この本を指南書にしたいという思いで書いた、と述べています。

 

 

そして、内容にまで立ち入って検討すると、どうもその頃の鍼灸医の治療が、緻密な診たてが不足した、多穴治療で、

 

強刺激の瀉法偏重になっていたんじゃないかな、 と思わされます。

 

 

いつの時代も、その業界がおかしな方向に進むと、それのアンチテーゼが出てきますね。

 

 

正義感を持った立派な先生が現れる訳です。

 

 

とりわけ医療業界というのは、そういうことが起こりやすいのでしょうか。(*'ω'*)

 

 

 

続く

 

 

 

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